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• 【20Questions】最近のヒット

  最近のヒットです。グロービスの生徒の方が紹介してくれたのですが、バンダイのゲームで「20Q」というものです。まず、何か一つ単語を思い浮かべる。で、その「単語」について、コンピュータがいろいろ質問をしてくる。コンピュータの質問に「はい」とか「いいえ」とか答えていく。で、だいたい20問くらい質問が続いたところで、コンピュータがその思い浮かべた「単語」を当てる。というもの。http://www.asovision.com/20q/index.html11月に発売されるのは、携帯用の電子ゲームのようですが、その内容をWebで体験することができます。http://bandai.20q.net/play驚くべきは、その正答率の高さです。ほぼどんな単語であっても、突拍子のない単語でなければ、確実に当ててきます。「いか」みたいな動物でも「嫉妬」みたいな形のないものでも「母親」みたいな関係を表す単語でも、当てられました。人工知能、とのことですが、すごいです。どういうアルゴリズムになっているのか？知りたいところです。こういう「想定とか期待をはるかに上回るもの」って、つい人にお話したくなりますね。先日の「GoogleEarth」もそうですし（まさか、地球儀をズームしていったら、自分の家が出てくるくらい解像度が高いとは。という驚きですね）、今回のもそうですね（まさか、「どんな単語でも」当るたとは。しかも殆ど当る。とたいう）こういう、「想定の範囲外」の驚きを見つける、与えるということを大事にしていきたいですね。

  2005/10/12

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• 【レーダーに現れる】Exceed Expectationという考え方

  「ウィニング　勝利の経営」引き続きジャック・ウェルチの表現もう一つ印象に残ったもの。「レーダーに現れる」というのが出てきます。つまり「どこでもないところ」から「突如として視界に入ってくる」というニュアンスだと思います。「無名の誰か」がある日、大物（社長でも○○プロデューサーでもいですが）の目に留まる、とい感じですね。「レーダーに現れる」という表現は、他にも何度かきいたことがありますので、米英語では一般的なのかもしれません。ウェルチは、「レーダーに現れる」ためには、「期待を大きく上回る」ことが必要である。と説明しています。「大きく想定を上回る成果を上げる」ということにより組織に驚きを与えることで、その人が「Standout（目立つ）」するし、そのことによってトップの目に留まるということです。上記のコメントは、ぼくの経験にもとても合致します。（ぼく自身の経験は「レーダーに現れる」といっても、そんなに大それたことではなかったので、僭越至極なのですが、それを棚に上げないと以降の議論が続かないのでそうさせてもらいます）コンサルティング会社で、「下っ端」が社内で「売れっ子」になるためには、一つ「これはすごい」という仕事をするのが一番効果的です。すごい仕事をして、「彼、いいね」という評判が立つと、しばらくは安泰です。で、そうやって「彼、いいね」という評判を確立すると、昇進会議のときに少し有利だったり、プロジェクトに入るときに多少のわがままを聞き届けてもらったり、要するに「その他大勢」ではなく「一人のコンサルタント」として扱ってもらえるようになります。ここで重要なのは「よくがんばってくれた」というだけではダメで、「○○がいなかったら、このプロジェクトは決して成り立たなかった」みたいな評価が得られるような仕事ができるか、ということです。常に80点を取ることも重要ですが、たまに120点が必要、という感覚です。コンサルティングでの人事評価において、この「120点」は「Exceed Expectation」（期待値を超える）という評価になります。「キミは期待以上の働きをしてくれた。いや、すばらしい」ということですね。で、再び今の事業会社に戻るのですが、「Exceed Expectation」という考え方・メンタリティを持つ社員をどうやって見つけるか？これらの社員に対して、「Exceed Expectation」できるような仕事・ミッションをどう与えるか・持つか？あるいは（少々理想論ですが）Exceed Expectationという考え方を社員に植えつけるにはどうすればよいか？というところが、今まで視点としてかけていた気がします。特に事業会社では、各部門がルーチン業務を抱えていて、放っておいてもルーチンに忙殺されるなかで、仕事を「こなす」ことに主眼が向いてしまい、ただ「こなす」だけでなく、「期待を上回る何かを達成する」のがあなたの仕事です、という具合にうまく前向きな共通認識を持つことが非常に難しいな、と感じています。まずそもそも、自分自身の仕事で、転職してから1年間今まで「Exceed Expectation」が無かったな・・・。という点を変えていかないと。今年は一つ、何かそういう成果を上げなければ、転職をした意味がないだろうな。と思っています。

