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医療報道を斬る

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2009.02.13
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カテゴリ:人生
 トラブル(と言うほどでもないけど)の当事者の一方が社会の公器である新聞を使って一方的に情報を発信するのはフェアではないと思われます。情報として公平である保証もなく、そもそも報道する価値があるとも思えない内容なのに、なぜ地方版とはいえ載せることを許可したのでしょう。まあ、それが毎日新聞の毎日新聞たる所以なのかも知れませんが。

 でも、医療について判っている人から見たら、結構痛い記事だと思いますぞ。医療に限らず、半可通は何も知らない人よりズ~ッと始末に負えないことを理解している人にとっても同様だと思いますが。

記者日記:医師の説明 /埼玉

 「もう一度、一から説明しましょうか!」。医師は突然、声を荒らげた。昨年末、兄が大病をした。治療法の説明の場に私も同席し、質問しまくった。もちろん面白半分にではない。学会のガイドライン本(書店でも買える)を読み、病状の微妙な差によって治療法も違うことを知っていたからだ。

 だが、医師は「そんな細かいところまで聞いてきたのはあなたが初めてですよ」などと繰り返し、明らかにいらだっていた。揚げ句に、私が「念のため確認しますが……」と治療法のある細部についてたずねた途端、冒頭のようにキレてしまったのである。

 私はひるまず質問し続けたが、こうした場面に慣れていない人なら黙ってしまっただろう。医師と患者・家族を隔てる「壁」はまだまだ高いと痛感した。申し添えておくと、医師はその後も献身的に兄を診てくれた。【平野幸治】

毎日新聞 2009年2月6日 地方版


 私も見ていたわけでもないのでどちらに非があるのかは分かりません。でも、記事を読んだ感想を言えば、医師やお兄さんに同情します。もちろん、その医師の診療を待たされた他の患者にも。

 忙しい勤務医は自分の時間を犠牲にして診療をしています。無駄な時間は使いたくありません。説明は確かに重要ですが、出来れば効率よく行いたいのです。あまり重要でないところを根ほり葉ほり訊かれれば、それはキレもするでしょう。

 そもそもガイドラインを読んで分かった気がしている時点でアウトです。ガイドラインは医師が参考にするものですが、あくまで参考に過ぎません。病態は人それぞれですから、細部ほどガイドラインから外れていくものです。それなのに細部にこだわって質問しまくれば、いやがられて当たり前です。

 もう一つ言えば、素人がガイドラインを読んだ場合、高い確率で誤読すると思います。分かりやすく書かれているはずの患者用パンフレットですら、しばしば誤読されます。ましてや、ガイドラインは医師用に書かれているのですから、専門知識のない素人が誤読するのは当然だと思います。おそらくは、かなりトンチンカンな質問をしたのだろうと想像します。たとえキレたとしても、その後もお兄さんを献身的に診たそうですから、この医師に問題があった可能性は低そうです。平野幸治さん、問題なのは貴方だったのではないでしょうか。





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Last updated  2009.02.13 15:06:56
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