テツの「ＰｕｒａＶｉｄａ！」日記

全633件 (633件中 151-200件目)

< 1 2 3 4 5 6 7 8 9 ... 13 >

• 

  素敵な奇跡を。

  病室の窓から外を見ると、空と大地を鮮やかに照らした夕焼け空が。それをどうしても見て欲しかった。目の前のベッドで痛みから体を起こせないでいる、コスタリカ時代の恩人の、あなたに。　「定められた終わり。」　「あの日のまま。」　「かがやき。」　「あなたの病室。」　「田舎時間の幸せ。　「幸せのカタチ。」俺に出来たことは、デジカメにその風景を撮って、あなたに見せることだけでした。　「ああ、綺麗だ。」ちょっとした嬉しさと、それ以上の悲しさが込み上げてきました。心の幅を広げてくれるあの鮮やかな夕焼け空を、同じ場にいながら一緒に見れないことがこんなに悲しいことだとは初めて知りました。でも、それは単に俺のわがままで、体の痛みに何とか耐えながら必死に話し掛けてくれるあなたを見ていたら、幸せっていうのは実はシンプルなことなんだ、ということも、この日初めて知りました。あなたの口に耳を近づけないと聞き取れなかったとっても小さな声。話すということは、こんなにも難しくて、話せるということはこんなにも奇跡的なことなんですね。いつの日か、声を出すことが出来なくなった時、きっと夕焼けの美しさや人間の素晴らしさを伝えたくなる。だから、俺も素敵な奇跡が起きるようなことを目の前の人たちに伝えていきたい。あなたが俺に、素敵な奇跡を起こしてくれたように。きっとあなたは笑うと思うけど、俺は今こう思っています。本気で。今度は、俺があなたに素敵な奇跡を起こしたい、って。『人との出会いに偶然はない。』　　　　　（株）地球探検隊“隊長”・中村伸一

  2006/11/12

  コメント(2)

• 未来への一週間。

  この一週間。うちらの未来を大きく左右する、であろう一週間。あまりにショッキング過ぎる新人戦の負けがどんな形に変化していくのか。この一週間でその方向性が決まっていくと思っていました。最初の練習となった火曜日。練習内容だけをキャプテンに伝え、スタッフ誰ひとりいない状態での練習スタート。ちょっと遅れて、この日の練習場になるハンドボールコートに行くと、その場全体を、段差のある空気が覆っていました。前向きにやろうとしてる気持ちと、迷いや疑問を抱えたままにしてる気持ちが交差して生まれてる段差。俺は練習には加わることをやめ、キャプテンをはじめ何人かにチームや個人の様子を聴いてまわることに。その話しの中に、もしかしたら変化していけるかもしれない、そんな“希望”を見出しました。前日、月曜日。２年生全員が自分たちで集まって、行われたミーティング。これまでの反省と、この先どうしていくのかが、話し合われたこのミーティング、本音の意見が飛び交い、今までの中では一番充実したものに。しかし最後の最後に、意見の捉え方の違いから生まれた誤解で殴り合いの喧嘩寸前になったそう。やっと火が点いた、そう思いました。あいつらに一番足りなかったのは、自分の全てで相手にぶつかっていくこと。自分自身の考えを「隠す」「合わせる」のではなくて、「表現する」「伝える」こと。諦めずに、ひとりででも、何度でも。決定的に足りなかったこの部分。だから、ストレートな意見がぶつかったこと、喧嘩になりそうなくらい自分を出せたこと、そこに微かな希望が見えた気がしました。火曜日の練習終了後、全員の前で今の俺が思ってる全てを話しました。　あれから２日、　指導者としては失格なのかもしれないけど、　新人戦の２回戦で負けてしまうことは、　チーム状態がどうであれ、　うちにとってあってはいけないことだから、　気持ちを切り替えることなんて　ちっとも出来ていないんだってこと。　今までも何度も負けてきたけど、　自分自身を出そうとすらしないで負けたことが　悔しくてたまらないんだってこと。　自分たちが一番わかってるはずの、　意見を言わないでなんとかしようとする、　って結果はこういうとこに行き着くんだってこと。　俺は石神井高校が　東京代表になるとこを見たいから、　自分が辞めてチームがいい方向にいくなら、　いつでも辞める覚悟は出来てるってこと。　指導者を始めた頃のチームの時、　新人戦の地区予選で負けてしまい、　一時間後もまだ悔しがってた俺に向けて　選手が言った「テツさん、まだ悔しいんですか？」　って言葉以来の強いショックで、　あの時の石神井に戻ってしまったんじゃないかって　大きな不安を感じてしまったこと。この一週間の練習。あいつらは変わろうと動き始めました。チームの中に本当の「コミュニケーション」が生まれ、石神井高校らしい「エネルギー」がついに湧き始めてきました。次の大会までの約半年間。このエネルギーをどんな形に変えていけるのか。どこまで変化し続けていけるのか。今回の結果で、かなり非難もされたし、疑問も投げかけられました。でも、何と言われたって、俺はあいつらの未来を楽しみにしてます。その未来を「言葉」じゃなくて「形」で示してくれることを。それは俺自身への言葉でもあります。『何かの障害が立ちはだかれば、　面と向かってそれに挑む。　障害を乗り越えたら、　幸せな日々が来ることを信じて。』　　　　　　　ブラジル代表・ジウベルト.シウバ

  2006/11/11

  コメント(4)

• 自信の種。

  あの男は、とにもかくにも成長をしていってる模様です。趣味は、ニンテンドーＤＳ。特技は、水泳。好きな食べ物は、ＹＡＫＩＮＩＫＵ。東京都東久留米市在住の中学１年生。　球蹴り教室の“Ｙ君”マラソン大会の結果を嬉しそうに見せてきてくれた前回。Ｙ君の中に新たな“自信の種”が蒔かれた日でした。これは大事に大事に育てていきたいですよねえ。この日の球蹴り教室。家に着いた時、彼に質問をしてみました。　「公園で走りとサッカーをやるのと、　　こっから中学校までの長い距離を往復する長い走り、　　どっちをやりたい？」　「長い距離を走りたい！！！」その答えるまでの早さは、『全国高校生クイズ選手権』の開成高校級。どうやら“種”は順調に育っているようです。前回の球蹴り教室も、同じコースを走ったのですが、その時は中学校で一回休んでから、もう一回家まで、という走り方。約５キロ。これはＹ君にとって、初めて走る距離なのでまずは俺のペースに合わせて、ということでやりました。そして、今回。ちょっとやり方を変えてみました。　・休まずに往復　・Ｙ君のペースで　・コースは自分で考えて　　　　（最低でも前回くらいの距離）あれこれコースを想像して、入念にストレッチ（俺が）をして、いざ出陣。おっと、明らかに前回よりもスピードアップしてます。何とかギリギリ話せるくらいのスピード。でもそれは、無理やり上げてるんじゃなくて、首輪を外してもらった犬みたいに、走り出したくてしょうがなかったからダッシュ、のような、いたって前向きな走り。唯一の心配事は、俺が最後までもつのかどうか（笑）。未経験の距離なので、途中途中、体と心に試練がやってきます。その時に新たなＹ君が見えたんだなー。　「なんだ、この臭い匂い・・・。　　でも、頑張んなきゃ。」　「うわー、　　この十字路曲がって近道したい・・・。　　でも、そうしたら負けだよね。」「でも」って言葉が、良い使われ方をするようになったんです。速く走れる、走れない。何か出来る、出来ない。どっちにしたって、どんな人にだって、同じように辛さはやってくる。その時にこの「でも」って言葉を自分に優しく投げかけてあげられるかどうか。ありがとう、Ｙ君。君のそのポジティブシンキングに、おじさんは励まされ、頑張れました（笑）。そんな成長を感じながら最後まで走りきり、ゴール。距離は、約６キロ弱。結局、前回よりスピードも距離もアップ。汗まみれのＹ君、今までよりもさらに晴れやかさが増した顔に。もしこの顔をおかずにすることが出来たなら、ご飯を何杯でもおかわりする自信があります（笑）。最高に嬉しいんだ、突き抜けた瞬間ってのは。家にお邪魔すると、Ｙ君の妹ふたり（二卵性双子）が挨拶をしてきてくれました。　「あ、こんにちは～～～」それを聞いてたＹ君、　「“こんにちは”じゃなくて、　　“こんばんは”だろー！」運動神経もよく、勉強も出来る妹ふたりに対して、コンプレックスを抱いているＹ君は、こうして言えるチャンスが出てくると、お兄ちゃんっぷりをよく発揮するのです。でもこの日違ったのは、その後にこの言葉を言ったこと。　「ま、どっちでもいいか～。」びっくりしました。少なくとも俺は初めて見た妹ふたりに対しての“余裕”だったからです。もしかしたら、その時Ｙ君の目から見えていた家の中の景色は、今までとは違ったように見えていたのかもしれません。何ひとつ、誰ひとり、まったく変化してない、その景色が。親御さんへの報告を書き留めるノート。俺が来れない日々のことをお母さんが書いてくれてたりもします。この日、ふたりで公園に遊びに行った時のことが珍しく長文で書いてありました。その中の、一文。　「今日、ふたりで車に乗って、　　森林公園に遊びに行ってきました。　　昔出来なかったアスレチックが　　いつのまにか出来るようになっていて、　　一緒に喜んでしまいました。　　あと、どこかの中学校が　　マラソン大会で公園内を走っていました。　　“Ｙ”はそれを見て、ニコニコし出して、　　しばらくそれを眺めていました。　　そして、密かに　　頑張れ～って応援していました。　　本当に密か～～～に。」こんな時、俺はこの言葉しか浮かんでこないんだ。たぶん間違ってはないと思う。ありがとうな。『奇跡とは、あなた自身から始まる。』　　　　　　　　　　　格闘家・須藤元気

  2006/11/07

  コメント(2)

• エスプレッソな人のライブ。

  ある場所に向かうため、夜の歌舞伎町に突入しました。そこには、ヘベレケの大学生、強面の兄ちゃん、煌びやかなお姉さん、多国籍な外国人、多種多様な人たちの姿。何か、独特な緊張感を持ったエリアですよね。ブラジル、コスタリカ、イタリア、フランスにもあった、こういう緊張感たっぷりなエリア。日本でそれを感じたのって、あとは、大阪の「新世界」です。あそこのエリアに入った瞬間、穏やかに毛づくろいをしてた猫が大きな音で急に戦闘モードになったかのように、のほほんとしてた自分の身体に突然緊張感が走り、びっくりしたのと同時に、何故か嬉しくなった覚えがあります。まったくもって、オカシナ野郎です。さて、そんなこんなで歌舞伎町を通過して、目的地「ネイキッド・ロフト」に到着。お友達のミュージシャン、オカシナ大人代表・川井瑞樹クンのライブを観に来たのです。瑞樹クンのライブは今回で２回目。半年ほど前に行った初めてのライブの後、「また来てよ、今日見たのと違うからさ～。」と言ってくれてたのが、ようやく今宵実現。ライブハウスに入ると、瑞樹クンの出番はまだで、別のバンドの人たちが演奏していました。ひとつは、爽やか系男子ふたり。もうひとつは、ちょい不思議な個性的女子ボーカルに、しっかり見守ってるよ系男子ふたりの３人編成。お客さんによっては、お目当ての人たちの演奏が終わると帰ってしまうので、ライブハウスの中はもう入れ替わり立ち代わり。それがなかなか面白かった～。バンドの個性がお客さんに反映されてるっていうのかな。服装のジャンルが一緒だったり、髪型の雰囲気が一緒だったり、醸し出してる空気感が一緒だったり。演奏が終わりお客さんが動き出した時のその混沌具合は、ほんとに歌舞伎町そのものといった感じ。んーようわからん緊張感がたまりませぬ（笑）。で俺はというと、友達だからとかじゃなく、やっぱり“川井瑞樹”派所属でした。なんつーのかな、濃いというか、熱いというか、野暮ったいというか。あ、悪い意味でじゃないっす（笑）。１時間ほどして、大御所“川井瑞樹クン”登場。いやあ、圧巻でした。自分をストレートに表現する時の“怖さ”。そこを突き抜けた先にあるピッカピカの“美しさ”。そのピッカピカ具合は、子供みたい。でもただのピッカピカじゃなく、「コク」と「深み」のある、エスプレッソみたいな子供。みたいな大人。とにかくカッコよかった。俺も輝きたいって思った。そう思わされたことがむかついた。出逢えてよかったって心底思った。このエスプレッソみたいな人は会うたびに、カッコつけることが、カッコ悪いことだってことを言葉じゃなくて「形」で示してくれる。そして思うのです。カッコいいことは「自分１００％」であること、だと。確かに、アントニオ猪木も、松田優作も、中田英寿も、桃井かおりも、江頭２：５０も、みんなジャンルは違うけど、そのことに関しては同じなんだ。みんな「自分産豆１００％」のエスプレッソだ。瑞樹クン、ありがとう。毎回毎回、本当にどうもありがとう。俺もこれからもっと頑張って薄めなアメリカンから濃厚なエスプレッソになれるように自分磨きをしていきます。で、いつかエスプレッソ対決だー。『人にどう思われるかを気にするのは、　デザイナーの仕事ではない。　デザイナーが気にかけるべきことは、　自分自身の確固たる信念だけだ。』　　　　　デザイナー・アレキサンダー.マックイーン

  2006/11/06

  コメント(4)

• 根っこの紛失。

  新チーム最初の公式戦となった『　新人戦　』が早くも終わってしまいました。地区予選の２回戦敗退です。ちょっと、まずいかもしれません。初戦・２回戦の両試合終了後に見えた今のチームの問題があまりにも深すぎて。３日の金曜日にあった“Ｔ高校”との初戦。何度もあった決定的チャンスを逃し続け、残り時間１０分をきったところでのやっとの得点によって、１対０で勝利。内容的には、さっぱりな試合でしたが、公式戦の初戦は“勝利”という結果がたくさんのモノを運んできてくれることが多いので、切り替えて２回戦に向けてのイメージ作りを。グラウンド片隅の荷物置き場。試合を終えた選手と、応援してくれてたメンバー、マネージャーみんなが集まり、勝利を喜びながらそれぞれ話をしていました。プレッシャーから解放されての笑顔がその場を包みます。でも、しばらくして俺は苛立ってしまいました。クールダウンがちっとも始まらなかったからです。　２日後にある２回戦。　抜けきらない疲労で体力面は　この日よりもさらに厳しくなるから、　少しでも早く回復させなきゃいけないのに。　ただでさえ内容は良くなかったんだから、　少しでも早く回復させて　いい内容を目指さなきゃいけないのに。最後のミーティングで正直に怒りをぶつけ、この日は嫌な終わり方となってしまいました。そのことが、盛り上がった気持ちに水を差すことも、気持ちの揺れが２回戦に影響することも、もちろんわかってる。でも、もっと「先」を見て欲しかったから。そして、この日の“ＣＳ高校”との２回戦。お互い攻撃に移る時のミスが目立ち、決定的チャンスもほとんど作れないまま、７０分間の試合時間は終了。この大会の規定通り、ＰＫ合戦へ。うちは後攻。５人目までは、両チームとも全員成功。６人目の相手のキックを１年生ＧＫ“Ｉ君”が止め、うちが決めれば勝ちの場面。ところが、これに失敗。相手の７人目は成功。うちは相手ＧＫに止められてしまい、試合終了。０対０（ＰＫ５－６）で、２回戦敗退となってしまいました。試合終了後。初戦と同じ荷物置き場。軽く走りながら、クールダウンをしてる選手たち。彼らの素直なその一面に感心してたその直後、今度はここ数年味わったことのない大きなショックを受けてしまいました。それは、ストレッチをしてる場面を見て、です。　涙交じりで放心状態のＰＫを外したふたり。　応援してくれたメンバーと笑顔交じりで話す数人。　他校の選手とすっきりした表情で話す数人。なんでこんなに意識がバラバラなの・・・。なんでこんなにエネルギーが感じられないの・・・。別に涙を流して欲しいわけじゃない。人それぞれ感じ方や表現の仕方は違うから。ただ、なんで“想い”が違うの・・・。その瞬間、怖くなってしまいました。今まで石神井高校が大事にしてきた、「根っこ」がなくなってきてることに気づいたからです。１００人越える大所帯だと、個人の目標や動機はどうしても違ってきます。それはまったく問題ないことだと思ってます。けど、「根っこ」は同じじゃないといけない。その「根っこ」とは、学校への誇りであったり、試合に出てる選手へのサポートであったり、応援してくれる仲間の期待に応えることであったり。何かへの、強い「信頼」みたいなもん。そこから湧いてくる「でっかいエネルギー」みたいなもん。それらは、とっても心地良くて、時に信じられないことを起こす。だから「根っこ」を同じにして、太陽や雨の恵みを受けて、一緒に育っていきたい。恐ろしいほどの突風を受けて、一緒に耐えていきたい。同じ風景を見て、一緒に感動していきたい。色とりどりで、たくましくて、しなやかな、石神井高校という一本の「木」になっていきたい。どうにかしなきゃ。『私も間違いを犯すが、　それを自分が許してはいけない。　ミスをしたら変わらねばならない。』　　　　　　元ブラジル代表監督・フェリッペ

  2006/11/05

  コメント(14)

• ＰＵＮＫ集会。

  俺がコスタリカに行く時に、何かの直感が働いて航空券をお願いした、原宿のトラベルカフェ・『　ＢＬＩＳＳ　』。この日、そのＢＬＩＳＳの「七周年　ANNIVERSARY PARTY」があり、原宿遠征してきました。お店に着くと、店主の古閑さんは、早くもハイテンション。特大のシャンパンを、全員に振る舞っています。テーブルに案内されると、次々に出される、豆と米を使った南米料理、麻婆豆腐、チキンなどの食事。しかも、フリー（無料）。太っ腹でございます。こりゃこっちもテンション高まるわ（笑）。乾杯が済むと、隣の席の“フロ吉”さんとお話。フロ吉さんは、デザイン関係のお仕事をする、川崎フロンターれの熱狂的サポーター。古閑さんとは同級生の間柄。４０代半ばの素敵な大人のひとりです。お会いするのは、２月の『ＢＬＩＳＳ』でのサッカー観戦以来。メールでのやり取りはあったものの、実際にお会いするのは、じつは２回目。でも、熱～くて嬉し～い話を聴かせてくれました。フロ吉さん、３０歳の頃。自分のデザインの能力に疑問を持ち始め、将来に対して大きく悩んでたそうです。その時に思い立って、西表島へと旅立ちます。電気も、水も、ガスも流れていない、まさに原始的なそこでの１ヵ月間の生活。　「何にもないところなんだけど、　　じつは何でもあるところだったんだ。」　「電気とかがない生活を１ヵ月もすると、　　生きるのって簡単なんだな、って思った。　　こんなシンプルで生きていけるんだなって。」　「今まで自分が悩んできた　　デザイナーとしての能力や　　将来に対しての不安がいい意味で　　どうでもよく思えたんだ。」　「ある日、夜空を見上げてたら　　“ＹＥＳ”って言葉が浮かんでさ。　　それがずっと頭を支配して、　　もう大丈夫だって思えて東京に戻れたんだ。」　「この西表島での１ヵ月間が　　僕にとってのターニングポイントだったな。」スゴイ経験だ～！“ＹＥＳ”って言葉は、シンプルだけど深～い。これを自分で思えたら最強だ。“受け入れる”ことが出来るってそのくらい難しくて、でも究極なことな気がするのです。欲しいぜー、欲しいぜー。フロ吉さんが大事にしてる話をいきなりしてくれたことが、とにもかくにも嬉しくてさ～～～。と、喜びに浸ってると、ライブが始まりました。古閑さん、ギターで登場。ボーカルは、これまた古閑さんの同級生。ベースだけ若手の女の子。古閑さんを見ればすぐにイメージできると思うんですけど、しっとりとした音楽ではーないです。ＰＵＮＫ！！！もう最高。大人かっちょいいぜー。そんな大人になりたいぜー。コスタリカが連れてきてくれた「出逢い」にあらためて感謝もりだくさんな、素敵な「七周年　ANNIVERSARY PARTY」でした。本当におめでとうございます～、で、これからもよろしくお願いしまする～。『学ぶこと、そして一般的に、　真実と美を追求することは、　われわれが一生涯子供でいることを　許されている活動範囲である。』　　　　　　　　　　　物理学者・アインシュタイン

  2006/11/04

  コメント(2)

