新しい環境に向かって。
数日前に届いた、大泉二中での講演会のアンケートを読みに、スタバ井の頭公園店へ。なかなかの賑わいのため、テーブル席はゲットできずカウンター席へ。右から2つの席には、サラリーマン。3番目に、彼らの荷物。そして4番目が俺の席という並び。カプチーノをひと口飲み、アンケートを読み始めようとしたその時、あの忌々しい事件は起こりました。後ろから男性の声が。 「すいません、この席いいですか?」ヒゲを蓄えた老紳士が、はっきりした言葉でサラリーマンにそう尋ねました。混んでる店内、空いてる席はサラリーマン荷物のそこだけ。 「あ、すいません。どうぞ。」サラリーマンのその言葉で、俺の隣に老紳士が座ることがわかったので、テーブルの上に散らかってたアンケートを自分の方へ寄せると、老紳士は俺にこう言いました。確かに俺の顔を見てから。 「 Sorry 」ええ・・・、れっきとした日本人なんすけど・・・・・。外国人みたいだと言われることが多くなってる昨今。俺はそう思っていませんでしたが、やはりそう見えるのでしょうか。世知辛い世の中になったもんですな。ちょっとヘコミながらアンケートを読ませてもらうと、俺のブラジルやコスタリカでの生活の最初と、4月から始まる自身の新しい環境とを照らし合わせて聞いてくれてる人が多かったようです。不安だもんね、やっぱ。いくつか紹介させてもらいますね。 「新しい場所でスタートを切ることに、 99,9999%の不安がありました。 でも今はなんだか気持ちが澄み切っています。 どんなに不器用でもいびつでも 全力で向かっていけばなんとかなるような・・・感じがします。 がんばります。有坂さんもがんばって下さい。 あっでも、がんばりすぎないで下さい。」 「いつもは話しかけられるのを待っているけど、 今度は思いきってあいさつしようと思います。 知り合いがいないのもかえっていいかもと思えてくるのです。 とりあえず高校へ行ったら前と後ろの席の子に話しかけてみます。」 「今度僕は初めて 新しい高校という場所に行くわけですが、 すごく不安に思います。 しかし自分から積極的に話しかけていく ということを忘れずに頑張りたいと思います。 別の場所に行くということは別れということになりますが、 逆に出会いがあることを嬉しく思います。」 「コトバは通じなくても、 人を思いやるコトの大切さを知りました。 人類みな家族なのデス。 争うコトがあったとしても、 結局最後にいきつく所は“平和”なのデス。」 なかにはこんなのも。 「有坂さんは少し 中澤選手(サッカー日本代表)に 雰囲気が似てるなぁと思いました!!!」きっと、“黒さ”“眉毛の太さ”“ぼさぼさヘアー”がそう思わせてるんでしょう。俺としては、“ヘディングの強さ”“当たりの強さ”が似てたんなら嬉しいんだけど、残念ながらこちらは程遠い模様です。最後にもうひとつ。 「ちょっとヘンな話になりますが、 私にはサッカー部に好きな人がいました。 その人はすっごくうまくって感動をしてしまいました。 でもその人には、他に好きな人がいてとても残念でした。」うわ、そりゃ残念(笑)。アンケートでの恋愛トーク、この型破りっぷり、サイコーです。みんな、新しい環境を楽しんでな~~~。『我々はもっと迷うべきであり、 常に自分を疑うべきである。 その態度こそが人間が人間であることの限界を 克服出来る唯一の可能性である。』 芸人・太田光