沙門空海唐の国にて鬼と宴す
「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」4巻、読みました。この本は、去年3月に観た映画「空海」の原作です。映画「空海」映画は、長安で起きた奇怪な事件を調べるうちに空海と白楽天が楊貴妃の死の真相に迫り、奇怪な事件も収まって終わりでした。原作では、長安に一緒に渡った橘逸勢と空海が事件の真相に迫って行きます。もちろん、白楽天(詩人)も関わってきますが。事件の真相が50年前の楊貴妃の死の真相に関わっていることを突き止めた空海たちは、宮廷の秘事に関わることに・・・そして、かつて25歳の楊貴妃の宴が催された華清宮で宴を催し最後の戦いを・・・そこに現れた玄宗皇帝時代の生き残り、楊貴妃、白竜、丹龍、黄鶴。そして、真実とは・・・その後、空海は密教を学びに青龍寺へ。異例の速さで、密教の高僧・恵果から胎蔵界と金剛界の密教を授けられる。最高位の阿闍梨の位も授かる。この時、恵果の仏弟子数千人を差し置いて頂点につきます。そして2年で、倭国へ帰ることを許されるのです。色々なことが解ってくるうちに、ドンドンはまっていってあっという間に読み終わりました。1巻を借りるまで約半年待ちましたが、まったかいがありました。そういえば、玄宗皇帝時代にいた不空(密教の六祖)が亡くなった年に生まれたのが空海というのも不思議なものです。(空海は、八祖となります)単行本・沙門空海唐の国にて鬼と宴す(巻ノ四)