Cosi Piano Piano

ピエモンテのDOC、生産者は、カステッロ・ディ・ヴェルドゥーノです。ヴェルドゥーノという小さなDOCのワイン。全体で500hlという生産量。ペラヴェルガ・ピッコロという葡萄品種で85％以上の使用が義務づけられています。このワインぐらいしか、日本には輸入されてないのでは？　この生産者は、バルバレスコにも畑をもっている、やや知れた造り手なので、扱いがあるのでしょう。
僕自身、ここのワインは、イタリアで飲みました。「バルバレスコ・ラバヤ1995」と当時は「ヴェルドゥーノ・ペラヴェルガ」とだけ呼ばれていたこのワインの1997（だと思うけどバルバレスコしかエティケッタが残っていない！）を、アルバのエノテカで買って、ミラノの仮住まいで飲んだのでした。当時の印象は...残念ながらあまり覚えてません。
とてもチャーミングで、エレガントなワイン。チェリーや柘榴のニュアンス。シルキーなタンニンと柔らかだけど狡猾な酸。強いワインが好きだった1999年当時の僕が、好印象を持って覚えてるわけないですね（笑）。今は、好きなタイプと言えるワイン。

本当は、午後から、大事な仕事があったのにもかかわらず、軽い気持ちで昼食に開けてしまったこのワインのせいで、仕事をキャンセルして、長く有意義な昼食を楽しむことになってしまいそうなワイン。いわゆる「性悪」でもなんでもなく、それどころか清楚で上品そうでありながらズルズルと男を自堕落な世界へ引きずり込んでしまう「魅力的」な女性。身を持ち崩してみたくなるタイプでしょうか。

Verduno Pelaverga Basadone 2004 / Castello di Verduno