楽天ペイ
楽天ペイが頑張ってます。営業マン、頑張りましたね。先日近くのオーケーストアの店舗を訪れたところ、楽天ペイが利用できることを知りました。これまでPayPayを利用してましたが、これからは楽天ペイを利用したいと思います。最近、囲い込み戦略をどの会社もやっていますが、楽天カードをベースとしたPayPay利用ではその利用に対してほとんどポイント還元がありません。やはり楽天カードは楽天ペイで活きてきます。楽天ペイの裏側で紐付けられる楽天カードのカード決済額は今や6兆円を超え、日本一になっています。伸びも他社が10%弱の伸びに対し、まだ20%以上の伸びであると言われています。しかし、楽天ペイの利用者数はPayPayに差をつけられています。楽天ペイの今後の拡大のポイントはオーケーストアのような小売業の店舗でいかに利用できるか、でしょう。既に過熱したペイメント市場での拡大戦略としては、スイミングプライス戦略よりはペネトレイトプライス戦略を取る必要があるのではないかと個人的には思います。特に小売業にとっては運転資本が重要になりますし、薄利多売な業界となると僅かな利率でも命取りです。今、利用者が2,000万人以上になっているPayPayの拡大は利用店舗拡大による効果が大きく他のペイメントを圧倒的なまでに引き離しています。そのPayPayは2021年9月30日まで店舗に対して手数料を無料としており、店舗はお試しで利用できますから、導入するハードルが下がっています。この事は楽天ペイへ大きな影響を与えているに違いありません。予想としてはPayPayに対し半分以下ほどの利用者数だと予想します。PayPayと違い楽天ペイは3%程度の手数料を店舗に請求します。先ほど申し上げたように薄利多売の小売業ではこの手数料が相当のインパクトを与えています。楽天ペイを導入できるのは体力のある企業ばかりです。そこにきて、今回の小売業であるオーケーストアへの導入は楽天ペイの大きな一歩です。恐らく条件もPayPay同様に店舗に手数料を無料としている、もしくはポイントキャンペーンを行い実質的に無料となるような条件にしているのではないでしょうか。つまり、PayPay同様にペネトレイトプライス戦略を楽天ペイがとっている、と考えます。これをきっかけに楽天ペイが利用できる店舗が拡大するのであれば、PayPayを猛追できるでしょう。2020年はこの戦略でスーパーマーケット市場をPayPay同様に広がっていくのでは、と楽天に期待しています。しかし、差を埋めていくことも大切ですが、それ以外に大切なことがあると思っています。店舗やユーザーへのバリュープロポジションをいかに提供できるか、です。現在の利用者数や決済額と言うのは重要な指標であることは間違いありませんが、みんな大好きな言葉、サスティナブルなサービスを目指すのであれば、やはり、CVPも大切にすべきです。これを同時にやれるのか、が各社には求められていると思います。戦略プロフェッショナル シェア逆転の企業変革ドラマ (日経ビジネス人文庫) [ 三枝匡 ]戦略プロフェッショナル シェア逆転の企業変革ドラマ【電子書籍】[ 三枝匡 ]経営パワーの危機 会社再建の企業変革ドラマ【電子書籍】[ 三枝匡 ]経営パワーの危機 会社再建の企業変革ドラマ (日経ビジネス人文庫) [ 三枝匡 ]V字回復の経営 2年で会社を変えられますか (日経ビジネス人文庫) [ 三枝匡 ]