相棒15第三話
ストーリーそのものにけちをつけるつもりはないけれど、医師および癌患者としては納得いかないので一言。アリキリの石井君が突然癌と診断され、余命半年から1年と言われる。いろいろあって、ある女性を自殺に追い込んだ男の制裁をすることにした。最終的には制裁自体は成功し、本人はたいしたお咎めも受けずに済んだ。再検査を受けたところ、数値が下がっているので、ひょっとするかもと医師から言われる。(癌の自然治癒の暗示っぽい)ネタバレを避けるためにかなりおおざっぱなあらすじになりましたが、こんな感じ。で、どうしても違和感を感じるのが、見た感じでは、全く治療をしていないように見えること。いくら癌の末期だからといって、手術はともかく、化学療法くらいするんじゃないの?化学療法が効かないといわれた胃がんだって、最近ではかなりの効果が見込めるようになった。私自身も胃がんやリンパ節転移の縮小を経験している。癌の種類までは分からないが、治療の話が一切出てこないのはあまりに不自然。また、数値が下がっているので治癒傾向にあるとの暗示も不自然。治癒傾向にあるかどうかは、腫瘍マーカーも参考にはなるが、実際にはCTなどの画像診断による。白血病などの「血液の癌」だと事情は異なるが、その場合、単にがんと言うことは無いと思う。面白くなかったわけじゃないけど、もやもやの残る展開でした。★どこが一言なのだというクレームは却下。★