  2005/10/09

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• 【ウィニング・勝利の経営】お祝いをする

  ジャック・ウェルチの「ウィニング　勝利の経営」を読みました。これまでジャック・ウェルチが書いたもの、あるいはＧＥについて書かれたものに比べて特に目新い点、というのは無かったかもしれませんが、いつものウェルチの元気な前向きな挑戦心をかき立てる内容となっていました。というわけで、本のメッセージは今までのジャック・ウェルチ関連の書籍と同じ内容でした。（まぁ、同じ人が同じテーマで書いているのですから、メッセージがコロコロ変わったりするほうが不自然ですね。当たり前ですが。）本を読んだ感想は、以下の２つでした。○ジャック・ウェルチって、本当に人間（というか「仕事をしている人間」ですね。「人材」と言い換えてもよいかもしれない）が好きなんだなぁ。ということ。この本には、ジャック・ウェルチが好きだった有能で前向きで組織を変えて成果を上げてきた部下たちが、実名入りでたくさんたくさん出てきます。彼の一番の功績は、こういう優秀な人材を次々に見出していくための仕組みを作り上げたこと、という人もいますね。「人間・人材」を発掘したりよい人材にめぐり合ったりすることに本当に喜びを感じていたのだな、ということが行間からにじみ出ていると思いました。（ちなみに、ロバートキヨサキの「金持ち父さん・・」も同じ事を感じました。「この人って、本当にお金が好きなんだな。って、「金持ち」という言葉が出てこない段落は存在しないのでは？というくらい、金・金・金持ち・金持ち・金・・・という本でしたね。いやはや、立派だなぁという感想でした。）○ジャック・ウェルチって、「勝つ」ことが好きなんだなぁ。ということ。成功者の多くが、「勝つ」ことにこだわる、というのは他の本で読んだことがありますが(例えば、カツカレーを食べているときなどにも、一番になることにこだわるとか。）ジャック・ウェルチもその最たるものという感じがします。で、その中で特に印象に残ったところは、以下です。本書の中で、「リーダーのルール」「リーダーがすること」として8つのことが出てきます。「率直な態度・透明性・信用を通じて信頼を築く」とか「ポジティブなエネルギーと楽天的志向を彼らに吹き込む」とか、至極もっともな項目に混じって、8つ目の心得が非常に印象的でした。それは、「リーダーは派手にお祝いをする」ということです。自分は仕事の場面で、「お祝い」をしたことがあっただろうか？転職してから、そのような観点が非常に少なかったと思います。コンサルタントをやっていたころは、プロジェクトの終了が一種の「お祝い」のようなものでした。（もちろん、プロジェクトが成功したら、ですが。）達成感・開放感・少しの反省をみんなで分かち合い、チームとして祝う。楽しくお祝いできるプロジェクトチームや「またこのメンバーでプロジェクトやりたい」と思えるチームは、高い成果を上げていたような気がします。今の事業会社の場合、はたと考えてみると「お祝い」をする場面が殆どないなぁ、と思います。もちろん、全社の業績が良いと嬉しい・悪いと悔しいいうことはありますが、ある程度の規模の会社になると、業績はなかなか個人の「おっしゃー」という気持ちに結びつかない。逆に、個人の昇進・昇給というのは嬉しいですが、「チームでの達成感」というのとも違う。部署・チームとしてお祝いをする場面が無い理由は、「組織・チーム」としてこだわった目標・目的が無い、ということが根底にあるように思います。野球チームが優勝したときに、ビールかけ（アメリカではシャンパンかけ）をしない、というのはちょっと考えられない（これは、ジャック・ウェルチの上記の本に書いてあったことです。その通りですよね。）それと同じで、各部署・チームにも「達成したらビールかけをしたくなる」ような目標が必要ということですね。お祝いをする機会を意識して作らないと。その前に、まず「これをやったらお祝いしよう」というみんなのやる気をかき立てる、楽しい目標を作らないといけない。ということを、感じました。

