松田道雄さんの「育児の百科」を娘と二人で読んでいます
松田道雄さんの「育児の百科」を娘と二人で読んでいます私に第一子が生まれ、「良い育児書があるよ。」と出産祝いにおくられたのが 松田道雄さんの「育児の百科」でした。出産育児に対し、親戚の手伝いもない不安な子育ての中松田道雄「育児の百科」を何回も繰り替えして読み、育児の参考にさせてもらったものです。今二十年をたって孫ができ、松田道雄さんの子供に接する時の暖かく愛情いっぱい感じられる内容は20年前に読んで、感動した気持ちとちっともかわらないのです。育児書の古典的名著です。初版が31年前といいますから、改訂を重ねているとはいえ、今となってはやや古びているかなと思う部分もありますが、こどもと、こどものいちばん近くにいる親との関わりや、また親の対場にたっての、こどもの成長する過程やそこで起きること・起きるかもしれないことを、わかりやすく丁寧に解説した内容は、百科と呼ぶにふさわしいものだと思います。こどもは皆それぞれの個性を持っているということ、その個性に沿って育てていくのがいちばんいいのだということをくりかえし語ってくれる姿勢といい、なるべくラクに育てるのがいい、という言葉といい、親を安心させてくれる優れた本です。妊娠してから誕生まで。誕生から一才まで。一才から半月、一ヶ月からは一ヶ月ごとに一才まで。一才からは二才までは半年ご。二才から小学校までは一年ごと。に「そだてかた」「環境」「かわったこと」「集団生活」(集団生活とは保育園での生活です)の項目に別れて書かれてあり、少しづつ読みながら子育てができるようになっています。また詳しく「こどもの病気」の項目もあります。随所に丁寧にこどもに対する観察と愛情がちればめられ、ともすると先走りになりがちの子育てに、(何でもはやくできれば天才になれると思い、親は子どもに無理なことをやらせようとします。こどもにとってその無理強いは単なるストレスに過ぎないのにです。)お母さん方もある日突然りんごがむけるようようになって、びっくりした記憶があると思います。前にはいくらやってもできなかったのにです。子育てにはスイッチの入る時期があるものです。ともすると神経質に、またマニュアルどうりになりがちの子育ての中、お母様がたにお勧めしたい一冊です。ほっと肩から力が抜ける一冊だと思います。子育てとは待つことなんだ。こどもには一人一人個性があるんだ。個性があれば育ち方は人それぞれ違うんだ。と言う子育てを教えてくれたのもこの本のような気がします。定本育児の百科