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テーマ:イタリアワイン大好き!(738)
カテゴリ:ピエモンテ
収穫年の表示無しで、バルベーラ、ドルチェット、ネッビオーロ等のブレンドから作られるヴィノ・ダ・タヴォラです。生産者はパオロ・スカヴィーノ。 まずは謝罪です。前回のデッラ・パーチェのワイン会でこのワインを悪く言いました。高額な人気&美味しいワインを作っている生産者の、最安値ワインという類似点から「エマニエル・ルジェのパストゥ・グランをありがたがって飲む連中と一緒でいかがなものか」との悪態までついてしまったと記憶しています。ごめんなさい。言い過ぎました。 今回の、このワイン、史上最安値(1120円税抜)で買ったにもかかわらず、史上最高に美味しいロットだったんです。もともと「美味しくないとは言ってない」んですが、コストパーフォーマンスは悪いと思ってましたが...今回は、脱帽です。とっても美味しい。ただし、収穫年の表示無しだと、同じロットを買うのが難しいですね。 これは「明治屋」が引いてきたボトルです。ロットナンバーはありません。現在の正規の輸入元は知りませんが「明治屋」さんは、扱い終了してるみたいです。したがって、現行の「2004」のロットナンバーが入った物とは違うでしょう(入ってないボトルもあるらしいのですが)。僕の持っている「ブリック・デル・フィアスク1999」を見てみたら、やはり「明治屋」でした。同じ頃に入ったボトルと考えられます。2002とか2003とか? ...とすると葡萄の格下げが行われて、例年以上に高品質になった可能性は大きいですね。 そして、もっとも大きな手掛かりがコレ! この注意書きが、裏ラベルと共に這ってあります。確かに、コルクに付着してます。そして、コルクの内側、液に触れていた部分は、ずいぶん濃いめに液に染まってます。澱も多く出ています。こういうのも、過去には記憶にないです。 見た目からして、このロットは濃い印象(比較の問題です。濃いワインでは無いですよ)があります。ポワンとしてチャーミングで軽快なロッソという、今までの印象も悪くないですが、これぐらい骨も身もある構造も魅力です。熟した葡萄の素直な柔らかさ、植物的な青さより動物的な温さがあります。香りや余韻に熟成感が出始めて、湿った土や木の印象があります。「外見はバルベーラちゃん。話すとネッビオーロ美人」という感じ。並のランゲ・ロッソを、この価格で凌駕してます。でも、このロット限定なのか? それとも、これ以降の造りが変わって来ているのかは不明です。 酒石の注意書きのある「明治屋」さん輸入のボトルなら間違いないと思います。ただし、1120円は、恐らく「扱い終了のため売り切り」で出た特価でしょうね。念のため、2004のロットナンバー入りも買ってみようかなぁ。でも相場は2000円ぐらいなので、比較する意味、無いかな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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