カテゴリ:TV・映画みました
スペシャルドラマだった「李香蘭」。上戸彩ちゃんがやるし、観たかったのですが、その頃テレビが壊れていて観れませんでした。やっとDVDで借りた。 満州って本当に夢の国だった。日本が国を作っちゃたんだから、すごいことだ。今のほにゃらかニッポンからは考えられない。 満州で生まれ、北京に留学し、日本を知らない山口淑子。中国名の李香蘭で歌手デビューし、日中の架け橋となる中国人女優ということで、大人気になる。 この頃は数奇な運命を辿った人ばかり。満州最後の皇帝、溥儀。川島淑子。みんな、満州という儚い国に踊らされていた。そして、李香蘭。 美しい声で中国語をあやつり、映画に出演し、中国語で歌を歌い、戦争中の人々の心を癒した。 しかし、日本の敗戦が日中を完全に絶交状態にする。 日本人なのに、認めてもらえない。デビューするときは、日本人だけど中国人の振りをしてくれ、と、うまく大人に言いくるまれていただけなのに。 死刑のうわさが新聞に登り、眠れない夜を過ごした。しかし、意外にもロシア人の幼馴染に救われる。 日本を知らない彼女には、日本人としての誇りを持つことができない。流れる血は日本人でも心は中国人。 でも、戦争時代の世間はそれを許してはくれない。生きるか死ぬか、の瀬戸際に立たされた美しい女優だった。 今の人は、もう戦争のことなんて、歴史でしか知らない。考えない。だから、少しでも戦争に近いぎりぎり世代の私たちが、人間を生まれたときから狂わせる思想や、ただ自分たちだけが世界一になることのみを考える国家のことを再認識しなければならない。 もう、満州なんて、作らないために。平和なときに生まれ、健やかに科学の力で便利さを覚え、ハイテクを知り、平和に死ぬために。 可愛い上戸彩ちゃん。ちょっと色っぽいとこと、清純なとこでぴったりでした。声も美しいし。 また、戦時のことを考えさせられたちさちろでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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