カテゴリ:本・まんが読みました
「落下する夕方」は、まず映画を観て、そして小説を読みました。ひなびた感じが似ていた。 みんな淡々と生きている。その中で恋愛あり、友情あり。 梨香は淡々と生きているほうだけど、15ヶ月かけて失恋した。ただ、淡々と描かれてるだけで、当の梨香さんは苦しくてつらくてたまらなかったんだろうな。ただ、筆者の書き方が淡々としているんだ。 華子は突飛な子だけど、筆者の目を通してしまうと普通の女の子になる。 好きな男のとこに好きなだけいて、本当に信じているのは弟だけで、それでも、男に誘われると断らない。断れないのでなく、断らないだけ。 そして、気に入った男のところにはどんどん駆けつけるっていう、思うが侭生きていて、そして死んでしまった。 誰も、華子の死を悲しんだりしなかった。ただ、死んだんだ、と思った。そして寂しさだけが残った。 空気のよう。そして、梨香は現実感があふれている。 そのあまりにもかけ離れた性格がよく調和していて、いつまでも浸りたい小説なのです。 映画は、原田知世ちゃんが梨香、管野美穂ちゃんが華子です。 それなりに合っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年07月16日 22時11分45秒
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