Love Thirties!

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• 「不機嫌なジーン」はなかなか

  あまり期待しないで見たフジの月9「不機嫌なジーン」は、凝りすぎたところはあったものの、なかなか面白かった。竹内結子（仁子）と内野聖陽（南原）の掛け合いのテンポも良く、強がりのくせにすぐ泣く仁子と、ハンサムな天才教授なのに仁子の前では三枚目の南原教授の落差が面白かった。生物学者リチャード・ドーキンスが言った「男の浮気は遺伝子のせいだ」に振り回される仁子。南原教授はドーキンスの言葉を盾に浮気性を釈明し、遺伝子を継承するのは仁子とだけと決めている。仁子はそんな男の遺伝子を恨めしく思い、論理的に割り切ろうとするが、実はものすごくヒューマンで人一倍人恋しい女性。独身女性の誰もが持つジレンマを体現している感じ。ただ登場人物が多すぎ、不必要な脇役もいるような気がして、そのあたりは欲張らず仁子と南原の関係にフォーカスできるようすっきり整理して欲しい、と個人的には願う次第。ともかく、来週も楽しみにしています。

  2005年01月18日

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• 66歳女性が出産・・・ってどうなんだろう

  ルーマニアの66歳の女性が体外受精で子供を出産し、最高齢出産記録を更新したらしい。女性にとって子供を産める可能性が広がるということは素晴らしい！けれど、子供にとってはどうなんだろう。子供が大学卒業する時お母さんの年齢は88歳。このケースのお母さんは独身で身寄りもないし他に子供もいないから、今回産んだ子供以外に頼る人がいない。一番懸念されるのは、子供の成長期・あるいは青春期にお母さんが長期の介護を余儀なくされた場合、子供の可能性を逆に奪ってしまうのではないか、ということ。今後経済的に子供を育てるゆとりがあるのか、ということに関しても疑問が残ります。もちろん、出産を決めたお母さんは、そういったもろもろの課題を考えた上で、または解決した上で出産されたのだとは思いますが、子供にとっては何とも複雑。しかもお母さんの卵子ではない卵子によって生まれてきた訳ですから、「自分は母親のエゴによって生み出されたのか?」と疑問を持たなければいけれど、と思います。まあ全ての出産は究極的には母親のエゴによってなされる訳ですが。自分（35歳）の母親が、今101歳だったらどうしよう、と漠然と考えてしまいます。

  2005年01月17日

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• ももさん、まささん、おげんきですか?

  ここ数日「あいするきもち」の日記を見ていなかったのですが、ももさん、まささん、おげんきですか?　大丈夫ですか?どういう理由で日記を閉じられたのか分からないのですが、もしかすると、そういう事態になられたのでしょうか。お二人にはこれまで色々と励ましていただきました。また、お二人のやり取りを楽しみに読ませていただき、逆に色々と考えさせられたりもしました。私書箱へのメールにお返事を書きたいのですが、あて先も知らず、今日の日記に書いています。機会があれば、ぜひ、私の私書箱にもう一度ご連絡下さい。よろしくおねがいします。

  2005年01月15日

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• カスピ海ヨーグルトを作ってみました。

  カスピ海ヨーグルトの種菌を買って、自家製ヨーグルトを作ってみました。まず種菌をコップに入れて、コップ8分目位まで牛乳を入れ、やんわりとラップでふたをしたあと、タオルをぐるぐる巻きにし、暖房の効いた部屋&我が家では一番温かいトイレに丸一日放置してヨーグルトのもと作り。どろーっとなったところで、大体半分位飲み終えていた1リットル牛乳のパックにヨーグルトのもとを入れ、同じくラップとぐるぐるまきで暖かいところに一晩置きました。すると、朝にはいい感じでトロトロのヨーグルトになり、メープルシロップやプルーンエキスを入れて食べてみました。味は全然酸っぱくなく、ヨーグルト特有の臭いもないので、つわり中の妊婦には最高！　プルーンエキスで鉄分も取れるし、これは毎朝の習慣にしたいと思いました。で、気をつけたいのが、ヨーグルトが完成した後にまず次のヨーグルトのもとを分けておくこと。スプーン等を入れたり長時間空気に触れていた後のヨーグルトの残りをもとに使うと、変な雑菌が入ってよろしくありません。ヨーグルトが完成した時に冷蔵庫の牛乳が半分位減っていれば、そのままたねを入れてまた作れますよね。そんな感じでカルシウム摂取を心がけるといいかも。出来たヨーグルトは冷蔵庫で一週間位は保存出来るようです。ただ、色が変わっていたり、変な臭いがするものに関しては、一週間以内でも食べずに捨てた方が無難だと思います。みなさまも簡単自家製ヨーグルトお試しあれー。

  2005年01月14日

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• 最近の週刊モーニングについて

  今日は待ちに待った週刊モーニングの発売日。なので最近の週刊モーニングについてコメントをちょっと。「青春の門」はいい！最高！　以前種田山頭火の生涯を描いた漫画家さんが描いていらっしゃいますが、丁寧で描写も上手いし登場人物が魅力的。何しろやはり原作がいいです。最近始まった「神の雫」は、ワインを飲んだだけでこんなに色んな情景を描写したり衝撃を受けたりする人はなかなかいないと思いますが、ワインのうんちくを知るにはもってこいの作品で、ワインコラムも楽しみの一つです。「はるか17」、「N'sあおい」、「クッキングパパ」、「ドラゴン桜」、「大使閣下の料理人」は安定感あり。あと、やばいなぁと思っているのが「取締役島耕作」、「働きマン」、そして「ブラックジャックによろしく」。相当やばいなあと思っているのが、「愛の殺人者」と、あの池上遼一の「ベスティア」。島耕作はゴルフ場進出という実につながりのない展開でもはや暗雲状態。働きマンは男性読者を意識しすぎたのか内容が冴えない、ブラックジャックは題材があまりに「今」過ぎるセンシティブな内容のため袋小路か。あとの相当やばい2作は、ストーリー自体がもうだめです。「ベスティア」の作者は「ＨＥＡＴ」の池上遼一だったので大変期待していたのですが、やはり原作を書ける人を立てなければ、せっかくの腕がもったいない。「愛の殺人者」は、もともと自殺志願者の話を聞くというストーリーから、無理やり麻雀放浪記に軌道修正しそうな雰囲気あり。と言いつつ、来週の週刊モーニングも楽しみにしています♪

  2005年01月13日

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• ユーシェンコの手がきれいなのはなぜだ！

  ウクライナで新大統領に就任予定のユーシェンコ氏。反対陣営から毒を盛られたらしく、ハンサム顔がすっかりボロボロな顔に変化していたのには驚かされましたが、どうも納得いかないことがひとつ。ユーシェンコの顔は確かにボロボロ。しかし、選挙演説の中継を見ると、手の皮膚はキレイなんです。これってなぜ?　中毒症状って皮膚の一部にしか現れないわけ?　うーん。謎だ。

  2005年01月11日

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• 彼の子供とご対面

  大晦日に生まれた彼の子供、つまり私の子供の腹違いのお姉さんに初めて対面しました。この世に生まれてまだ9日目で、体はしわしわ、皮膚もまだむけかかかっている、ホヤホヤの女の子でした。耳の形状は彼に似ていると思ったけれど、鼻は彼女似なのかもしれません。生後間もないのに、つめの形が長くてきれいでした。黒目の大きい切れ長の瞳も印象的な女の子でした。彼女さんは産後の体の痛みや疲労がひどく、一人では大抵赤ちゃんの面倒を見ることが難しかったため、とりあえず彼が週末だけ面倒を見ることになったのです。彼と一緒に彼の家に行くと、そこには彼の子供たちと赤ちゃんがいて、お兄ちゃんの胸の上で、赤ちゃんがすやすやと寝ていました。もちろんお兄ちゃんも弟も、この赤ちゃんが自分の妹だということは知りません。久しぶりに新生児を抱いて、私はちょっとおっかなびっくり。彼はひょいひょいと上手にオムツを替え、抱っこし、お風呂に入れています。私も少しずつ勘を取り戻して、ミルクをあげて、ゲップをさせて、抱っこして、と、楽しく子守をしました。子供には何の罪もないし、本当に天からの授かり物なのだなあと思いました。おなかの中の子供もお姉ちゃんがいるのが分かっているのか分かっていないのか、やたらポンポンとおなかを蹴って何かを訴えているようでした。ジェラシー初体験?もはや彼にとっても私にとっても、ある面ではこのかわいいベビーちゃんと人生を歩んでいく訳で、そういう意味では会えて良かったし、またちょくちょく会えるといいなぁと思っています。いずれ二人の子供同士、会う日が来るに違いありませんし。ま、彼が二人に対してどんなエクスキューズをするかは見ものではありますが。

  2005年01月09日

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• 7ヶ月目、順調です。

  妊娠25週1日目、同居人と一緒に定期健診に行ってきました。経過はいたって順調。子供は頭周りが61ミリ、足が45ミリで、若干標準より頭が小さく足の長い子供に育っているそう。お母さんの体型に似なくて良かったね！　超音波で見たベイビーは、折り曲げた手首を顔の下できゅっと曲げて、犬の「ちんちん」のような格好をしていました。カンジダも無事完治したし、羊水も程よく、胎盤も異常なし。後は「切開しない」お産に向けて、会陰マッサージと日々のウォーキングを頑張りたいと思います。

  2005年01月07日

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• 「電車男」を読んで、時代が変わっても人間変わらないんだなと思えた。

  本を買うのはもったいなく思え、以下のURLで「電車男」のストーリーを読んでみました。http://www.geocities.co.jp/Milkyway-Aquarius/7075/trainman.html２ちゃんねると言えば、どれを読んでも根拠なき誹謗中傷ばかりで心がすさんでしまう印象があったのですが、こんなに心温まるスレがあったんですね。ここまで盛り上がったのも、電車男さん自身に、読者（と言うんですかね）に共感を持たれる朴訥さや魅力があったからに違いありませんが、助言する読者たちがこれまた人間味あふれる素敵な人たちなのです。大まかなストーリーは、生まれてこのかた恋愛とは無縁の秋葉系オタク「電車男」が、ふとしたきっかけで出会った女性に告白するまでの、恋愛経験豊富な人ならへでもない一瞬の通過点。しかし、出会ってからの2ヶ月間、恋愛に躊躇しているダメな自分をスレでさらけ出し、様々な読者の後押し（例えば最初のデートの服や食事の場所を決めたり）で、最終的には劇的なエンディングへと辿り着く。リアルタイムでやり取りが行われている時は、「24」をDVDで見るよりも、読者は手に汗握ったことでしょう。インターネットという、人間と人間が直接出会わずにコミュニケートできる道具が出来たことで、社会では「引きこもり」や「集団自殺」など、ネガティブな面ばかり取り上げられ、自分自身も「古き良き時代よ、さらば」と、未来に垂れ込める暗雲を感じていたのですが、「実はそうではない、単に新しいコミュニケートの方法が増えただけなのだ、実は向こう三軒両隣の世界版が出来たのだ」と思えてきました。もちろん、使いようによっては悪しき道具にもなりますが、「電車男」の存在と反響は、多くの人にインターネットもまんざらじゃないことを実感させたのではと思います。特にこのブログを通じて、生身では出会えなかった人に出会い、折に触れて色んな励ましをいただいている自分自身もそう実感しています。「電車男」を未曾有のスレから発掘し、出版した編集者の方、あなたも相当偉いです！

