先日のブログに引き続き動物写真家が著者の本です。やっぱり写真がいいですね~(^^)。研究者が著者の本は写真自体はプロのカメラマンが撮影したものもありますが,写真の選び方が今一つという感じがします。要するに本を見ていて面白くないです。研究者の視点から本を作るとそういうふうになっちゃうのが常なのかもしれませんね。
この本の128ページには昭和10年(1935年)頃に捕獲した野生の鼬(イタチ)を飼っていた人の聞書があるんですが,餌は蛙(カエル)をあげていたそうです。その人は『イタチの飼い方』という本を買ってイタチを育てていたのですが,当時イタチをペットとして飼うことを前提として本が出版されたとは思えないし,また,昭和6年(1931年)9月に起きた
満州事変以後に国策として毛皮の生産が奨励されていて,毛皮目的で
ニホンイタチの養殖が行われていたそうなので,家畜としてイタチを飼うために『イタチの飼い方』という本が出版されたのではないかという気がします。
それでその聞書によると,イタチは飼育小屋の中で,食餌場所,寝床,便所をちゃんと決めていたそうです。現在一般の人でニホンイタチを飼っている人は滅多にいないでしょうから,これを
フェレットに置き換えるとわかりやすいかもしれません。フェレットは
ヨーロッパケナガイタチを家畜化したものですから。
私は一度だけ野生のイタチを見たことがあります。場所は静岡県の夏蜜柑か蜜柑畑の農道(?)でした。川筋の草薮を登って農道に出てきたイタチと15~20メートルぐらい離れた所を歩いてきた私と目が合ったんですが,そのイタチは私の方を少し見ていましたが,私が足を止めずに歩いて近づいてくるのを見て,もと来た草薮に戻っちゃいました。成獣のイタチだと思いますが小さかったですね。っていうか身体が細長いんですよね。見た目は小さくて可愛いので,あれならペットになると思いましたが,臭いの問題があるので,聞書の人のように専用のイタチ小屋を用意しないと飼うのは難しいような気がします。ペットショップで売っているフェレットは臭腺を除去する手術をしていので臭腺から臭うことはないそうですが,体臭自体はあるみたいです。
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