  2005/10/07

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• 【作品の多面性とメッセージの一貫性】

  先月で、グロービスのクラスが終わりました。今期（10月～12月）はお休みさせていただき、来年から再び・・・と思っています。グロービスで何度かクラスを持っていると、(殆ど同じ事をクラスで扱っているにもかかわらず）クラスの生徒に『刺さる』言葉・場面が毎回異なるということに驚きます。あるクラスでは、誰にも反応されず素通りされる言葉が、あるクラスでは『プチ・ブーム』になったり、あるクラスでは盛り上がるのに一役買ったぼくのコメントが、別のクラスでは『プチ・緊張』の原因になったり、同じものに対しても反応が全く違うことに驚きます。といいながらも、幸いなことにクラスとしての生徒の満足度は、毎回そこそこ高い評価をいただいています。（といっても、実は殆どは「カリキュラムの完成度が高い」からであって、ぼくの貢献は大きくないのですが。他の講師と大きく変わらない評価ですので）クラスの満足度は一様に高いのに、毎回刺さる場所が違う、ということはカリキュラムとしての『満足する場面・ポイント・ネタ』が多様であるということだと思います。ある人は「A」という点に満足する。別の人は「BとC」に満足。ある人は・・・・という具合にAとかBとかCといった満足の要素が多いということが、『毎回ポイントは違えど、平均的に安定している』ということの理由ではないかと。同じようなことを、村上春樹の「少年カフカ」という本を読んで感じました。「少年カフカ」は、「海辺のカフカ」という村上春樹の小説についてのWebの掲示板にあった、感想・質問に対して、村上春樹が一つずつ直接答えたものを、一冊の本にまとめたものです。（たしか、全部で数千ものいろいろな感想・質問があったように記憶しています）「少年カフカ」を見て、読者が同じ本を読みながら、実にいろいろなポイントを印象に残ったとして感想に挙げていることに驚きます。ある人は、猫を虐待する描写の生々しさに息苦しさを感じ、ある人は、この小説の深いテーマに反応し、ある人は会話のテンポに満足する・・。9割がたの読者コメント・質問については、そのコメント・質問をぼく個人としては思いつきもしなかった。というものでした。（「あ、言われてみればそうかな。」というのはかなり多かったですが）実に多様な楽しみ方があるのだな、ということとぼくは、この小説の10％しか味わっていないんだなとがっかりしたことを思い出しました。（さらに驚いたのは、村上春樹はこれら質問の大半(9割がた）を予測していた、もしくは小説を書く上で計算して作っていた。ということです。「それは全く意識しなかったですが、そうですか、ありがとう」という回答が殆ど無かったと記憶しています）多くの人に支持される「作品」には、こういう「楽しみの幅」というか「多様性」がとても重要なのではないか、と思います。一方で、ビジネス書や、経営者の書いた本・メッセージを読むと、全く逆の感想を持ちます。「結局この人は、この一つの点が言いたかったことなんだ」という具合に「よかった・悪かった」は別にして「言いたいことは、わかった」という点がとても強い。つまり、重要なのは「多様・多彩であること」ではなく「一貫性」なのだと思います。おそらくビジネス書で読者掲示板を作っても、村上春樹の作品ほどの多様な感想・質問は全くでないのではないかと思います。その分「○○してみようと思いました」といった、アクションに関するコメントが多くなるのではないかと。カリスマ性のある経営者は、この「メッセージの一貫性」がとても強いように思います。「どんなネタでもどんな長さでも、同じ一貫したメッセージを印象的に伝えることができる」というところがあるのではないかと。コンサルタントは「一貫性」で勝負する人と「多様性・多彩制」で勝負する人の両方がいるように思います。ビジネスとしては「多彩性」を持つ人のほうがウケがよいように思いますが、本当の意味で経営者に信頼されるのは「自分なりの一貫性」を持ったコンサルタントだったような気がします。まずは、自分の過去のメッセージ・アウトプットに一貫性が見られるか。グロービスにおいても、今の会社においても、一旦ここで点検してみようと思います。（グロービスの講座では「いろいろな側面がある、ということを受講生に伝える」という側面もありますので、多様性が悪いことではないと思いますが。一方で、『面白かったけど、結局具体的にどんな具合にためになったかわからない』ということでも困りますので、一貫性は必要かなと。。。。）