• あんちくしょうたちの日記・其ノ二。

  みなさん、こんばんは。“あんちくしょうたちの日記”コーナーの時間がやってきました。お相手は、最近久しぶりに会った友人に「おっさんになったね」と言われる確率がイチローの盗塁成功率より高めな“DＪセニョール”です。最後までお付き合いくださいね。本日のピックアップは、東京都東村山在住の、ＳHＩNＧＯ君（２０歳）。わたくしDＪセニョールと違ってここ最近、「あれ、若くなってきたんじゃない？」と言われる確率が新庄の打率くらいという極めて微妙な確率の、期待の若手選手です。数ヶ月前に、この深夜番組『PuraVida！日記』の『　放浪野郎の煽り。　』という回の時にも登場してもらいました、限りなく危険な、要注意大学生のひとりです。では、今回の“あんちくしょう”ＳＨＩＮＧＯ君の素敵な日記いってみましょう。　『　自然の自由　』　　天気予報に反して晴れた予想外の日曜日。 　　何か非日常なことがしたくなりました。 　　そこで時計・携帯を留守番させ、　　チャリに乗って多摩川を目指します。 　　どれくらい走ったんだろう。　　それが分からないのがいいところ。 　　多摩川の河川敷までやって来ました。 　　腰を下ろして、残りわずかとなった　　“ASIAN　JAPANESE”を読破。 　　この本、本当に奥深いです。 　　自分の旅の時の思い、　　考えていたことなんかがシンクロして、 　　とても考えさせられます。 　　旅って楽しいだけじゃない。 　　辛いこと、しんどいこと、不便なこと、いっぱいある。 　　危険でもある、孤独でもある、不安でもある。 　　それでも、たくさんの人がそういう旅をする。 　　俺もそういう旅をする。 　　これってなんでだろう？ 　　目の前を多摩川が流れている。 　　決して速くはないけど、決して止まりはしないその流れ。 　　この流れは、どこまで行くんだろう。 　　いつかは海へ出て、　　遠い遠い国の海まで行くのだろうか。 　　いつかは雲になって、　　遠い遠い国の空まで行くのだろうか。 　　そしてまた雨として地上に降って、　　どこかの川の流れになるのだろうか。 　　今目の前を流れている水は、　　いったいどんな道を経て　　この多摩川を流れているのだろう。 　　　今見上げている雲は、　　いったいどんな道を経て　　この東京の空に浮んでいるのだろう。 　　なんか、自然って自由ですよね。 　　船乗りが神経を尖らせる経済水域なんてものも、　　この水は悠々と通過します。 　　飛行機が決まったコースを進む空を、　　あの雲は風の吹くままにふらふらします。 　　そこには国境も、税関も、パスポートチェックもない。 　　そこでは世界はまだ１つで、まだ自由なんですね～。 　　決まりを作るのが大好きな人間は、　　何もない大地の上に道を作り、 　　そこだけを歩くようになりました。 　　　　やがて陸地の上に国境という線が引かれ、　　それを巡って争い始めました。 　　　　それに嫌気がさして海を旅するようになったけど、　　結局海の上にもその線を引きました。 　　それでも自由を求め人間は空を飛んだけど、　　そこにすら道を作りました。 　　こうして人間は、自ら切り開いた自由に　　自らの手で制限をかけていきました。 　　人間は基本的に、自由に憧れるのだと思います。 　　でも、人間は自由を本質的に　　恐れているのだとも思うのです。 　　決して手に入りはしないからこそ、人は 　　“自由っていいな～！俺ももっと自由に生きたいよ！” 　　なんて気楽なことが言えるのかもしれない。 　　しかし、実際その自由を目の前にすると、 　　“いや、やっぱ俺○○だしな～。ちょっと無理かな～。” 　　なんて言って逃げ出すのかもしれない。 　　自由はいつもそこにある。 　　逃げ出すのはいつも人間だ。 　　それはまるで、　　美しい女性に強い憧れを抱きながらも、 　　いざ彼女を目の前にすると　　及び腰になってしまう男のよう。 　　自由は美しく、高潔で、険しい。 　　だから、僕は思うのです。 　　自由に生きること、それはきっと戦いなんだ。 　　本当の自由人、それはその戦いから　　逃げない人のことを言うんだ。 　　何が起こっても、誰のせいにも何のせいにもできない。 　　もしかしたら、誰も助けてくれないかもしれない。 　　それでも、自分の足で立って歩くしかない。 　　自分の人生に対する果てしなく思い責任 　　直面せざるを得ないであろう絶対的な孤独 　　戦わなくてはいけない本質的な恐怖 　　これらを受け入れる覚悟がない人を、　　僕は自由人だとは思いません。　　それはどっちかというと道楽人です。 　　恐らく、道楽人としての人生の方がはるかに楽で、 　　一般的には幸せなんでしょう。 　　僕も人には道楽人になることを勧めます。 　　でも、僕は自由人になりたい。 　　なんでかは分からない。 　　僕に一般的な幸せを受け入れる器が　　まだないからかもしれない。 　　僕の幸せは、他人には分からない　　何かの先にあるからかもしれない。　　このままなら、とっても簡単に　　道楽人としての人生を楽しめるでしょう。 　　でも、そんな自分に対して　　絶対的に満足してない自分がいる。 　　目の前を流れる川の流れを、空を漂う雲を、　　誰も止めることは出来ない。 　　僕もこの自然のように強く、自由でいたい。 　　速くなくたっていい。真っ直ぐじゃなくたっていい。 　　ゆっくりと、ふらふらと、それでも確かに、前へ。 ＳＨＩＮＧＯ君、どーもありがとう。多摩川の河川敷で湧いてきたというこれらの言葉たち、そして感受性、とても素晴らしいとセニョールは思います。みんなからのおっさん大合唱に負けないように、これからも心は瑞々しく、あ、心“も”瑞々しく頑張って下さい。リスナーのみなさんも、お聴きいただいてありがとうございました。お相手は、おっさんになったと言われるのは、髭を生やしてるせいじゃないのかと真剣に思おうとしてる、ＤＪセニョールでした。Ｓｅｅ Ｙｏｕ Ｎｅｘｔ Ｗｅｅｋ , Ｂｙｅ Ｂｙｅ！！！『われわれの自由とは、　今日、自由になるために戦う　自由な選択以外のなにものでもない。』　　　　　　　　　　　　　　哲学者・サルトル

  2006/11/03

  コメント(2)

• 練習とは、イジワル。

  そんなこんなで、新チームにとって最初の公式戦となる『　新人戦　』前日となりました。メンバーの練習は、グラウンド。メンバー以外の練習は、ハンドボールコート。俺の担当は、メンバー以外。２日続けてスパイクを履けない小さなコートでの練習は、なかなか辛い状況かもしれません。まあそれでも、ボールは蹴れるんだし、練習自体だってやれるんだから、出来ないことより出来ることに目を向けて、ただひたすら成長していくべし、な感じです。練習前の集合。ちと質問をぶつけてみました。　「自分の長所と短所ってどこ？」イジワルなアイツは、３秒後にはもうひとつ質問を。　「はい、長所・短所がはっきりした人？」　「今の短い時間の中で、　　長所と短所がはっきり言えるってことは　　普段から意識できてるってことだと思うんだ。」　「出来なかった人は、　　まずそこをしっかりと認識して、　　いつも意識しながら練習していってな。」イジワルばーさん、ならぬ、イジワルにーさん、ならぬ、イジワルおっさんは、そこでひとつ得意のイジワルを。　「よしじゃあさ、　　２人組みになって座って。　　あ、ボールはいらないから。」みんな顔が引きつります。彼らの中で“ボールを使わない”ということは、“フィジカルトレーニング”を意味するからです。しかし、そんなイジワルはしませぬ。　「ＯＫな、じゃ今組んだ相手の　　長所と短所を思い浮かべて。　　で、順番にそれを相手に伝えて。」この伝えてる時の急によそよそしくなる光景はウケますよ。短所は真っ直ぐ相手を見て伝えられるのに、長所になると目線を合わせられない（笑）。１年生のおっさんみたいなＨ君は、長所を伝えようとしたら堪えきれなくなったようで、　「うわーダメだー、　　恥ずかしい～～～。」女子に告白する時くらいの、マジな恥ずかし顔。お相手のＳ君もまた赤面してます。もうお前ら付き合っちゃいなさい（笑）。これをペアを代えて、全部で３回やったんですが、自分では思ってなかったような新発見なども多々あったようで。これからもイジワルに一生を捧げていく覚悟でありまーす。アイツのふざけた思いつきで始まった練習でしたが、恥ずかしがりーで気持ち落ちてるはずのやつらは、そんなイジワルをむしろパワーに代え、めっちゃ素晴らしい練習をしやがりました。前向きなエネルギーがビシバシビシバシほとばしってた、あのハンドボールコート。一歩でも足を踏み入れたら、やられること間違いなしです。心をポジティブにさせてくれること間違いなしです。お前ら、素敵だぜ。「それが～一番大事～」だぜ。ありがとう。これからもイジワルさせてもらうぜ。ヒヒヒ。『自分のために、自分が成長するために、　なにもかもをするのです。　そして、それが周りの人のためにも、　いちばんいいことなのです。』　　　　　　　　　　　　　作家・吉本ばなな

  2006/11/02

  コメント(4)

• 会長からの妄想報告。

  ごきげんよう、みなさん。今日も楽しく妄想してますか？私セニョール、妄想倶楽部という危険な架空団体の会長をさせていただいております。会長になれたのは、立候補、対立候補なしのため。中学校時代、生徒会長になった時と同じ状況です（これホント）。じゃなきゃ、なれない器なので、まあお許しを。おかげさまで、会長は今日も妄想に成功し、素晴らしい一日を過ごすことが出来ました。ということで、会員のみなさん向けに、“妄想倶楽部ニュース・１１月１日版”を発行させていただきます。お昼すぎ。国分寺駅近くのデニーズ。お友達・テツヤ君とのランチトーク。ゆっくり話すのは初めて。お互いの活動の話。理性と感性のバランスの話。ターニングポイントになった話。あれやこれやと話し、あっという間にタイムアップ。話しの内容云々ではなく、その場の落ち着いた空気がとても嬉しく、帰りの電車の中ではニコニコな会長でした。夕方前。石神井高校ハンドボールコート。大会メンバー以外の練習。とても楽しそうにサッカーをやるあいつら。リラックスが必要な練習では、大きな笑いが。緊張の維持が必要な練習の合間では、素早い準備が。緊張感が必要なゲーム形式の練習では、活気ある声が。ハンドボールコートの真ん中に立ちながらもまったく存在感がない、いや存在する必要のない嬉しさに、またもやニコニコな会長でした。夕方と夜の境目。石神井高校グラウンドの片隅。ＧＫを教えに来てくれた卒業生“Ｔ君”との話し。プロを目指す猛者たちが集まる今の彼の学校。ミスに対しての容赦ない罵声。元プロチームコーチの説得力ある話。思いがけず巡ってきたレギュラーポジション。毎日が充実してるのが誰にでもわかるようなそれらを話してる時の、声の張り、芯のある目線。ホッとした気持ちと、負けてらんねえなって気持ちで、三度ニコニコな会長でした。本当に素敵な一日でした。でもじつは、妄想済みでした。ニコニコな一日になることは。午前中に「今日はいい一日になるぞ～」って合図があったからなのです。部屋でボーっとしてたら、突如ブルブルし出した、会長の携帯電話、今は亡きボーダフォン君。メールの着信でした。いつでもメールの着信は嬉しいもの。ワクワクしながら、そのメールを見てみると、“出会い系迷惑メール”でした。　この気持ちどうしてくれるんだ、この野郎・・・・・と、携帯に中指立てようとしたその時、待ち受け画面をよく見てみると、　『　１１　時　１１　分　』うお～～～！！！ビンゴ～～～！！！あまりの興奮状態に鼻の穴全開。さらによく見てみると、　『　１１　月　１　日　』うわ～～～！！！ウノ～～～！！！いや、これは意味わからん・・・。あまりの興奮状態に鼻血ブー、にはならなかったけど、もうお祭り状態。　『　１１　月　１　日　１１　時　１１　分　』なるほど、あの迷惑メールはこのことを気づかせてくれるために神様とやらが送ってくれた合図だったんだ・・・。これからは出会い系迷惑メールにも、何もしてないのに吠えまくってくる犬にも、チャリに乗ってると何百回と止めてくる警察にも、ヤンキーモードになってすぐに中指立てたりすることはやめようと思いました。素晴らしい一日を、どうもありがとう。それでは、会員のみなさんの今日一日が、妄想で満たされるよう願って、妄想三唱させていただきます。妄想～。妄想～。妄想～。では次回の“妄想倶楽部ニュース”もお楽しみに！！！『自分が信じなければ、何も達成できない。』　　　　　　　　　元ブラジル代表監督・ザガロ

  2006/11/01

  コメント(10)

• あんちくしょうたちの日記・其ノ一。

  みなさん、聞いてくださいよ～。最近むかつくことが多発してるんです。悔しいことが連発中なんです。もうやってらんないっていうか、っていうかー。ブログやmixiでの日記。俺の周りで結構やってる人がいるんですね。これがいいこと書くんですよ、あんちくしょうたちは。あまりにむかつき、悔しかったものを紹介させてもらうことに決めました。その第一弾。俺のサッカー友達・たけさん。このブログでも何回か登場してる熱いアホな先輩です。じつは、２か月ほど前にも一度たけさんの感動的な日記を紹介してるんですけど、マジで素敵な感性をしたアホな先輩です。（その日記　→　『　優しさ、強さ、思いやり　』）今回のもまた・・・。ではでは、どーぞー。　『オレでは役不足です』　　先日の出来事。　　本好きなタケは、久しぶりに本屋に行くことができました。　　一度探索しだしたら止まりません。　　いつものように一人でグルグルと没頭。　　色んな発見をしながら吸収していくスポンジタケ。　　「ねぇ、ねぇ」　　どっかから声が。　　・・・没頭・・・ん？！オレ？？　　振り向くと、小学生～中学生くらいに見える女の子。　　メガネの不思議ちゃん系。　　「あんたに聞きたいことがあるんだけど」　　・・・あんたって・・・まぁいっか。　　「たくさん歳が離れてたら恋愛ってしちゃいけないの？」　　・・・恋の話、こいばなですね。　　「なんなの、急に」　　「あんたは詳しそうだから」　　・・・あなたの目は、完全にふしあなです。　　返す言葉に悩むタケ。　　「じゃあさ、何歳差だったら良いの？」　　「別に何歳差がダメとかないんじゃないの」　　「じゃあさ、３０歳離れてても良いの？」　　急に不安になってしまった。　　もしかして返答がこの子の人生を左右しちゃうの？！　　とか考えて。　　「本人も良くて、　　　周りも認めてくれるなら良いんじゃないの」　　「じゃあさ、結婚もできるの？法律とかどうなの？」　　そうきましたか。　　「別にダメなんていうことはないんじゃない」　　「ふ～ん、じゃあさ、　　　私１５歳だけど５０歳の人と結婚できるね」　　おいおい、やっぱ変な方に向かってんぞ。　　「いや、１５歳では結婚できないよ」　　「なんだ、そっか、分かった、もう良いや」　　急に・・・立ち去ってしまった少女。　　周囲から視線を感じる。　　まさか、オレが声を掛けたと？！　　なぜか逃げるように立ち去ってしまいました。　　いやぁ、人生色々だね。　　出会いも色々。　　なんか新しい世界の扉を開けたって感じ。笑　　っていうか、なんでオレなんだ？？？？？ね、アホっしょ（笑）。こういう場に遭遇してしまうことってもちろん偶然なんだけど、もちろん必然でもあるんだろうなって思います。ん？？？必然とは言わないかな・・・。たけさんが引き寄せてるっていうのか。緩やかな空気を発していて、それに引き寄せられるって感じ。知らない子供や動物がよく近づいてくる人に悪者はいない気がします。子供や動物はその人の「気」で判断していてそこは嘘をつくことが出来ない部分だと思うから。子供に大号泣され、動物には目の敵にされるセニョール君は極悪なので、みなさん気をつけてくださいね。たけさん、あんた最高だ。これからもよろしゅう～～～。『心が開いている方が、　いろんな偶然に対する心配りが広くなる。』　　　　　　　　　　　　　　　心理学者・河合隼雄

  2006/10/31

  コメント(0)

• 階段上りかけ。

  サッカーという楽しいスポーツをやってる高校生のことでも書きましょうかね。大人の階段を上りかけてる高校生という人種のことでも書きましょうかね。新チームになってすぐにあった大事な試合での負けから約１ヵ月。その間の練習試合でも負けが続き、まだまだしっくりこない日々、な感じです。１１月３日から始まる、最初の公式戦『新人戦』。この日は、その新人戦前最後の週末でした。選ばれたメンバー約３５人は、Ｋ高校で練習試合。それ以外のメンバーは、学校で練習。午前中、学校。いつもの練習の半分弱の人数。グラウンドにこだます声が少ないせいか、ひとり一人に元気がないように思えます。全員集合して、練習内容・練習テーマの話をした後に、ひとつの質問をぶつけてみました。　「今日の練習でキャプテンやりたいやついる？」しばらく沈黙が続いた後に、２年生の“Ｗ君”が恥ずかしがりながら手を挙げました。この約１ヵ月、Ｗ君と同じチーム・同じポジションで出てた“Ｔ君”がこの日はメンバーに選ばれました。それに対して何か想うことがあっての行動だったのかどうかはわかりませんが、Ｗ君の心に「変化」が生まれた瞬間、であったことには間違いありません。最近の練習では、動きの確認をするために質問攻撃を繰り広げるんですが、Ｗ君のようにみんなの前で手を挙げて自分の意見を言うやつが増えてきました。意見があってても間違ってても、みんなの前で意見を言う、という「挑戦」をしたやつの目線はキリリとしたもんに変わっていきます。「手を挙げる」というたったそれだけの「行動」。でも、それがどれだけの「変化」を連れてくるか。小さな「挑戦」が、どれだけの「自信」を連れてくるか。数ヵ月後、Ｗ君や手を挙げたやつらは、身をもって知ることになるでしょうね。この日の練習は、選手たち同士でのコミュニケーションが多く生まれた良い練習になりました。これからが、楽しみ楽しみ～～～。午後、Ｋ高校。負け癖がつきつつあるＡチーム。勝って新人戦に入っていきたいとこです。結果は、９対２で勝ち。もともとの実力差があった上に、相手はうちとの前にも試合を行っていて体力的にも落ちていたので手放しではまーったく喜べません。唯一の収穫は、“Ｈ君”の〈ひとりで７得点〉という結果。彼の潜在能力は、俺が今まで見てきた中でもトップクラス。ただ、その自分の能力を引き出してないという意味でもトップクラス。だから、それが引き出された時には、スッゴイ選手に化ける可能性を秘めています。今回の試合で出した、極端な結果。ここが彼のターニングポイントでしょう。　「自信」にするか「過信」にするか　　「自信」にすれば、一気に“前”へと進む。　　「過信」にすれば、一気に“後”へと進む。今回出した彼の極端な結果は、どちらにしろ“一気に進む”引き金になる。選ぶのは誰でもないＨ君自身。さ、彼はどっちを選択するのか。これまた、楽しみ楽しみ～～～。大人の階段を上りかけては、下っちゃったりもする高校生という人種。でも、もう一度上ったりもまたするんですよね。それを、これからも楽しみに見ていきたいと思います～。『成功は人のおかげ、失敗は自分のせい。』　　　　　　　　　　　　　　　格闘家・須藤元気

  2006/10/28

  コメント(2)

• 明るさの種類。

  今年の初めにイベントをやらせてもらった、新宿御苑の『and ZONE』にこの日の夜、ちらっと遊びに行ってきました。目的は、お友だち・フヅキちゃんの写真展『 そらのかご 』。振り返るにはまだ早いかもしれませんが、今年は、写真や絵や音楽などの芸術に触れられる機会の多い年でした。特に写真かな。前からファンだった橋本和典さん。あの奇跡的なスーパーでの出逢いから仲良くしていただいて、たくさんの写真を見せてもらってきました。眩しいほどの“明るさ”にとにかく心奪われ、写真に対して興味を抱くきっかけとなりました。双子の弟の電話から繋がることの出来た、これまた好きな写真家だったＭＩＫＡ　ＰＯＳＡさん。ＭＩＫＡさんが撮ってくれたサッカーの写真に表現されてる“躍動感”にはびっくらこきました。まだ公開してない写真を近日中にアップさせてもらいますのでお楽しみに～。そんな人たちの影響、なのかどうかわかりませんが、おいらも今年に入って安ーいデジカメでパシャパシャと撮ってきてました。で、思いました。橋本さんやＭＩＫＡさん、やっぱすげえって。自分で撮れば撮るほど、そう思うのです。そして、さらに好きになっていくのです。経験するっていうのは大事なこっちゃですね。あ、それで思い出した。昨日だったかな、原付きでガソリンスタンドに入ったんです。停車して、円陣をきって、店員さんを待ちました。が、待って待って待って待って・・・・・も来ない・・・。と、そこで目に飛び込んできた“セルフ”の文字。店員さんはきっと俺を見て、「やっちゃってるよ、この季節外れの日焼け男」なんてことを思ってたんでしょうね。そして、男セニョール、挙動不審になりながらも、ガソリン入れに挑戦。あふれないように慎重に慎重に。　ああ、ガソリンスタンドのイケイケ兄ちゃんも　俺みたいに慎重な気持ちでやってんのかもな。初めて湧いたイケイケ兄ちゃんへの想像。　経験すると、想像力って深まるのかもな。とすでに、間違えた恥じらいなんか完全に忘れて、そんなことを思っていたのでありました。写真に関しても一緒かもしれんな～と考えたのでありますよ。んん、ちょっと無理あるっぽいけど、ま、いっか。フヅキちゃんの写真展『　そらのかご　』。人の目があまりいかないような街角や壁、そして、そこにひっそりとある植物などが多い、彼女の写真がまたいいんですよ～！！！全体としての“明るさ”ではないんですが、必ずどこかにどっしりと存在してるんです。現実の中に潜む“明るさ”みたいイメージ。全体の印象で目を向けなくなってしまうような風景にもう一歩踏み込んで、それを感じ取ってる。俺じゃまったく気づけない“明るさの種類”を彼女の写真は毎回教えてくれて、自分の視野の狭さに気づかされてくれて、んで、やっぱり悔しがらせてくれて（笑）。長くとも８０年くらいしか生きられないあっという間の人生だから、“暗さ・悲しさの種類”より“明るさ・楽しさの種類”を増やしていきたいや。暗さ・悲しさを感じきった先にある「重厚感のある」明るさ・楽しさを～～～。フヅキちゃん、ありがとーでする。『経験が在り方を生むのではなく、　在り方が経験を生むのである。』　　　　　　　　　　　　格闘家・須藤元気