  2005年01月06日

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• 彼女の子供が生まれた大雪の日

  彼女の予定日は12月24日。でも、切迫早産で2ヶ月程安静入院していたためかなかなか陣痛が来ず、24日を過ぎたところでお医者さんには「どうやら来週か再来週」と言われていました。私の家には29日から姪と母が遊びに来ており、31日と元旦の日には彼と一緒に遊びに行こう、ということになっていました。出産は年明けになりそうかな、それとも・・・と思っていたところ、朝9時を少しまわった頃に、彼から電話がかかってきました。「彼女の陣痛が始まった。彼女は病院に行って、今の陣痛は5分間隔」。母に伝えると「昼頃には生まれるよ」とのこと。外では珍しく雪がちらちらと降り始めていました。午前中一杯まで仕事をするはずだった彼は、急遽仕事を取りやめ、泊まっていた子供たちも先妻宅に返して、バタバタと病院に向かうようでした。「こんな時だからとにかく運転には気をつけて」「分かった」その後一時間程過ぎた頃から天候がだんだん悪くなり、どんどん雪が積もってきました。しかし姪は大喜び。早速二人で外に出て、小さなミニーマウスの紙コップのなかに雪をこんもりと入れ、練乳とストロベリーソースをかけてあげると、「やったー！やったー！」とおいしそうに食べていました。満足げに食べた後、紙コップの底でべちゃべちゃになった残りの雪（というか既にピンク色の水になっている）をご丁寧にスプーンですくって「おいしいよ」と食べさせてもらいました。姪よ、その愛情が一番おいしいぞよ。昼に近づいてくると、雪は一層ひどくなり、東京では珍しく積雪もあっというまに数センチレベルに達していました。私は母に何度も「どうかなぁ、生まれたかなあ」と聞いては、手許のお産の本を数冊取り出し、出産の経過についての記述を読んだりして時間をつぶしていました。結局午後2時過ぎ、彼から電話がかかってきました。「さっき産まれた。無事五体満足の女の子だったよ」とりあえず、母と一緒にほっとしました。横では姪が「ねぇねぇ、だれの子供が生まれたと?」としきりに聞き、私は「おばちゃんのおともだちの子供が生まれたんだよ」と答えました。彼は続けて、「病院の方針として、今夜だけは付き添い寝しなくちゃいけないから、明日の朝電話する。それに彼女も精神的に不安定だし」。「ええーっ！」と思わず不満の声を漏らす私。ずっとどこにも行かず待っていたのに・・・私ってなんて自分勝手なんだ（どちらにせよ天気が悪くてどこにも行けませんでしたが）。彼女は病院のなかでもかつてない程超安産かつ超スピード出産だったらしいのですが、入院が長引いた運動不足もあり、それはそれは痛かったそう。お産の間中彼の髪をつかんで、「オペレーション」と繰り返し叫び、「患者がしてと言っているんだから麻酔注射をして」と英語で何度も彼に頼んだそう。ただ麻酔注射をした頃には時既に遅く、最高潮の痛みを経験してしまったらしいのです。また、総合病院の悪いところで、分娩の担当医師は妊娠時の担当ではない、見るからに経験の浅そうな若い医師で、会陰切開の時には血が飛び散り、その後の縫い目もぼろぼろだったそう。なんと再度縫い直しをしようということになったらしく、すでに満身創痍の彼女としては「勘弁してぇ」といった気分だったでしょう。そんなこんなでも、とにかくベビーちゃんに会えた喜びには代えがたく、彼も大雪が降る前に病院に着けて立ち会えたのは幸いでした。彼女の方は一段落、次は私の番。「一応全てのことは思い出したから大丈夫」と、今や三児のパパとなった彼は、万全の体制で私のお産に臨んでくれるそうですが・・・。「内心複雑だねぇ」と母に話すと「でもそうなったものはそうなったんだし」。ごもっともなんですけど、今後彼のこの二重生活を許容するには、相当なポジティブ思考と頭の切り替えが必要だなと考えています。まぁ、最終的にはなるようになるでしょう。大晦日のどか雪は、忘れられない思い出になりそうです。

  2004年12月31日

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• なぜ女性が多い?　「人体の不思議展」

  今日は東京国際フォーラムで開催されている「人体の不思議展」に行ってきました。ここで不思議な事実を発見。男性客ばかりかと思っていたら、意外に女性の方が多いんです。しかもギャル系の女性や小中学生位の女の子も結構多い。みんな、標本にされた死体の数々を、興味津々で見ているんです。死体をですよ！「キャー」なんて女性特有の黄色い声は上げず、目を釘付けにするくらいじーっと見ているんです。この「人体の不思議展」では、特殊加工を施して、骨だけ、筋肉だけ、神経だけ、あるいは血管だけにされた献体の標本がずらりとならんでいます。「献体さん」一人一人は、生前はまさか自分が死後にこんな格好で人目にさらされるとは思ってもいないはずだったでしょう。どういう経緯で献体されたのかは分かりませんが、そのご厚意に感謝しつつ、私もある意味怖いもの見たさで同居人を引きずりこんで見物してしまった次第。ただ、最後に見た胎児の標本はショッキングでした。3ヶ月目から10ヶ月目までの胎児が1ヶ月刻みで標本になっているんです。3ヶ月目でももうしっかりと人間の形をしており、7ヶ月目くらいでは体毛も生えていて、どこをどう見てもしっかりした赤ちゃんといった風貌です。妊娠6ヶ月目も終わりに差し掛かった自分としては、もうこれは胎児ではない、一人の人間を預かっているのだ、と大きな責任感を感じざるを得ませんでした。それと同時に、中絶手術をする産婦人科医の精神的疲労も大変なものだろう、と気の遠くなる思いがしました（回数を経て麻痺するのかもしれませんが）。会場を出た後は、同居人と「人体の不思議展」にはなぜ女性客が多いか?という話で盛り上がりました。同居人曰く「野次馬根性と一緒だ」とのこと。実際、女性週刊誌にはかなりえげつない記事も多く、それを興味津々で読む女性読者の心境と同じだろう、と。私の意見はそれにプラスして、そもそも女性は生理を通じて血に慣れており、また、お産に耐えうるタフな神経を持っているのだろう、という見解。でも本当に、なぜ女性客が多いんでしょうね。

  2004年12月23日

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• ココアを5日間飲み続けた結果報告

  5日前にココアの効能を知って以来、1日必ず1杯はココアを飲むようにしました。妊娠の弊害のひとつである便秘で、ここ2週間はどんなに頑張っても快便とはいえない便秘が続いていました（食事中の方ごめんなさい）。それがっ！、それがです！まず昨日。会社から一駅の場所でランチを取り、ランチの後15分位の道のりを歩いて帰りました。途中から便意をもよおし会社に着いてトイレに駆け込むと、あーら不思議。これまでたまりにたまっていた大量の老廃物が、驚くべきスムーズさで排出されたではありませんか！　まさに、チョー（腸）気持ちいい！　3日で現れたリグニン効果！そして今日は朝起き抜けにもココアを飲んでみました。すると午前中の段階で、前日の異常な量よりは減った（というか適正化した）ものの、これまたご立派なものが・・・！2週間の便秘に苦しんだ私が、通算2日も快便の運びと相成りました。それまでも気をつけて牛乳やヤクルトを飲んでいたのに便秘になっていたということは、やはりこれはどう考えてもココア効果と言わざるを得ません。目標は同居人と朝のトイレ争奪戦だ！（ココア好きの同居人は毎朝快便です）

  2004年12月21日

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• 飯島夏樹さんの日記が更新されていた！

  元プロウィンドサーファーの飯島夏樹さんを先々週末の番組で知ってから、著書が出ている新潮社の飯島さんの日記サイトを読むようになりました。12月3日の更新後ずっと止まっていて心配していたのですが、久しぶりに訪れたら、新しい日記が3つ、更新されていました。飯島さんが日記で綴った何気ない言葉が、色んなことを考えさせます。例えば、飯島家のモットーである「小さいことに忠実な人は、大きなことにも忠実です」。仕事でそれを痛感します。ちょっとのことをどうでもいいやと適当に片付ける私は、でかい仕事で取り返しのつかない過ちを犯してしまうに違いない、と。「あの人は心もとないな」と思われがちな人は、小さいことに忠実でないことが多い人のような気がします。「神のなさることは全く無理がないんだな。風が流れるように自然に整えられ、人間の頑張りと努力など一切必要としないのだな」という言葉も、結局全ての宗教はそこに行き着くんじゃないか、と思うくらい納得できます。全ての事象には何かの意味がある、それが連綿と続いている、時の流れって単純にそれだけなんですよね。それにゆったりと身を任せることが、究極の宗教じゃないかと思います。飯島さんは病気で体の無理が利かなくなっておられますが、「精神（スピリット）」という無限の大海原では、思い切り大きな帆を広げて、自由自在に航海していらっしゃる、そんな気がして、日記でそのおこぼれを読めるのはなんて幸いだろうと思います。飯島さんの肉体の苦しみが、少しでも和らぎますよう、願ってやみません。飯島さんのウエブサイトはこちらです↓http://www.shinchosha.co.jp/tenkimi/top.html

  2004年12月20日

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• ニコラス・ケイジとジョン・トラボルタはどっちが演技が上手か。

  今日テレビで放映された「フェイス・オフ」は、ニコラス・ケイジ扮する悪党とジョン・トラボルタが演じる刑事が、ひょんなことから顔と体つきを取り替えられ、決死の対決に挑むという内容。単純なストーリーではありますが、ニコラス・ケイジとジョン・トラボルタの鬼気迫る競演が面白くてつい何度も見てしまう。何度見てもジョンの方が演技が上手い。ニコラスはなぜかどの役を演じても、パチンコのSANKYOのCMで「フィーバーッ」と雄叫びを上げる、あの独特の雰囲気になってしまうのはなぜでしょう（そういった意味で、あのCMを製作した人はすごい）。ジョンが刑事の顔を付けて初めて刑務所でニコラスに面会する時の、新聞からスローでのぞかせた、知的さを匂わせてからかうような態度や、刑事の妻や娘とのからみなどは、どう見てもニコラスを食っています。そして最後に本物の顔に戻った刑事役のジョンが、家に帰ってきて微笑むシーン。微妙な微笑みなのに「いい人」だと即座に解らせるのがすごい。ジョン・トラボルタは本当に芸達者な人です。そういえばかつてニコラス・ケイジがスーパーマンをやるという話があったけど、その後どうなったんでしょう??