  2005/10/06

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• 【自分メモ】シナリオ通りか、計算外の事態か

  鴻上尚史氏のエッセーにあった言葉から、(例によって原文が手元にないので不正確な要約です。すみませんが。）「演出家というのは、演出する俳優・状況等を踏まえて完璧に計算されたシナリオを用意しなくてはならない。そうしなければ最終的によい作品ができることは100％ありえない。しかし、いざ本番を迎えたときに、当初の計算通りには行かない。そのときに、当初の計画にこだわると普通のものしか出来ない。計算外の出来事をシナリオにうまく取り込むことで『よい作品』が出来上がる」確かこんな要旨だったと思います。事業計画やら、新しい仕組み・取組みの提案等でもこの言葉は、とても正しいように感じます。つまり「計画が破綻していることが判明する」というのは良い仕事ではない。一方で、「すべてが計画通りいく」というのは「よっぽど運が良かった」のか「よっぽど『小さい』仕事だった」のか、どちらかではないか、ということが言えるのではないかと。最近社内で二つ、比較的大きな案件（仕事のかたまりというべきか）に取り組みました。一つは、大きな議論がなく比較的順調に進んだ仕事です。いろいろと段取り上のミスはあったものの、纏め上げていった議論・最後のレポートそのものは「力のあるもの」とは言いがたいものでした。「お互い何となく隠し事をしているカップルの会話」みたいなアウトプットになってしまった、ということですね。もう一つの案件は、新しい仕組みを入れる仕事です。細かいところで、いろいろな指摘やら意見やらダメ出しやらが出ました。こちらは、このいろいろな指摘・意見・ダメ出しをうまく纏め上げることで、とてもよいものになるかもしれない、と思っています。「ものすごく意義のあるものになる」か、「現場にとってはただの迷惑なだけの仕組み」になるか、これからの取り組み次第というところです。前者については、「ソツなくやった。けど本当の勝負をかけなかった。小さくまとめてしまった。」。という感覚です。「おなじみのメンバー」による「おなじみの議論」という形で、自分がチャレンジすることもチャレンジされることもなかったように思いました。（こういう「おなじみ」感がチーム・組織に蔓延してくると、仕事上の『こだわり』がどんどん希薄になっていく気がしました）後者については、「ある程度踏み込んだ。でも勝負はこれから」という感じです。(残念ながら、業務上の都合で、後者の仕事の「ある程度踏み込んだ。」というところの、「実際の踏み込み」の部分は、ぼく個人としてはあまり関与が出来ませんでした。(他の業務を優先してしまった）これについては、もっと前線に出て関与していくべきだった、と少し反省・後悔中です。というわけで、「仕組み･シナリオを書いた上で、その通り行くとは限らない緊張感を持つ。」こういうテーマを日常業務の中で探していく必要がある。と思っています。

  2005/10/04

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• 【自分がいたからこそ起こった何か】

  トム・ピータースのHPで、彼が講演を行ったときに配布資料を公開しています。http://www.tompeters.com/スライドを見ただけでメッセージがわからない部分も中にはありますが、多くの示唆に富む、そしてトム・ピータースらしく元気の出る言葉が満載です。ちょっと時間が空いたりすると、ランダムに講演資料をクリックして眺めるようにしています。その中の言葉から。Success means never letting the competition define you. Instead, you have to define yourself based on a point of view you care deeply about.（成功する、ということは、自分とは何者かを「競争」の観点から定義させないことである。逆に、自分が本当に大事にしているものに基づき、自分自身で自分のことを定義することである。）うまくこなれた訳でなくて、申し訳ないのですが、要するに「人と同じ土俵で、勝った負けたをやっているうちは成功しない」ということかと思います。これは、転職してから（というか、転職する前から）常に頭の片隅で悩み続けていることです。もちろん、「そこにある仕事をきちんと仕上げる」ということももちろん大事です。それがないと、スタートラインにすら立てないと思います。（特にコンサルティングの時にはその傾向が顕著でした。コンサルティングが客商売である以上、【自分の色】をつけるより先に【仕事として成り立たせる】ことが、より重視されると思いますので）ところが、「きちんと仕事をする」のは仕事の半分で、「自分自身、もしくは自分の作品を自ら定義する」ということが必要だと思っています。これが、とても難しい。そして自分の場合、今の仕事を続けていてもそれができる気がしない。。。というのが、転職前・転職後に悶々と頭の中で膨らんでいた悩みだったのではないかと思います。で、悩んでみての今時点での結論は、悩んでも答えには近づかないですし、そもそも「自分は何者？」という無邪気な問いかけが許される年齢でもなくなってきている、ということではないかと思います。むしろ「これまで何を成し遂げてきたか」、そして「何であれ目の前の状況で何を成し遂げるか」が大事ではないかと、思うようになってきました。(少なくとも、一般論としてはジョブマーケットでは「どんなポテンシャルがあるか」ではなく「何を成し遂げてきたか」によって評価される年齢になってきています）ということで、転職の時にある人からいただいた言葉を最近折りに触れて思い出します。それは、仕事においては、　”自分がいたからこそ起こった何か”　を大事にすべきである。ということです。仕事が成功だったか、失敗だったか、というのは結果を見たら比較的わかりやすいですが、「大きな成功（失敗）」だったか「普通の成功(失敗）」だったか、というのは、この「自分がいたからこそ」の要素が非常に大きいのだな、ということを思うようになってきました。転職してもうすぐ1年がたとうとしているわけですが、そんな観点でこれまでの仕事を棚卸してみる必要がありそうです。そして、”自分がいたからこそ起こった何か”を今よりも大きなスケールで実現できるように、まずは身の回りで何ができるのか、考えていこうかなと思います。