  2006/10/27

  コメント(4)

• 異種格闘技サッカー。

  ちょっと前から受けてたサッカーのお誘い。平日の朝９時からという、きちんとしてない大人しか来れない時間帯。限りなく悔しいことだけど、俺に声がかかったのも頷ける気がします・・・。お誘い主は、表参道のセレクトショップ『ＩＳＯＲＩ』を経営してる、お友達の石井くん（彼の武勇伝を書いた日記はこちら）。ようやくタイミングが合い、参加させてもらいました。代々木上原のグラウンドで、ほぼ毎週行われているというこのサッカー。あの伝説の番組「元気が出るテレビ」にも出てた俳優の勝村政信さんが中心でやっていて、総勢４０人くらいいるそう。この日は、２０人くらいだったかな。でもね、ほんとに個性的で濃い人たちばかり。・トヨタのＣＭにも出演してる俳優ＧＥＮくん・雑誌などで活躍中のモデルＫＡＩくん・エクアドルでプレーしてた元プロサッカー選手、・歌とダンスと曲芸リフティングを　混ぜたショーをやろうとしてるフリースタイラー・吉本興業の芸人さん・ヨーロッパを放浪した結果、　アイスランドでサッカーをやっていて、　今は日本のトップストリートブランドのパタンナーこれだけいろんなことをやってる人たちが集まるのってスゴイよな～。まさに異種格闘技戦、といった模様です。久しぶりにきちんとサッカーをやる、わたくし。無理すると危ないのはわかっていても張り切って動こうとしてしまい、動けなくてなってしまい、筋肉がおこなしことになってしまい・・・。まあ、いつものパターンだけど（笑）。でも、体がそんなになったって、イメージどおりにプレー出来なくたって、　やっぱサッカーは楽しい！！！行き着くところは結局、溢れんばかりのその楽しい気持ちと、このスポーツに出逢えてよかった、という感謝やら感謝やら感謝の気持ち。サッカーをやってなかったら、外国で生活することもなかったと思うし、こんなに多くの人と出逢うこともなかったはず。「遊び」はいつだって偉大なもんですな。あと、知らない人たちまみれの中でサッカーをやれたっていうことがまた楽しかった～。高校や大学での初めての練習の日選抜チームやＪリーグのセレクションブラジルのチームでの初めての練習の日ブラジル・コスタリカでの初めての草サッカーコスタリカのチームでの初めての練習の日そのチームで初めて出場したリーグ戦の日自分の居場所が確立されてないとこで“自分を表現する”という時に生まれてくるあの緊張感はこれからもずーっと求めていきたい。思いっきり面倒くさいし、行く前には常に迷ってしまうけど、緊張感を味わえるって最高に幸せなことだもんね。俺は隙を見せたらすぐにでも居心地いい場所に納まろうとしちゃうから、人のお誘いに流されて流されて。やっぱサッカー最高だわ。これからもよろしく、ってことでよろしく。『年齢を重ねることには不安はないけど、　経験を積んで慣れていくことに　対しての不安はあるから、　全てをひっくり返して未知な世界へ　進んでいきたいとも強く思う。』　　　　　　　　フォトグラファー・蜷川実花

  2006/10/26

  コメント(7)

• 食事会でのレッスン。

  この日もまた雨降り。夜に予定してたＹ君のサッカー教室は、残念ながら中止になってしまいました。ならば、ということで、前日にもらった食事会のお誘いを受けることに。お誘い主は、２月に一緒にトークイベントをやった、アーティストのららひなちゃん。東京に拠点を移し、活動を始めました。彼女のアトリエに到着すると、この日記にも何回か書いてるTaijiさんともうひとり“ミズさん”という初めてお会いする男性の方が来ていました。何でもミズさんは、ウォーキングで有名なデューク更家の元お弟子さん。これは楽しいお話が聴けそうですね。あ、一応言っておきますが、俺はべつに“デューク歩き”がしたいわけではないですよ（笑）。６年位前に読んだアイススケートの清水宏保のインタビューで「身体と心の関係」に一気に興味が湧いて、コスタリカでも自分の身体を使って試してきてたから、専門の人の考えなどを聴きたいのですね～。さて、ミズ先生のお話。これね、結構深い話でした。日本の文化の移り変わりと共に変わってきた日本人の身体の使い方と価値観、考え方。スポーツの世界でいくと、西洋の「強さ」取り入れ発展してきた反面、失ってきていた日本人の長所「しなやかさ」。身体の内にある「軸」の強さがしっかりしてないと、しなやかさは生まれない。サッカーの“中田英寿”や野球の“イチロー”の世界的活躍はそこを活かしてるからじゃないですか、との話にすーっごく納得です。そんな楽しきお話が続く中、食事を終えた俺にミズさんが、　「じゃあ、ひとつレッスンやってみます？」オフコース！！！ということで、レッスンスタート！まず普通に両足で立ちます。ミズさんが横から押してくると、「おっとと」よろめいてしまいました。　「これは、足が地に着いていない状態です。」なーるほど。そしてミズさんの言うとおりに、足を軽く開き、ひざを動かし、体勢を整えます。で、ミズさんがもう一回横から押してきます。おお！！！！！まったく、よろめかない・・・。何なんだ、さっきとのこの違いは。身体に「軸」が生まれてるのです。　「これが、足が地に着いている状態です。」なーるほど。初めて知ったかもしれないぜ・・・。アホだと言われてもしょうがないけど、その時の俺は自分のことを“木”だと思いました。根っこが生えているように感じたのです。アホでしょ、でも本当に感じたんだよねえ。さらにびっくりしたのが、ただ真っ直ぐ立ってるだけなのに、すっごく気持ちよかったこと。あまりの気持ちよさに、しばらくの間、そのままでいてしまったからね～（笑）。やっぱ「身体と心」は繋がってるんだ。身体を正しく動かせば、心も正しく動くんだ。身体を気持ちよく動かせば、心も気持ちよく動くんだ。俺にとってこの体験と発見は、かなり感動的な出来事。いいもん見つけちゃったぜ～～～。今宵もまた、出逢いに感謝なのだ。そうなのだ。『何かを学ぶためには、　自分で体験する以上にいい方法はない。』　　　　　　　　　　物理学者・アインシュタイン

  2006/10/24

  コメント(4)

• 心を中心に。

  お休みなのに、雨。でもジッとしてはいられなーい。ので、パッと思いついたところへ。六本木ヒルズの「　スタバ　＋　ＴＳＵＴＡＹＡ　」。昔の日記でも書いたことあるように、ここは本を買わないでも椅子に座って読めるので、文字や写真や絵などを浴びたい時に行っております。旅雑誌・画集・写真集・詩集・エッセイ、などなどの気になる本をごっそり持ってきて、カフェオレをひと口飲んでから読み始めるまでの、ドキドキ感が大好きです。年齢を重ねてから得た、お楽しみのひとつ。今回のヒルズ遊びは、俺の中で当たり！！！素敵な本に出逢えたからです。カリブ海の島国・キューバの人や風景を写した写真集『ＨＡＶＡＮＡ』。ひと言で表すなら「バンザイ！」って感じです。そして、もう一冊。種子島に住む、日本人サーファー“松田大児”さんという人のアートブック『ＡＬＯＨＡ　ＪＯＲＮＥＹ』。こちらは「ピース！」てな感じです。この二冊はグッときましたね～。見終わったら、マジで「ハッピー！」に。こういうポジティブに心を揺らしてくれるもの。人はもちろん、本、音楽、食べ物、最近強く思いますけど、すべて出逢いですよね。実はこの日の朝、ポジティブな出逢いがあるだろうな～って何となく感じてました。勘違い大好き野郎だからね（笑）。それは前日の夜、体の疲れと偏頭痛で心身共にローな状態だったからです。ここ何年かの調査によると、このアホ極まりない男のそういう状態の時の翌日は、いきなりハイになるということが結果として出ていたので特に不安になることもなく、こりゃ今日はもうしょうがねえや、と無駄な抵抗もせず、すんなりと寝ました。そして、この日の朝。やっぱあの調査はあってました。台風が去った翌日の空のようなすっきり感！実際の天気は最悪だったけど（笑）。その気持ちを大事にしたいから、ゆっくり昼飯を食べて、心躍る楽しい本を読んでから、どこに行くかパッと想像してみたのです。そして、これは何かあるぞ～と妄想しながら六本木ヒルズに導かれていき、２冊の本と出逢ったのです。俺のここ何年かの学び。　「心が中心にある時の直感に間違いはなーい。」だから常に心を中心に置いていたい。でもなかなかそういう状態になれないので、いろんな作戦を駆使して、心を中心へと戻しにかかってます。　熱い風呂に入ったり　サイクリングしたり、、　コーヒーを甘くしてみたり、　店員さんに話しかけてみたり、　海をぼーっと眺めてみたり　新庄の笑顔を見てみたり。気持ちが落ち着いてて、自然に笑えてる、心が中心にある状態の時には悪いことが起きないどころか、素敵な出逢いが運ばれてくる。みんなはわからないけど、少なくとも俺はそうみたいだから。さ、今日も心を中心に。んで、楽しい一日にしていくぞ～。『本能の声を聴いて、耳を澄ましていけば、　必ず自分と自分がぴったりくるポイントがあると思う。』　　　　　　　　　　　　　　　　　　作家・吉本ばなな

  2006/10/23

  コメント(0)

• 幸せのカタチ。

  余命１４日と言われてから、８ヶ月が経ちました。過去の日記、　「定められた終わり。」　「あの日のまま。」　「かがやき。」　「あなたの病室。」　「田舎時間の幸せ。」にも書いた、コスタリカでの俺の恩人。この日の夜、奥さんと共に住む恩人の家に遊びに行ってきました。残念ながら、体の調子は悪くなっていました。自分で起き上がる、どころか、体を起こしてることもつらい状態に。寝ている部屋に挨拶に行くと、奥さんに体を起こしてもらって、その状態のまま、ここ最近の俺の話を聴いてくれてました。でもやはり、体はつらいらしく、またベッドに横たわって眠りに。俺はそのベッドの横に座って、さっきからついてたテレビに目を。田舎風景の中を旅してる番組だった気がします。　どうして、　あんなに活動的だった恩人が、　こうして動けなくなってるんだろう。その答えはもう１００％わかっているのに、何度も何度も問い続けてしまいます。でも、今の俺に必要なことはたぶん、答えを知ろうとすることや理解しようとすることではなく、問い自体を受け入れることなんでしょうね。頭で、ではなく、心で。といっても、受け入れられる日が来るのか怖いし、受け入れていいものなのかも怖いし、受け入れられた時の自分もまた怖い。比べ物にまったくならないほどの怖さを背負ってる恩人のすぐ横で、そんなことを思ってしまってる自分の器の小ささがこれまた怖い。いつまでたっても、ベッドで寝てるこの人には勝てない気がします。恩人がそんな状態の時に言うのは不謹慎かもしれないけど、それは幸せであったりもします。しばらくして目覚め、奥さんも同じ部屋にやってきました。トイレに行きたいと言う恩人が起きるのを奥さんが手伝おうとすると、　「いや、テツにやってほしい。」考えられないほど細くなった恩人の腕を握り、硬直した背中に手を添えながらそっと恩人を起こし、トイレまで肩を貸して一緒に歩きました。苦しむ恩人のスピードに合わせて、ゆっくり。これまた不謹慎かもしれないけど、その一緒に歩いた時間がとにかく幸せでした。　俺を頼りにしてくれたこと。　恩人の手が触れてること。　一緒に歩いていること。コスタリカでお互い元気に動き回ってた時には、そんな幸せ感じれてなかった。恩人が身を持って教えてくれてる、新たな“幸せのカタチ”。それは何よりも嬉しいプレゼント。怖いなんて言ってる場合じゃないだろ、俺。『　天に星　地に花　人に愛　』　　　　　　　　　　画家・武者小路実篤

  2006/10/22

  コメント(6)

• ブラジル話。

  面白い本、見ーっけ。めずらしくサッカーの本です。でも、サッカーに詳しくなくとも充分に楽しめる本だと思います。　『 感動！ブラジルサッカー 』　　　　　　　藤原清美・講談社現代新書数年前、ケーブルテレビのマニアックなサッカー番組で藤原さんを見たことがありました。全然スポーツって感じに見えないおっとりさと、つたないポルトガル語での取材風景に、　「あの人は何者なんだ？」と、たちまち気になる存在のひとりに。しばらくして謎が解けました。やはりただ者ではなかったのです。　“外国人として唯一、　　ブラジル代表の密着取材を許された人”すごいぜ、すごいぜ。だって密着ですよ、飛行機にだって、合宿先にだって。でもじつは、この本に対してはあまり期待してなかったのです。この有名選手たちに対してはもうテレビや雑誌などで語り尽くされてるんじゃないかって想いがあって。先入観とは怖ろしや。現在のサッカー界を彩る、ロナウジーニョ、カカ、ロナウドや、過去の異端児スーパースター・ロマーリオ、などの選手のエピソードやインタビューと共に、監督やスタッフ、メディアや国民のことなど、多岐にわたっていて、しかも突っ込んだ話が多い。表現手段がサッカーなだけであって、そこで選手たちから語られてることや、実際にサッカー以外で行ってる活動などはサッカーの先にある「人間として」のことばかり。ちょっと長くなってしまうと思うけど、その中のある選手のことを書かせてください。　・　ジウベウト・シウバ（アーセナル所属）　　　２００２年までブラジル・ミナスジェライス州の　　　“アトレチコ・ミネイロ”という　　　決して大きくないチームでプレー。　　　ブラジル代表には南米予選残り２試合になって　　　初めて招集され、そこでの活躍が認められ、　　　念願のワールドカップメンバー入り。　　　絶対的なレギュラーだった選手が怪我をして、　　　急遽スタメンに抜擢。　　　決勝戦までの全７試合でレギュラーとして活躍。　　　大会終了後、　　　イングランドの名門“アーセナル”へ移籍。　　　レギュラーとして国際的評価を高める。「ブラジルの多くの選手の現実が似たようなものなんだけど、　僕が子供の頃は、貧しかったから、　本物のボールを買うお金なんてなかったんだ。　だから萎びたオレンジや、古い靴下で作ったボール、　それに、ぼろぼろの古いボールを拾ってきたりして蹴っていた。　何でもボールにしたよ。色んな工夫をしていたんだ。　どうにかなるもので、何でもいいから、　ボールになるものがあれば、それが一番の遊びだったよ。」「１４歳だった。　あの頃が、僕や家族が一番苦しかった時期だ。　当時、母が重い病気にかかってしまい、　いつ亡くなってもおかしくない状態になった。　でも、神を信じて、いろいろな人の助けもあって、　母も危機を脱し、その辛い状況から脱出できた。　その頃、僕はまだ子供だったけど、　土木建設現場のきつい仕事をしてたんだ。　左官見習いのような仕事で、　痩せっぽちの僕に続けられるかどうか、　現場の人たちは賭けていたようだったね。　でも、僕が家族で唯一の男の子で、３人の妹がいたから、　働けるのは僕しかいなかったんだ。　でも、とても勉強になったよ。　あの時期に、人はどうやって生きていけばいいかを学んだ。　普通の義務教育の学校に通っていれば、　あんなに色々学んでいなかったと思うよ。　そして、幸いサッカーは辞めなかった。　そんな大変でも、サッカーの練習だけは続けたんだ。」「僕にとっての最初のクラブ、　アメリカ・ミネイロでプレーしていた時のことだ。　１回目の入団テストに落ちて、　その後やっと受かったところだったんだけど、　その半年後には、両親を助けるために、　街に戻って働くことになった。すごく難しい決断だった。　でも、母は病気だったし、　当時の僕はまだ、サッカーでは稼げなかった。　その時の仕事は、お菓子の工場だった。　でも、そこではいろんな友達ができて、　今でもその友情は続いているよ。　街で仲間と一緒に働く機会というのも大事なもので、　その経験は全て価値あることだ。　なぜなら、あの時期があるから、僕はもっと強くなれた。　プロとしてそうありたいと、　僕自身が願っていた強さを身につけることができたんだ。　それで、アメリカ・ミネイロにまた戻った時には、　もっと良くなるように頑張ったし、心理的にも、　サッカーがしたいと切望し、良い準備ができていた。」「２年と５ヵ月もかかって、　いろんなことが解決した時には、　クラブに戻ることができたんだ。　僕はすごく頑張ったし、　クラブの状況を手助けしたいと思っていた。　あの時期が本当に重要だった。」「挑戦は今でも続いているよ。　でも人間として、しかも早い時期に、挑戦することを覚え、　成長できたことは僕にとりとても大きいことだった。　普通なら学校で勉強して、友達と遊んでいる時期に、　家族を助けるために働かなければならなかった。　それが僕を内面的に、人間として成長させてくれた。　だから、今でも何かの障害が立ちはだかれば、　面と向かってそれに挑む。障害を乗り越えたら、　幸せな日々が来ることを信じて。　だから、障害に出会うたびに、　そこから何かの教訓を得てきたんだ。」「今ではちょっとやそっとでは驚かないよ。　もちろん、時には思いがけない状況に追い込まれるけど、　短期間でそれを乗り越えられるようにがんばる。　嫌なサプライズと出会ったら、落ち着いて、　その障害にフェイントをかける方法を考えるんだ。　自分の人間としてのキャパシティを信じて、解決にトライする。　それ以外にないよね。落ち込んだり、　下を向いてても解決できないし、　一生愚痴を言う人生になってしまう。」「今、多くの人が、家族の価値を忘れていると思うんだ。　子供は愛情のある家庭で育つことが一番大切だと思う。　人生の中で、家族はベースとなり、大部分を占めている。　家族はあらゆるサポートをしてくれるよ。　金銭的なサポートは重要じゃないんだ。　落ち込んでいる時のサポート、悩んでいる時のサポート、　色々アドバイスしてくれたり、　他人を尊敬することを教えてくれたり。　そういうことが重要なのであって、お金は働いて、　頑張ればどうにかなるものなんだ。　お金が何でも解決するわけじゃない。　僕は貧しい家庭で育ったけど、　家族は必要なことを色々教えてくれて、　それが今のベースになっている。　家を出て一人で生活するようになって、　人間関係がうまくできるのも、　全て家族が教えてくれたことだ。　それに、僕が貧しい環境で育っても、　それを誇りに思い、その少年時代を人が　尊重してくれるような人間になれたのも、家族のおかげ。　だから、貧しい子供時代にかかわらず、　僕はとても幸せだよ。」「僕自身はあの経験（２年半のブランク）があったからこそ、　より良いプロサッカー選手になる準備ができたと信じている。　でも、あれがなかったら　どういう選手人生を歩んでいるか、それは分からない。　やっぱり、問題は貧しいかどうかじゃなく、　どう生きるかなんだと思うよ。」

  2006/10/21

  コメント(6)

• 街への想い。

  ついこの間の日記に書いたように、吉祥寺へと引っ越しをしました。おかげさまで、新しい部屋は大変なことになってます。収納するものが絶対的に足りなく、ダンボールまみれの散らかりたい放題。人間、というか、おいらは怖い生物なので、油断するとこんな環境にもすぐに慣れてしまいます。なので、先手必勝の精神でダンボールたちと闘いたいと思います。で、今回はひとつ決めたことが。それは、いっぺんに片付けようとしないで、ジワジワとコツコツと少しずつ片付けること。下界のまっとうな方たちにはこんなこと当たり前なのかもしれませんが、その筋で生きてきたアホなおいらには、このテクニックが身についていないのです。小学校時代の夏休みの宿題は、いつだって８月３１日だったからね（笑）。この日、半年お世話になった久我山のアパートに、最後の荷物となる自転車を取りに行きました。井の頭線に乗り、「久我山駅」にて下車。ここは急行が止まり、利用者が多い駅であるにもかかわらず、お店が閉まるのは早い健全な街。俺が着いた時刻は２０時ちょっと前。ちょうどお店は閉まり始め、会社員の人たちが多く帰宅してくる、街全体がゆっくりになる時間帯でした。　アパートへと向かう、　何度も歩いてきた商店街の一本道。歩いてて、びっくり。初めて訪れる街を歩いた時のような、数年ぶりに訪れる街に来た時のような、“旅人感覚”に俺自身がなっていたのですよ。まだ久我山を出て、たったの数日なのに。何だか切なかったー。半年だけだったけど、セブンイレブンで、パンや牛乳も買ってたし、松屋で、並盛りセットも食べてたし、ドトールで、ホットココアも飲んでた。そうして生活してきた街なのに、もう“人の街”みたいに思っちゃったことが、とにもかくにも切なかったのです。日本、外国、どこに行ってもそうだけど、街がもたらしてくれる「刺激」っていうのは、生活すると共にさーっと消えていきますよね。その境目がいつなのか気づかないままに。でもそれは、完全に消えていくものなんじゃなくて、「温もり」みたいなもんが代わりにこっそり残されていくような気もします。これまた、いつからなのか気づかないままに。“自分の街”だと思えてる安心感こそが、「温もり」なのかもしれないな～。失って初めて気づいてしまうおいらに対して悔しい気持ちが溢れんばかりでございます。自転車で夜の街を走り、吉祥寺のアパートに到着。１００％な“旅人感覚”。早く自分の街だと思えるように、食料品を買ったり、お店の人に挨拶したり、朝の町を歩いたりして、生活していこう。「温もり」みたいなもんをこの街でも手に入れられるようにね～。でも今は、この“旅人感覚”を大事にしていきたいから、この生活の始まりに思い出を添えたいから、コンビニで乾杯用のお酒の買い物。特別な日なので、いつもと違うもので。それは・・・・・　「ワンカップ」（笑）。ひとりでワンカップって哀愁たっぷりですよ、みなさん（笑）。お試しあれ～。　今まで久我山ありがとう！　　　　　　と　これから吉祥寺よろしく！　　　　　　で　　かんぱーーーい！！！『得たものを守りながらも、　ひっくり返してエッジをきかせたい。』　　　　　　　　　　　　写真家・蜷川実花

