県民総決起集会
沖縄に住んで20年。住みやすいところであるのは確かですが、子どもがお昼寝中に、轟音を立てて飛行機が通り過ぎていくのには参りました。20年の間に、基地だけはほとんど変わらず。選挙の度に、保守も革新も基地移転をいうのですが、なかなか実現しません。車を運転するようになってから、普天間基地がどこにあるのか、改めて驚きました。直線距離にすれば何のことナイ距離なのに、ぐるりと回らなければならない現実。そして、基地をそれなりに利用している人たちもいる現実。軍用地料で何不自由なく暮らしている人もいれば、その相続をめぐっての争いもある。基地の中で働くことにあこがれる人もいれば、親戚を頼って基地の中のPXで安い買い物をしている人もある…良くも悪くも沖縄の生活に切っても切れない基地なのですが、やはり、出て行ってもらいたいと思っています。なぜ、こんな小さな島にたくさんの基地があるのか、納得できる説明をしてもらいたいものです。そんなわけで、夫と娘が県民集会に出かけていきました。駐車場がすごいだろうなと想像がつくので、私は運転手です。「え~そんなとこ行くの?」とちょっと不満そうだった娘ですが、迎えに行くと結構面白かったよと言っていました。基地が沖縄にある方がいいと思っている人は、お金がついてくることを考えるからなのかも知れません。できたら、そんなものに頼らないで、沖縄独自の経済基盤をしっかり立ててほしい。若い人たちの中に、そんな動きが着実にあります。大事なのは観光。平和でないと成り立たないし、海を埋め立てて基地を作るなんてまっぴらごめんです。平和も環境問題も、しっかり考えないと、取り返しのつかない結果が待っているだろうと思います。この島に住んで20年、もう少し変わると思っていたなあ。変わらないのは沖縄の人の力が足りないからではなく、本土の人たちが沖縄を知らないからではないだろうか、と思います。癒しの島というのなら、基地もどこかに持って帰ってほしい。そんなことを、思ったりしています。でも、沖縄に住んで良かったことの一つが、子ども達に平和のことを伝えられたこと。これだけは感謝しています。