  2004年12月19日

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• 北米航空宇宙防衛司令部のサンタ追跡プログラム

  北米航空宇宙防衛司令部（通称ノーラッド）という、実際に存在する国家機関が、真面目にサンタ追跡を行っているらしいです。（詳しくはココ↓）http://www.noradsanta.org/japanese/もう50年も続いている恒例のプログラムで、レーダー、サテライト、サンタカムやジェット戦闘機など四つのハイテク・システムを使い、サンタさんを追跡するそう。特にトナカイのルドルフの鼻は、ミサイルが発射されるときに放出するものに似た赤外線を放つので、衛星はルドルフの真っ赤な鼻を感知できるんですって。そもそもこのプログラムが始まりは、ある店が新聞に掲載したサンタさんへのホットラインの番号が、誤植でたまたまノーラッドの司令官のホットラインと同じ番号になっていたのがきっかけ。子供たちからかかってきた電話で、サンタの居場所について聞かれた司令官が、では一緒に探そうとこのプログラムを始めたんですって。いい大人たちが本気で取り組んでいる、サンタ追跡プログラム。アメリカならではの素敵なお話です。自衛隊もこのくらい柔らかアタマだと楽しいのに。

  2004年12月18日

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• 丸ビルホールが一大ディスコに大変身

  今夜は丸ビル7階のホールで年に一度の80年代ディスコパーティが開催されました。私たちと同年代の人たちが圧倒的だったけど、みんな都会的におしゃれに着飾っていて、驚きました。やっぱり東京は日本の中心だったのね、とつくづく実感。音楽はガンガンの80'sばかりで、この時ばかりはみんな年を忘れてノリノリでした。DJは余計なトークはせず、Xanaduよりも洗練された感じ。参加客もはしゃがずさわがず、バーでお酒を頼むときも落ち着いていて品がいい。みんながシャンパンで乾杯しているのを横目に、妊婦の私はオレンジジュースでがまんするのが辛かった。マドンナの「Into the Groove」あたりで、おなかのベビーちゃんがバタバタと騒ぎ出し（喜んでるのか、うるさいと怒っているのかは不明）、結局リクエスト曲のチェックが出来ず11時過ぎに帰宅しました。その後もベビーちゃんがもこもこ動き、ちょっとしたベビーディスコにつき合わされました。やっぱりうるさかったのかな?

  2004年12月17日

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• すごい！ココアの効能

  たまたまある番組でココアの効能を知りました。す、すごい！　ココアがこんなに良い飲み物だとは知りませんでした。ココアの効能は：1.　ポリフェノールが腸内や血液内の毒素を掃除してくれる。ピロリ菌、虫歯の原因菌、インフルエンザにも効能あり。2.　ポリフェノールが集まって出来たリグニンという食物繊維が、腸内をきれいにしてくれる。しかもココアに含まれる食物繊維は、バナナやりんごより圧倒的に多い。2.　テオブロミンが気分をリラックスさせるとともに集中力を高める。これによって、例えば肝臓の血流が良くなるため、お酒を飲んだ後にココアを飲むと悪酔いしにくい、冷え性が改善される、腸の悪玉菌を掃除して善玉菌を増やすため、そもそも腸の腐敗臭が原因の体臭も薄くなる、2週間も便が出ないようなしつこい便秘の人が、1週間飲んだだけで、週に4日も便通があった、虫歯になりにくい、などなど、目からウロコでした。野菜の食物繊維は単に一時的に腸内を掃除してくれるだけなのですが、ココアの場合は、ポリフェノールで掃除するだけでなく、悪玉菌の除去までやってくれるというのが大きな違いらしいのです。それにしても、まさか体臭が腸から上って来ているとは知りませんでした。腸は伸ばせばテニスコート何面分とか言いますが、よくよく考えると、内蔵のなかで相当の割合を占めている臓器なんですものね。で、「ココアにオリゴ糖を入れて飲む」のが効能を引き出し、カロリー控えめにするには最適の飲み方なんですって。出来れば寝る前に飲むと、朝はスッキリ快便と、効能を実感できるそう。確かに我が同居人はココア好きで毎日ココアを飲んでいますが、毎朝快便、しかも虫歯はないし、風邪もひかない、これはココアの効能だったのか！　私も今日からココア党です。

  2004年12月16日

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• 東京一おいしいサムゲタン

  麻布十番のサムゲタン専門店「グレイス」。鉄鍋にぐつぐつと煮えたぎるスープ、脂身がきわめて少なく程よい大きさの鶏肉がまるまる一羽、そのなかには、もち米となつめや朝鮮人参などの薬味が「もっちり」と詰め込んであります。これをスプーンでつぶしつつ、塩コショウを振り掛けつつ、はふはふいただき、スープを飲む、うーん、冬ならでは。今では週に2回は通っています。5年以上前にソウルで初めて食べたサムゲタンは、どこをどう味わっても「薬膳」という印象。スープのなかで朝鮮人参が、「チョー！セン！ニン！ジン！」と単独で強烈な味覚を発し、慣れない日本人の口には刺激が強く、それ以来敬遠していました。ところがある日、普段はハンバーグやスパゲティのようなお子様ランチ系を嗜好するうちのパートナーが、「サムゲタン食べに行こう、つわりにいいよ」と誘い出し、私も「滋養のためなら食べようか」と、全く期待せずに行ったのですが、なんとそのサムゲタンの朝鮮人参は、ふっくらと蒸しあがったごぼうににたおいしさ。苦さは全くありません。もちろんスープにも漢方薬特有の味はありませんでした。しかも食べればいいことづくめ。コラーゲンにたんぱく質に漢方効果にと、滋養強壮にはもってこい。消化も良いし、妊婦にとってこんなにいい食べ物はありません。それからというもの、「妊婦食」という口実のもと、二人ですっかりグレイスに通いつめています。ただしサムゲタン以外の料理はまあこんなものかといった普通の味です。おすすめは私たちがいつも食べている、二人で食べるサムゲタンセット（4,200円）。前菜にキムチやナムルがつき、頂いた後に飲むとさっぱりする生姜茶とゆずシャーベット（またはバニラ・抹茶アイス）がついています。地方発送もしてくれるらしいので、冷え性の田舎の母に送ってあげようと思います！　なんだかグレイスのまわしものみたいですが。味の秘密などの詳細はこのあたりのウェブサイトをご覧下さい。http://www.ehills.co.jp/rp/dfw/EHILLS/townguide/latedinner/grace.phphttp://www.x84.jp/santyoku/samugetan/

  2004年12月15日

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• 東京でハヌカを祝う

  ニューヨークの今の季節は、たくさんのお店のショーウィンドーに8つの枝のような蝋燭立てのついた蜀台がならんでいます。ユダヤ教のお祭り「ハヌカ」のシンボルです。ニューヨークには多くのユダヤ系米国人が住んでいるため、ハヌカはこの都市にはクリスマスと同じくらい重要な行事のひとつなのです。今夜はイスラエル企業とのビジネスレセプションに行ってきました。あるすごくえらい在日イスラエル人の方のお屋敷です。そこではまず厳かなハヌカのお祝いが行われ、8つの枝の蜀台に、ひとつひとつ、炎がともされました。とても幻想的な雰囲気でした。紀元前2世紀頃、パレスチナでギリシャの統治下におかれていたユダヤ人が、宗教をも否定する圧政に耐えかねて反乱を起こし、ついにエルサレムの神殿を奪回しました。その時8日もの間神殿で火を灯し続けた奇跡の蜀台への感謝を込めて、毎年この時期になると、ユダヤの人々は8日間をかけて一つ一つ蜀台に火を灯し祝うことになったそうです。今日はまさにハヌカの祭りの最後の日で、キリスト教で言えばいわばクリスマスの当日、イスラム教で言えばラマダン最後の日、日本人で言えばお正月の当日、みたいなものでしょうか。ヘブライ語の歌を歌いながら、在日イスラエル人の方々が、ひとつ、ひとつ、オリーブオイルの入った蜀台に火を灯していきます。複雑な運命を背負ってきた民族ゆえ、日本人のようなちゃらんぽらんなセレモニー好きとは比べ物にならない、荘厳な雰囲気が漂っていたのが印象的でした。まあその後は、地中海地方特有の、酒あり食べ物あり笑いありの豪快な食事会になりましたが（つわり中・禁酒中の妊婦にとっては地獄）。

  2004年12月14日

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• どきどきの会陰マッサージ

  突然ですが妊婦の皆さま、会陰マッサージって、ご存知?分娩時に痛い会陰切開を出来るだけ予防するために、妊娠20週目位から行うと良いマッサージのことなんです。エキストラバージンオリーブオイル（アーモンドオイルや馬油などでもOKだそう）を手にとって、会陰部分（説明する必要はないですよね！）にするーっと塗りこむだけ。そして出来ればその後お風呂に入り、皮膚の吸収度を促します。私も試してみることにしたのですが、いざ試す段になると何か抵抗があって・・・でもなぜでしょう。「パートナーから触れられたから子供ができたんじゃないのかっ！」とは思うんですけど、自分で触れることは、なぜかとてもやましい気がします。変ですよねぇ。だってあの部分だって立派な体の一部じゃないですか。耳や口や鼻と同じく立派な器官のひとつなのに、なぜこんなにもこの部分だけは、文化的・社会的ダークサイドに押し込まれちゃってるんでしょうね。とりあえず意を決して、どきどきしながらもオイルを塗ってみました。実際塗ってみると、「ほぉ、ここから赤ちゃんが出てくるのね」と、ちょっとした人体観察ができ、分娩への参考になりました。ここが小さいスイカ大の頭を出すくらいびろぉーんと伸びるのかと思うと、軽い眩暈さえ覚えてしまいましたが。女性は恥ずかしがらずにもっと自分の体を触って、自分の体を知るべきかもしれませんね。

