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テーマ:今日の健康状態は?(10620)
カテゴリ:内科・皮膚科
先日のブログで私がメタボリック状態であることを書きましたが,数年前の健康診査ですでに高脂血症であることが判明していて,その頃から現在まで薬の服用を続けています。今回の健康診査ではお腹周りが87cmもあったのに手足などは以前のように細いままで,胸囲も以前のままなので,脂肪のほとんどがお腹に付いていると思われます。お腹の脂肪と言っても,皮下脂肪と腹腔内脂肪があります。男性の場合は腹腔内に脂肪を溜める生理的な機構を持っているそうです。対して女性は皮下脂肪。
腹腔内脂肪は皮下脂肪に比べて分解しやすいのだそうです。男性が腹腔内脂肪を溜めやすい機構を備えているのは人間の進化の過程に関係があるっぽいらしいです。大昔のヒトが狩猟生活をしていた時代,狩猟の担い手は男性だったようで,機を逃さずに行動するためには体内に貯蔵したエネルギー源の脂肪を逸早くエネルギーに転化する必要があり,そのため脂肪を腹腔内脂肪として溜める機構を持つようになったらしいです。 ところがこの腹腔内脂肪は,溜め込み過ぎると分解し続け,血液中に脂肪を供給し続け,高中性脂肪血症になってしまうんです。高中性脂肪血症になると動脈硬化や急性膵炎を起こしやくなり,命が危険に晒されやすくなります。私が今服用している薬は血液中の中性脂肪値を下げるための薬です。まあ,分解しやすい脂肪なので運動によって消費しちゃえばいいんですけどね。私は運動が好きではないからなあ。やっぱり自転車で移動するように心掛けないと。 以上のことはツキノワグマの本『ツキノワグマ - クマと森の生物学』の135ページに書かれていました。ツキノワグマは冬眠中は絶食状態になるため,冬眠期間を無事に乗り切るためには冬眠前に体内に脂肪をたくさん蓄える必要があるのだそうです。それで,上記のように腹腔内脂肪として蓄えちゃうと高中性脂肪血症になってしまって生命が危険に晒される可能性が高くなることを避けるために,オスもメスも皮下脂肪として蓄えるのだそうです。賢いな。 ツキノワグマ ポチッとね♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.06.13 13:24:43
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