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医療報道を斬る

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Headline News

2017.05.02
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カテゴリ:医療
今回紹介するニュースは今のところ毎日新聞の物しか確認が取れていないので、真偽については多少の疑問を持ちつつ紹介します。

まず、一般論として、金がなくても医療は受けられます。
堂々と「金はないけど放置できそうもない症状があるから診察して」と言えば、拒否できません。
民間病院では、あれこれと理屈をこねて断るでしょうが、公的な病院なら断れません。

正当な理由のない診療拒否は医師法で禁じられています。
診療拒否に罰則はありませんが、損害賠償請求の理由にはなります。
そして、金のないことは診療拒否の正当な理由にはなりません。
また、患者が生活保護を受けると支払いが保証されるので、病院は申請に協力的です。

医療を叩く人たちの言うこととは逆に、多くの勤務医は病院の収入には無頓着です。
支払い能力がなくても、病人が来れば診察します。
治療が必要なら、もちろん、治療します。

ニュースによれば、当該病院では無料での治療の説明をしたようです。
残念ながら、この患者は無料という説明を信用せず、診療を受けずに死亡しました。

実際には、治療を受けても命は助からなかったと思います。
でも、様々な症状に対しての治療は可能だったでしょう。
化学療法による延命効果も期待できたと思います。
そして何より、食事の心配をしないで済みました。
もちろん症状が出始めた4年前に受診していたら、根治していた可能性もあります。

同じような境遇の人はこのブログを読まないでしょう。
でも、そのような人を知っている人がこのブログを読むことを期待して、もう一度言います。

金がなくても医療を受けることは可能です。
また、病院は生活保護を受けることに協力的です。



<生活保護却下>男性、生活ギリギリでがん治療受けずに死亡
9:29 毎日新聞

 兵庫県内で昨年3月、4年間にわたり体調不良の症状がありながら経済的な理由で病院にかかっていなかった男性(当時78歳)が、直腸がんで死亡していたことが全日本民主医療機関連合会(民医連)の調査で分かった。男性は数年前に生活保護申請を却下されていたという。県民医連は「この例は氷山の一角。行政がもっと丁寧に対応していれば手遅れにならなかったかもしれない」としている。

 県民医連によると、男性は独身で1人暮らし。親族や友人もおらず月額10万円の年金で、家賃1万2000円の県営住宅に住んでいた。生活保護の申請を出した自治体からは「生活保護の基準より収入が若干多い」という理由で却下されていた。

 4年前から下痢が止まらず、2、3年前からは血便の症状もあったが、生活がぎりぎりだったため病院にかからず、市販の薬で済ませていた。昨年2月26日、無料低額診療事業を実施している病院に初めて行き、その後直腸がんが進行していることが判明。医師らは入院を勧めたが本人が「金がかからないと言われても信用できない」と拒否し、約1カ月後に自宅で死亡しているのを警察官が発見したという。

 県民医連の北村美幸事務局次長は「生活保護の申請時、行政は本人の身体の状態も聞き取ってほしかった。病院での無料低額診療事業がもっと広く認知されて、医療費の心配をしている人が安心して受診できるようにするべきだ」とした。調査は2005年から毎年、全国の加盟医療機関を対象に実施している。昨年の調査では、同様の死亡例は全国で58例が確認されている。【黒川優】


追伸
本日イリノテカンの治療を受けてきました。
治療終盤に顔面蒼白との指摘を受けました。
自覚症状はなく、血圧や呼吸などのバイタルサインにも異常がなかったので、終了後帰宅しました。
自宅でも妻に顔面蒼白と言われましたが、やはり自分では特に異常を感じませんでした。
食欲も旺盛で、14時過ぎの昼食にもかかわらず、夕食もガッツリと食べました。





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Last updated  2017.05.02 21:45:43
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