ドS。~創造的破壊について~
人間にはみな、サディスティックな側面とマゾヒスティックな側面があることでしょう。要は、どちらが、何に対して、どうなると一方に傾くのか、ということかと思いますが、私、“ドS”なんです。 もともと好戦的ではなく、あんまり揉め事とは関わりたくない性質なのですが、ひとたびゆえなく攻撃を受けると、途端に“ドS”が発現します。 あるいは、徹底的に保守的なカタブツなのですが、悪弊や、馴れ合いがうず高く積もっていると、もう無性に肌が粟立ちます。ぞわ~ぁっと。 ずっと保守的に我慢しておいて、旧弊が臨界点に達したときに、革新的ではなく、古典的な方法で、徹底的に破壊し、そこから新たな地平を作り上げていくのが堪らないんです。 その“ドS”状態で破壊したあとが、改悪でないという自信はありませんが、少なくとも壊してから作る。これが気持ちがいいんですね。創造的破壊という言葉は、時に悪用されるので、できれば避けたいですけれど。ともあれ、こうして振り返ってみると、自分って結構サディスティックだなぁ、と最近感じます。(了)チェーザレ(1)チェーザレ(2)