  2005/10/03

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• 【自分の住処を上空から見る】

  さて、9月は本業がバタバタしていて、ブログの更新ができませんでしたが、仕切りなおして今月からまた書いていこうと思います。最近のヒットについて。自分の住んでいる家、街を上空から見上げたらどんな風に見えるのか？ということを実際に体験できるのが、Google　Earth　です。http://kh.google.com/download/earth/index.html一言で説明するとしたら、PC上の地球儀なのですが、これが非常に優れものです。どう優れものなのかと言うと、地球上の陸地の衛星写真を完全につなぎ合わせることで、一つの地球儀を作っています。そして、この地球儀は自由に回したり動かしたりすることができるだけでなく、ズームイン･アウトもできるのです。この衛星写真の解像度がとても高く、都市部であれば個別の建物や車も識別できる程度までズームインできます。自宅やら職場やらこれまで旅行したことのある場所・住んだことのある場所などを地図上で探して、建物を見つけることが出来ます。子供のころ、地図帳を見ると時のたつのを忘れて、いつまでも眺めていられた、みたいな人にとっては時間を忘れて楽しめます。自分の自宅（あるいは思い出深い場所）から、ずーっとズームアウトしてみたり、ズームインしてみたり（たまに映画とかで見かける映像ですね。最初の場面で地球が映って、そこからズームするとアメリカ大陸が見えてきて、さらにズームしてある街が見えてきて、最後にはある建物に行き着いて、そこに主人公がいて・・・みたいな映像ですね）、旅行したり、昔すんでいた場所を探してみたり、(オーストラリアでエアーズロックを探そうとして、1時間くらい放浪しました）この先たぶん行くことがないであろう場所を上空から眺めてみたり（平壌も上空から眺められます。70年代・80年代の街並み、という印象ですね。）いろいろな楽しみ方が出来ます。遊んで見ての感想は、○東京（関東）ほど広い範囲でこれだけ建物が密集している地域って、世界的に見てもちょっと例がない、ということ。こんな広い範囲で灰色の地面が続くところは他にちょっと無い印象でした。○名所の多くは、上空から見ても美しい、ということ。凱旋門も故宮（と天安門広場）も上空から見るととても整然としていてすぐに目に付きますね。

  2005/10/02

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• 【時間を測定する】1日のうちの有効時間(休日）

  1日のうちで有効に使えている時間はどのくらいあるのか？ということで、休日についても測定してみました。休日の過ごし方については、かなりフラストレーションが溜まる（休日も終わりが近づいてから「ああ、あれもやれてない、これもやれてない」ということが多い）ということなのですが、その理由の一端が見えた気がします。そもそも休日のうち、自由に使えている時間が5時間くらいしかない、ということに計ってみてわかりました。休日は、睡眠時間も長くなるし、溜まった家事もあるし、様々な用事が入る。もちろん「睡眠」「家事」「用事」みたいなものは、削ろうと思えば削れないことは無いかもしれませんが、実際には「無駄な時間」というよりは、「真っ当な生活を維持するために必要な時間」という認識の方が強い。で、上記にきっちり時間を確保しようと思うと、「自由になる時間」が減るのは当たり前ですね。ところが、自分の意識では「それでも自由になる時間はかなりあるだろう」という前提で、「これもあれもやりたい」と思っていて、結局思ったことの半分も出来ずに、夜になってしまう。ということで、フラストレーションの原因は「無駄な時間が多い」ということにある、というよりも、「あれもこれもやらなくては」というものが時間に比べて多すぎる、ということに気がついていなかった、ということがわかりました。フラストレーションを減らすには、いろいろなものを休日に「押し込む」ということをやめないといけないな、ということですね。実は休日の方が時間が切迫しているので、平日に「これは、出来なかったので休日に回して」というのを、むしろ逆に「休日にできなかったことを平日にやるようにする」ということが必要だなと。「出来ない部分は休日に」という思考パターンは、コンサル時代からくるものです。コンサル時代は平日は、睡眠・通勤・食事以外は、ほぼ100％仕事で、それでも終わらない仕事を土日にやる、というパターンでした。つまり、土日は「平日のバッファー」だったわけです。独身で職場に近くて、生活のほぼ100％を仕事にささげていたからこそ、出来た生活パターンでした。が、今の自分の環境では、弊害の方が多い考え方です。改めなければ、と思いました。これが今回の最大の発見。