  2006/10/20

  コメント(2)

• Ｙ君なりの結果。

  さて、やってきました。２週間ぶりのＹ君の球蹴り教室。今回は新たな楽しみがありました。それは目標にしてきた中学校でのマラソン大会の結果。数日前に終っていたのですが、直接聴きたかったので電話はしないでおきました。この日、１８時にＹ君の家に到着し「ピーンポーン」。扉が開くと、そこにはいつも以上に笑顔なＹ君。　「こんばんは～。　　よろしくお願いします。」　「あ、マラソン大会の記録書が　　あるんだけど見ますか？」もちろーん。ああ、緊張する・・・。このマラソン大会でＹ君の中での手応えが残れば、人として成長するチャンスをつかめるからね。　「お待たせしました～。　　はい、これです。」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・お！！！　約１２０人中　　『　２３位　』　２キロのタイム　『　１０分５秒　』すげえ・・・・・。小学校の運動会ではいっつもビリで、それが嫌だから本気の力を出さずに、ニヤニヤしながら走ってたのに・・・。３ヶ月前に初めて長い距離を一緒に走りに行った時、いろんな言い訳を言っては、歩いたり止まったりしてたのに・・・。Ｙ君に「走り終わった後どうだった？」と聞くと、ただひと言。　「気持ちよかった～！！！！！！！！」その時のＹ君の笑顔。世界中のどんな人の心も温かくすることが出来るほど輝いてました。世界平和っていうのは案外こういうとこから始まっていくのかもしれないですね。少なくともあの時、達成感を味わってたＹ君とそれを見て心穏やかになってた俺には、憎しみや嫉妬なんて感情は湧かなかったから。　誰かと比較して自分の成長を実感するのではなく、　さっきの自分と比較して成長の実感を見つけること。人との比較をやめれば、イジメも、戦争も、自殺もなくなるかもしれない。そんな簡単な問題じゃない、とは確かに思う。でも「自分は自分なんだ。」って感じれない空気の中じゃ、やっぱり負の感情ばかり湧いてしまうはず。だからだから、アントニオ猪木なみの気合いを使って、アニマル浜口なみの気合いを使って、心の底からデッカイ声を出して、“人と比較する”自分にサヨナラを告げたい。めっちゃ難しい“自分と比較する”ことに挑戦していきたい。例えすぐに元に戻ってしまったとしても、自己否定しないで、何度でも何度でも。変化っていうのはきっと１ミリ単位だから。周りの人や環境に振り回されない、そんな自分になっていきたいな～ってＹ君の笑顔を見ていて思いました。まったくもってこの中学１年生は、いろんなポジティブなことを感じさせてくれるもんです。必死に敬語を使ったり、ドアを開けてくれたり、自分の内面を成長させていったり、と、１ミリ単位で大人に成長していきながらも、反面とーっても子供なとこがまた可愛らしい～。この日の最後、Ｙ君にひとつの質問をしてみました。　「Ｙ君さ、　　小学校の時走るの嫌いだって言ってたじゃん。　　マラソン大会終わってどう？　　走ることに対してどう思ってる？」Ｙ君、真っ直ぐな目をして　「今は真剣に考えてるかな。」その答えにびっくりしてしまい、さらに質問を。　「真剣にってどういうこと？」Ｙ君さっきと変わらない真っ直ぐな目のまま、　「だってさ、大人になったら　　バスに乗り遅れたりするじゃん。　　そうなりたくないから、ギリギリでも　　間に合うように速く走れるようになりたいんだ。」そりゃ真剣になるわ（笑）。確かに乗り遅れるわけにいかないもんな。でも、大人みんながバスに乗り遅れるわけじゃないぜ～（笑）。まあ、理由なんて何だって構わない。とにかく一緒に、少しずつ成長していこうな。『自分を強く信じるアバウトな感じの力が　未来をつくっていくのだと思う。』　　　　　　　　　　　　　作家・吉本ばなな

  2006/10/19

  コメント(2)

• 古巣復帰。

  “久我山”のみなさん、今までありがとうございました。この度、古巣“吉祥寺”への復帰が決まりました。応援してくれたみなさんのことは決して忘れません。本当にありがとうございました！って、引越しただけなんですけどね～。「決して忘れません」って言ったって、井の頭線でたった３つだし、そもそも応援されてないんですけどね～。しかし引越し過ぎ・・・。と思い、今までの引越し回数を数えてみたら、外国でのを含めて、なんと今回で１３回目！ここまでくると趣味みたいなもんです（笑）。今まで住んでた“久我山”のアパートは、俺が週一で手伝ってるラーメン屋・笑和の常連のお客さんが大家さんでした。アパートの隣に住んでるこの大家さん家族がまたいい人たちで。夫婦・娘２人・おじいちゃん・おばあちゃん、みんな喋り好きで、とにかく柔らかな空気の人たち。お母さんなんて、俺がアパートの部屋を初めて見に行った日、　「テツくん、このすぐ隣がうちの家でね。　　ピアノ教室やってるから　　うるさいと思うのよ、ごめんなさいね～。　　で、すぐそこの部屋が娘の部屋なのよー。」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・それ言っちゃっていいんでしょうか・・・（笑）。後日、それを娘さんに話すと、　「うちのお母さんらしいや（笑）。」俺はちと引越しマニア気味ですが、大家さんが隣に住んでるってじつは初めて。ひよこの子供が初めて見たものを親とみなすように、俺にとっての大家さんはこの家族になったのです。旅行のお土産を渡したり、出掛ける時にたまたま出くわして話をしたり、って大家さんとの交流に昔からちょっとした憧れがありました。それがこの“久我山”で叶ったというわけです。そして今度の移籍先“吉祥寺”。今度も大家さんが隣に住んでるアパートで、しかもまた大家さんが素敵な人でした。このアパートにはアメリカ人イラストレーターが住んでいるそう。　「この人ね、　　最初２ヶ月でって話で入居してきたんだけど、　　気づけばもう８年くらいでね。」　「家賃を持ってきてくれたときに、　　彼が自分の作品を見せてくれるんだけど、　　毎回２時間くらい話し込んじゃうんだ。　　その影響で僕も絵を描き始めたんだよね。」新たな人との出逢いから、新たな世界に出逢っていく。こういう関係って素晴らしい～～～。だからまずは、相手の世界を受け入れていきたいな。どう変わっていくか楽しみだもんねえ。それを実践してる“吉祥寺”大家さんのちょっとした悩み。　「アメリカ人の人とは　　もう８年くらいの関係なのに　　未だに日本語で話してくれないんだよね（笑）。」まったくもって、素敵です（笑）。楽しみな“吉祥寺”ライフの始まり始まり。『人間のエネルギーが全てに勝り、　人と人の触れ合いが全てを創っていく。』　　　　　　　　　　　　　　　　作家・吉本ばなな

  2006/10/18

  コメント(6)

• 

  東北の「道」にて、おもふ。

  東京生まれ東京育ち、本州すら出たことなかった１９歳の僕が、初めて行った外国、ブラジル。サンパウロの中心街に一泊した翌日、バスで受け入れ先のチームがある町へと移動。５時間かかる、その“タナビ”という町。そこまでの風景は、果てしなく広いアップダウンのある大地に、ずうっと先まで見通せる一本の「道」。たったそれだけの風景に心奪われてる自分にびっくりした記憶があります。ブラジルで味わった、初のカルチャーショック。 何であんなにもブラジルの道に感動したんだろう。不思議に思い、自分の記憶を一歩一歩遡っていくと、「小学校か中学校時代の国語の教科書」という地点に辿り着きました。そこに載ってた“杉みき子”さんという人の詩。きっとその最初のフレーズが、“想像力の種”となってくれてたんだと思います。　「あの坂を上れば、海が見える。」

  2006/10/17

  コメント(0)

• 

  東北の「海」にて、おもふ。

  このブログで何度も書いてるように、僕は海や湖、川などの水辺が大好きです。まだ小学生くらいだった頃、いくつかの仲のいい家族の人たちと、海に遊びにいった記憶があります。たぶん逗子や湘南、九十九里あたり。ビーチで砂浜に埋められたり、スケールの大きな棒倒しをしたり、大興奮した犬なみのダッシュをしたり、熱～いビーチバレーをしたり。思い出されるのは、海の中のことよりも、ビーチで遊んだことばかり。もしかしたら水中は、クラゲの攻撃を受けまくってから嫌になったのかもしれません。そういえば、知り合いのおじさんが、捕まえたクラゲをビニール袋に入れて見せてくれたこともありました。あの時抱いた恐怖感は何に対してだったのでしょう。それもまたいい思い出の一つです。 ブラジルやコスタリカで海に行ったときには、地元の人たちのビーチサッカーに混ぜてもらっていました。とにかく難しいんですよ。砂浜に足を取られ、思ったようにボールを蹴れないんです。やはり地元っ子たちは上手い上手い。夢中になってて最初は気づかないのですが、時間が経ってくると潮が満ちてきて、グラウンドは小さくなってきます。最初に線を引いて作ったグラウンドの半分くらいの大きさになってしまったら、ビーチサッカーは何となく終わりになります。 何かの本で読んだことがあります。　『人間は何かに抵抗しようとして苦しむ』街で育ってきた僕にはこの意味が何だかわかる気がするんです。“受け入れる”ことが出来ないというのかな。「自然」という人間ごときじゃ絶対に抵抗できない大きな存在。そこに住む人たちはそれらが日常に存在してるからか、いい意味で“諦める”“受け入れる”ことが出来るんですよね。　ビーチサッカーのように　今日はグラウンド消えちゃったから　また明日やるか、みたいな。　サーフィンでも　今日はいい波が来ないから　また明日やるか、みたいな。　もし自分が海辺で育ってたら、どんな性格になっていったんだろう。海辺に来るたびにしてしまう楽しい想像です。

  2006/10/16

  コメント(0)

• 

  東北の「山」にて、おもふ。

  僕は小さい頃から、圧倒されてしまうような大きなものが好きです。　例えば、練馬区谷原にあるガスタンク。　例えば、池袋にあるサンシャイン６０。　例えば、イタリアにあるサンシーロスタジアム。　すぐ近くに行った時に感じる、あの感動。それは、ドキュメンタリーやオリンピックを見た時の「内」から湧き出してくる感動とはジャンルは違うものかもしれません。「外」から包まれるような感動、っていうのかな。ここ何年かでその感動をたくさん経験させてくれる新たに好きになったもの、それは『山』。 山に生えている、色とりどりの小さな花や草たちは、短い一生の中でその美しさを際立たせる。時には色づけ、時には風になびかれて。山の美しさは、それらによって成り立っている。山自体が色づくこともないし、風になびくこともない。でも山は、長い一生の中で、たくさんの花や草たちを輝かせている。そして雨や嵐や雷がきても、まったく動じないで、ただただそこにどっしりと静かに存在してる。それはきっと、大きな心でもって子供を見守る親みたいなもの。高橋尚子にとっての小出監督。サッカー日本代表にとってのオシム監督。翼くんにとってのロベルト本郷。のび太くんにとってのドラえもん。僕も『山』みたいな存在になりたいです。

  2006/10/15

  コメント(2)

• 

  東北の「町」にて、おもふ。

  秋田県に初上陸を果たしてきました。祖父のお墓参りのためです。さすが“お米のとれ高・全国３位”。普通のおにぎりやきりたんぽなどの食べ物、日本酒などのお酒、お酒、お酒、そりゃもうウハウハでした。みちのくの小京都と言われる町・「角館」。日本の文化を感じさせる、深い木立と武家屋敷の町並みのせいなのか、どことなくいつもとは違う感覚になれてる気がしました。 自分が日本人であることが何だか誇らしく思えてきました。と同時に、こういう日本の文化を知らないままに外国に飛び出し、日本は良くないと思い込んでた自分がちょっと恥ずかしくもあったりして。でも、もしかしたら外国に出たからこそ、「本来の日本」に目が向いたのかもしれません。実家を出てみて初めて家と親のありがたみがわかったように。ある時期にその場を離れるということは決して悪いことではない、一概に“逃げの選択”ということでもない。今はナチュラルにそう思えます。たぶん自分が今立ってる場でどうしていくかが大事なんでしょうね。日本という国をもっともっと知りたくなってきました。きっとそこに「本来の自分」を知るヒントが隠されてると思うから。

  2006/10/14

  コメント(4)

• 

  出逢いの地。

  セニョール・テツ、本名は“有坂哲”。彼は練馬区の春日町という町で育ちました。みなさんもよく知ってる彼のアホっぷりは、この町で培われたものだそうです。「遊ぶことこそ、我が人生」とばかりに、ひたすらに遊びまくっていたようで、なんでも、塾には一度も行ったことないとのこと。まあ、年齢だけ大人になった今の彼を見てると、それは一目瞭然ですが。だってあんな真っ黒な秀才はいないでしょうからね。実際、数年前まで“月極”を“げっきょく”って言ってたらしいです。まったくもっての困りもんだ・・・。日本の学力レベルを下げてるのは彼の責任ですね。今度会った時に、よーく叱っておきます。ついでにデコピンお見舞いしておきます。そんな、アホまっしぐら、猫まっしぐらな彼に言わせると、今の“げっきょく”な自分になってしまったのには、「ふたつの場所」に原因がある、と。そこがなければ、アホは直らないかもしれないけど、猫にはならないで済んだんじゃないか、なんてニャンコたちに失礼なことを言っておりました。じゃあその場所は一体どこなんだ、と人差し指でメガネを上げながら私が聞くと、ニャンコより自分勝手な彼はこう答えました。　「“ちびっこ広場”と“団地の前の道路”だニャ。」この猫まっしぐらさは、そろそろ“ニャンコＴシャツ”を着てしまうレベルの重病患者な模様です。みなさん、洗脳されないように気をつけてくださいね。そして、さっきの話の続きを聴くことに。また「ニャ」とか出てきてキレそうになりましたが、そこは塾に行っていた秀才っぷりを思いしらせてやろうとひたすらひたすら我慢しながら聴きました。ただ、ここでそれをそのまま書くとこれを読んでる人たちが耐え切れなくなっていや、私がいよいよ耐え切れなくなって間違いなくパソコンに猫パンチを・・・あ、違う違う、グーパンチを食らわせてしまうはずなので、「ニャ」抜きで書いてみようと思います。　「この日、　　まだ春日町に住んでる親戚の家へ。　　本当に久しぶりに。　　約束の時間よりも早く着いたので、　　懐かしの地を散歩しました。」　「まずは“ちびっこ広場”。　　僕が幼稚園に入る前からずっと遊んでた公園です。」 　「毎日何かをして遊んでました。　　弟や友達と一緒に野球したり、プロレスしたり、　　木登りしたり、たまーに雑草食べたり。」　「自分たち兄弟だけじゃない世界。　　それを知ったのも、経験したのもここでした。」　「無意識にいろんなことを学んでました。　　本気で技をかけたら痛いということも、　　ずっとバッターをやってたら嫌がれらることも、　　木のてっぺんには地上で味わえない風が吹いてることも、　　秘密基地を作るには親に話しちゃいけないということも。」　「何より一番大きかったのは、　　幼馴染みのかーくんとの出逢いです。　　まだお互い幼稚園に入る前。　　かーくんから声をかけてくれたらしいんですが、　　僕の人生の中の家族以外での初めての出逢いなはず。　　今、こんなに出逢いに感謝できるのは、　　彼と一番最初に出逢って、　　いまだに続いてるからかもしれません。」　「そして“団地の前の道路”。　　ここは僕が小学校３年生の時、　　サッカーに出逢った場所です。」 　「それまで野球が好きだった僕の心を　　一気に、ほんと一気に奪っていきました。」　「僕はサッカーをやってたから、　　今、大好きな人たちに囲まれてるんだと思います。　　毎日を比較的ハッピーに過ごせてるんだと思います。」　「久しぶりに訪れた　　“ちびっこ広場”も“団地の前の道路”も、　　相変わらず何てことない場所でした。　　でも、確かにここで“出逢い”があったんですよね。」　「何かそのことを考えたら、　　今住んでる家周辺に戻るのが楽しみになってきました。」ふう、やっと書き終わった・・・。ほんとに喋りすぎですよねえ。まあ、あのふたつの場所にはそんな思い出があったのだそうです。んん・・・・・そういえばこれって“げっきょく”って読んでしまう原因にはならなくない？？？危ない危ない、騙されるとこでした。言い訳がましくいろいろと語ってましたけど、結局行き着くところは、「勉強することが出来ない頭」だということですね。そんなとこだけ頭働くから、これまた厄介なものです。こういう人に洗脳されないように、みなさんも気をつけてくださいニャ。『歴史を知るということには、宝が隠れている。』　　　　　　　　　　　　　　アーティスト・村上隆

  2006/10/13

  コメント(11)

• 

  いつもと違う場所で。

  人は、自分よりも大きな自然を前にした時に何を想うんでしょう。 子供と一緒だった時には何を伝えるんでしょう。 話してもらった内容は子供たちの記憶には残らないかもしれないけど、違う何かが、大切な何かがきっと残っていくはず。 あなただったら何を想い、何を伝えますか？ 『私たちには、　時間という壁が消えて　奇跡が現れる神聖な場所が必要だ。』　　　　　　　　　　神話学者・ジョセフ.キャンベル

  2006/10/11

  コメント(2)

• 井の頭線で、カフェで、こたつで。

  夕刻手前、学生で賑わう井の頭線「渋谷行き」の車内。つり革につかまりながら大好きな浅井健一のＣＤを聴いてると、「永福町駅」で大勢の人たちが降り、目の前の席が空きました。リュックを両手に抱えてその席に座ると、渋谷に向かうまたもや大勢の人たちが新たに乗り込んできました。それぞれの場所を探す、それぞれの人々。車内に生まれる、よくわからない緊張感。それはすでに居場所を見つけた俺もそう。まるで、大きな波を見てる時みたいな感情。夕刻の渋谷。３０分時間が空いたので、本を読みにカフェに行くことにしました。ちょっと疲れ気味な笑顔をしたお姉さんが作ってくれた温かいカプチーノを持って、人通りの多い道に面したテラス席へ。ふたり掛けの席が空いていたので、そこに座ることに。リュックから本と手帳とメモ帳を出して、カプチーノをひと口飲もうとすると、左隣のカップル、右隣の男子ふたりから感じる視線。テラス席に生まれる、よくわからない緊張感。それはさっきまで穏やかな気持ちだった俺もそう。やっぱり、大きな波を見てる時みたいな感情に。今さらながら、“吉本ばなな”にはまり、この日の読書も、彼女の著書『キッチン』。これを読むのは２回目です。そこに描かれる、家族との日常の景色。今の俺にも日常自体は存在してるけど、家族との日常は存在していない。『キッチン』を読んでたら、家族との日常の景色がふわーっと蘇ってきました。それは寒い日の「こたつ」。実家にあったこたつ、おばあちゃんの家にあった掘りごたつ。親や兄弟、おじいちゃん、おばあちゃんと、寝転がりながらテレビの特番を観てた、あの景色。誰かしら寝ちゃったりしてた、あの静かな景色。懐かしさと共に湧いてきた感情は、意外にも悲しさや切なさではなく、そういう景色が俺に存在しててよかったっていう喜びでした。一生忘れたくない、何てことない景色のひとつです。そういえば、家族との「こたつ」に入った瞬間にも、井の頭線やカフェのテラス席で感じた、あのよくわからない緊張感ってあった気がします。一番心を許してる家族なのに。でもそれはきっと、相手に対して抱いてる緊張感ではなくて、自分の居場所や集団の中でのバランスを探す、ことに対しての緊張感なんでしょうね。だから、ピリピリしながら強引にそれらを探すよりも、ゆーっくり穏やかに待っていたいなと思いました。いくら大きな波でもいずれ小波に変わるし、小波がひいていけば、砂浜の貝殻や石たちはその時の最高のバランスでうちらの世界に表れてくれる。まだまだ当分無理だろうけど、受け入れられる人間になっていきたいです。そんな生き方が出来る人間になっていきたいです。『すべては変わり、すべては過ぎ去る。』　　　　　　　　　　　　　格闘家・須藤元気

