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Apr 9, 2006
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カテゴリ:音楽
また一つ巨星堕つ!

ビ・バップ~現代まで常に第一線で活躍し、
アイデンティティに満ちた音色で常に聴衆を感動させた、
アルトサックス奏者・ジャッキー・マクリーン氏が
逝ってしまいました。

例えは悪いもののマイルスのように商業的に成功していた
わけではないものの、大学で教鞭をとったり、自分のバンドには若手を起用したりと、ジャズ界の将来の発展に寄与していたことは、
関係者には周知の事実でした。




日本における彼の評判というと、
第一に挙げるのは、「レフト・アローン」の名演奏でしょう。
実際は、不世出の女性ヴォーカリスト・ビリー・ホリデイの最晩年のピアニストだった、
故マル・ウォルドロンの作品として世に出ているため、メロディを奏でるサックス奏者が
誰であるかは、それほど熱心でない人には関心がないというのが実情でした。
私が初めてマクリーンを聴いたのもこのアルバムです。

1980年代、角川映画「キャバレー」なる映画で、主人公のサックス奏者が、ジャズクラブで
演奏するのが、この「レフト・アローン」。さらに主題歌としてマリーンがこの曲を
歌っていました。リバイバルヒットではないですが、日本のレコード会社の企画で、
マクリーンと、マルの再会セッション、というレコードが発売されました。
タイトルは確か「レフト・アローン '86」。
(タイトルもそうですが、ジャケットデザインもチープな感じでした)

その後、マウント・フジジャズ祭での渡辺貞夫さんとのアルトバトル、
大西順子(P)とのセッションなど、日本人との交流もさることながら、
精力的にレコーディングを行い、発表したアルバムでは、現代的な手法での
ジャズを聴かせてくれたのは記憶に新しいです。

追悼として、私の選ぶマクリーンのフェイバリットは、
前述のアルバムの1年前に発売された、Mccoy Tynerの「It's About Time」の3曲目、
「You Taught My Heart To Sing」。
メロディアスなバラッドで、当時FMの某ジャズ番組のクロージングテーマに採用
されていました。マッコイのピアノに、ベーシストはなんとマーカス・ミラー(!)。
彼を偲んで、しばらくはこの曲が脳裏を巡っていることと思われます。

合掌。






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Last updated  Apr 9, 2006 05:17:07 PM
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