  2004年12月13日

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• 「がん」は悲しい病気だろうか。

  先ほどフジテレビの「ザ・ノンフィクション」というドキュメント番組の「天国で逢おう」を見ました。日本屈指のプロウィンドサーファー飯島夏樹さんが、10万人に一人という難病の肝臓ガンを告知され、貴重な余生を家族と過ごしていくドキュメンタリーです。飯島さんは、身長183センチ、どこから見ても健康体そのものという体付き。どこをどうすれば、不治の病に侵されるのか、といった風貌です。飯島さんは、肝移植で治療不可能、余命半年、と宣告された直後、深い絶望感に襲われたそうですが、今では奥様と4人のお子さまと、ハワイで充実した余生を過ごしていらっしゃいます。テレビで初めて拝見して、なぜこんなにもやわらかな笑顔をたたえられるのだろう、と、胸を打たれました。彼の傍らでは幼い子供たちが、傷口あたりにお構い無しに飛びついてきたり、四六時中高熱と戦っているのに枕元で騒いだり、子供の無邪気さで病人にはきつい言葉を浴びせています。私だったらたとえ自分の子供であっても「静かにして！」と叫びたくなります。それを飯島さんはにこにこと楽しんでいるようでした。私はかつて4ヶ月間すい臓がんの父を看病し、看取った経験があります。ちょうど軌道に乗った仕事を後ろ髪を引かれる思いで辞め、告知されていない父には「休職」などとうそを付き、日中働いている母と妹に代わり、どっぷりと父との生活に浸かりました。父がすい臓がんで余命いくばくもない、と知らされた時から仕事を辞めて帰国するまでほぼ毎日、マンハッタンから自宅のニュージャージーへの通勤バスのなかで、ボロボロと涙を流しました。帰国する飛行機の中でも「これが最後の涙」と、涙を流し切るように泣きました。お互い愛情表現の下手な、喧嘩の絶えない親子であっても、余りある愛情を注がれて育った私でした。すい臓を全摘し、糖尿病患者と同じくインシュリン注射を自ら打たなければならない父の姿は悲惨でした。父は肉体労働者で、褐色の体は筋肉で覆われ、がんにかかるまでは風邪ひとつもひかない、非の打ち所のない健康体でした。しかし、がんにかかってからは、どんなに食事を食べたくても、食べれば直に吐いてしまう父の食欲はどんどん減退し、あっという間に骨と皮だけの姿になっていきました。父はここ何年もひどい腰痛に悩まされていましたが、九州男児のプライドとして、痛みを誰にも告げていなかったそうです。それは実はすい臓から来ていたのかもしれません。でも、父が定期的に受けていた人間ドックでも見つからないくらい、すい臓がんは発見の難しい病気らしいのです。父にとって幸いだったのは、発病直前に初孫が生まれたこと。カラオケではいつも「孫」を歌い、桃太郎の話を話しては、孫を上手にあやしていました。上げ膳据え膳生活だった父なのに、いつのまにか、恐る恐るオムツの世話までするようになっていました。たまに父は「この子が二十歳になるまで、おじいちゃんは生きとるじゃろか」と涙ぐんでいましたが、私たちは「なんば言いよると」と一笑に付していました。私が帰国した当初は、働き者の父は庭の草むしりをしたり、定年で使うこともなくなった作業服をたんまりごみ処理場に処分に持っていったりと、この人が余命僅かなのか信じられないくらい動いていました。しかし少しずつ無理が利かなくなり、鎮痛剤のモルヒネの副作用で、最後の僅かな日々は寝たきりになりました。ある日父は、家族の看病に対して「こがんようされてお父さんは幸せものじゃ。いつかお前らが病気にかかったとき、お父さんはどがんしてん看病してやるけんな」と言いました。その脇で、妹が「でもお父さんおらんごとなったらどうすると?」と不謹慎な質問をすると「そやんでも、どこにおっても、お父さんは見とってやる」と言いました。父の最期の日はちょうど花火大会の夜だったため、海に面した特別室に部屋を移してもらいました。父は「こがん高か部屋に移って、お金はあるとや」と、父らしい心配をしていました。その日の夜、父、母、私、妹、妹の娘、母の姉といっしょに花火大会を楽しみました。父はモルヒネの投与量も最大限に増え、朦朧としながらも、「きれいかー」「どっかーん」と、言いながら、楽しんでいました。その夜、父はすーっと、この世から消えていきました。看病した私たちは、悲しみよりも、父にも私たちにもお疲れ様でした、という晴れ晴れとした気持ちに包まれました。そして何年か経って子供を授かった時、高齢で流産の危険性と向き合いながらも、きっと父があの時の言葉を実践してくれる、と、必ず無事出産するという気持ちでいました。実際今妊娠6ヶ月で、母子共に安定した日々を送っています。「がん」は患者にとっても家族にとっても「優しい」病気だ。と言われることがあります。自分も看病してみてそう実感しました。人は時として不意に命を奪われることがあります。脳卒中や心筋梗塞などの突然の発作だったり、交通事故や殺人事件などの不意の事故だったり。本人にとっても家族にとっても、やりたいことを一杯残したままの別れになってしまいます。不幸中の幸いながら、末期がんは、本人とその家族に、少しだけ「準備」の期間を与えてくれます。やりたかったこと、言いたかったこと、表現したかったこと、そういったことを出来る限りやり遂げることが可能です。飯島さんは、今、新婚生活を過ごしたハワイのホスピスで、家族に囲まれた愛情一杯の余生を送っていらっしゃいます。私もこんなに素敵な余生の過ごし方が出来れば本望だと思います。私の父も、平均年齢よりはちょっと短いけれど、きっと満足な余生を過ごしてくれたと確信しています。しかし、身寄りのない方にとって、末期がんは、徐々に体の機能を奪う、心身ともに非常に辛い病気と言えるかもしれません。出来る限り長い間健康体でいたい、というのが誰しもの願いですが、余命いくばくもない、と知らされても、それでも生かされていることに感謝しながら生きていける自分でありたい、と思います。

  2004年12月12日

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• 「魚よし」が消えた日

  私の通勤路でもある恵比寿西の小さな商店街は、線路を挟んで対峙する代官山とは様相が異なり、パチンコ屋やキャバクラのある、少々猥雑で雑多な商店街です。そのなかで1件、昔ながらの魚屋さんがありました。今となっては窮屈なペンシルビルに挟まれた、2階建てのすすけた住居兼用の店で、かつての商店街の姿を彷彿とさせる唯一の「生き証人」でした。週末に商店街を通ると、そこからいつもラジオの音が聴こえ、白い上っ張りを着た丸い顔のおじさんとおばさんが、客待ちというよりは、せわしなく通りすぎる人たちに一服の癒しを与えるかのごとく、穏やかな顔で通りを眺めていました。夕暮れになると路上で魚を焼く匂いがして、そこだけ白黒の昭和の時代にタイムスリップしたような気分にさせられました。おじさんとおばさんの子供たちは遠くに住んでいるようで、たまに孫を連れて、向かいの有料駐車場に車を止めて遊びに来ます。おじさんとおばさんが名残惜しそうに、子供と孫に手を振る姿が、たまの週末の風物詩と化していたような気がします。ある週末、魚よしにたくさんのお客さんが来ていました。近くの小学生たちです。その小学生たちは社会見学なのか、なにやらおじさん夫婦に色々と質問をしているようでした。その後子供たちは大きな声で「ありがとうございました」と言い、おじさん夫婦は微笑みながら、「じゃあな」「ありがとう」と返していました。「そういえばここに移り住んでまだ一度も魚よしで買い物をしたことがない」と気付いた私は、魚は苦手だけれど、今度何か買ってみよう、と思いました。魚よしの斜め前には大丸ピーコックがそびえ、11時まで鮮魚を販売しています。かつてはこの商店街で唯一の魚屋さんだったはずなのに、今となっては、残念ながら足を止めるお客さんはいません。魚よしで魚を買おうと決めた翌日、魚よしはシャッターで閉められ、「改築工事」の告知板と、「長い間のご愛顧ありがとうございました」の張り紙が張ってありました。「魚よし」は、商店街での役目を終えて閉店しました。大型ストアやコンビニで食品を買う時代に、鮮魚の専門店は完全に客を誘引する力を失っていました。しかし、その存在意義は大きかったのです。この辺の住人は、魚よしが取り壊されても生活にはちっとも困らないけれど、みんながみんな、恵比寿情緒の最後の砦のひとつを壊されたような気分にさせられているはずです。魚よしが取り壊されたら、この商店街は、このまま切り取られてパズルのようにどこか遠くの街にはめ込まれても、誰も何も気付かない、「ななしのごんべえ」の商店街になってしまいます。「相続税対策」、「事業承継者の不在」、そんな理由で、東京の老舗はどんどん姿を消していきます。そしてその跡に建てられるのは、窮屈極まりないペンシルビルと、かつての店構えからは想像もつかない、国籍不詳の店やレストラン。これが時代の流れ、なのでしょうか。「魚よし」は改築工事を待つ間、私にそんなことを考えさせつつ、いぶし銀のようなすすけた、しかしやわらかい昭和のともし火を放っています。そしてそのちょっと先には、駅前の大きなクリスマスツリーが、新しい恵比寿を象徴するかのように、きらびやかに輝いています。

  2004年12月11日

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• 久しぶりにハッスル！ハッスル！

  今日は久しぶりに同僚と夜遊び。銀座の鮨屋でお鮨をたらふく堪能した後は、芝浦のホテルのバーラウンジへ。素敵なジャズシンガーのお姉様にスタンダードジャズナンバーをリクエストしつつ、私はノンアルコールビールとシャーリーテンプル（これもノンアルコール）一杯で、心はほろ酔い気分。かなり騒がしいラウンジだったのですが、子供はおなかでぐっすりお休みモードだったようです。その後、六本木のカラオケボックスへ。ここはたまに使うカラオケボックスなのですが、一つ一つ部屋のコンセプトがあって楽しいんです。例えばプールの部屋は本当に部屋の中にプールがあって、みんなで水着でカラオケを楽しむこともできるし、モロッコの部屋だと、床のソファーにごろごろしながら歌える、食事もそこそこイケるので、宴会に最高のスペースです。さて、風邪っぴきにもかかわらず、カラオケまで残った3人組で、歌う、歌う。結局午前1時30分位に年長者がダウンし、ここでお開き。終電はもちろんないので、タクシーを捕まえようと思ったのですが、これがなかなか捕まらない。銀座だと、タクシー乗り場以外はタクシーは乗車制限されていて、列に並べば捕まえられるのに、ここはもう忘年会の時期というのもあって、あらゆる場所ですさまじい争奪戦と化していました。結局麻布寄りの裏道に入って車を止めようと思うのですが、ことごとく、なぜか男性には止めてくれるのに、女性には乗車拒否！！　なぜ?　なぜ?　と、やっと捕まえたタクシーの運転手に質問すると、「この時間帯は100人の女性のお客さんに95人の確率で、すぐ近くでおりちゃうからね」。つまり、すぐ近場のマンションに住んでいるホステスさんのお客が多いんですって。で、男性だと、特に家族持ちの方は郊外に帰宅する場合が多い。なるほど。そういうことか。「こういう場合には、無線を呼べばどこにでも来てくれるよ」と、運転手さんのアドバイス。確かに車の中では「麻布警察署前、女性のお客様」「アマンド前、女性のお客様」という無線のやり取りがひっきりなしに聞こえてました。という訳で、今後は（1）夜更かしはしない（2）夜更かししたら無線でタクシーを呼ぶ　ことを肝に銘じたいと思います。

  2004年12月10日

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• つわりもほぼ収束

  長かったつわりもほぼ収束に向かいまして、無事妊娠6ヶ月目半ばでございます。前回11日分位をまとめて書いた後、激しいつわりに襲われ、それ以来楽天広場を開くのがトラウマと化していました。今では子供に影響の無い程度に、少しお酒も楽しんでおります（酒は百薬の長ですからー ）。明日はインターコンチネンタル東京ベイのサンセットラウンジで、炭酸でうすーく割ったスプリッツァーでも飲みつつ、気分だけでも味わうつもり。ではまた。