  2006/10/10

  コメント(2)

• 

  ノートに綴られた言葉。

  このブログを始めた時から、しばしば登場する写真家の星野道夫さん。俺はこの人の写真と文章から“大きな何か”を今までもらってきました。それは表現の仕方とかじゃなくて、人として生きていくのに忘れたくないような“何か”。この日、数年前に書いた自分のノートを見ていました。そこに書かれた星野道夫さんの言葉。春の空気を吸い込んでる時のようにすうっと、何の迷いもなく自分に気持ち良く入ってきました。ちょっと書かせてください。 　「月光に浮かびあがった　　夜の氷河の真只中にいました。　　時おりどこかで崩壊する雪崩の他は、　　動くものも、音もありません。　　きっと情報があふれるような　　世の中で生きているぼくたちはそんな世界が　　存在していること忘れてしまっているのでしょうね。　　だからこんな場所に突然放り出されると、　　一体どうしていいのか　　うろたえてしまうのかもしれません。　　けれどもしばらくじっとしていると、　　情報がきわめて少ない世界がもつ豊かさを　　少しずつ取り戻してきます。　　それはひとつの力というか、　　ぼくたちが忘れてしまっていた　　想像力のようなものです。」 　「アラスカの自然を旅していると、　　たとえ出合わなくても、　　いつもどこかにクマの存在を意識する。　　今の世の中でそれは何と贅沢なことなのだろう。　　クマの存在が、人間が忘れている　　生物としての緊張感を呼び起こしてくれるからだ。」 　「結果が、最初の思惑通りならなくても、　　そこで過ごした時間は確実に存在する。　　そして最後に意味をもつのは結果ではなく、　　過ごしてしまったかけがいのないその時間である。」 　「何も生み出すことのない、　　ただ流れてゆく時を、大切にしたい。　　あわただしい、人間の日々の営みと並行して、　　もうひとつの時間が流れていることを　　いつも心のどこかで感じていたい。」

  2006/10/09

  コメント(4)

• 軽やかな関西人。

  こんなブログなんてもんをやってて、これまた結構更新したりするので勘違いされますが、おいらは決してパソコンマニアではありませぬ。でも、電車の中の学生たちの会話なんかでよく聴かれる「ｍｉｘｉ」とやらはやってます。でも、やっぱりマニアではありませぬ。その「ｍｉｘｉ」を通じて、大阪で指導者をやってるという会ったことのない若者から数ヶ月前にメールをもらいました。なにやらおいらの経歴に興味を持ってくれたようで「“マイミク”になってくれませんか？」と。マイミクとは“ネット上のお友達契約”みたいなもん。なかなか面白い制度を作りますよねえ。興味を持ってもらえるのはやはり嬉しいことなので「よろしく」となり、お友達契約完了です。先週、久しぶりにその彼からメールが来ました。　「この連休で東京に行くのですが、　　直接お話聞かせてもらえませんか？」面白そうな展開じゃなーい。そんな楽しそうなことは、もちろんＯＫ。「じゃあ日曜日の夕方に吉祥寺で」と約束。そして、この日。溜まり場の『スタバ井の頭公園店』にてご対面。名前は“ヤス君”。関西外語大学２年生の２０歳。で、大阪の啓光学園サッカー部のコーチ。というか、やってることは完全に監督。生まれつき心臓が悪く、高校の途中からコーチをやってたとのこと。そのせいなのか、大人びていて落ち着いていて。俺なんかよりはるかにコーチらしいのです。って俺と比べちゃいけないか（笑）。俺は彼が興味あるという中南米の話をして、ヤス君は今教えてる高校での現場の話や関わりのあるブラインドサッカー（視覚障害者のサッカー）の話、スタッフとして参加した選抜チームの上海遠征の話、などを聴かせてくれました。自分の知らない世界の話っていうのは、どうしてあんなにも面白いんでしょうね。昔は、全然興味なかったのにな。今のほうが自分の心が豊かなのは間違いな～い。楽しかったー楽しかったー。話の内容はもちろんなんだけど、それ以上に楽しかったのは、ヤス君という人自体に。この連休での彼の東京遠征の目的は　「いろんな人に話を聴くこと」だったそうです。この“吉祥寺スタバ会”の前には、俺がバルセロナでお話を聴かせてもらった、サッカー解説者の羽中田さんにも会ってきたそう。数ヶ月前に、ヤス君が羽中田さんの本に感動して手紙を書くと、「今度お会いしましょう」との返事が。そして、それが実現。さすが羽中田さん！だし、よくやったぜヤス君！だ。“人に会うこと”メインに東京に来てしまうようなとりあえず行動しちゃう人間が持つ『気』っていうのは、いつだって心地良くて、刺激的なもんです。俺が、著名人の人たちの講演会やトークイベントが好きなのも、きっとこの『気』を感じれるから。『言葉』じゃなくて『気』をね。『気』には、その人の生き様や、スタンス、哲学、いろんな栄養素が含まれてる。だから、夏の天気のいい日に砂浜にシートを引いてオープンな心で太陽をたっぷり浴びるように、目の前の人の『気』も心の扉を開けてたーっぷり浴びたい。美味しいものを食べては肉体を喜ばして、美味しい気を浴びては心を喜ばしていこう。で、美味しい自分に～。しかしよく考えたら、この時代だからこその“出逢い”だったんだろうな。インターネットが行動するための手段になったら強いのかもね。俺も負けんように頑張ろー。ヤス君、ありがとうね～。『システムが人間の上に君臨することは許されない。』　　　　　　　　　　　　　サッカー日本代表監督・オシム

  2006/10/08

  コメント(4)

• 

  黒人のおじさんとハッピーな自転車。

  前日の台風なみの大雨と突風な「あらすぃーあらすぃー」な天気はどこへやら。目覚めると外に広がっていたのは、空一面ブルーな世界。とっても深い深ーいブルー。あんな綺麗な空を見せられたら、雄叫びを上げたくなってもしょうがないですよね。ま、立派な大人に成長した僕は、心の中での大絶叫に留めておきましたけども。　でも、　　どうして雄叫びを上げたくなったんだろ？　　どういう時に大絶叫したくなるんだろ？俺の代表的な雄叫びな瞬間。爽やかなサッカーマン時代の私を知ってる人たちは、嫌というほど見てきたと思いますが、それは、試合中にミスをしてしまった時です。　「ああ、もう！！！」自分で自分を責めさせたら天下一品でした。『天下一品』というラーメン屋のラーメンくらい、濃厚でギトギトな責め方でした。心ない友人たちによくモノマネされたもんです。で、この時の雄叫びは、自分のイライラが頂点に達した、いわば「かなり」マイナスな瞬間ですよね。でも～、この日の雄叫び欲求はこれとは違ったはず。だってあんなに奇跡的な青空を見てだったんだから。ブルーハーツの『青空』を聴きたくなっちゃうくらいの。　“　まぶしいほーど　青い空の真下でー　”　（ＢＹ　ヒロト）ってことはだよ、「かなり」な時に雄叫びって上げたくなるんじゃない？今回は「かなり」が“プラス”な方向にあるだけで。　　「かなり」マイナス　（試合中の使えない俺）　　　　↑　　　　　　ノーマル　　　　↓　　「かなり」プラス　（ブルーハーツな空）“　かなり　＝　雄叫び　”　心がノーマルから脱出した瞬間に。猪木もきっとそうなんだ。なら、この日一日は楽しみだねえ、だねえ。この日は高校生の練習試合のため、原付きでのあきる野市への大移動。テーマソングはブルーハーツで決定です。　“　出かけよう　さあ　出かけよーう　　”　（ＢＹ　ヒロト）途中、タイミングの悪い信号にひっかかってしまい、いつもは直進するとこを右折。初めて通る道です。そこからさらに細い道を攻めてしまい、軽く現在地つかめず、な状態に。　うう・・・時間ないのに・・・・・それまでの心地良かった気持ちが少しダウン。「急がば回れ」とは正しいことを言ったもんです。でも、神様の仕業かブルーハーツの仕業かわからないけど、この裏道には粋な計らいが用意されてました。角を曲がると、前には一台の自転車。真っ青な空に思いっきり映える、真っ黄色なペンキで塗られたそのハッピーな自転車。運転手は、水色のハンチングをかぶった黒人のおじさん。自転車なのに、手作りナンバープレートが後ろにつけてあって、そこには、　「　ＣＵＢＡ　１９６８　」と書かれていました。その年号は、ベトナム戦争のことを訴えているんでしょうか。キング牧師が暗殺されたことを訴えてるんでしょうか。それともただ、おじさんが生まれた年をアピールしてるんでしょうか。まあ、そんな謎解きをするよりも大事なのは、なにか綺麗なことをイメージしながら、ニコニコと自転車に真っ黄色なペンキを塗ったり、手作りのナンバープレートを作ったりすることなんでしょうね。　“　見捨てられた裏通りから　　　　世界中にむけて　大切なメッセージが届くのを　　　　君たちは見るだろう　”　　　　　　　　（ＢＹ　ヒロト）おじさんはきっと、この日みたいな青空の日にラジカセを外に出してボブ・マーリーなんかを流して歌って踊りながら、で小ビンのビールをそのまま呑みながら自転車を真っ黄色に塗ってたんだろうな。この世界は、テレビなんかでいうほど廃れてないと思うんだ。顔を少し上に向ければ青空を見ることだって出来るし、自転車に好きな色を塗ることだって出来るし、ハッピーな自分になっていくことだって出来る。　“　終わらない歌を歌おう　　　　　　　　　明日には笑えるように　”　（ＢＹ　ヒロト）　青空と黒人のおじさん、ありがとう～。『世界中に定められたどんな記念日なんかより　あなたが生きている今日はどんなに素晴らしいだろう。』　　　　　　　　　　ブルーハーツ 「ＴＲＡＩＮ-ＴＲＡＩＮ」

  2006/10/07

  コメント(0)

• ぐらぐらな俺。

  台風並みの天気のなか、やっとのことで辿り着いた下北沢の『ＦＲＥＥ　ＦＡＣＴＯＲＹ』。自由人・高橋歩が代表を務める（株）Ａ－Ｗｏｒｋｓが経営をしている、旅好きにはたまらない雰囲気のカフェバーです。その『Ａ－Ｗｏｒｋｓ』は、最近ニューヨークに出版社を作り、「楽しむ」活動を外国でも展開させていっています。高橋歩の名パートナーであり、ニューヨーク展開の中心としても大活躍の『Ａ－Ｗｏｒｋｓ』副代表・磯尾克行さんが主宰するトークイベントが、この日『ＦＲＥＥ　ＦＡＣＴＯＲＹ』にてあったのです。誘ってくれたのは、昔ここの日記でも書いたスーパーパパさん・Taijiさん。この人、熱すぎる素敵なパパさんなんですが、連れてきてくれたお友達がまた熱かった～～～。とても爽やかな大学生ラガーマン・タクヤ君。でも、ある本を読んだのがきっかけでいてもたってもいられなくなり、ピースボートで世界を約３ヶ月周ってしまったという熱き男です。もうひとり。現在、起業準備中なテツヤ君。“路上で若者たちの相談を聴く”という活動もしてる、発想がいい意味でアホな、何となく同じ匂いのする熱き男です。みんな自分の意志があってそれぞれのことをやってるので、話を聴かせてもらってて、かなーりの刺激度数。こういうのがいいもんだね、「出逢い」ってね。さて、磯尾さんが興味のあるゲストを呼んで一緒に話す、というこのトークイベント。今回のゲストは、執筆家・イラストレーターの山崎拓巳さん。磯尾さんとは昔からの付き合いで、たまに会っては２時間くらい会議をするそうです。といっても、マジメーな会議ではなく、最近の近況報告や情報交換みたいなもの、とのこと。そして、そんな感じでこの日のトークイベントはやります、と。いったいどんな会議なんだ、興味津々でのスタートです。気になってる人や本の話、恋愛や結婚に対してのそれぞれの話、今、拓巳さんが撮ってるという映画の話、“ＥＸＩＬＥ”のひとりがプライベートで作った映像の上映なんかも。面白いのは、これらがお題になってそこから話が深まりに深まっていくことなんです。それらに触れて自分の内面がどう変化していくのか。自分の心にどうアプローチして、どう成長させていくか。それらからどんな学びがあるのか。こう書くと、硬いな～～～。内容はそんなんだけど、話のやり取りも場の雰囲気も軽かったんですよ～。講演会なんかとは違う、緩い緩ーい空気。トークイベント終了。なんか話す気力が湧いてこず。それは超ポジティブな意味でね。その感覚どっかで感じたことあると思ったら、いい映画を観終わった後と一緒な感覚なのです。知的好奇心が刺激されて、この世の中を見てる頭と心の角度がいつもとは違う。頭も心もグラグラに揺れて、角度が定まらず。で、頭痛くてたまらんぞ、みたいな。今までは、すっごい熱い話を聴いて「うお～やってやるぜ～」みたいな興奮が好きだったんだけど、最近はこの“ぐらぐら感”がどうしようもなく好き好き。この気持ちを伝えたく、磯尾さんに突撃。すると、　「ま、座って話しましょうよ。」本当にいろんな話を聴かせてくれました。その中でも特に印象に残った話。　「こういう話す活動であったり、　　何かを表現するって行為は、　　自分の心や気持ちが“外へ外へ”向くと　　厳しいと思うんですよね。　　ぶつかってくるものって人間、拒んでしまうじゃないですか。」　「だから僕は“内へ内へ”いくのが、　　時間はかかるかもしれないけど　　一番伝わっていくことなんじゃないかな、　　と思ってやっています。」　「でも、これって　　お客さんの反応がわかりずらかったりするんで、　　自分的にはきついですけどね（笑）。」この日のぐらぐら感がおさまって、新しい角度を頭と心が見つけた日には、間違いなく今までよりも“俺ＬＩＦＥ”は楽しくなる。だからやめられんぜ～。「タバコと女と酒」じゃなくて「人と本と旅」はさ。内面的に、かっちょいい～おっさんになりたいっす。そんな次第でありまっす。「出逢い」に、ただひたすら感謝～！『新しい扉を　ノックし合うような人間関係でいたい。』　　　　　　　　　　　　フローリスト・岩崎有加

  2006/10/06

  コメント(6)

• 

  野球少年たち。

  この日の練習は学校を離れ、チャリンコ圏内のだだっ広い武蔵野中央公園グラウンド。そのだだっ広さは、ただただ気持ちいいのです。空間が心に与える影響ってあるもんですよね。グラウンドに到着したものの、高校生はまだ来ていませんでした。野球用のベンチに座って広っぱを眺めながら、明日ある会議の連絡やらスケジュール確認やらを。すると、キッズたちが集まってきました。グローブやバット、ボールを持っています。俺はサッカー人ですが、野球をやってる子供を見るとどういう訳か安心するんです。小学校低学年の時に、遊びで野球をやってたからかな。とにかくホッとするんですよね～。それって外国でも感じたことあります。コスタリカで生活してた時。お隣の国・ニカラグアにバスを使って数日旅行しました。なんて名前か忘れたけど、綺麗な湖に行ったんです。知ってる国でも知らない国でも、やっぱり水辺が好きで。その日の夕暮れ時、この時間特有の活気ある雰囲気を味わいたくて、泊まってた宿の前のメインストリートに出て、道路の端の段差に腰かけ、その水辺の街の日常を眺めていました。おじさん、おばさん、おじいちゃん、おばあちゃんたちは、みんなで椅子を外に出して、若者のようにおなかの底から笑いながら話しています。思春期の若者たちは、かわいい女の子、かっちょいい男の子をキョロキョロと探しながら、で、やはり笑いながら歩いています。そして、暗くなりかけた空にさらに興奮してるキッズたちは、その興奮状態のまま、野球をしていました。サッカーじゃなくて、野球を。コスタリカでも、グアテマラでも、ブラジルでも、イタリアでも、フランスでも、スペインでも、キッズたちが興奮状態になってやってたのはサッカーでした。だからニカラグアで見たそのキッズたちの野球風景があまりに新鮮でした。いくつかやってたグループのひとつ。３人組の彼らはピッチャー・バッター・守りで編成。キャッチャーがいないので、ピッチャーの暴投、バッターの空振りは許されません。一人目は、三振に終わってしまい、守ってた子がバッターへ。バットを構えると、おお～、イチローの構えを真似てます。「イッチロー」とか何とか言ってます。日本人であることが誇らしく思えてきて、子供たちに「俺日本人なんだよ」って話しにいこうと思ったのですが、その時は、なんだかそれはセンスないなと思い、ひとりでゆーっくりと感動に浸っていました。俺の中の原風景はもしかしたら野球なのかもしれない。だからこんなに落ち着くのかな、なんて思いながら。さて、武蔵野中央公園キッズたち。　・ピッチャー　“みっちゃん”　・バッター　　“ゆうくん”　・サード　　　“ダニエル”　・ファースト　“みっちゃん弟”どうやら“ゆうくん”は野球が苦手なよう。さっきから“みっちゃん”の球がまったく打てません。　みっちゃん　　「大丈夫大丈夫、打てるよ～。」　ゆうくん　　　「うん、やってみる。」しかし、ゆうくんまたもや空振り。　ダニエル　　　「ああ、僕が教えに行ってあげるよ。」　みっちゃん　　「ダメだよ、ゆうくんが自分で　　　　　　　　　打てるようにならなきゃ。」　ダニエル　　　「うん、まあそうだね。」　みっちゃん弟　「ねえねえ、みっちゃん。　　　　　　　　　僕にも打たせてよ。」　みっちゃん　　「ちょっと待ってて。　　　　　　　　　ゆうくん次打つからさ。」　みっちゃん弟　「うん。」　みっちゃん　　「じゃ、ゆうくんいくよ。」みっちゃん、下手投げでゆっくりとしたボールを。ゆうくん、思い切ってスイング。ついにバットにヒット！！！快心の当たりは、ダニエルの頭上を越えていきました。　ゆうくん　　　「やったー、当たったー。」　みっちゃん　　「やったやったー。　　　　　　　　　ね、ゆうくんなら出来るんだよ～。」　ダニエル　　　「うわー、すごかったねー。」　みっちゃん弟　「やった～、僕の番だ～。」みんなで、　　いっぱい失敗して、　　　　いっぱい助け合って、　　　　　　いっぱい仲良くして、　　　　　　　　いっぱい笑い合うおうね。『今が幸せであれば、未来もまた幸せになる。　だからこそ、今、この瞬間を幸せに生きる。』　　　　　　　　　　　　　　　格闘家・須藤元気

  2006/10/04

  コメント(8)

• 今日の先生。

  　『　人の振り見て、我が振り直せ　』これってネガティブな状況だけに使う言葉なんですかね？俺はどっちの状況にでも使ってるんですけど・・・。人の良いところ、悪いところ、全部を自分に照らし合わて、で、問いたい。　「で、実際お前はどーなのよ？」やっぱ自分だけじゃなかなか気づけないからさ～。アホだからさ～。この日は、Ｙ君の球蹴り教室。これがもう、毎回毎回“問いかけ”まみれ。俺はコーチみたいな立場で関わってるけど、学びっていうのは一方向なんではなくて、双方向。これマジで。本気と書いてマジで。今回もそんなことばーっか。Ｙ君が今一番入れ込んでる練習“走り”。前回は公園５周だったのが今回は１０周になりました。本人の希望によって。そして、コースをさらに大きくしています。で、なにやら短い木の棒を見つけたようでそれを使ってコースを書きたい、と言ってます。小さい頃にやってたことを思い出したのかな。いいよ、やりなー。しゃがんで線を引き始めました。でもあまりに棒が短くて、かなりのつらい体勢。腿の筋肉のトレーニングになってます、よしよし・・・。そしてコース完成。　「やったあ、できた～。　　これ終わってからも消さないでいいかな？　　今度来た時には消えてるだろうけど、　　まあそこはみんなの公園だからしょうがないね。」“みんなの公園”かあ・・・。もちろん意識しないでもそう思ってはいるけど、あらためてこうして言葉にしてみると、何となく大事なことを思い出せた感じになるな。みんなの学校、みんなの会社、みんなのトイレ、みんなのグラウンド、みんなの自転車置き場、みんなの駅。俺は“みんな”って言葉、結構好きだな。あたたかい気持ちになれる気がするからさ～。そして、この日のＹ君先生の一番の教え。例えば、公園に向かう自転車での移動中。　「あれ、この坂・・・、　　前よりも楽に登れるようになったなあ。　　立ってこがないと無理だったのに。」例えば、なわとびでの目標回数を超えた時。　「よっしゃあ、越えたぞ～。　　前は５回とかでひっかかってたのに、　　今は８０回とか普通にいくようになったなー。」例えば、１０周走り終わった後。　「ああ、疲れたあ・・・。　　でも前よりも長い時間走れるようになったなあ。　　これは練習の成果だね。」俺は最近でこそ、自分で自分を認められるようになってきました。もう調子に乗って、褒めるどころか褒め称えてる（笑）。でも、Ｙ君を見てるとまだまだだな、って思います。自分の成長にしっかり気づいて、それを言葉にしてる。それがまた新たな自信に繋がっていってる。俺はいつから大きな変化にしか目がいかないようになってしまったんだろう。俺はいつから小さな変化を自分で認めるのは傲慢な人間なんだって思うようになってしまったんだろう。「小さな成長」の偉大さ。「自分で自分を認めてから先に進む」ことの大切さ。Ｙ君の眩しすぎるほどの笑顔を見たら、「そのこと」たちと“豊かな気持ち”はきっとセットなんだな～って思いました。どこにいても、誰といても、どんな状況でも、それらに振り回されない自分になっていきたい。自分の気持ちが豊かならば、それが出来る気がする。もっと成長したい、もっと。自分以外の人や自然、みーんな何かを教えてくれてるんですよね。がんがん自分のものにしてっちゃいたいねえ。やっぱ楽しく生きたいから！Ｙ君先生、そして、みなみなさま先生、いつもいつもありがとうございます～。『自分が本当は誰なのかを　毎日少しずつ発見していく。』　　 ライフスタイルプロデューサー・パトリス.ジュリアン