  2005/08/26

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• 【時間を測定する】1日のうちの有効時間(平日）

  1日のうちで有効に使えている時間はどのくらいあるのか？ということで、7月の末から3週間、自分が何にどれだけ時間を使っているのか、測ってみました。パソコン画面とメモを横に、細かく「今何をやったのか」ということを記録していく作業を3週間実施しました。3週間記録すると、自分がどんな風に時間を使っているか（つまりどんな風にムダにしているか）がかなりわかりました。時間をこまかくつけていく作業は、かなり面倒でしんどいですが。一番興味があった、「自分はいったいどのくらい仕事をしているのか？」ということについて、は「がっかりするけど、予想どおり」という結果になりました。会社にいる時間が、約11時間／日で、そのうち、「価値を出している」と自分で認識できる時間が、約3.5時間／日（約30％）でした。さすがにもう少し何とかしないといかんな。と思う数字ですね。で、残りの7.5時間はどこに消えているのか、というと、「机で作業をしていながら、明らかに集中できていなかったり、ただ悩んでいるだけの時間」（メールチェックしていたり、眠くて全く仕事が進まなかったり、ずいぶん長い休憩でネットサーフしていたりする時間）が3時間「明らかに価値を生まないミーティングに参加する。あるいは、自分が情報をもらう一方のミーティングに参加する。」といのが、約3時間。「仕事上の雑用」（机や書類を整理したり）と「休憩」（昼休みとか）が約1.5時間。事業会社に来て、「時間を奪われている感」（自分のアウトプットを出すために集中する時間が確保できないという苛立ちかもしれません）が強い時期があったのですが、実際には、「机で何もしていない時間」の方が多かった、ということもわかりました。（むしろ、自分で考えてアウトプットを出すための時間は確保できている方であろう、ともいえます）というわけで、一番「もったいない」時間の使い方が、「机の上で悩んでいる(悩んでいるふりをして、集中していない）」ということですね。煮詰まったり、体調が悪かったり、眠かったりしたときに、「がんばろう」と思って机にしがみついても、殆ど全く何も価値を産めない、ということがよくわかりました。で、コンサルタントの時にはどうしていたかな？と思い返すと、●労働時間を増やす（＝睡眠時間を削ったり、食事する時間を削ったりとか）●本屋に出かけたり、コーヒーを買いに言ったり、同僚に雑談につきあってもらったり、ということで睡魔や集中できない時間をやりすごす⇒これも今の職場環境では難しそうです●とりあえず考える作業を脇に置いて、「どのみちやらなくてはならない単純作業」に着手するという感でした。結局「労働時間を増やす」ということで乗り切っていたような気がします。ただ、実感としては「深く集中できる時間」というのは一日のうちでそれほど増やせないと思っているので「集中できる3.5時間を何に使うか」ということをきちんと考えるのが、アウトプットを増やす一番の方法という風に感じます。

  2005/08/22

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• 【「意思決定」と「Decision Making」】

  漢字を書いてみて、正しく書けているか自信が無くなってきたときに、漢字を「じーーっ」と眺めていると、見れば見るほど、違う漢字に見えてくる・・・。みたいなことってたまにあります。最近それの、「漢字版」でなく「言葉版」がおこって、ある言葉をじーーっと眺めてしまいました。「意思決定」という言葉です。英語の「Decision　Making」を訳した言葉、ということになっていますが、「意思決定」って見れば見るほど不思議な言葉です。「意思」という言葉には、「自発的な・内面から沸き起こる・感情を伴う」ようなニュアンスがあるような気が何となくしています。ちなみに、ウィキペディアで調べると、”「～したい」「～しよう」（wollen）という形で行為を直接にうながす意欲。”とあります。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%84%8F%E6%80%9Dつまり、「本能か理性か」ということで言うと、限りなく「本能」に近い言葉だと思います。「意思を押し殺す」なんていう言葉もありますね。（意思を押し殺す場合、「意思」は「押し殺される側」なわけです）一方「決定」って、「何かを決める」ということですから、「本能」というよりは「理性」に近い言葉のように思えます。もちろん、「本能の赴くままに決める」というケースもありますが、多くの場合「合理的かどうか」ということが決定という言葉につきまとう気がします。「意思を押し殺して、彼に従うことを決めた」という場合、「決める」というのは、「意思を押し殺し」て決めているわけですから、「決定」は「意思を殺している側」なわけです。したがって、「意思決定」となると、「～したいという意欲を、決定する」というなんともちぐはぐな不思議な言葉になりますね。感情・本能の話をしているのか、理性・ロジックの話をしているのかがよくわからない。ところが、英語のDecision　Makingという言葉は、わかりやすい。Decision(決断）をMake（作る）わけですから、要するに「決断する」というわけです。上記言葉で言うと「決定」に近いニュアンスですよね。つまり、AかBかのうち、どちらかを選択するという意味ですから、極端な話、「意思」が全く無くてもDecision　Makeできるわけです。『殿、ご決断を！』というのが、Decision　Makingという言葉から連想するニュアンス・イメージ。『今日の自分は、チャーハンが食べたいと思っているのかな？ラーメンが食べたいと思っているのかな？』というのが意思決定という言葉から連想するニュアンス・イメージです。何となく。で、本来の「意思決定」って英語のDecision　Makingのニュアンスであるべきだと思っています。まさに「断を下す」わけです。ところが日本語の「意思決定」という言葉には、そういった切実なニュアンスが無い。というわけで、「意思決定」という言葉は、「私の嫌いな言葉」になりました。これからは必要な場面では極力「決断する」という言葉を使っていこうと思います。なかなか「意思決定」がなされない、さまざまな場面を思い浮かべ（現職でも前職でもね）、「決定がなされないのは、言葉そのもののせいか？」と何となく八つ当たりしてみました。