  2004年12月09日

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• 少し、現状報告です。

  つわりが治まったので、書けなかったことを備忘録的にバックナンバーに追加したいと思います。胎動が聴こえなくなってパニックに陥ってしまった彼女は、その直後、実は破水してしまい（当時9月頃なので妊娠7ヶ月位だったかと思います）、切迫早産で緊急入院しました。間接的にしか分からないのですが、張り止めの点滴や感染しないための点滴を体中に刺され、絶対安静で、かつ、すさまじい吐き気と痛みのなか、非常に辛い数週間を過ごしたようです。私も他人事ではないと思い、ちょうど5ヶ月突入前だったこともあり、水天宮におまいりに行って、彼女の分のお守りを彼を通じて渡してもらいました（もちろん、私が買ったことは内緒ですが）。子供の体重はまだ2,000グラムに到達しておらず、万が一今生まれると、非常に危険な状態にさらされるらしいのです。でも、若さによる回復力と、破水した部分が上部だったためなのか、1ヶ月位で急速に回復し、最終的には外出も可能になりました。今は12月24日の予定日までの時間をゆったりと、総合病院の病室で過ごしています。多分来週あたり、元気な女の子の赤ちゃんが産まれてくれることでしょう。とりあえず、ほっと一息です。彼の方はというと、裁判に申し立てをするかなり複雑な認知手続きを行っているようです。こちらとしては法律的に真っ当な手続きさえ取ってくれているのであれば、とやかく言う気はありません。ただその4ヵ月後に私の子供を認知させるかどうか、これには自分自身、複雑な心境です。子供のためにはそっちの方がいいのか、あるいは。でもどうしても、引っかかるものがあるわけです。変なプライドなんでしょうか。出産の順番が逆であれば、こだわらなかったのか。でも、所詮他人同士の絆って将来どうなるか分からないもの。別に母と子の絆がしっかりしていれば、認知なんて必要ない、とは思っています。まぁ、4月末まで時間があるし、あせらずのんびり考えます。

  2004年12月08日

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• 彼の息子たちに知らせたら・・・。

  彼がこの週末、私のオメデタのことを息子たちと両親に伝えたそうです。中1のお兄ちゃんは、両親が離婚して、二人に新しいパートナーが出来て、しかもその片方が身ごもって、という環境の変化を、少し複雑な気分で受け止めたらしい。小2の弟は、「ふーん」と気にも留めない感じで、ただ「俺、男だったらかわいがるけど、女だったらいらない」と言っていたそう（彼らしい！）。彼は、ちょうどタイ人の彼女の妊娠が発覚した頃に、お母さんから私との関係（今後結婚するのか）を問われたため、「実は彼女（私）と分かれてタイ人の彼女と付き合う」と打ち明けていました（タイ人の彼女の妊娠については伏せていたようですが）。ですので、今回いきなり昔の彼女とよりが戻って、しかもその彼女が身ごもっていることを告げられて、お母さんはすっかり混乱してしまったようです。もちろんお母さんとしてはいつ結婚するのか、という話をしてきたそうで、彼は「彼女も僕も籍を入れない方針だから」と答えると「彼女はそう言っているかもしれないけど、女性なんだから、心のなかでは入籍したいって思っているはずよ」と、私をおもんばかってくれたとの事。お母様、ありがとうございます。私も今は入籍は考えていませんが、今後歳を取って、ほかにちょっかい出す体力も気力も無くなって、それでもまだ付き合っていて、お互い二人きりだね、という状況になったときにでも、入籍すればいいかもしれません。とりあえずは、勇気を持って家族に打ち明けてくれた彼に感謝しています。

  2004年11月14日

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• 初めて子供がビデオに映った日

  今日は17週1日目。初めておなかからエコーで子供を見る日です。今日は彼も産婦人科に同行してくれました。ただ彼は一刻として落ち着かず、頻繁に外に出て仕事の電話に対応しているので「そうしている間に私が診察室に入ったらどうするの！」と言うと、笑いながら「ごめーん」と言って携帯を切ってくれました。体重測定したら4週間で3キロ以上太っており、看護婦さんに怒られ、妊婦に多いカンジダはいまだ治らず座薬を入れられ、やっとエコーで子供を見る時間です。彼もワクワクして画面に見入りました。「はいこれ顔ねー、心臓、おなかー、胃袋、膀胱」と先生が言ったところで「性別は知りたくありません」と言うと、そのあたりをぼかして、「はい足ー」と足を見せてくれました。また頭に戻ると、子供はまるで両手で頭を抱えているような仕草をしていて「ムンク（の叫び）だねー」「本当だムンクだ」と二人で言うと「ムンクねぇ」とお医者さんは苦笑い。その時の映像は病院がビデオに取って渡してくれました。帰り際、「そろそろ（彼の）子供たちやご両親にお話するべき時かもねぇ」と言うと、彼も意を決していたようでした。

  2004年11月12日

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• 来年は3人で来れるかな。

  さてさて、上高地2日目にして最終日がやってきました。私は朝早く起きて、バタバタとベランダに出たり、ホテル中を歩き回ったり、写真を取ったりして、余念無く最後の日の思い出作り。一方夜更かしオヤジはグーグーと泥のように寝ています。ともかく朝9時半（だったっけ?）で朝食の予約をしていたので、起こして朝食に行きました。レストランでは、彼は１年前と全く同じブレックファーストセットを、私も気付かなかったけど１年前と同じパンケーキを注文しました。しかも去年はパンケーキとフルーツだったのに、今年はパンケーキとスクランブルエッグとソーセージ等を注文し、高カロリーをもりもりたいらげてしまいました。特にここのパンケーキには、アイスクリームのようなホイップバターが乗っており、それも、メープルシロップも全て完食。つわりのリバウンドが怖い。お昼前にホテルを出発して、いざ川沿いの散策へ。明神橋付近ではたくさんの野生のサルに遭遇。美人でやさしそうなメスザルとボスらしきオスザルが、多分台風で倒れたのであろう樹の幹の上で日向ぼっこしていて、たまにオスザルが威嚇するかのごとく、メスザルに対して交尾の真似をし、メスザルも「あなたしょうがないわね」とそのたびにお尻を突き出していた姿を間近に見て、そこら辺の人間夫婦と変わらないなぁ、と二人で苦笑しました。その後、帝国ホテル近くの上高地温泉ホテルで、露天風呂を楽しみました。そもそも上高地は温泉郷として発祥したらしい。でも帝国ホテルにはポリシーなのか温泉がありません。温泉帰りに彼は「なぜ帝国ホテルは温泉を掘削しないんだ!　掘り続ければ絶対出るぞ！」と叫んでおりました。でも帝国ホテルに温泉が出たら、なんか風情がないんじゃない?とりあえず、復路では彼も気をつけてスピードダウンしてくれ、途中では私も久しぶりに運転を楽しんだりして、とても有意義な3日間でした。来年は3人で来れるかな。これるといいね。

  2004年10月31日

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• いざ、上高地帝国ホテルへ！

  マイカー制限をしている上高地には、上高地から車で30分程手前の沢渡（さわんど）駐車場に車を預け、そこからバスかタクシーで行く必要があります。この面倒臭さが、上高地の付加価値を上げているのかはともかく、ここで色んな人とのふれあいがあったりして、結構楽しいのです。その前に、近くの乗鞍高原と白骨温泉に立ち寄りました。乗鞍でも一部マイカー規制がありましたが、気温も温かかったので、1時間程トレッキングを楽しみ、その後本日のメインイベントである白骨温泉郷へ。あの入浴剤問題後観光客の数も減ったのでしょうが、それでも多くの観光客でにぎわっていました。立ち寄り湯で超お薦めだったのが、煤香庵という、古い民家を改造した、立ち寄り湯つき食事どころ。立ち寄り湯は小さいですがきれいな露天風呂で大満足。食事は地元の川魚の焼き物や、めずらしい温泉粥。白骨に泊まらない方は、ここなら胃袋も体も癒されますよ。そして、日の暮れないうちに上高地に出発！　駐車場に車を止めて、バスで上高地に行きました。バスは私たち2人だけ。でも帰りのバスは超満員！　変わらない上高地帝国ホテルが１年ぶりにお出迎え。晩御飯はしゃぶしゃぶを注文して、ゆっくり１時間半、川沿いの散策と会話を楽しみました。日が暮れて、すっかり寒くなった上高地で、ホテル名物の大きな暖炉のそばで、これまた１年ぶりに山ぶんどジュースを飲み、これまた１年ぶりにバーホルンでダーツを楽しみ、内緒だけどこれもまた１年ぶりに、何度か壁にダーツを当ててしまいました。上高地の夜空は本当に星が降るようにきれい。マイカー規制の本領発揮です。そしてその夜、彼はまたしても、カウントダウンTVを見て夜更かしをしていたのでした。オレンジレンジが「花」を歌っていたところだけおぼろげに覚えている私。早く寝ようよ。

  2004年10月30日

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• 1年ぶりの上高地！

  1年ぶりに上高地に旅行に行ってきました。ちょうど去年も閉山直前に、上高地帝国ホテルに2人で泊まった、思い出の地です。私が知らないうちに予約してくれていたので、本当にびっくり！　仕事を出来る限り早く終わらせて（と言っても6時過ぎになりましたが）、上高地にいざ出発！公私共に性格上「ぎりぎり」状態を好む、というか、なぜかそういう方向に走ってしまう彼は、妊娠した私がいるのにも関わらず高速道路を140キロ超で走行して、結局私に精神安定剤を飲ます羽目となり、しかも途中でガソリン給油をせず、上高地に着いた夜11時頃にはガソリン切れ直前になりました。でもガソリンスタンドはどこも閉まっているし、結局上高地より最短地にあるという触れ込みのラブホに一泊して、朝ガソリンスタンドを探すことになりました。「もー」と言いつつ、同行している私も同類項なところがあるため、スリリング（?）で楽しい往路でした。ラブホのなかには古そうな缶ジュースがごろんと2缶。明日は早いのに、彼はK-1と朝まで生テレビを見まくっていました。本当に彼はギリギリなやつです。

  2004年10月29日

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• そこまでして観るアイロボット

  秩父からの帰り道は割りと空いていて、1時間半くらいで都内に到着しました。時間に余裕もあるし、六本木ヒルズで映画でも観ようということになりました。今日はアイロボット封切り2日目ということもあり、ヴァージンシネマズは長蛇の列。もちろんアイロボットは観られず、ヴィレッジを見ることに。ただ全て良い席はおさえられており、確保できたのは最前列の真ん中。今日はつわりもことのほか軽いし、まいいか、と最前列でヴィレッジを観ました。それにしてもすごい音でした。感想は、うーん、単純なストーリーにこんなに気合を入れなくても、といったところ。私は彼にこのストーリーは子供の頃に読んだ「モチモチの木」という絵本に似ている、とその内容を話したら、「俺はそっちのほうが感動する」と言っていました。その後何を血迷ったか、アイロボットを観ようと自分からけしかけて、また最前列で見始めたものの、途中から本格的につわりが激しくなり、しかもすごい音とすさまじいアクションと数秒ごとに場面が変わっていく様に吐き気と不安感をもよおし、トイレに駆け込みました。でもやっぱり吐くことは出来ない。怖くて劇場にも戻れない。少しソファでぐったりと休んでいたけれど、ここで横になれば店員さんから注意されそうだし。無理やり劇場に入り、彼の持っていたオレンジジュースで精神安定剤を飲み、どうにか最後まで観通しました。そこまでして観るか普通！と言われそうですが。アイロボットのストーリーはなかなか面白かったけれど、果たしてこんなに激しいアクションが必要だったのか、ウィルスミスは適役だったのか、という疑問が残りました。もう少し静かで心理的なものを前面に出す方がよかったのでは。ここでのわたし的な最優秀主演男優賞は、ロボットのサニーでした。最後にフフンと言わせてくれました。彼は、「その後の世界がターミネーターにつながったりして」と言っていました。

  2004年09月20日

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• 秩父旅行に行きました。

  昨日、メールのお得情報で見つけた温泉宿に一泊申し込みしました。秩父の温泉宿です。伊豆箱根よりは混んでないだろうとたかをくくっていたら、北池袋あたりから大泉ジャンクションまでのろのろ運転というかほとんど渋滞。花園ＩＣを出てからも、むちゃくちゃ混んでいました。私はその間つわりと戦い、彼もほとんど持病の頭痛と戦っている状態。あまり外の景色を楽しむ余裕もなく、ヘトヘトに疲れて旅館到着。そのまま温泉に入ったりごろごろして過ごしました。せっかくのおいしい晩御飯もつわりであまり食べれず、残ったご飯をお願いしておにぎりにしてもらいました。そのおにぎりがおいしかったこと!　海苔に巻かれたおにぎりがちょうどいい塩加減で、種を取った梅干もとてもおいしい。これがいい「塩梅（あんばい）」って言うものでしょうか?夜はあまり眠れず、彼が寝ているそばで、テレビを延々と見ながら過ごしました。

  2004年09月19日

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• 今日はとにかくのんびり。

  この3連休は彼がまるまる付き合ってくれるので本当にラッキー。辛いつわりをねぎらうように、私の「注文」に合わせて、杏仁豆腐やゼリーやプリンを買ってきてくれました。後はいろんなことを話したり、ただボーっとしたり。プロ野球選手会のストライキ問題で討論しあったり。「うえー」「おえー」「なんでこんなに辛いの」などという、楽しいはずの3連休1日目にいきなり落ち込みそうな発言にも、うんうんと聞いてくれた彼に大感謝の一日でした。

  2004年09月18日

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• この悩みに苦しめられるの・・・?