  2006/10/03

  コメント(2)

• 思い出祭り。

  我慢できずに行ってしまいました。俺の青春の一ページに欠かせないものだったから。それに再会できるなんて・・・。　吉野家の「牛丼」ふふふ、みんなもきっとそうだよね（笑）。今５日間限定で「牛丼祭」をやってるんです。その名にふさわしく、丼ものメニューは牛丼のみ。お店の前には警備の人を配置、従業員自体も多いです。さて、着席。注文はもちろん“大盛りと卵”。やはり祭りは気分が高揚してきますね。どきどきどきどき・・・。周りを見てみると、２０代～３０代の女性たちが結構いたのですが、なぜかみんな“ツユだく”で注文しています。初めて“ツユだく”で頼む時って緊張しませんでした？　「ツ、ツユだく、で・・・。」みたいな。女性ってのはたくましいですね（笑）。正面に座ってる、ちょっと強面のおじさん。どんぶりを持って、勢いよくがついてます。あまりの興奮状態で食べたせいか、唇の上にご飯粒がひとつ。強面おじさんがチャーミングおじさんに。たったお米一粒なのにね。マジックだね。お、“大盛り＋卵”が到着です。気分はさらに高まってきます。たぶんその高まりは『キャプテン翼』の残り５分くらいの場面を見てる時と同じくらい。醤油を入れた卵を溶き、牛丼君にまんべんなくかけて、いただきまーす。　「これだよねえ・・・」すっごい美味い、って感じじゃーない。ただいい気分なのです。ひと口目の味が初めて牛丼を食べた時の記憶を思い出させてくれて。俺の牛丼デビューは確か高校２年生。新宿・歌舞伎町の前のお店で。おっと、なんだか怪しいね。でも男４人でパフェを頼んじゃうくらい健全だったうちらはサッカーを観た帰り道だったのです。あれは寒い日だったからトヨタカップの試合を観た帰りだったのかもしれません。今はわからないけど、あの当時は自由席が多かったのです。で、アホなうちらは前日の夜から国立競技場の門の前で並んでました。真冬のめっちゃ寒い時期に。誰かが持ってきたボールでサッカーやったな～。前にある公園で知らない人たちも混ざったりして。なんであの時、あんなオープンな気持ちだったんだろう。コンビニ行こうって歩いてて気づいたら夜中の電車がまったく走ってない線路の上だった。「これ“スタンド・バイ・ミー”じゃねえ？」なんて話してたら興奮してきてダッシュなんかしたな～。なんであの時、あんな高らかに笑ってたんだろう。基本的に夜起きてるのは無理だし、凍えるほどのおそろしく寒い夜だったのに、そんなことを忘れるほど楽しかったのは、大好き過ぎる仲間たちと一緒だったからだと思う。すっごい幸せな気持ちだったもんな～。その思い出の締めくくりが初めて食べた“牛丼”だったんだな。あの時の牛丼が美味しく感じたのは、俺の味覚が発達してなかったからなのか、あまりの楽しさの勢いでそう思ってしまったからなのか。でも、「あのアホ仲間たちと食べたから」っていうことが影響してることは間違いないだろうなあ。“ツユだくレディーたち”にも、“米粒チャーミングおじさん”にも、牛丼に対しての思い出があったりするのかもしれないね。より多くの食べ物や景色に思い出が込められてたら、それはきっと豊かな人生なんでしょう。この世界から旅立つ間際に、あたたかい気持ちでいっぱいになれるんでしょう。だから、今日食べる夕食に、今日見る景色に、ありったけの今の自分の気持ちを込めて。ってことで、もう一回牛丼食べちゃおっかな～（笑）。『未来はいつも過去の中にある。』　　　　　　　　　　サーファー・ジェリー.ロペス

  2006/10/02

  コメント(0)

• あっちゃいけない試合。

  選手権の負けから約２週間。この間に新チームの体制を決めるミーティングがあり、キャプテンはDFのＫ君、副キャプテンはMFのＴ君になりました。Ｋ君のキャプテン就任の挨拶。　「この前の負けは本当に悔しくて。　　うちらも変わっていかなきゃダメだと思う。　　まず俺が変わっていくから、みんな俺についてきて。」何の躊躇いも照れもなくこの言葉を真っ直ぐに言えたということは本当に覚悟したことなんでしょうね。リーダーとしての未来が楽しみ、な言葉でした。このミーティングの後、紅白戦を２回、練習試合を１回。まったくチームとして固まらないまま、大事な大事な試合をむかえました。春から行ってきた東京都リーグの、うちが所属してた３部リーグの「順位決定戦」。勝てば、来シーズンは２部リーグに昇格。負ければ、来シーズンも３部リーグに残留。相手は私立のＴ高校。新チームの未来に関わってくる重要な一戦です。キックオフ。やはりうちの動きは固く、コンビネーションも合わずにミスを連発。相手の勢いをもろに受けてしまってます。そうこうしてるうちに、直接ＦＫを決められ先制点を奪われてしまいました。でもここからＴ高校の勢いもおさまり、うちも落ち着きを取り戻し、ボールを支配出来るように。相手のオウンゴール、いい形からの得点で逆転しての前半終了。２対１。ハーフタイム。後半に入っても自分たちの意志でパスを回しながら、のゲーム展開。２年生ＭＦのＯ君の鮮やかな左足のゴールで追加点。３対１。その後も何回かチャンスを作り出し、準備期間がなかったにしては、まずまずの内容。けど、サッカーは本当にわからないものですね。相手に流れが傾くと、またもや勢いをもろに受けてしまって、いっぱいいっぱいに。こうなると顕著になってくるのが、ディフェンスの時に目の前の相手しか見えなくなること。そこの対応しか考えられなくなってしまうんです。俺のなかで“サッカー”と“将棋”は限りなく近い能力を求められてると思ってます。それは　「何手も先を予測しながらプレーすること」自分の作戦イメージを描いて、いろんな罠を仕掛けて、相手をそこにはめていく。サッカーでは特にディフェンスの時。時には、自分が「おとり」になって、味方にボールを「取らせる」。それがいっぱいいっぱいになってしまい、相手がうってくる“一手目”しか予測出来なくなってしまいました。「自分たちの意志じゃなくて、相手の意志に合わせて」の展開に。スコアは動き始めました。３対２。３対３。３対４。そして、タイムアップ。うちにとっては、本当に痛すぎる結果。あってはいけない試合展開でした。と同時に、大きなハッキリとした弱点も見えました。そこを変えていければ、可能性は大きく広がる。変えられなければ、可能性って言葉すら消えていく。３年生たちが残していってくれたチャンスを生かせなかった新チーム。この先どう変化していくのか、楽しみです。変化することを怖がらずに、変化することにストイックに、変化することは当たり前に。今日の自分だけは、毎日越えていこう。『頭でなく、体で学ぶ。』　　　ライフスタイルプロデューサー・パトリス.ジュリアン

  2006/10/01

  コメント(4)

• むさ苦しくない七人衆。

  はてさて、東京都のどっかにある、２３区のどっかにある、練馬区のどっかにある、石神井高校というどっかの学校。むさ苦しい男たち１１０人以上の蹴球部。マジでむさ苦しいもんです、俺含めて（笑）。そのなかで、たぶんむさ苦しくない７人。１年生５人、２年生２人のマネージャーさんたち。男子には人気の蹴球部。でも、女子には人気がなかったのです。むさ苦しいやつらの、むさ苦しい悩み。今年は１年生が５人入ってくれ、部員とマネージャーのバランスが取れてきた感じです。裏方の仕事をコツコツとしてくれる、マネージャーってスゴイですよね。俺なんか自分中心じゃないと気がすまないからさ。生粋の「表に表に、前に前に」の出たがりーです。組織はこういうマネージャーみたいな人たちがいて、初めて成り立つんだということをあのむさ苦しいやつらは理解してるかなー。ん、俺はむさ苦しいけど理解してるつもりですよ（笑）。目立たないマネージャー仕事のなかの大事な大事な仕事のひとつ。それは、　「　選手を観察すること　」なにせ大所帯な蹴球部。すべての選手の状態を把握することが難しい難しい。なので何か変化があったら教えてもらってます。女性の方が細かい変化に気づけるしね～。うちのマネージャーは代々ほんっとに優秀なんですよー。それはあまりに多い選手たちのことを少ない人数でこなさなきゃいけないから。追い込まれながら、テンパリながら、着実に成長していってます。選手たちよ、頑張れ（笑）。この日の練習。　・ハンドボールコートでのミニゲーム　・校舎周りの３０分間走全体を２つに分けて、それぞれを時間で交代。先生は会議のため、見るのは俺だけ。ハンドボールコートでの練習を見ることにしました。練習前に全体で集まった時に、サッカーの試合で感じる、体力面で足りないとこを個々でイメージしてもらいました。例えば、長い時間動く体力だったり、ダッシュを繰り返す体力だったり、止まった状態からスピードを上げる体力だったり。その自分に足りないとこを３０分間走のなかで入れよう、というのが約束事。練習終了。選手がクールダウンをしてると、２年生マネージャー“Ｈちゃん”がやってきました。　「テツさん、今日の走り凄かったんですよ！　　それぞれが目的もって、追い込んでやってて。」　「片方の直線はスピードを１００％に上げて、　　逆の直線は少し落として３０分やりきってたり。」　「３０分間同じ速いペースで走りきったり。」　「そうだ、昨日テツさんが話してた、　　コーナーを曲がる時に　　細かくステップを踏んで加速することを　　やってる人もいましたね。」わーお、自分の仕事をこなしながら、めっちゃ細かいとこまで見てんなあ・・・。名前も教えてくれるので、選手の状態が予測できたりもするんですよね。教える人がいないとこでやってる、きついトレーニングの時にこそ、その選手の精神状態が表れてるんだろうからねえ。話してくれたＨちゃんはニコニコ。細かい変化に気づけるって、豊かな気持ちとイコールなんでしょうね。いい練習になりました。マネージャーもそうだし、うちのチームだとトレーナーもそうだけど、女性っていうのはやはり細かいとこに気づけますよね。それって女性の特性だな～って感じます。怪我で倒れてしまった選手に何の躊躇いもなく当たり前のように、自分の着てるジャージをかけてあげたりしてるとこを見ると、マジでジーンとしてしまいます。「困ってる人がいたら自分が出来ることで助ける」っていう慈悲の気持ち。それって競争・闘いの現場にいるとつい忘れがちになっちゃう。とっても人間として恥ずかしいことだけど。そういう人たちのそういう想いに包まれてるからこそむさ苦しいうちらは思いっきりやれてるんだよねえ。ありがたや～だ、ありがたや～。さ、むさ苦しい男子たちよ、細かいとこに気づける爽やかな男子になっていこうぜい。はい（笑）。『幸福は、　誰かに求めるものではなく、　誰かにあげるものです。　誰かにつくってあげるものです。』　　　　　　プロ麻雀師（２０年間無敗）・桜井章一

  2006/09/27

  コメント(8)

• 楽しむため、な努力。

  まだ高校生だった頃、まさか自分がこんな人生を歩むことになるなんてちっとも思っていませんでした。ブラジルへのサッカー留学、コスタリカでのサッカー生活、サッカーコーチの仕事、人前での話す活動、そして、このブログ。このなかに、何ひとつ想像してたことはありませーん。俺は頭がカタカタだったからずーっと、人は自分の目標に向かってその道から絶対にそれないように、一歩ずつ着実に登っていかないと生きていけないものだと思っていました。でも、こうして生きてる。しかも、あの当時想像してたよりもきっとはるかに楽しい楽しい人生を。そう、こうして生きているんだな。練馬ＦＣ代表・Ｋさんと２年振りくらいに会って、呑んで、話して、笑い合いました。Ｋさんは、俺の人生のターニングポイントに立ってた人。この出逢いは、「人生は想像できないからこそ、楽しいんだ。」ということを教えてくれた、俺にとってビッグなプレゼント。俺は当時、高校３年生。何てことない普通の区民館のトレーニングジムでの出逢いでした。その人が着てたマニアックなサッカーのユニフォームに何かを感じ、思わず声をかけてしまったのです。するとＫさんは、６年間ブラジルでサッカーをやってきて、今は日本でやるチームを探してトレーニング中なんだ、ということを教えてくれました。それからはお願いして、毎日毎日一緒にトレーニングを。で、車の中や、トレーニングの合間や、ファミレスなどで、いろんな話しを聴かせてもらいました。それは学校では決して教えてくれない、　“人としての在り方”　“自分と周りとの調和の保ち方”　“自分の感情のコントロールの仕方”　“どんな人生を送るのが幸せなのか”のような、哲学チックな話ですね。１５歳で単身ブラジルに乗り込んで、たくさんの経験を積んだＫさんの言葉は重かった重かった。自分の見えてる世界が一気に変わったことにびっくりしてしまい、友達や親に話しまくったことを鮮明に覚えてます。自分の“意志”が生まれた瞬間だったのかもしれないなー。で、この日。会ってなかった約２年間で、Ｋさんはやはりパワーアップしてました。小学生・中学生のチームやスクールを着実に各方面に立ち上げています。そこの教え子たちはＪリーグの下部組織や強豪私立高校や大学で活躍中。でもＫさんの本当の凄さは「人」として。それは、いつでも、どこでも、何をしてても変わらない生きていくうえでの、この“スタンス”。　『　楽しく生きる　』サッカーの練習や試合などでコーチが使う作戦盤。ボールがここに来たらこう動くんだ、などマグネットでシュミレーションをするためのものです。ある日Ｋさんは、　「作戦盤は飽きたから。」という理由で、違うものを使うように。それは、サッカー選手の“フィギア”。２２体ちゃんと買ったそうです（笑）。　「小学生たち、目キラキラさせちゃってさ。」そんな話をしてるＫさんの目こそね（笑）。小学生の大会。Ｋさん、めっちゃ緊張してる子を発見。近づいていって言葉をかけました。　「来週さ、バーベキュー行くか？」その子は「本当に！？」と嬉しそうに言って、元気満々でフィールドに入っていったそうです。もう遊び心満載。自分も楽しんで、周りも楽しませて。　『　楽しく生きる　』言葉にするととっても簡単なんだけど、実際にこれを貫くのっておそろしく難しいですよね。本当の意味でこれを実践してるＫさんの努力は相当なもんだと思います。　時間が少しでもできれば本屋に行って　インスピレーションが湧くような本を探したり。　夜風が気持ちいい日は、　風呂上りにベランダに出て、　心満たされるまで風を感じたり。　海の近くに住みたかった時期は、　サッカー指導の現場まで車で片道２時間かけて　湘南方面から通ったり。　頭が疲れててスッキリしない時は、　集中して５分寝て復活したり。　美味しいもんが食べたくてしょうがない時は、　日帰りで北海道に刺身を食べに行ってみたり。Ｋさんを見てると本当の意味での努力って、　“苦しい状態のまま、何かを頑張っていくこと”なんじゃなくて、　“苦しい状態から楽しい状態に自分自身を変化させること”のような気がしてきます。それは、嬉しい気づきなんですよね～。あと、もうひとつ。Ｋさんと話してると、　「もっとしっかりしなきゃ」って心を引き締めることじゃなくて、　「もっとリラックスしなきゃ」って心を緩めることを意識しなきゃ、って思わされるんです。俺にとってはそれこそ真実な気がしてワクワクして行動したくなってくるんです。自分では楽しんでると思ってたけど、まだまだだぜ～。上には上がいるぜ～。だから、いつまでも成長していきたいぜ～。“その瞬間を楽しめる自分”に成長していきたいぜ～。さ、鼻たれキッズたちのように、楽しも楽しも。Ｋさん、本当にありがとうございました～！『仕事でも趣味でも　楽しんでやってる人にはかないません。』　　　　　　　　　　　　　　　　　格闘家・須藤元気

  2006/09/26

  コメント(6)

• 愉快なヒゲ仲間たち。

  以前の日記に書いたことがありましたが、　「類は友を呼ぶ。」の話をすると、８０％くらいの確率で、　「塁は哲を呼ぶ。」なんて言われながら今まで生きてきました。みんなよくわかっていません。事実は、　「哲は塁を呼ぶ。」なのです。愚痴ついでに言わせてもらうと、年賀状の宛名も「哲・塁」の順番でお願いします。たまに逆の順番で書いてあると、あのふざけた弟がこれ見よがしにアピールしてくるので。そのアピールによって小さい頃にファミスタで負けた時くらい悔しい気持ちでいっぱいになってしまう兄にご協力お願いいたします（笑）。この「哲塁法則」、いや「類友法則」はやはり当たってるようでこの日呼ばれてしまいました。　「ヒゲはヒゲを呼ぶ。」そのヒゲとは、スタバ井の頭公園店の不良店員・“おっちー”。今の呼び名は“ノブ”。“おっちー”は「落ち武者」からついたあだ名だったから変わってよかったね（笑）。で、ノブのお誘いを受け、呑みに行ってきました。このヒゲ君はひとりで呑める場所を探すことに人生の時間の大半をつかってるようなのですが、そんな彼が「ここは一押し！」だというお店へ。　三鷹駅の近くにある呑み屋　　　『　ＭＡＣＣＡ　』　（０４２２－４６－７２２９）もうね、最高にふざけた店でした。あまりにむかついたので、いつもよりもたくさん呑んで、たくさん笑って、たくさん楽しんでやりました。ふたりの３０代半ば男子“オーナー”と“シェフ”、おそらく２０代前半の“バイト”女子。この３人の仕業なんです。アホで、アホで、アホで、もういっちょアホで。そんなアホが重なるくらい、めっちゃ楽しそうに働いてるのです。笑ってるとかのレベルじゃなくて、大爆笑ですからね。他のテーブルのグループで、男性サラリーマンがひとり遅れてきました。常連のお客さんのよう。オーナーがファーストドリンクの生ビールを渡し、その常連さんに、　「お疲れさんです。」と言ったと思ったらすぐに　「パーララーーー」何故か店員がお客さんにコールをかけて、しかもお客さんそのコールに応えて飲み干してます（笑）。と思ったらノブが“シェフ”に一杯どうぞ、ってことで生ビールをプレゼント。　「ありがとう～。お疲れっす～。」ゴクゴクゴク・・・・。誰も何にも言ってないのに、こちらでも一気に飲み干してます（笑）。おっと、このままじゃ「ただアホな店」な印象だね。ご飯がまた美味かった～。サラダ・牛肉のたたき・パン・角煮。そのなかでも、パスタは絶品！！！ああ、また食いてえ・・・。ノブがなるほどなこと言ってました。　「やっぱ人なんですよね。　　もちろんそれが全てなんて思わないです。　　美味しい食事とお酒、心地いい空間。　　それがあるのは基本なんだけども、　　でもー、最終的には人ですよね。」そして、ノブは友達をここによく連れてくるそうです。アホな店員さんたちに会ってほしい、と。あの人たちマジですげえ・・・。こう思った俺はまんまと罠にかかったわけです。とーってもうれしい罠だけどね。そして、このお店との新しい繋がりが生まれたことがまた、ね。　「類友」の行く先は、やはり「類友」そうだ、昔に『笑っていいとも』でタモさんがこう言ってたね。　「友達の友達はみな友達。　　世界に広げよう、友達の輪。」タモさん、いいこと言うぜー。そうだそうだ、広げていこーぜー。楽しく生きて、楽しさの輪を広げて、んでさ、世界中をピースの輪でー。『人がこけたら笑え。　自分がこけたらもっと笑え。　人はみんなこっけいだから。』　　　　　　　　　　漫才師・島田洋七の祖母

  2006/09/25

  コメント(4)