  2005/08/13

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• 【優しさと弱さ】

  昨日の日記を受けて、今年の誕生日に印象に残った言葉ですね。今年の誕生日は、かつての仕事仲間(コンサルタント時代のお客さんだった人）と飲みました。で、ある大成功を収めた経営者の話になったのですが、その人の言葉で「優しさと弱さは違う」という言葉が非常に印象に残っています。例えば、あるサービスを受けたときに、サービスのレベルが自分が「こうあるべき」と思う最低限の水準を満たさないときに、きちんとその旨を言葉で言えるのか、黙っておくのか。あるいは、自分と対等な人・上の人に対して「ここは譲れない」と思ったところをきちんと主張できるか、「まぁいいか」と受けてしまったり流してしまったりするか。このようなときに、相手の心象を害してしまうのではないか？と遠慮して、言うべきことを言わないのは、「優しさ」ではなく「弱さ」である、というのが言葉の趣旨でした。その経営者は30前半で、父親から継いだ会社を年商ベースで数十倍に拡大した人なのですが、自分より年上の部下がいたり、社外でも年配の人と対等にわたりあったりする場面がたくさんあったのだと推察します。そういう部下や、社外の人に「ダメなものはダメ」「良いものは良い」ときちんと言えるだけの基準が自分の中にあり、その基準を守りぬけるか、というのが非常に重要だそうです。その基準がないと、他の人からナメられるし、自分の基準に相手を「引き上げる」「気づかせる」ということは、優しさがないとできないことですね。その経営者は、店員等が要領を得ない対応をしたり、不誠実な対応をしたり、声が小さかったりすると、「ちゃんとしゃべってくれないかな。聞こえないんだけど。」と、はっきりと抗議するそうです。一方、すばらしい応対をした店員等にたいしては、「いや、すばらしい。ありがとう。おかげで楽しかった」などと、はっきりほめる。彼の言動の根底には、「お金をもらってサービスする人みんなが素晴らしいサービスを提供して、サービスを受ける側によい思いを提供してもらいたい」という、自らが事業を行って培った経験からくる信念があります。だから、彼の基準から見て「お金をもらう基準に達していない」サービスに対しては、きちんとその旨フィードバックする、ということを実践しているわけです。この言葉を聞いて別の言葉を思い出しました。ある人(以下、Ａさん）「ぼくの夢は、夢を追いかける人を助けることだ。その人のためにお金集めに奔走したり、手伝ったりしてあげたい。そういう人のために身をささげたい」ある金持ち（以下、金持ち）「で、例えばいくらお金を集めたいのだ」Ａさん「300万円ほど・・」金持ち「つまり、あなたが助けたい人というのは、自分の夢のために300万円すら自分で工面できない人、ということだね」Ａさん「・・・・」この場合、Ａさんの気持ちは「優しさ」が発端となっていることは間違えないでしょう。しかし、Ａさん自身が「弱い」ため、そんなＡさんが自分の夢を果たせる領域は、Ａさん以上に「弱い」人のいる領域、ということになってしまうわけです。「優しさ」と「弱さ」。何らかの「結果」を残したい場合には、この２つを混同してはいけない。ということを再認識しました。（そして、いつもの通り、自分の日々の仕事ぶりを反省・・・）

  2005/08/12

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• 【誕生日】

  先週誕生日をむかえました。それで、「何か誕生日らしいことをブログに書こう」と思いつつ朝からずっと考えていたのだが、ハタと考えがとまってしまいました。昨年の誕生日にどこで何をやっていたのか、よく思い出せなかったからです。よくよく考えたら、昨年に限らずこの何年間か誕生日に「誕生日らしい」ことを全然していないなぁ、と思い至りました。（あ、もちろん毎年いろいろな人にいろいろな形でお祝いしていただいてます。皆さんどうもありがとう。）それでも自分自身は、別に「来年こそは」と思わないところを見ると、「誕生日だから」ということで何かをしてもらうのが、照れくさいだけでなく、たぶん「しっくり」行かないのでしょう。（あ、もちろんありがたいんです。すごくありがたいのですが。）ただ、毎年誕生日になるとやることがあります。祖母から電話がかかってきます。（祖母と電話で長く話をするのはこの日だけかもしれない。）親と妹からメールなりカードなりをもらいます。（だいたい「三十路」ということでからかわれる）で、「今年も健康ですごせるといいな」と思います。そして、日常に戻って、普通の一日を普通に過ごす。。という感じです。というわけで、誰が言った言葉か忘れてしまったが（多分ラジオで聞きました）誕生日というのは、「自分が生まれた日を祝ってもらう」ということもあるけど、「自分が生まれてきたことを感謝する日」であってもよいのではないか、と、何となくそう思います。その人（誰だか忘れました）は、誕生日は必ず母親と食事をするそうです。そうして、「ぼくを産んでくれてありがとう」と感謝の気持ちを表すのだそうです。こうやって健康に、幸せに一年を過ごせたことを感謝するという誕生日も悪くないなぁ、と思い、32歳になりました。で、今年の誕生日に印象に残った言葉、これはまた明日（これまた見事に誕生日に関係のない言葉なのですが）

