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正面を向いて空中に止まったトンボに、人指しを突き出し 「この指止まれ”」と空に腕を一杯に伸ばした・・・ すると、トンボが指に吸い込まれるように、舞い降りてきた。 息子の人差し指に止まった・・ 1秒・・2秒・・3秒・・5秒・・経つと、トンボが、クィと 羽を下げて・・・すっかり安心したように羽を休めた・・ そのまま・・トンボと息子のニラメッコが続いた・・ 5秒・・15秒・・30秒・・60秒・・・ このぐらいの時間だった。 「もういいかい」トンボの声が聞こえたようだ” トンボはふわ~と舞い上がり、空に消えていった・・・ 「ほ~~すごい峰(たか)ちゃん”もう一回やって」と注文をつけた・・ すると、まったく同じ方法で繰り返した・・ トンボが来た・・網を振る・・トンボが方向を変える・・ 空中で停止する・・指を突き出す・・トンボが舞い降りる 羽を休める・・ニラメッコする・・飛び立っていく・・ おそらく・・・「お父さん見て”」というから・・ かなり練習と訓練を繰り返していた。 完全にできるようになったから・・「お父さん見て」だろう” 子供とはそういうものだ・・ しかし、それにしても・・・飛んでるトンボを指に誘う・・ こんな発想は・・どこから来た・・・ 突拍子のない発想も必ず根拠があるものだ・・ 1%のひらめきも根拠が必ずあるからだ・・「はて?」 考えをめぐらせたが・・・・ 夕方になって妻と義母が孵ってきた・・ 「何か?変ったことは無かった?」 妻の質問に・・トンボの出来事を話して聞かせた・・・ 「私も”見たかったわ」・・・感想はそれだけ・・ 「なぜ?できたの?」・・このくらいの質問をしても良さそうだが・・ 愚妻は・感想文にまったく弱い・・ 忙しくて、構ってられないのか・・ 風呂を沸かし、食事の準備にすぐ掛かった。 「お風呂沸いたわよ”」の声に風呂に入ろうとすると・・ 「貴方の風呂”どうしてそんなにいつも長いの?」 その問いに・・・・・ 「洗うのは5分、あとの90分は空想と考え事だ、ほっといてくれ」 そういい残し、湯船に沈んだ・・・ 考えをめぐらした・・・そして・・やっと、思い当たった それは、さらに8年前のことだった・・ トンボが舞い降りるなんて・・・ どうして・・なのか解った・・・幼稚園に通ってた頃だった・・兄が・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.11.23 14:35:03
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