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テーマ:イタリアワイン大好き!(738)
カテゴリ:ピエモンテ
今月の初めに、いつものみなさんと、それから、大阪から来たスペシャルなお客さまと、ドルチェットを飲む機会がありました。場所はもちろん「ヴィノ・デッラ・パーチェ」。飲んだワインは、ご参加いただいたらぶらぶわいんさんのブログに詳細が... 恐縮です! リンクさせていただきます!
d'Alba、di Dogliani、d'Ovada の3大産地の比較と<木製の樽無し→大樽→大樽+バリック→バリック>という仕込みの違いを味わう趣向でした。 さて、奇遇にも、相前後して、よく、ドルチェットを飲んでいました。正直な話、ドルチェットは、あまり飲んでいなかったのですが、この4本は「ドルチェット回帰」を宣言したいほど魅力的なワインでした。ただし、上記のワイン会に出て来た生産者とは残念ながらリンクしませんでしたが...。 ドルチェット・ダルバ 2005 / アルド・ビアンコ バルバレスコの生産者です。ネッビオーロ・ランゲがとても美味しかったので、試しに買ってみたら、ドルチェットも美味しかったです。これを飲むと、ドルチェットの「幼稚な甘さ」や「へたれな酸」は、劣化によるものじゃないかって思うほど、クリーン。でも「軽さ」とか「清潔感」とかのクリーンじゃなく、透明度が高い湖の深さや、純度の高い鉱物の重さの様なものを感じるクリーン。というか、ドルチェットって、葡萄として繊細で、劣化を免れずにワインに仕上げるのが難しいんじゃないか? って思い始めたほどです。このワインが一番驚いた。 ドルチェット・ダルバ 2004 / ジョヴァンニ・アッコマッソ 素晴らしく、美味しいドルチェット。葡萄本来の性格より、土地の性格を表してるような、ドルチェットらしからぬ複雑さや、重さを持ってます。上記のワイン会で好評だった、キオネッティの「ブリッコレロ1995」と性格が似ていると思います。 リ・スカルシ 2004 / ジュゼッペ・ラット このヴィンテージはヴィノ・ダ・タヴォラですが、本来は、Dolcetto d'Ovada(DOC)で生産されるワイン。僕のドルチェット感を一掃した過去を持つ、すごいワイン。でも、この2004は普通かなぁ。なんか、オーラが無くなって来た。美味しいけどね。 ドルチェット・ダルバ コステ&フォッサティ / G.D.ヴァイラ バローロの生産者。4本の中では一番ドルチェットらしい。けれど、アルド・ビアンコやアッコマッソを飲んで初めて解ったのですが、ヴァイラのドルチェットが持つ「他に類を見ない潔さ」は、意識して造られた物だったんですね。 ワイン会で飲んだキオネッティのブリッコレロというドルチェットは、若いうちは、むき身の刃物のようなドルチェットで、きれいな果実や酸が「らしからぬ」美味しさをもたらしてはくれますが...まさか、実は、時間をかけて本領を発揮するのだとは思いませんでした。ブリッコレロって、たしか、樽を使ってないと思ってたんですが...葡萄だけで、あそこまで複雑な味わいが生まれるのか? しかもドルチェットで。 とは言え、上の4本には、そんなポテンシャルが、十分に感じられます。でも、4本の美味しさは、抗しがたく、12年も待っていられないよなぁ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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