  日付が17日をまわったころ、家で一人で彼の仕事のあまりの遅さに心配していると、携帯メールが到着。彼からでした。緊急の電話があったから、今日は多分帰れないとのこと。子供なのか、それとも彼女なのか。でも緊急の電話、という文字が英語だった。きっと彼女だ。電話したいけど、取り合えず連絡だけでもしてもらうようメールしました。すると彼からすぐに電話がかかってきました。やはり彼女のところに居ました。彼女は前日貧血で倒れて、一晩入院していたそう。それと、産婦人科で心音は確認してもらってはいたけれど、最近急に胎動が静かになったことを心配し、かなりのパニック状態になって、彼に電話してきたそうでした。確かに彼女からしてみれば、異国の地で初めての出産、しかも守ってくれるはずの彼はいない、となると、パニックになるのは当たり前。私も同じ妊娠している身、彼女の気持ちは痛切に理解できました。とにかく彼女は泣きながら今夜はいて欲しいと懇願し、彼もいたたまれずずっと彼女を膝枕していたそう。彼女には私に電話しなければならないことを告げて、外から電話をかけていました。辛いことだけど、彼女はそれを乗り越えなければならないと思いました。二人とも別れてそんなに時間が経っておらず、こういう時間がまた出来始めると、彼も後ろ髪を引かれる思いで、彼女に優しくしてしまう。でもそれが叶わないことならば、長い目でみれば彼女にとってその優しさは罪である、ということしか言えませんでした。それはこの人生のなかでの色んな恋愛経験を通じて、確信を持って言えることでした。でも私自身、彼女の気持ちも良く分かる。彼女は今普通の体ではないから。だから彼には、私たちのルールを決めましょうと提案しました。そのルールとは、彼女に精神的なケアをしてあげても、絶対に泊まらないこと。その夜は彼女の状態があまりに大変だったので、泊まる場合には、一度私が彼女の家の近くまで行って、彼とフェイストゥフェイスで話することで、納得させてと頼みました。私だってつわりはひどいし精神的にもものすごく不安定。しかもまだ妊娠の不安定期で、精神的負担が流産を引き起こす危険性がありました。あまり外で話していると彼女の状態が心配だったので、いったん電話を切りました。しばらくして彼から電話がありました。彼女が落ち着いたから今から家に帰るとの事。ほっとしていいものやら、実は罪悪感だらけでした。家に帰ってから、ほとんど朝まで彼といろんなことを話し合いました。彼女の今後のこと、ベビーのこと。ひとつ分かったのは、彼女のベビーは彼女が希望していた女の子だったこと。それによって随分救われたそうです。本当に、これからも、こういった悩みに三人とも苦しめられるのかなと思うと、少し切ない気がします。早くみんなが幸せになれるよう祈るばかり。さて、今日は2週間ぶりの産婦人科での検診日。ひどいつわりのなかでの検診は辛い。でも超音波の映像で、ちいちゃな人間らしい影と、まばたきするような心拍を見た瞬間、「生きてたんだー！」と叫んでしまいました。「今日は予定日の決定日ですね、4月21日です」先生が黒いサインペンで母子手帳に4月21日と書き込みました。なんと祖母の誕生日と一緒。もしかすると気の強い女の子が産まれてくるかも。その後精神安定のお薬を飲んでます、と話したところ、「この薬のこのくらいの量ならば大丈夫ですよ！」　ふー良かった。この日の午後にちょうど神経科の検診もあったため、先生に話すと、「大丈夫ですよ、このお薬を飲んでいた妊婦さんと普通の妊婦さんと比べてみても、分娩や子供の状態に全く変化はないという結果が出てますから」とにかく、不安感という苦しみだけは、お薬で取り除いても大丈夫、ということを確認できてホッとしました。

  2004年09月17日

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• とりあえずヤマは終わった・・・　＆　ボスに話した日

  今日はあるプロジェクトで最もヤマとなるプレゼンの日。私はそのプレゼンの資料作成一式を仕切っていたため、精神的疲労も大きく、今日これがなくなるかと思うと、少しつわりも軽減したように感じました。ただやはりつわりのピークには変わらず、この吐き気で私自身プレゼンは出来ない。同行者たちに割り振り、最悪のケース私はプレゼン自体にも出席できないからその時は宜しく、と朝のミーティングで話しました。ちょっとやそっとじゃ病気にならない私があまりに調子が悪いのに驚いて、ミーティングが終わってボスが「大丈夫か」と声を掛けてきたので、「ちょっといいですか」と会議室に入ってもらい、「実はおめでたなんです」と話しました。やはり聞かれると思った「男はだれだ」「入籍するのか」という話には「プライベートの事なので」ととりあえずお茶を濁しましたが、あまりにつわりが辛い時期に来ているということを話すと「出社時間はあまり気にせずに、家で仕事してもいいから」と言われました。ただ結局プレゼンにも出席し、タクシーにしたかった会場までの往復も吐きそうになりながらみんなと同じ地下鉄に乗ってしまいました。出来れば「君はタクシーで帰りなさい」と言って欲しかったー！ただその後プロジェクトチームのみんなに気遣われ、「体調が良くなったら飲みにいこう」と言われました。かつてだったらいちもにも無く「オッケー」と叫んでいたのに。ぐすん、今ではビールを見るだけでも吐き気がします。

  2004年09月16日

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• きたきたきたー！

  今日のつわりは最低最悪。あまりに辛いのでタクシー通勤したところ、ものすごい吐き気と（お食事中の方は失礼）下痢感と吐き気に伴う不安感が襲ってきました。オフィスまであと5-10分位の溜池山王の交差点でギブアップ。立体道路やたくさんの車や騒音にもう居ても立っても居られなくなり、タクシーの運転手さんに「お、おろしてください」・・・。ちょうどビルの地下街の前でおろしてもらい、彼に支えてもらいながらトイレへ。吐きそうなんだけど、吐けない。吐いたら楽になるのならいいけれど、吐いてもつわりは治まらない。だったら吐いて胃を荒らすよりは吐かないほうがいいかも、と吐き気をぐっとがまんしました。その後交差点のスターバックスへよろよろと向かい、冷えていないミネラルウォーターを買いました。すさまじい吐き気から来る不安感に違いないのですが、その不安感があまりに辛くなり、彼に「飲んでもいいかな」と聞きながら、神経科で妊婦用に処方された精神安定のお薬を、戸惑いながらも飲みました。結局飲んでも吐き気が治まらないことによる不安感は取り除けず、でも朝から仕事もしっかりあるので、ぐっと我慢して、またタクシーに乗ってオフィスに向かいました。しかもその日は仕事で帰りが遅くなりながらも無理して丸の内ＯＡＺＯで晩御飯を食べようとしたものの、吐き気がピークに達し、胸を締め付けて吐き気の原因のひとつになっていたブラジャーまではずしてボロボロの格好。つばめキッチンでせっかくハンバーグを食べたがっていた彼に申し訳なかったけれど、無理やり一緒にタクシーで帰ってもらいました。妊婦の皆さん、9週目ってこんなにつらいのー?

  2004年09月15日

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• 丸の内OAZOがオープンします。

  今日待ちに待った丸の内OAZOがオープンします。OAZOとはエスペラント語（誰か使っているのだろうか）でオアシスのことらしいけど、それはさておき、国内最大級の規模になる丸善が出来るというのが嬉しい！あと丸の内ホテルが出来れば（10月1日）、仕事の時間を気にせず、バーや食事が楽しめそう。おっと妊婦はバーなんて言ってられませんが。明治安田生命ビルのMY Plazaももうすぐオープンだし、丸の内はいよいよおしゃれな街になっていきます。話は変わりますが、私がマンハッタンをいいなと思う理由のひとつが、どこを切っても全ての味と色が楽しめる金太郎飴のように、ミッドタウンであれ、ロウワーであれ、アッパーであれ、オフィスとエンタテイメントと居住空間が同居しているところ。東京も何となくそれに近づいてきたな、という感じです。あと丸の内で足りないのは、マンションとスーパーだけ?　でも誰が利用するんだろう。丸の内のオフィスで四六時中仕事している、仕事中毒の人だけかもね。

