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カテゴリ:お取り寄せ
家の角を曲がって国道まで走る。その距離300m。
車の流れが確認出来る頃、確実に顔面蒼白だった。 身体中の全ての細胞が酸素を求めている。 呼吸は荒く、いつまでも鼓動は治まることはない。 道路脇に腰を下した。 トレパンに雪解け水が染みこむのも構わない。 庭先で雪遊びをしている子供達が、野良犬を見るような目で見ている。 野良犬の方がまだましか。奴らは軽やかに動けるのだ。 空を見上げる。 僕はこんなんで続けていけるのだろうか。 自信は。ない。 ------------------------------------ 根雪残る3月に始めたジョギング。 最初はこんな調子だった。 ラグビーを始めるには、圧倒的に体力が無いことは判っていた。 ただこれほどまで、走れないとは思いもしなかった。 お荷物。。。 組織でプレイするスポーツである。。 少なくとも流れについて行くだけの走力は最低限持ちたい。 このままでは他の14人に迷惑が掛かるだろう。 焦り。。。 そして恥ずかしさ。。。 そして僕は週に2回、必ず走ることを義務付けた。 忙しい日も、熱っぽい日も、冷たい夜空の下をひたすら走った。 自分に言い訳は出来ない。結果しか見てもらえないのだ。 コツコツと河原の石を積み上げるように走った。 北海道の3月の夜はまだまだ寒い日が続いていた。 身を切る風は冷たく耳が千切れそう、そんな錯覚に陥る。 寒空の夜道を走る酔狂な人間はいない。僕以外誰一人いない。 コース途中にある赤い屋根の家の飼い犬が応援してくれている。 ・・・気がする。 今ならば奴と友達になれるであろう。 苦しそうで見苦しい顔をいつも披露していたからな。 通り過ぎ、しばらくすると『ワンッ』と一回吠えた。 1ヶ月が過ぎ、少しは息が持つことが感じられるようになった。 家から300mの国道を左にスピードに乗って曲がれる。 緩やかな昇り勾配は少し前傾姿勢を保ち乗り切るのだ。 3キロから4キロ。 今ならば苦じゃない。 全盛期には遠く及ばないが、少しはカタチになってきた気がする。 5月には合同練習、試合が組み込まれている。 今ならば、 試してみるのも悪くない気がする。 と格好つけてみたけど、ボロボロになるんですよ。きっと。。。ハイ。 汗をかいたときには、やっぱりビールが旨い!! 北海道地ビール!! カムイオーガニックビール 淡色麦芽(330ml) プレミアムラベル「北の夜景」3本セット 産地直送 十勝ビール 6本セット お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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