• いつまでも、いつまでも。

  この日の高校生の練習試合は、同じ学区にある賢き学校、都立Ｆ高校。もちろん名前は知ってましたが、行くのは初めて。どこの駅にあるかすら知りませんでした。まったくもって、とぼけた野郎です。“暗記”が何よりの苦手種目。地図で行き方を必死に必死に覚え、原付きにて出動、で無事に到着。大きな通りを３回曲がる、という難しい暗記ができた自分をたっぷり褒めてあげました。みんなからも褒めてあげてください、彼は褒められて伸びる子なので。Ｆ高校に着いてびっくり。そこの周辺は俺にとって思い出の地だったのです。もう７、８年前のことなのかな。Ｆ高校の隣の病院に何回も来ていました。俺の大好きだったおばあちゃんが、この世から旅立ったメモリアルな場所。うちら３兄弟は、おばあちゃんのことを“大ママ”って呼んでました。きっと“大きいママ”ってことなんでしょう。ちなみにおじいちゃんはやっぱり“大パパ”。大ママは、母方の祖母。俺の母“トシコ”はひとり旅したり、ブログをやったり、遊び好きで、ジッとしていられないタイプ。それはやはり大ママ譲り。新宿にあった大ママの家。２階には麻雀卓があって常に人が集まっては熱い闘いを。麻雀中にいつも頼む出前の中華屋さんは、ピンポンも押さずそのまま２階に運んできてくれてました。麻雀をやってない時には、ファミコン。ハマってたのは『上海』。頭を使うものが好きだったので、クロスワードやパズルも毎日のようにやってたようです。そして、２階の部屋の壁に貼られてたのは、ＳＭＡＰの中居くんのポスター。大ママはよく言ってました。　「この子は気を使えていい子なんだよ～。」テレビに映る人はみな、お友達だったようです（笑）。“おばあちゃんっ子”だったうちら３兄弟は、大ママに会えるのが、話を聴いてもらえるのが何より楽しみで、楽しみで。いつでもうちらがやってる好きなことを応援してくれ、認めてくれ、褒めてくれてました。サッカーだって、ファミコンだって、ビックリマンのシール集めだって、駄菓子屋でお菓子を箱買いすることだって。俺が体育以外で初めてで唯一好きになった勉強は英語。それは大ママが丁寧に教えてくれて、褒めてくれたから。もし英語が好きじゃなかったら外国に行くこともなかったのかもしれません。大ママは俺に英語だけじゃなくて、自分も周りも「楽しく生きていく方法」みたいのをこーっそりと教えてくれてたんですね。そして、７，８年程前。大ママの家に何かを運びに行った時のこと。家に入った瞬間、何となくいつもと違うように思えました。重いような暗いような空気を感じたのです。「大ママのために何かしなきゃ。」頭じゃなくて、心がそう合図しました。大好きな大ママが喜んでくれそうなことは何なんだろう。とにかく笑顔になるようなことを。あることを思いついて、弟２人にそれを提案しました。数週間後。中野区あたりのファミレス『ロイヤルホスト』。そこに集まったのは、うちら３兄弟と当時付き合っていたそれぞれの彼女３人の計６人。　前に大ママが俺にくれたお小遣い。　俺が拒否し続けても頑なに渡してきたので、　ひとまず受け取り、とっておきました。　　それを使ってみんなで食事をしよう。　で、そこで写真を撮って大ママにプレゼントしよう。俺に出来た目一杯の想像。そして、みんなで集まり楽しく食事をして、店員さんに頼んで集合写真を撮ってもらいました。うちら兄弟が初めて自分たちから撮った兄弟の集合写真。数日後、大ママに写真を渡すと、久しぶりに見れた本当に本当に嬉しそうな顔。家の中の空気が明るく動いたような気がしました。それから数か月後、大ママは体調を崩し、都立Ｆ高校の隣の病院に入院。病院でも変わらずにうちらに笑顔を見せてくれ、手を握り返してくれ、愛をくれてました。そして、穏やかに旅立って行きました。俺は大ママのお葬式の時、ほとんど涙が出ませんでした。あんなに大好きだったのに。自分は冷たい人間なんだってしばらく自己嫌悪に陥っていました。もしかしたら、そうなのかもしれません。でも、もしかしたら、こうなのかもしれません。また会えるって確信してるから。都立Ｆ高校の隣の病院を見て、その時のことを思い出していました。不思議だったのは大ママがいなくなってしまった悲しい事実より大ママと過ごしたかけがえのない素敵な日々の思い出のほうが蘇ってくること。大事な人の死というのは、自分の人生の暗くて見えてなかった部分をそっと照らしてくれるものなのかもしれません。そして、その照らされた先には絶対に忘れちゃいけない大切なものがぽつんと置いてあるんだと思います。いつまでも、大切なあなたに「ありがとう」を。『大きな仕組みのなかで、この世は動いている。』　　　　　　　　　　　　　　　　作家・吉本ばなな

  2006/09/24

  コメント(4)

• ライブハウスでの優しい空気。

  この日の夜は、南青山『マンダラ』での白鳥マイカちゃんのワンマンライブ。あの場所にいれて、大きな何かを感じれて本当によかった。心からそう思えた素敵なライブでした。この約２年間、弾き語りライブ中心だったマイカちゃん。今回は久しぶりだというバンド編成でのライブ。俺は初めて見たのですが、周りの人たちがまた素敵な人たちだった～。ニコニコニコニコ楽しそうで、ほんとに気持ち良さそう。ゲストで白鳥英美子さんも登場。（元「トワ・エ・モア」、マイカちゃんのお母さん）ふたりで歌った曲で感じた、あの大きな感動。“親子”って存在自体の素晴らしさ。俺にも親がいて、隣の友達にも親がいて、目の前の知らない人にも親がいて。実家でゴロゴロしてるだろう猫の“マイ”にすらやっぱり親はいて。もうこの世界に存在してなかったとしても、受け継がれた“魂のかけら”はしっかりと存在してて。今の俺はいったい、何百人、何千人の魂のかけらが受け継がれてきて、この時代に立っているんだろう。俺の中に魂のかけらを流し込んでくれた人たちは、その時代時代で何を感じて、何を想ったんだろう。そして、魂のかけらに何を込めてくれたんだろう。マイカちゃんと英美子さんには、同じ魂のかけらが存在していて、込められたものもしっかり渡されてるようでした。でもきっとそれは全ての親子に通じるものなんでしょうね。普段当たり前過ぎて気づけない、その素敵な奇跡。思い出せた瞬間のあったかくてあったかくて、緩やかな心。忘れちゃいけない、というか忘れたくないです。それを自分の“魂のかけら”に込めたいから。オリコンランキングで１位になった、マイカちゃんが楽曲提供をした沢尻エリカが歌う『タイヨウのうた』。ライブの終盤、マイカバージョンで披露してくれました。　「この曲がこうして出来たのは、　　本当にいろんな出逢いがあってのことなんです。　　みんなに心から感謝しています。」ライブハウスに充満した優しい空気。マイカちゃんの口から出たのは、言葉じゃなくて“言霊”だったんだ。だからこそ、お客さんたちの心は揺れて、バンドの人たちはニコニコ気持ち良さそうなんだ。俺もそんなカッコいい人間になりたいや。もっともっと成長していきたいや。マイカちゃん、本当にいい表情でした。さすがだぜい、負けられないぜい。素敵なライブをありがとう～！！！『人は内面から輝くもの。』　　　　　　　　映画評論家・水野晴郎

  2006/09/22

  コメント(4)

• 

  ごきげんな日。

  空がとっても空らしい日は、自転車に乗りたくなる。ごきげんな曲でも聴きながら、颯爽と。そして、写真を撮りたくなる。無意識に空や水、草木、花を探してる。それらに目がいってる時の俺はやっぱりごきげんな気持ちなんだな。だから、自転車に乗りながら写真撮ってみたり、なんかして。なんかワクワクしてくるんだ。それは写真の面白さのせいなのか、お日様の明るさのせいなのか、はたまた、空の青さのせいなのか。ま、どっちにしろそんな気分になれるって嬉しいね。そしたら、綺麗な風景が存在してたんだ。もう自転車から降りるしかなかった。粋な配色でドキドキしてくる。素敵な仕掛けを散りばめてるんだね、この世界を生み出した、まだ見ぬ誰かさんは。ハッピー・ハッピー・デイ！！！『実はこの世の物事はすべて中立だと思います。』　　　　　　　　　　　　　　　　　格闘家・須藤元気

  2006/09/21

  コメント(2)

• もうひとつの誕生日。

  そうそう前日は、放浪野郎“Ｓ君”の煽りをたっぷり受けた後、Ｙ君の球蹴り教室がありました。家に到着、Ｙ君のお出迎え。　「こんばんは～。」え・・・！声変わりしてる・・・。背が伸びることも体重が増えることもそうだけど、人間に起こるそういう変化って、あらためて考えると、とーっても不思議に思える。そのことに何だかジーンときちゃって、時の流れがゆーっくりに感じました。いい球蹴り教室になりそうだ・・・。そんなリズムの時は、こう思えるからこれまた不思議なもんです。運動に対してのコンプレックスが強かったＹ君。小学校の５・６年生くらいから習っていた水泳が成果を見せ始め、少しずつ目が向くようになってきました。小さな小さな「変化」。ただ、苦手なものに対してのコンプレックスはやはりまだまだ残っていました。特に一番嫌がってた運動、それは“走ること”。この数ヶ月、ちょっとずつ球蹴り教室のなかで走りの練習をいれてきました。そして、走り方にダイナミックさが表れはじめ、この“走る”という運動のなかで「自分を解放」できるようになってきてました。小さな小さな「変化」が生まれ始めてました。そして、この日。ついに「変化」のサイズが大きくなりました。マウンテンバイクにまたがって公園に向かおうとペダルをこぎ始めた瞬間、Ｙ君が照れくさそうにこう言いました。　「有坂さん、今日も走りをやりたいな・・・」公園に到着して、前回と同じようにボールや水筒を４つのコーナーに。でも、自らの手でそれらをもっと外に置き、コースを広くしてます。これで走る距離が長くなりました。　「こっちのほうが長く走れるでしょ・・・。」じゃあ今日も一周のタイムを５回計ろう、と言うとＹ君しばらく考え、こう提案してきました。　「今日はさ、５周いっぺんに走りたいな・・・。　　それを２回計るっていうのはどう・・・？」２ヶ月くらい前までは、走っても５秒くらいですぐに歩いてたやつなのに・・・。いろんな言い訳を考えて走りをやらないように仕向けてたやつなのに・・・。走りをやろうかと言うと、暗い顔になって元気がなくなってたやつなのに・・・。自分からやりたいっていう“意思”。それは、めっちゃ大きすぎる「変化」。これが生まれれば人間いくらでも変わっていける。広い広ーい世界に羽ばたいていける。“意思”が生まれた瞬間に立ち会えること。その場にいれることの感謝で包まれて、優しい気持ちになれてる自分を発見できて、また感謝の気持ちが湧いちゃったりして。走り・なわとび・サッカーを終え、１９時３０分家に到着。いつものＹ君。家の扉を開け大きな声で家族に　「ただいま～～～」この日のＹ君。家の扉を開け小さな声で俺に　「先にどうぞ・・・」俺もそんな人間になっていきたいです。本当に本当に、いつもありがとうな。『自然に春夏秋冬があるように、　人にも季節の変わり目がある。』　　　　　　　　　　　　　　格闘家・須藤元気

  2006/09/20

  コメント(0)

• 放浪野郎の煽り。

  半年ほど前に会った教え子Ｓ君。俺がコスタリカに行く前に教えてた中学生のクラブチーム「ランサメントＦＣ」での教え子です。チーム立ち上げの時で、まだ人数が全然集まっていなくマンツーマンで教えていました。高校生の頃から、フランスワールドカップを現地に観に行ったり、ヨーロッパを放浪したり、語学留学でイギリスに行ったりと、早くもそんな人生のスタートをきってる俺よりもタチの悪い放浪野郎です。そして俺よりもとーっても頭のいいその大学生放浪野郎は、この夏休み６週間もヨーロッパに滞在してました。３週間、イギリスへお仕事。３週間、東ヨーロッパあたりを放浪。お仕事とは、イギリスに語学留学のために集まってくる世界各国の留学生（１７歳～１８歳）たちの面倒見。時には、その留学生１２０人以上の前で、英語でスピーチをやったりしたそう。その後に放浪した国は、ルーマニア・ブルガリア・ハンガリー・ボスニアなどなどマニアックな俺の好奇心を煽るには十分すぎるほどの国々の話と写真。Ｓ君は昔から物事を見る視点が面白いので、それぞれの国の行くところも、そこで持つ「疑問」も深みがあってオモロイもんです。でも一番心に残ったのは放浪話じゃなく、今やってる塾での話。バイト先生の中でもリーダー格のＳ君。みんなをまとめる苦労を感じてた、ここ数ヶ月。ついに“きっかけ”を掴んだと言うのです。そのきっかけは「自分の言葉が生まれた」ということ。今までは、自分が尊敬する先生を常にイメージしてて言葉もその人の真似みたいで、自分でも想いが乗ってないことを感じてたそう。けど、無意識に生まれた「自分の言葉」。相手の心は揺れ、いい方向に話は進んだ、と。これってスゴイ！！！Ｓ君は、まだ２０歳。昔からおっさんみたいだけど（笑）。俺が２０歳の頃は自分の言葉を探し求め彷徨ってた。それが欲しくて欲しくてたまらなかった。何より欲しいものだった。自分の言葉が生まれたって少しでも思えるようになったのって一体いつだったんだろう。今でも時々そう感じれることがあります。頭で考えてると、本当に借り物の言葉しか使えない。心を動かしてると、オリジナルな言葉が生まれてくる。最近よくそう思います。だから、いつも心だけは動かしていたいなって思います。映画やドキュメンタリー観てみたり、小説や伝記やエッセイ読んでみたり、前向きな人の話を聴いてみたり、楽しそうな場に行ってみたり、綺麗な風景を探してみたり。自分の言葉が生まれた時ってドラクエをクリアした時より快感だもんね～。Ｓ君は日本にいても外国にいても、とにかく心を動かすことをしてる。　「　行動　＝　感動　＝　自分の言葉　」なのかもしれないねえ。やっぱ行動するのはいいこっちゃ、だ。そう思わせてくれたこと、旅心に火をつけてくれたこと、俺の心を思いっきり揺らしてくれたこと、感謝してますぜい～、Ｓ君。まったくさ、あんまり煽んないでよ、楽しいからさ（笑）。ありがとうよ～。『常識だけを価値基準にしているうちは、　人生は楽しく生きられない。』　　　　　プロ麻雀師（２０年間無敗）・桜井章一

  2006/09/19

  コメント(6)

• 

  映画からの問いかけ。

  双子の弟ルイからの幼馴染みの仲間すべてに送られた一通のメール。　「ついさっき、　　震えるほど心を動かされた　　映画を観たので報告します。　　“ユナイテッド９３”　　９．１１についての映画。　　同じあの日を生きたひとりの人間として、　　絶対にいま観てもらいたい作品。　　無理して時間を作ってでも、　　ぜひ映画館で観てほしいです。」場所やイベントに合った映画をセレクトする「Kino Iglu」をやってるあいつが言ってきたんだから、何か感じるもんがあんのかな、と思って観てきました。　ハイジャックされた　４機のなかの１機“ユナイテッド航空９３便”。　唯一ターゲットに到達せずに墜落。　その機内や、管制官、軍などの様子を　当事者の視点から再現した作品。　　機内の電話や携帯電話などを使い、　愛する家族に別れを告げる乗客たち。　　そして想像を絶する恐怖の中、　団結した乗客たちはテロリストに立ち向かうことに。あまりに大きすぎるショック。見終わった瞬間の止まらない涙と極度の頭痛。しばらく放心状態に。それはテロの残酷さ、人々の無念さ、この世の儚さ、だけじゃないもっと広い何かに対してなんだと思います。そして、何より自分に対してショックだったんだな、と。テロリストに乗客が刺され、混乱する機内。電話での情報によって、おそらくこれは自爆テロで助からないだろうと思った乗客たちは、愛する家族や恋人に電話を。　「本当に今までありがとう。」　「これだけは君に伝えたい、愛してるよ。」自分はこの状況に追い込まれたらどうするんだろう。やっぱり感謝と愛してるという気持ちを伝えるんだと思う。でも、今それを伝えているんだろうか。いろんな言い訳を探して伝えてないんじゃないだろうか。逆に嫌な気持ちを伝えちゃってるんじゃないだろうか。もしかしたら明日には、毎日会ってる大切な人に逢うことが出来なくなってしまうのかもしれないのに。「今」が最後になってしまうのかもしれないのに。どうしてそんな当たり前のことをすぐに忘れてしまう自分なんだろう。どっかの本にも書いてあった。　「“世界”は“自分自身”を映し出す鏡なのだ。」もっともっとを求め、“今あること”への感謝を忘れてしまってる世の中。でもそれは世の中がじゃなくて、俺がなんだ。俺が感謝を忘れてしまってるんだ。俺が変わっていかなきゃいけないんだ。何をやるよりも前に、俺が変わっていかなきゃ。俺が変わったからっていって、世界中が平和になるかはわからない。たった俺ごときの変化で。けど、俺が変わらなければ、俺の半径１メートル内の世界は変わらない。だから、つべこべ言わずに変わっていこう。「感謝」に満ちた世界はきっと、あたたかな世界のはずだ。でもじつは、「感謝」の目でこの世界を見たら案外素晴らしいものでもう満たされてるのかもしれない。『真実は、自分が変われば　世界が変わるということである。』　　　　　　　　　　　　　　　格闘家・須藤元気

  2006/09/18

  コメント(12)

• 

  ゴール目指して。

  高校サッカー選手権・都大会の初戦は、０対１で負けてしまい、一回戦敗退となってしまいました。いつでも、いくつになっても「負け」というのは悔しくて、そして、やりきれないもんです。ましてやそれが、３年生にとっての最後の試合となってしまったんだったら余計に。とにかくお礼が言いたい、今まで本当にありがとうな。試合はうちのペースで進み、チャンスを作りながらも得点できず。逆に後半コーナーキックから一瞬の隙をつかれ失点。反撃を試みるもシュートはバーに直撃。そのまま追いつくことができずにタイムアップとなってしまいました。何なんだろう、心の片隅にあるこの「余白」は。その疑問が試合が終わってからもずっと解けないまま。解ける日がやってくるのか、それもわからないまま。今まで本当にありがとうな。今回の結果がこうだったからといって、たまに涙を流したり、たいてい笑ったりして少しずつ少しずつ塗ってきたそれぞれの色が“無色”になることはない。だから、自分の手で色を消さないで下さい。今までの自分をすべて否定しないで下さい。自分の可能性を絶対に絶対に諦めないで下さい。でも、この結果は受け入れなきゃいけないんだ、お互いに。新しい色を塗ることができなかったんだから。これからの人生で、より鮮やかな色を塗っていくために、より大きく成長していくために、今こそ自分と向き合って、また歩き出そう。ゴールはここじゃない。ずっとずっとずっと先にある。大学や専門学校にあるんじゃなくて、その先の会社などにあるんでもなくて、もっともっと先にあるもんなんだと思う。きっとゴールは自分を終える１分前くらいに見えてくるはず。お前らのお父さんやお母さん、おじいちゃん、おばあちゃんだってまだゴールに達してないんだ。うちらが色を塗ることを諦めちゃいけないでしょ。ゴールを諦めるわけにはいかないでしょ。立ち上がってやろうぜ、何度でもよ。今まで本当にありがとうな。楽しかった。ほんとに楽しかったよ。２年の時の合宿で俺を部屋に呼び出したこと、４試合で１６失点した後の練習試合で快勝したこと、２年生の途中で初得点したＦＷをみんなで祝福したこと、俺がコーチを続けるって言った時に拍手してくれたこと、あまりの苦しさで俺の前で涙を流してくれたこと、変なプライドを捨てた真っ直ぐな目を見れたこと、大会に出れない辛さの中、必死に応援してくれたこと、「ありがとうございました」って言ってくれたこと。まだまだ、いっぱいある。人数分だけの思い出が俺にはある。幸せなことだ。今まで本当にありがとうな。この先の人生もっと鮮やかにしていくぞ。これからもよろしくな。『過去は変えられないけれども、　そのとらえ方はいくらでも変えることが出来る。』　　　　　　　　　　　　　　　　　格闘家・須藤元気

  2006/09/17

  コメント(8)

