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テーマ:イタリアワイン大好き!(738)
カテゴリ:ピエモンテ
ビゴッタは「さすが1990年」という趣の果実が未だに芳醇さを失っていません。柑橘系のジャムや、チョコレートなど、熟したバルベーラの魅力がいっぱいの一本。柔らかな酸は、アスティ地区の賜物とはいえ、このぐらい、果実が立派だと、やや物足りない気もしますが、良い意味でアルコールのボリュームを感じる(果実の厚みの成せる技か)事が出来るせいか、ぼやけた印象はありません。 ヴィエッティが畑名「マッセリア」の表示の無いバルバレスコを造っていたとは知りませんでした。僕には相性の良い1994年ですが、ワインとしては、ピークを過ぎた印象でした。ただし「これでも美味しいからネッビオーロは難しい」とはmurata0728さんのお言葉。しかり、単体で、しかも、バルバレスコだよとワイン好きに進めたら、とても、不満の残る一本かもしれませんが、食事とともに、のんびり、しみじみ味わうと、程よく柔らかな酸や、痩せても枯れても、キレイなタンニン&バランスよいボディや時間とともに移り変わる香りなど、悪い要素は、どこにも無いです。 ビゴッタもそうですが、イタリアワインは、基本的に、「この規定のワインは◯◯な味わいや香りを持っていなければ点数が低い」という、オリンピッック種目で言うと「シンクロナイズドスイミング」や「フィギアスケート」などのような減点法的基準で醸造されたり味わわれたりしていない分、飲む側の脳は、かなり寛容に、ワインの演技を受け止めているような気がしてなりません。したがって「ワインの良いところを見つけてあげる」というmurata0728さんのおっしゃる通り、実は、重要なのは「飲み手の心づもり」だったりもするのですが...。昨日の2本の場合、始めから「偉大なもの」を求めたりしていませんし、ある意味では「予想通りの美味しいワイン」だった...ということになります。ビゴッタは18年、バルバレスコは14年。この「こころを癒す味わい」は、計算したって、出せる物ではないのですから...。 というわけで、murata0728さんと飲む、ビゴッタ1990は、バルベーラ好きには、たまらない一本でした。ありがとうございました。また、機会があれば、飲みましょうね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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