  2004年09月14日

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• 薬を飲んだ日

  今仕事でかなりデッドラインのタイトなものをやっていること、つわりがひどいこと、つわりで精神不安に陥っていること、子供のことを考えて持病のパニック障害の薬を飲まないようにしていること、などなどで心底心身がつかれきっていたようです。夜中の4時頃に目が覚め、浮かんでは消える色んなもやもややストーリーについて考えていると、急にどうしようもない不安に襲われました。仕事のこともそうだし、つわりで仕事中（特に失敗してはならない会議の時等に）突然吐いてしまったらどうしようという不安や、最近良く耳にする幼児虐待のニュースへの嫌悪感、親戚の何人かがわずらっている精神障害と自分の精神状態との関連性の有無、そんなものが、本当に浮かんでは消え、浮かんでは消え、それと一緒に漠然な不安と、自分が何か「あっちの方」に行けば楽になるんじゃないか、ちょっとおかしくなっちゃえばいいんじゃないか、という半ば誘惑にかられるような気持ち、そしてそうなった時に彼に醜態をさらしてしまいそうな恐怖感が訪れました。まだ抑えられそうだけど、抑えられなくなった時が怖い。寝ている彼を起こして「薬飲んでもいい?」と聞きました。彼ははじめはつわりの薬かなと思ったようですが、それがこれまでぐっと我慢していた精神不安を鎮めるお薬だと知って、心配してくれました。精神安定剤はどれも、妊婦にはおすすめできない薬です。但し、精神障害を患いながらも妊娠される女性もたくさんおられ、その方々が飲んで出産や子供に異常が無かったお薬というのもあります。私にはとても強いお薬だけど、それが一番妊婦の患者さんの事例があるから、ということで、妊娠したことを病院に報告した時、錠剤を二つに割って粉にする形での処方を頂きました。それでも出来る限りというか、自分の心の中では飲まないと決めていました。母に電話した時も、「私ももうギャーって叫びたくなる位、妊娠中は精神的に不安定になるわよ」と言っていたので、私だけじゃないと安心していました。しかし、仕事で「ギャー」をすると、取り返しのつかないことになる。それはだめだ、だめだ、だめだ・・・と考えると余計不安にかられる（それを予期不安といいます）。「いいよ、いいよ、飲んでもいいよ」と優しく言ってくれました。私は何度も、「いいかな、いいかな」とほぼ自問自答のような質問を繰り返し、意を決して薬を飲みました。その後、自分の気持ちを全て吐き出しました。そして、おかしくなった時に変な言動を彼の前でさらすかもしれないことが怖いと伝えました。彼は、「大丈夫大丈夫、僕は全然動じない男だから」と言って、慰めてくれました。眠いのに、私の話に付き合ってくれ、とにかく何があっても大丈夫だ、私がどうなろうと自分が好きなのは変わらないんだ、というのを彼なりの言葉で伝えてくれました。彼がいなければ、私はどうなっていただろう。それはそれで、気を張って乗り越えていたんだろうけど、今は、この不安定な時期だけでも彼に全面的に頼ってしまおうと思っています。

  2004年09月13日

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• オフィス用のマタニティウェアはFormesがいいかも

  今日は渋谷道玄坂のFormesにマタニティウェアを買いに行きました。とうとうパンツがはちきれそうなくらい、おなかが目立ってきたのです。といっても子宮はまだ小さいと思われ。多分運動不足と妊娠したことによる皮下脂肪の急激な蓄積なのでしょう。会社では既に目立たないところではボタンをはずしジッパーをおろしているという状況で、いざというときにすぐに肉を押し込めず、苦労しているんですよこれが。Formesの服は輸入物なので結構高いんじゃないかと思ったのですが、パンツ類でも1万ウン千円台で、そこそこリーズナブル。確かに妊娠期間だけしか着ることがないと考えれば、出せるのはその位の額までかな。とにかくプライベートはどうにでもなるから仕事着、仕事着。彼は、カタログに載っている足の長いモデルさんが着ている黒いパンツがいい、といい、私もそれを着てみたのですが、いかんせん足の長さが大きく違う！　そのギャップに彼から笑われながらも、取り合えず仕事用に購入。なんと16cmもすそを切る羽目になりました。「まぁー全てフランスで作られていますから、日本人ひゃしょうがないですよ」という店員さんは手足が長く背も高い。彼は脇で涙を流しながら笑うし、ちょっと落ち込み・・・。取り合えず、補正が出来上がる来週は、妊婦的にまともな格好で出社できそうです。

  2004年09月12日

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• テレビの9.11特集を観て

  今日はビートたけしの特集番組と、その後の9.11で犠牲者になった方の手記をもとにしたテレビドラマを観ました。ビートたけしの特集は、以前のダイアナ妃特集の時のような無理矢理こじつけた部分もあったのですが、ブッシュ政権がこれを「第2の真珠湾」として捉えたことは明白だったし、それを裏付けるような事実（例えば事前にテロの内容を知っていた）も信憑性の高いものだったと思えます。一方、大統領選を目前として、ケリー候補や民主党から、国内外のメディアに対して疑問解明に関わる相当の援助や資金提供が行われ、事実が暴かれることもあれば、一部捏造されているのではないか、という気がしました。ブッシュ大統領がテロ当日フロリダの小学校を訪問した時の「沈黙の7分間」の疑惑に対して、その場にいた校長先生がなぜ今になって海外メディアに真相を伝えるのか、その意図は何か、と考えた時に、ここにきて何かの外部作用が働き始めている、ということだとしか考えられません。それは何か。彼女が真相を話しているとしたら、暴露することによる身の危険性が薄まった、ということなのだと思います。悪く捕らえれば、反ブッシュ派による陰謀のカラクリが整備されたのかも?他にも「今になってやっと真実が明らかになるのか」という内容ばかりだったため、英語圏でもない海外メディアの分際であまりにも取材が上手く行き過ぎている、と首をかしげることしかり。到底真相はラムズフェルドやパウエルあたりが自身の墓場まで持っていくことになるんでしょうが。特集ドラマは、涙、涙。主人公が9.11でご主人を失われた時、彼女も私と同じ妊娠3ヶ月位で、本当に同情しました。私もニューヨーク勤務時代の後半はニュージャージーに住んでいて、ドラマに登場するフェリーやバスはとても懐かしく感じました。また、富士銀行の対策本部で、生存確認者と不明者を仕分けしている場面では、降りるか留まるかの一瞬の判断が、生死を分ける重大な結果を生むなんて、というやりきれない思いを感じました。私はとにかく、あのビルの崩壊跡地に世界一のビルを建てるという人たちの神経が理解できません。本来は、跡地をみんなの霊が休まる公園にして、私たちの記憶も風化させないようにしなければならないと思います。ちょうど広島の平和公園のように。そして「安らかに眠ってください。もう過ちは繰り返しませんから」という墓標を建てて欲しい。アメリカにとって、これは未然に回避可能だったはずの、外交政策の帰結としての惨劇なのですから。

  2004年09月11日

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• 日比谷のアーバンミス（都市伝説）？

  とうとう恐れていた事態が・・・。チャックが閉まらない！8週目でそこまで大きくなるのか普通?　でも確かに胎児的にはこの週で2.5cmから4cm位にまで大きくなるのだから、その分それを包んでいる胎盤や子宮も大きくなっていておかしくはありません。彼は「そろそろローラアシュレイのヒラヒラしたワンピースでも着る?」とニヤニヤ、ニコニコ。おなかをぐっと引き締め、チャックをギュッと上げて、さあ出陣（というか出社）。でもそろそろゴムパンツに移行すべきかも。で、ここからが本題。日比谷でのミーティングの後に、上司に「甘いものでも食べてかない」と誘われ、日比谷の資生堂パーラーに行きました。で、おかしいことが起きたんです。地上から、日比谷の資生堂パーラーに行く階段、って分かります？　宝塚劇場の玄関のところから入っていくところです。映画館と一緒になっている入り口。階段を下りて、ガラスのドアを開けてビル内に入る時に、頭にビビビビビって電気ショックのような音と刺激を感じたんです。私はてっきり「つわりもここまできたのか」と思ったのですが、デザートを食べた後に、同じドアを開けて外に出た瞬間、また同じようにビビビビビという電気ショックのような音と刺激を感じました。これは何でしょうか?つわりのせいもあるのかなと思い、その時上司には聞かなかったのですが。このビビビビビは後にも先にもあの2回だけ。誰かこれと同じ体験をされた方、いらっしゃいませんか?日比谷の新たなアーバンミス（都市伝説）か。

  2004年09月10日

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• あらバレたのね

  私と彼の共通の知人からメールが来ていました。タイトルは「読んだら削除して下さい」え、なになに？読んで驚き。たまたま別の知人にこのHPのURLを開設直後に教えていたんだけど、多分絶対見ていないだろうとたかをくくっていたのが、その共通の知人（通称かー君としましょう）にURLを送ってしまい、それを読んだかー君が、私の日記の記述から彼の正体にも気付き、夜も眠れないほど私のことを考えてくれ、励ましのメールを送ってくれたのでした。感謝、感謝です。その時の日記の内容が、まだぐちゃぐちゃ状態の1.5週間前くらいのものから更新されていない時だったので、かー君は相当心配してくれました。そのために、今急いで更新しているというのもあるのですが。かー君、心配してくれて本当にありがとうございます。私たちはどうにか自分自身で解決策を見出そうとしています。みんなが幸せになれることを最優先しながら、これからも頑張っていきますね。これからも宜しくね。追伸：これは私の彼にも話しました。彼も「今俺は相当悪者になっているんだろうな」と言いつつ「かー君は本当にいい人だね、いい友達を持って良かったね」と感謝しています。

  2004年09月09日

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• 出張でボロボロ

  今日は朝から地方出張。新幹線でたっぷり揺られた後、ローカル線に乗り換え、さらにタクシーで、という計3時間の長旅です。気が重い・・・。しかも直前でミーティングが30分繰り上がったという連絡があり、せっかく取っていた指定席を放棄して、とりあえず急いで自由席に乗り込みました。また時間が時間（朝）だけに、車内は混みまくり。自由席というのは1号車-3号車までという形で一番端っこにあるため、そこまでたどり着くのに、煙モクモクの車両を何個も歩いて越えなければならず、本当にしんどかった。一応自由席の席は確保できたのだけど、それから品川、新横浜と乗ってくる人たちは増え、精神的につわりも重く感じられました。1日に二回しか飲めないためできるだけがまんしていた半夏厚朴湯を、買ったお茶で飲み、何か食べないと吐き気がおさまらないため、駅で買ったヒレカツサンドイッチを味わいもせずとにかく詰め込みました。グリーン車に乗り換えようと思ったけれど、車掌さんがこんなときに限ってなかなかこないのと、また自由席からグリーン席に行くのにあの喫煙席を通って行かなければならないのかと思うと、そっちが大変とギブアップしました。ミーティング自体は、神のご加護かオブザーバーとしての出席だったため負担にはなりませんでしたが、その後の新幹線での戻りが、ミーティング先で合流した悪友とも言うべき同僚と一緒だったため、これが大変（悪友さんごめんなさい、私が「ツワラー」だと知っていれば、すごーく気を使ってくれたはずの人なのです）。新幹線で同僚は早速くつろぎモード。「靴を脱いで」足を伸ばして・・・って普通はいいんだけど、ツワラーはこの期間嗅覚が過敏になるのです。ちょっとしたタバコのにおいでも、吐き気につながるくらい。はっきり言って、あれは辛かった。新幹線の間中、顔を車窓に向け、風景を眺めているかを装い、臭いから最も鼻を遠ざける工夫をしていたのでした。でもそろそろ薬は飲むべきだと、常備しているお茶を取り出し半夏厚朴湯の顆粒をザーッと流し込む。あー、こいつ何か言うだろうなと思いつつ・・・。「それってもしかして美女になる薬とか」わー、分かった分かった。でも今日だけは勘弁。「いやー、ちょっとね、体の調子が悪くって」と言いつつ、「弁当売りにきたらちょっと止めて」と言ったので、「それはおやつですか。調子悪いのに、食欲はあるんですか」うーん、どう答えたらいいんでしょうか。ハハハ・・・。でとにかくお弁当売りを捕まえて、サンドイッチをゲット（お弁当だと揚げ物だの胃がもたれるものが多いので）。すがるように、パクパク、もぐもぐと食べたのでした。帰社後もう一段の仕事を終えて、ホーッ。その後「今日のミーティングのメモ、まとめてくれませんか」と、悪友。「わかった、でも明日とかでもいい？ごめん」ととにかく振り切るように会社を出て、タクシーで家に直行したものの、タクシーの運転手がカーナビつけているのに私の家への行き方を間違えたりして、最後まで気の休まらない一日でした。

  2004年09月08日

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• 会社に隠すつらさ・・・

  とにかく不安定期を乗り越えるまでは、会社には妊娠を黙っておこうと思っています。もちろん実際は子供を産むまでは何があるか分からないのですが。しかし辛い・・・。8週に入ってからは、7週目の辛さが冗談のようです。しかも今日は仕事で割と神経を使う人と会うので余計辛い。関係会社の人から「あのー、きよみっぴさんは、フレックス通勤されているんですか」と聞かれ、どう答えればいいかしどろもどろしてしまいました。でもそれを聞いた瞬間、つわりでいくら辛くても、自分が言わないと決めたことだから、仕事は必ずきちんとやろう、ちゃんとした結果を出そう、と心に決めたのでした。私の母だって、私を妊娠している時は、出産する直前まで長時間バスに揺られて通勤し、保育園では通常の勤務をこなし、家に帰れば父への料理を作ったり、掃除をしていたりした訳ですから（しかも父が母を思いやっていたとは思えません）。それに比べたら、私の環境はちゃんちゃらおかしい。でもたまに思うんです、会社の真ん中で「わたしはつわりで苦しいんだぞーーーーー！」っと叫べればどんなに気が楽になるかと。これはワーキングウーマンとしての意地なのかな。子供を身ごもろうが育ててようが、仕事の質は絶対変わらない、ということを身をもって証明せねば、後に続く女性たちに申し訳ない。しかも私と同じく、これから子供を養育せねばならないシングルマザーたちには特に。あと1ヶ月、頑張りましょう。

  2004年09月07日

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• まだしっぽがある?