• 

  びっくり結婚。

  私、こう見えても２０台の前半にファミレスでウェイターなんぞやってたことがあります。今やったらおそろしく似合わないこと間違いなし。そのファミレス仲間“Ｋ君”“Ｆちゃん”の結婚式２次会に行ってきました。場所は、吉祥寺の“ペパカフェ・フォレスト”。井の頭公園の中にある、オープンエアの気持ちよすぎるタイ料理屋さんです。ここのタイカレーは美味でっせ～。このふたりの結婚にはマジでびっくり。俺も含めて昔から仲のいい友達グループで、今までは全然全然～そんなことなかったんだから。井の頭公園のスタバでＦちゃんから、結婚するという話と、その相手の名前を聞いた時、　「えー！！！！！マジでー！！！！！」と、ウォークマンを聴いてて思わずデカイ声を出してしまった子供くらい音量調節が出来ないコドモ大人になってしまいました。その結婚へのきっかけになったのは、“Ｆちゃん”に降りかかったアクシデント。あまりの恐怖感で家にいることも出来ず。そんな時にやってきた男の中の男“Ｋ君”。じつは周りの友達からは、「Ｋ君いいんじゃなーい？」と言われてたらしいのですが、Ｆちゃんは完全友達目線だったそう。それはＫ君も同じだったそう。が、予期せぬアクシデントの発生で、誰もが予期せぬ「交際」という展開へ。そして、あっという間の結婚へ。その結婚へのスピードがあまりにも早かったために、俺が聞いたときは「交際」を飛び越し「結婚」の報告。そりゃデカイ声出しちゃうのもしょうがないっしょ（笑）。もう嬉しくてさ～～～。この２次会では、５年ぶりくらいに会う愉快なファミレス仲間たちや、久しぶりに会うすっごいカワイイ万華鏡を作る友達や、初めてお逢いするＦちゃんの会社関係のハジけたおじさま、などなどオカシナ人たちの集いで楽しいもんでした。俺も「もっとオカシナ人にならなきゃいけない」と思った次第でーあります。この日の朝は、久しぶりに青空でしたね。俺のアパートの隣には今まで気づかなかった素敵な風景が存在していました。 いつも通っていたのに、何度も見ているはずなのに、その素晴らしさに半年ほど気づいていませんでした。そういえば、Ｆちゃんも同じことを言ってました。　「すぐ近くってあまり見えてないもんなんだね。」恐怖に怯えるほどの予期せぬアクシデントや、久しぶりに見る心躍るような青空みたいなものは、今までの自分の心をいい意味でリセットしてくれて、“新しい風景の見方”を教えてくれるのかもしれません。そして、それは心地良く流れ導かれて生きていくための“合図”なのかもしれません。俺も「心が動いた瞬間の“チャンス”を逃したくない」と思った次第でーあります。Ｋ君、Ｆちゃん、本当にありがとう～！で、本当におめでとう～～～！！！『あなたにとって大事な人ほど　すぐそばにいるの』　　　　　　　　ＭＯＮＧＯＬ８００「小さな恋のうた」

  2006/09/16

  コメント(10)

• 自分回帰。

  いよいよ高校生の大会が近づいてきました、今週の日曜日です。しかし、台風接近中って・・・。ま、なるようになるでしょう～。なわけで、練習は大会メンバーが中心になってきます。この日は、全体でのミーティングを約２０分。メンバーミーティングを約３０分。ハンドボールコートでメンバー練習を約１時間。セニョール担当のメンバー以外は、この隙間を攻めていくしかありません。メンバーミーティング中の３０分を使って、ハンドボールコートでミニゲームの練習を。この日のキャプテン“Ｋ君”に　「“時間短いけどいい練習にしよう”　　ってみんなに言っておいて。」と頼み、俺は体育教官室で練習後にやることの準備を少し。ちょい遅れてハンドボールコートに行くと、予想外の緊張感のある盛り上がった練習に。こいつら、やるな・・・。たった３０分しか出来ない練習。でも大事なのは時間の長さじゃなくて、その時間の中で何をやるかですよね。しかもＫ君の判断で、俺が伝えて欲しかった言葉はあえて言わなかったそうです。それでこう、いい練習になった。素晴らしいね、素晴らしいね。メンバーがハンドボールコートに来たのに合わせて、うちらはミーティングルームへ移動。ビデオタイム。今回見たのは、「アテネオリンピック柔道のダイジェスト版」。最初は、女子の日下部選手。　前回大会で銅メダルを獲得したものの、　この大会は３回戦で敗れ、敗者復活戦へ。　格上の相手に対して、　積極的に仕掛けるも結果は優勢負け。　試合後の涙に溢れたインタビュー。　　「結果は非常に悔しいけど、　　やれることはやったから後悔はしてないです。」　次は、男子の野村選手。　日本柔道界史上初の　オリンピック３連覇のかかったこの大会。　圧巻の一本勝ちを連発し、決勝進出。　野村選手の良さを消そうとする　相手にも決して慌てず、優勢勝ち。　文句のつけようのない３連覇達成。　ここで初めて見せた笑顔。　試合後の落ち着いた表情でのインタビュー。　「優勝出来たのは、　　今の自分に出来るすべてを出せたからだと思います。」見終わった後に書いてもらった高校生の感想の一部。　「最後の大会で引退するときには、　　こんな気持ちなのかな、と思った。　　最後に後悔はしたくない。」　「野村の集中力はすごいと思った。　　一時期ブランクがあり、　　柔道を辞めようとしていたのに、　　オリンピック３連覇できるというのは、　　センスなのか努力なのか。　　野村は人として格好いい。」　「テレビに出ている野村選手は　　いつも笑っていたり楽しそうな顔をしてるけど、　　中に入った瞬間、別の顔になっていた。　　本当別人だった。　　僕はまだ外と中、同じ顔だと自分で思う。　　中に入った瞬間別人になれて、　　勝つ気持ちを表現できるような選手になりたいです。」　「日下部選手の試合を見て、　　精一杯やってきた“結果”だって　　受け止めるのはとても難しいと思った。　　最後の最後まで自分の持ってる良さを　　出し続けようとしていたのはすごいと思う。　　もし自分だったら、悔しいと思って　　次につなげようとはすると思う。　　でも“結果”は受け止められないかもしれない。　　ビデオを観てそう感じたということは、　　自分はまだまだ　　“精一杯やっている気になってる”だけで、　　本当は精一杯やっていないかもしれないと思った。」　「柔道はサッカーと違ってひとりでやるもの。　　だから、つらいときはひとりで乗り越えなければいけない。　　でも、日下部選手はひとりで乗り越えられるから、　　最後までひとりであきらめずに試合を行えてたんだと思う。　　僕は試合中、たまに落ち込んでしまう時がある。　　その時、いつも仲間が　　声をかけてくれたりしてくれて、助けてくれる。　　でも日下部選手はひとりで落ち込んでも、　　ひとりで解決しなければならない。　　僕はそんなに強い人間ではないので、　　日下部選手のひとりでも　　あきらめない姿勢が素晴らしいと思った。　　　　これから自分も落ち込んでも　　ひとりで立ち直れるように頑張りたい。」　「自分の力を信じて、　　どんな逆境に置かれてもよさを出し切ることを考える。　　今の自分の状況に当てはめてもそれが言える。　　今までは評価にしかこだわってなかった。　　どんな状況でも後ろを振り向かないで、前を向いていく。　　焦らずに自分の色を出す！」　「相手が戦い方が上手い選手であって、　　しかも負けている時、　　完全にこっちは不利な状態。　　こっちから仕掛けて崩していかなきゃいけない時。　　もう攻め込むしかない時。　　そういった状況の中、　　日下部選手は強きに攻めていたと思う。　　柔道とサッカーとはいえ、　　こういう状況は誰にだってある。　　そんな時、　　自分は強きにいけてるだろうか？　　　　絶対に負けたくない気持ちで　　いっぱいになってるだろうか？」自分を成長させられるのは自分のみ。いいとこはがんがんパクッて、成長しまくっちゃおうぜ。どこまでも、どこまでも、どこまでも、永久にね。『人は気づくことができれば、　自分の意識次第で人生を変えることができる。』　　　　　　　　　　　　　　　　　格闘家・須藤元気

  2006/09/15

  コメント(2)

• 

  チーター君、精一杯の知恵絞った作戦決行。

  さて、チーター君のバルセロナ物語の続きです。ひとつの“成功体験”というのは、予想もしないパワーを生み出すものなんですね。何かしたい気持ちでたまらなくワクワクしてしかも、やることはすべて上手くいくと思えてて。ま、何てったって「チーター」だからね（笑）。そして、次なる獲物を思いついたのです。やはりお話をお聴きしたいと思ってたひとり。　“　羽中田　昌　”　（はちゅうだ　まさし）　　　・サッカー解説者、エッセイスト羽中田さんのことはヨーロッパに発つ数ヶ月前に知りました。友達のお母さんが羽中田さんの本を読みえらく感動。１０冊くらい買って周りの知り合いや友人に配布。その一冊をもらい、その本で羽中田さんの存在を知ったのです。　　羽中田さんは高校生の頃、　　日本サッカーの将来を背負っていくと　　言われた超有望なプレーヤーでした。　　しかし高校卒業後に交通事故に遭ってしまいます。　　脊髄を損傷し、下半身付随。　　車イスでの生活を余儀なくされ、　　サッカー選手としての夢は絶たれてしまいました。　　その後９年間は、県庁での仕事。　　しかし、　　サッカーへの夢は諦めきれず県庁の仕事を辞め、　　大好きだったスペインへサッカーのコーチング留学に。　　奥さんと共に、まったく保障のない生活へ。そう、この当時、羽中田さんもまだバルセロナにいたのです。本を読んで、その行動力と信念に感動していたので、チーター君としてはどうしても会いたくて会いたくて。　「どんな人なのか？」この好奇心がいったん湧き出したら、チーター君の鼓動は猛スピードで高まります。角を曲がったら好きな女の子がいきなりいた！くらいに。さあ、チーター君、反町さんの時のように、だだっ広い荒野を、いや、成熟したバルセロナの街を一直線に駆け抜けましょう。あれ、どこへ向かって駆け抜けたら・・・・・そう、反町さんは日本の報道で「ＦＣバルセロナ」にいるっていうのはわかっていましたが、羽中田さんの場合はバルセロナの街のチームで教えてる、ということしか知らなかったのです。しかも、バルセロナの街でか過ぎ～～～。んんん・・・困りました。いくら足が速くたって目指す場所もなくただ走りまくってたら、うちの実家の猫“マイ”が突如家の中をダッシュしまくるくらいアホなことになってしまいます。そんなことをしたら、普段“マイ”をバカにしてるチーター君の面目がたちません。そんなのは嫌だ。“マイ”に屈辱の猫パンチを受けるのは嫌だ。さ、ない頭使って考えるしかない。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・閃いた！！！当時のチーター君なりの精一杯の知恵を振り絞った大作戦。　　羽中田さんは日本人　　　　　　↓　　日本人だから日本の食材を扱ってる店に　　買い物に来てるはず　　　　　　↓　　お店の人が羽中田さんのことを知ってる　　　　　　↓　　そこで情報を集めるん～～～我ながら素晴らしい作戦だ。よしよし、これで会えるぞ。バルセロナの地図を観光局でゲットし、日本食を扱ってるお店に印をつけ、いよいよダッシュです。“マイ”さんよ、ダッシュはこうやってからやるのです。しかし・・・・・お店が潰れてる・・・羽中田さんのことを知らない・・・店員さんが聞く耳をもってくれない・・・おお・・・この作戦はダメだったのか・・・。これじゃ“マイ”に「ヒャー」って威嚇されちゃう。とチーター君らしくあっさりと諦めようとした時に行った日本の食材を扱ったお店の、優しい目をしたおじさん。　「ああ、知ってるよ。　　奥さんがよく買い物に来るから。」本に出てきたあの奥さんのことだ！！！　「僕、今日本で　　高校生のサッカーのコーチをしてるんですが、　　羽中田さんの本を読んですっごく感動して、　　ぜひ直接お話を聴きたいと思って探してるんです。　　何か知ってたら教えてほしいんですけど・・・。」俺を見るおじさんの目がなんだか厳しくなった気がしました。　「誰かも知らない人に　　彼の連絡先を教えるわけにはいかないよ。」うん・・・確かにそうだよな。　「俺がいっかい電話して聞いてみて、　　向こうがそれでＯＫって言ったらでいい？　　まあ無理だと思ってたほうがいいけどさ。」も、もちろんです・・・。また来ることを約束して、すっかり夜モードになった街を抜け、宿へ。翌日、宿の近くのカフェで簡単な朝食を済ませ、チーター君らしくないゆっくりとした歩きでその食材屋さんへ。　「羽中田さん、会ってくれるってさ。　　ちょっと意外だったな～。　　このメモに書いてあるバールに、　　明日の１５時に行ってみて。」うわ～マジッすか～～～！おじさん、ありがとう～～～！！！翌日、１５時。指定されたバールに行くと、車イスの羽中田さんと、奥さんが待っていてくれました。　「はじめまして。　　僕たちを探してくれてたんだって？　　嬉しいよ、本当にありがとうね。」と羽中田さんの優しい言葉。笑顔がたえない奥さんからも、　「遠い遠いスペインの地で、　　こうして会ってるのって不思議だし、　　やっぱり嬉しいことだよね。　　本当にありがとう。」ヨーロッパに来る前、自分の弱さ・情けなさ・無力さが嫌で嫌でしょうがなかった。いろんなものを嫌になりかけてた。人と会うのにも怖さを感じ始めてた。だからこそ、この言葉は沁みた。俺が会いたかっただけなのに、「ありがとう」って言ってくれるなんて。喜んでくれるなんて。好きなことをやってる人たちが共通して持ってる“人への自然さ”。これが欲しいんだ、俺は。大事な何かを見つけられた気がしました。スペインでの指導の話、羽中田さんの考え方の話、奥さんの超ポジティブシンキングの話、あっという間に時間は過ぎていき、いつかまた会いましょうと約束してお別れ。帰りのバルセロナの街を駆けるチーター君のスピードは行きよりも少し速い感じがしたし、周りもちょっと見れるようになった気もしました。　チーター君のバルセロナ物語　「完」『世界は舞台であり、人間は役者である。』　　　　　　　　　　　　劇作家・シェイクスピア

  2006/09/13

  コメント(2)

• チーター君、バルセロナで突撃。

  みなみなさま、“占い”なんぞに興味はございますか？おいらは、まーったくありませんでした。いや、まーったくっていうのは嘘かもしれん。『目覚ましテレビ』の“今日の占いカウントダウンハイパー”、『とくダネ！』の“血液型占い”気になってたもんな・・・。たまに実家に帰って見た時に、いつも順位が下の方なのは一体何なんでしょう。仕組まれてるような気がしてなりません（笑）。数年前、そんな占い不信のおいらが、初めて「当たってるかも・・・」と認めた占い。それは、　“動物占い”友達がやってくれたのですが、あまりの当たりっぷりにびっくり。　●　状況対応型、自分軸の「太陽グループ」所属　　　　　　　何でもアイスを買い行って売切れだった場合は、　　　　気分を切り替えてその場にあるものの中から　　　　自分の食べたいものを選ぶんだそうです。　　　●　「チーター」　　　フットワークがよく、好奇心旺盛なので、　　　どんなことにも意欲的に取り組むが、　　　目標が達成不可能だと思うとすぐにあきらめてしまう。　　　その割りに野心が旺盛で、立ち直りが早い。わ、わかりやすっ。しかも「チーター」をさらに分類したものの結果は、　●　「猪突猛進型」のチーター・・・・・・・。まあ、アホの極みといったとこです（笑）。違う違う、動物占いのことをこんなに書くんじゃーない。昨日の日記に書いた「いつか話してみたい人」リストにノミネートされた“須藤元気”。どうやったら繋がるかな～なんて妄想遊びをしてました。で、昔のことをちらっと思い出したのです。おいらが、まだ２３歳か２４歳くらいの頃。本当の意味で、アホチーター君だった頃。２ヶ月の休みをもらって、ヨーロッパ５カ国を放浪旅しました。イギリス・フランス・イタリア・スイスを巡って辿り着いた最後の国・スペイン。行き先は、地中海沿いの大都市「バルセロナ」。大好きなサッカーチーム「ＦＣバルセロナ」の試合を見たいのと、文化と自然がほどよく調和した街並みに強く惹かれ、約２週間ほど滞在しました。その２日目くらいかな。突然あることを思い出しました。　あ、この街にはあの人がいるんだ・・・当時「ＦＣバルセロナ」にひとりの日本人がコーチング研修に来ていました。現役引退後はケーブルテレビのサッカー番組での解説。その独特な視点、ありがちではない彼自身の言葉から、サッカーの“話を聴く”という楽しさを学びました。　その人が同じ街に、今いるんだ・・・こうなったら、チーター君やるしかありません。会いに行くしかありません。今こそチーター君の見せ場です。けど、そこは獰猛なチーター君。作戦が思い浮かびません（笑）。直線的な動きしか出来ないようになってるんでしょう。ならば、ということで、高いフェンスに包まれた「ＦＣバルセロナ」の一大施設の外で待ち伏せです。練習をやってるという情報はキャッチ。出入り口はいくつかあって、どこから出てくるかわからないけど、ダメだったらまた明日、なんて思いながら。待つこと約１時間。練習が終わったようで、その出入り口からチームの関係者が出てきました。いない、いない、いない・・・まあ、いきなり会えるわけないわ、と思った瞬間！出てきました、出てきました。その人の名は、　“反町康治”　　　・元アルビレックス新潟監督　　　・現日本代表コーチ　　　・現Ｕ－２３日本代表監督さあ、チーター君今こそ出番だ！！！　　「あ、あ、あの、僕日本で　　高校生のサッカーのコーチをやってるんですけど、　　出来たらお話聴かせてほしいんですけど・・・。」なんじゃ、その直線的過ぎる攻撃は・・・。だからチーター以外の何ものでもないって言われちゃうんだよ。と、その時、　「じゃあ、明日この時間にまたここ来てよ。　　昼飯でも食いながら話そうよ。」うお～～～マジっすか～～～。　「じゃあ、明日必ず来ますね！　　ありがとうございました！！！」と、反町さんの気が変わらないうちに約束して退散してきました（笑）。翌日、反町さんは名も知らない日本人放浪者との約束を守ってくれ、行きつけのレストランに連れて行ってくれ、コーチングのいろんな話を聴かせてくれ、ご馳走までしてくれました。この時の魚介スープは最高に美味しかった。肉食のチーター君が魚介系に興味を持ったのはこの時からかもしれません。最高に素敵な人でした。素敵な時間でした。あのオープンさを俺も手に入れたいって思えたことが、反町さんからもらった一番大きなもの。きっとどこかでそれを意識しながら毎日を送ってる自分がいるはず。やはり「出逢い」というものは偉大だ～。さて、これに味をしめたチーター君。調子に乗って、次なる獲物を狙いにかかりました。場所は、やはりバルセロナ。次回は「チーター君、精一杯の知恵絞った作戦決行。」お楽しみに！！！『どこに着くかわからないけど、　とにかく電車が来たら乗った方がいい。　途中で乗り換えてもいいんだし。』　　　　　　　　　　フローリスト・岩崎有加

  2006/09/12

  コメント(4)

• かっちょいいメッセンジャー。

  俺の中の「いつか話してみたい人」リスト。といっても頭の中だけのリストですが。たとえば、　・吉本ばなな（作家）　・トータス松本（歌手）　・浅井健一（歌手）　・グアルディオラ（サッカー選手）　・藤巻幸夫（“福助”社長）　・岩崎有加（フローリスト）　・オシム（サッカー日本代表監督）　・新井敏記（“コヨーテ”編集長）　・近藤篤（写真家）　・ＳＨＩＨＯ（モデル）　・吉田克幸（“吉田カバン”デザイナー）　・森永博（作家）なんて人たち。自分の世界観と哲学、あとは楽しんでるような雰囲気を持ってる人かな。この日、そのリストにひとり追加されました。　・須藤元気（格闘家）以前にこのブログに、にぎやかママさんという本当ににぎやかな方が、　「テツさん“須藤元気”そっくり。　　そのまんまかもよ。」なんてよーな書き込みをしてくれてから頭の片隅にその名前はインプットされてました。もちろん格闘家だってことは知ってたけど、“ＰＲＩＤＥ”などの試合も見たことないし、インタビューも読んだことないし。で、この日、彼の著書を読んだのです。前の日記に書いた　『風の谷のあの人と結婚する方法』ではなく、その前に書かれた一冊目の著書、　『幸福論』「四国八十八ヵ所巡礼の旅」をまとめたエッセイです。みなさんいいですよ、須藤元気。あの考え方と感覚、俺は大好きでした。　２００１年の同時多発テロで受けた大きなショック。　　「自分がやっている格闘技というものが、　　　世の中の闘いをさらに助長しているのではないか」　しかし、　人が殴りあうという一見ネガティブな世界で　ポジティブなメッセージを発信すること。　それは、　自分にしかできないことで、　今の自分にできることで、　さらに、やるべきことではないか、　と思い、ひとつのメッセージを発信します。　　『　ＷＥ　ＡＲＥ　ＡＬＬ　ＯＮＥ　』　試合に勝つと、　そのメッセージが書かれた旗を掲げ、　著書やホームページの日記にも、　そのメッセージを綴っています。　　「今はただ、　　　“ＷＥ　ＡＲＥ　ＡＬＬ　ＯＮＥ　”って　　　大空に向かってひとりで叫んでる状態です。」　　「そうするとチューニングの合った人たちが　　　少しずつ集まってきてくれるのだと思ってます。　　　一気に広めなくていい。　　　少しずつ広がっていくこのプロセスを　　　楽しみたいと思います。」にぎやかママさんが何でああいう風に言ってくれたのか、少しだけわかった気がしました。きっと俺の目指したい先にいる人だから。今はあまりにもレベルが違いすぎるけどね・・・。でも、同じ道を歩いてる感じは何となーくする。いつか一番いいタイミングで逢えるような気も何となーくする。俺の中の「かっちょいい男」ランキング上位の“トータス松本”先生もこう言ってることだから、その「何となーく」な気分を大事にしていこう。　『勘違いするかしないかで人生は決まる。』嬉しいね～～～、これ俺の得意技だからさ（笑）。須藤元気さん、お逢いできる日を楽しみにしてますよ～！『大事なことほど　自分が楽しむことを意識すればうまくいく。』　　　　　　　　　　　　　　　格闘家・須藤元気

  2006/09/11

  コメント(6)

全633件 (633件中 151-200件目)

< 1 2 3 4 5 6 7 8 9 ... 13 >