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カテゴリ:スーパー・ナチュラル
まさかの先日の雪降りで、なぜかテンション高め。久しぶりにスパナチュ祭、再開です。まずはタイトルも不穏な第17話『バビロンの淫婦』。
神の不在。広がる虚無感。もはや、ディーンにはひとつの決意しかない。それは…ミカエルの剣の「器」となること。 悪魔の追撃から逃れるディーンとサムを、思わぬ男たちが救う。彼らは、最終戦争に備えて教会が組織し神父が率いる自警団だった。 神父の傍らにいるのは娘のリア。このリア、なんと天使の声を聞ける預言者という。事実、誰も知らない兄弟の秘密をすべて見通し、彼女が民兵の“声”となっているのだった。教会の鐘、それはリアがお告げを聞いた合図。 バーから教会へ直行したディーンとサムは、次なる敵に共闘を申し出る。悪魔の執拗な攻撃で思いがけず窮地を救われるも、束の間の油断で若者が命を落とす。教会での葬儀。悲嘆にくれる両親に、リアは、信仰心を捧げて悪魔と戦えば、息子と楽園で会える、全員天国行きが約束された「選ばれし者」だと宣言する。 ますます、狂信的に信仰生活を送る町民たち。しかしある夜、リアは前言を翻し、戒律を守らない裏切り者がいるために、皆の楽園行きは反故にされたと告げる。始まる裏切り者探し。そして生贄。こうして、一人、また一人と、疑心暗鬼から“魔女狩り”に駆り立てられていくが…。 同じく、神の不在に我を失ったカスティエル、泥酔しながらも、リアの正体を見抜く。いわく、聖書にあるが如く、預言者を騙って悪魔の手先となる“バビロンの淫婦”だという。合点がいったディーンとサムは、リアを退治することを決めるが、とどめは信仰心に篤い人間の手でなくてはならないと諭される。つまり、ディーンには資格がない。 白羽の矢が立ったのはあろうことかリアの父であるギデオン神父。果たして、神父は娘の姿をした悪魔に杭を突き立てることを拒否するが、否応はない。さらなる同士討ちを煽るリアのカリスマはもはやこの世のものではなく…楽園行きの切符は父である神父を殺すことで成就すると告げる。 踏み込んだ一行、神父は娘を前に手が出せない。ついに本性を発揮したバビロンの淫婦は、一行にとどめを刺そうとするが、まさか、“資格がない”はずのディーン、すんでのところでリアに杭を突き立てる。ならば、ディーンに信仰心が芽生えてしまったのか!!「器」となる覚悟が出来てしまったのか!! 事態を察したサムの先手を打って飛び出すディーン。向う先は…なんとディーンJr.疑惑のお相手リサの元。やっぱり、本気でファイナル・シーズンを意識していたのかな。言えなかった一言を、ディーン最愛の女性、そして家族(?)に半ば伝えることで、自らの決意の背中を押す。 全編を通して、ディーンの虚無感と孤独が強まる様が描かれ、今度はサムが励ます。そんなエピソードでした。 続いて第18話『最後の砦』。これは面白いエピソードの始まり方。あのザカリアが、バーでヤケ酒飲んでます。同僚の天使に愚痴三昧。リストラされたサラリーマンの光景。苦いユーモア。が、結果的に最後のチャンスを与えられて、一転奮起を誓う!!頑張れ、元出世頭!!なんとしても、ディーンに「イエス」と言わせるのだ!! 未練の一つ一つを断ち、遺すべきものを残し、処分すべきものを処分するディーン。首肯するにはあまりに悔しいが、もはや幕を引くことだけが解放されること。節を屈することを受け入れるほどに憔悴したディーンは、一人旅立つ直前サムに止められる。 もはや、「器」になることを決した様子のディーンに、サムは望みを捨てるなと口説く。ディーンの意地に付き合ったカスティエルも、諦めることを許さない。自分が引き受ければすべて済む。ならば、条件がつけられるうちに…と決めたディーンの覚悟を水泡に帰したのは、ザカリアによって復活させられたディーンとサムの異母兄弟アダムの存在であった。 かつて悪魔の餌食となって命を落とした、三番目のウィンチェスターJr.。その復活は、天使がディーンに対抗馬を立て、もはや条件を携えたディーンを見棄てたからなのか!! アダムには、愛する母との再会を約束して、ミカエルの「器」となるよう迫った天使。だが、それは明らかに策謀。サムは、アダム自身を天使たちに渡さぬよう説得するが、アダムに聞く耳はない。天使に札を切らせてはならない。ディーン、アダム、それぞれが匿われる。アダムが退かぬとあらば、この運命を引き受けるのは自分以外いないと知るディーン、カスティエルの監視をかいくぐってザカリアの元へ向う。 追うサム、カスティエル。いち早くディーンを見つけたカスティエルは、無謀なスタンドプレーに逃げたとしてディーンを打ち据える。カスティエルにすれば、ディーンの裏切りが許せなかったのである。気絶させてディーンを連れ帰ると、ボビーやサムの元からアダムが消えたことが判明。 アダムは、ザカリアお得意の“もてなし部屋”で、ディーン譲りの好物ハンバーガーを食べている。さぁ、はやく取引完了と行こう、と先走るアダムに、ザカリアが計画を発表する。やはり、アダムはディーンを釣る餌でしかなかった!! カスティエルをも裏切り、何を正しい判断とすればいいのか分らない自暴自棄のディーンに、サムが、今一度、運命を自ら変えることを信じることに賭けるよう説く。サムを信じなかったディーンを、いま、サムが強く信じている。 カスティエル、“天使の男気”で胸に呪文を描くと小枝を払い、ディーンをザカリアの元に送り込む。光とともに消え去るカスティエル。 そして、ザカリアとの最後の対決。サムとアダム。二人の弟の命を掌中にされて、「イエス」を迫られるディーン。サムに見せた苦悶の表情が本気を物語る。受け入れるのか…ディーン!!受諾の意思を示すディーン、勝利に酔うザカリア。「器」を求める天使の足音が近付く中、ディーンの顔には不適なウインクが!!ただし…ザカリアの命が条件だ!! ザカリアの喉を裂くディーン。サムが、アダムがその場から逃げようとするが、アダムは間に合わない。振り返る間もなく、ディーンとサムは九死に一生を得るが、しばしの逆転勝利に浸る余裕もない。 ひとつだけディーンにも分ったこと。それは格好いい兄貴を演じて早々に舞台を去ることではなく、サムの言葉を信じ、再び互いを支え合って運命に立ち向かうこと。それが、唯一自分に残された選択肢だということであった。 いよいよシーズンも佳境に入ってきました。意地っ張りで格好つけたがりのディーンもクールですが、それを非と認めてもう一つ成長するその姿に、これまた痺れますねぇ。同じ「兄」としては。(つづく) 【送料無料!23%OFF!】SUPERNATURAL スーパーナチュラル <フィフス・シーズン> コンプリート・ボックス(DVD) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011/02/16 07:01:10 PM
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