  胎児というのは本当に不思議です。人間の進化をこの10ヶ月で体現させていくのですから。ちなみに、今の私の胎児は、ちょうど胎芽から胎児に変わろうとしている状態。おたまじゃくしがかえるになるように、両生類のようなエラが消えてゆき、しっぽもだんだん短くなる途中です。その後しっかりとへその緒がお母さんと結ばれると、そこから必要な酸素や栄養分が供給されるようになります。すると、代わりの栄養分だった卵黄嚢（らんおうのう）が消滅していきます。毎分10万個の細胞形成が、昼夜を問わず行われているのです。お母さんの体は、人間の英知を遥かに超えた、スーパー工場になっているんです。すごいですよね。だから妊娠すると、体が疲れやすくなったり、めまいがしたり、ボーッとしたり、集中力がなくなったりして、当然らしいのです。だってすごいことに全神経が集中されているんですから。まだ、私のベビーちゃんは、直径2cm位で、しっぽのある、ちょっとグロテスクな形をしているようです。

  2004年09月06日

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• つわりには半夏厚朴湯がおすすめ

  冗談抜きでつわりが本格的になってきました。そう、今週からつわりがピークに達するといわれる妊娠3ヶ月目突入なのです。つらくてとにかく家で寝ているだけ。たまに変なものが無性に食べたくなり、マヨネーズの効いたマカロニサラダ（書くだけで今日は吐きそう）や、ヨーグルトや、梅干を買ってきてもらいました。それを食べても胸につかえたようなムカムカ感が取れず、寝ていても起きていても、辛いの一言。私は多分、人よりつわりがひどいのかもしれない、きっとそうだ！　だって、こんなつらいの誰も耐えられない。そう考えながら、すい臓ガンの末期で食べるもの全てを吐いていた父親が、ある日、病室に来た私に腕で大きくバツ印を作り「もうヤメ、ヤメじゃ」と言っていたのを、悲しく思い出しました。そんな時発見したのが半夏厚朴湯（はんげこうぼくとう）というお薬。もともと精神不安時のために常備していた漢方薬なのですが、それがつわりにも効くことを思い出しました。そういえば最初に買った時も、妊娠時に使えそうだということを考えていたのでした。これを飲むと、30分位経ったところで、スッと胸のつかえが取れる感じで、少し食欲が沸いてきます。効くときと効かないときがあるのが残念なのですが、飲んだということだけでも精神的には楽になるみたい。つわりに苦しんでいる方にはおすすめです。

  2004年09月05日

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• デートのお誘い、いつもながらの日々

  昨日の午後、仕事が一段落した6時頃。彼から携帯にメールが。「食事しない?」びっくりしました。そんなメール、本当に久しぶりだったので。バタバタとデスクの整理をして、取るものも取り合えずといった形で会社を出ました。彼はもう車を用意して待っていました。どこで食事しよう、全然考えていませんでしたから、よさそうな場所も浮かびません。つわりもひどいし、どこかゆったり出来るところがいいなと思いました。とにかく彼には横浜に走ってもらいました。それで、この前買ってもらったハードディスク型の携帯音楽再生機に入れてよく聞いていた歌を練習したいなと思い、食事の出来るカラオケ屋さんに連れて行ってもらいました。ちょうど高島町に最近出来たばかりのカラオケ屋さんがあり、そこに入りました。なんと子連れでこれる部屋に通され、大きなクマのぬいぐるみや積み木などのいろんなおもちゃや、子供でも座れる脚のないロータイプのふかふかソファーがあり、癒されました。彼はこれまでどんな歌も歌詞を考えずに歌っていたらしいけど、この一件があってからは、歌詞の一つ一つに凄く敏感になったらしい。今では彼の人生のテーマソングになったという、ミスチルのある歌を、情感を込めて歌っていました。そのまま彼のところに泊まり、朝は、もう見ることもないのか、と思っていた彼の子供たち（週末は彼が面倒見ているので）と、嬉しいながらもそっけない挨拶をしたりして・・・！何でもないようなことが幸せだったと思う、という歌が口をついて出てしまう、久しぶりに出会う、かつてのいつもの土曜日でした。

  2004年09月04日

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• みんなが幸せに

  胎児認知の手続きが判明した昨日、彼は仕事を早く切り上げて、彼女に胎児認知をするための書類を用意してもらうお願いと、外国人登録の状況を聞きに行きました。胎児認知をする、ということは、その子が彼の子供であるか無いかを調べないうちに、認知する、ということ。なぜ日本国政府はこんな変な制度を持っているのかは大いなる疑問ですが、ここにきて彼の選択は一つしかありませんし、彼にも迷いはないようです。学生ビザで日本に来ている彼女は、外国人登録を怠っていました。彼女にはとにかく早急に登録してもらい、彼が一定期間、国民健康保険を払ってあげることにしました。そして、胎児認知には、大使館経由で彼女の国の身分証明書と独身証明書を取り寄せてもらうことをお願いしました。これがそろうのが20日以降。それまでお互い連絡を取らないことになりました。これは彼女のお願い。彼女も辛いし、こんな状況になったからといって私がハッピーな訳がない。私も彼女と同じ状態に置かされていたし、彼女の気持ちは多分一番分かります。救われるのは、彼女をサポートしてくれる友達がまわりにたくさんいること、彼女の祖国にいるご両親やご親戚が、インターネットを通じていつもkeep in touchしてくれていること。また胎児認知をすれば彼女は日本で子供を産む必要もなくなるので、祖国で産んでから日本に戻ってきてもいいのです。20代後半のまだ若い彼女ですから、私の妹みたいに、母親としての喜びと女としての喜びを貪欲に追求して欲しい。自分勝手な願いかもしれませんが。彼女が幸せになってくれることを、心から、心から、願っています。

  2004年09月03日

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• 胎児認知という方法

  彼の気持ちはかたまったということで、私も同じく妊娠している立場から、彼女には早く公的なベネフィット（健康保険や母子手帳など）を提供しなければならないことを、彼に伝えました。彼は朝早く起きてパチパチとPCのキーボードを叩いていたかと思うと、「胎児認知」という手法を発見したのでした。「胎児認知」とは、日本人の父親と、外国籍の母親の間にできた子供を産む前に父親が認知することにより、子供を日本の国籍に入れることができる（要は父親の戸籍に入ります）、また母親もその子供を養うための日本での定住権が取得できる、というものです。不思議なことに、ひとたび子供が産まれてしまうと、子供は日本国籍を取れないそうなのです。この認知を行い、産まれて彼女が再び働くまでの生活費、その後の養育費をきちんと支払うことで、彼女と子供に誠実に対応しよう、と彼は決めました。そこでこの日は私も彼も仕事を午前中の仕事をサボり、彼女が住む品川区役所の外国人登録課や天王洲の東京入国管理局に行き、手続きの内容を聞いてきました。すると彼女は、ちゃんと外国人登録をすれば国民健康保険にも入れ、母子手帳もちゃんともらえるという事が分かりました。また胎児認知をすれば、ちゃんと入国管理局で定住届を申請できることも分かりました。この入国管理局というのは、初めて行きましたがとても不思議な場所でした。色んな国の人たちやその子供たち、お相撲さんなどなど、色んな言葉も飛び交って、さながらちょっとした国際交流の場所。ただひとつ違うのは、大抵の人が真剣な顔をしているところ。不法入国で拘束された人の面会所や裁判所みたいなところを見た時は、国籍が違うことだけでこうも生きることが大変になってしまうのか、と悲しくなってしまいました。とにかくこれを彼女に伝えなければなりません。

  2004年09月02日

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• 彼女も辛いし私も辛い

  彼は昨日の午後早く仕事を切り出して、彼女の家に行ったようでした。その日の朝、彼から「彼女からいつもこんなメールが届くんだ」と携帯のメールを見せられました。そこには英語で綴った愛情一杯の彼女のメールが。その内容はきちんとした高等教育を受けた知的さが現れていました。彼は、彼女の妊娠が判明した後で、私という長年付き合った女性がいたことは話していましたが、私の妊娠が判明したことまでは伝えていませんでした。昨日は彼女に私の妊娠と、彼が持つ彼女への疑念について打ち明けたそうです。彼女は「毎週、毎週、驚くような話ばかりする、もう驚くようなニュースはやめて」と泣き叫んだそうです。彼も「自分は悪魔だ」と言い、とにかく修羅場の状況だったようです。彼女としては、多分、多少金銭的ゆとりのある彼を上手に利用しようという気は少しはあったようだけれど、彼への愛も本物だったのでしょう。彼女は「なんで付き合う前に彼女がいるって言ってくれなかったの」と訴え、「両方を選ぶことは出来ない」という事を伝えました。彼は「All or Nothingで考えたら、長く付き合っていた彼女を取る」と言いました。その後彼女は彼の決断を受け入れました、というか受け入れざるを得ませんでした。最後に彼女は「行かないで」と言ったそう。女心が分からない彼は「じゃあと20分だけ」と言い、「じゃ出てって」と追い出されたらしい。彼が一度彼女を選んだ時は、彼女はいつも「きよみっぴさんに悪い。あなたがいなければ私はきよみっぴさんと仲良くなれたかもしれないのに」と言っていたそう。私も全く同じ気分。いっそ彼が地球上からいなくなってしまえば、こんな楽なことはないだろうに、と思ったし、彼にもそう言いました。これから3人がそれぞれの十字架を背負って生きて生きます。十字架は、子供がいる限り、背負い続けます。何でこんなことになったのだろう、と思いますが、これも人生なのでしょうか。

  2004年09月01日

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