  2005/08/11

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• 【点と点を線でつなぐ】

  本日も印象に残った、発言の引用です。アップルの創業者である、スティーブ＝ジョブス氏がスタンフォードの学位授与式で行ったスピーチだそうです。以下で見る事もできますし、http://hhashiguchi.jugem.jp/?eid=262カリスマコンサルタントのTomPetersのページでも引用がされていますので、http://www.tompeters.com/slides/uploaded/Jobs-Stanford062005.pptかなり反響の大きかったスピーチなんだろうな、と想像できます。と、期待しながら原文を読んだのですが、期待にたがわぬ内容でした。いや、よかったです。一番印象に残ったのは、「点と点をつなぐ」のくだりです。「未来に先回りして点と点を繋げて見ることはできない、君たちにできるのは過去を振り返って繋げることだけなんだ。だからこそバラバラの点であっても将来それが何らかのかたちで必ず繋がっていくと信じなくてはならない。自分の根性、運命、人生、カルマ…何でもいい、とにかく信じること。点と点が自分の歩んでいく道の途上のどこかで必ずひとつに繋がっていく、そう信じることで君たちは確信を持って己の心の赴くまま生きていくことができる。結果、人と違う道を行くことになってもそれは同じ。信じることで全てのことは、間違いなく変わるんです。」というわけで、「後から振り返ってみて、つなぐ価値のある『点』をどれだけ作れるか」「自分にとって大事な『点』を過去の自分からどれだけ見出せるか」ということを大事にする必要があるんだな、と思いました。

  2005/08/10

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• 【世の中・社外で通用するスキルって】

  トヨタの前社長の張氏のインタビューを何かの本で読んで、とても印象に残っている言葉があります。（例によって手元に正確な引用がなく、記憶もあいまいなのですが。ニュアンスは間違っていないと思います）「私は、他社で経営者はできないだろう。しかし、トヨタの経営はできた」確かこんな感じのことをあるインタビューでおっしゃってました。一般的には、社会人の多くが「世の中で通用するスキル」の獲得に躍起になっていて、転職＝ステップアップと考えられることが多い中で上記コメントはとても異色です。しかし、事業会社に移ってみて「わかるような気がする」という気がしてきました。（気分的には「激しく納得」しているのですが、そもそも「経営」というものをしたことがないので、本当の意味で納得というのはあまりにもおこがましいですので）上記の「納得」の背景にあるのは、そもそも「世の中で通用するスキル」の通用する会社って、「世の中に通用する会社」なのだろうか？という疑問です。って、書くとわかりにくいですが、例えばこういうことです。転職を繰り返している「財務のプロ」がいたとします。この人は財務については精通していて、その分野を極めたいと思っている人なら誰でもがうらやむ実績を持っている(履歴書も立派）。（つまりこの人は「世の中で通用するスキル」を持っている）で、例えばこういう人がトヨタに転職したときに大きな仕事ができるのだろうか？給与に見合った働きができるのだろうか？ということですね。最近強く感じるのは、「強い会社」って「戦略が適切」とか「先見性があった」ということは後付であって、実は「強い会社」の秘訣って「自分の得意な分野で深く深く井戸を掘り続ける」ことにあるのではないかと思います。トヨタのプリウスは、電気自動車やら燃料電池自動車やら次世代自動車の議論が花盛りなころに、「先見の明をもって選択された」というよりは「とにかくハイブリッドと決め手、その分野を彫り続けた」ということが勝因なような気がします。もちろん、ハイブリッドを開発する上で、それなりの「勝算」はあったでしょうが、その「勝算」は経営戦略的な見地から出てきているというよりは、「トヨタという会社に何ができるか」ということを深堀した結果出てきたものではないかと。で、トヨタの張さんの上記発言は、以下のような意味ではないかと感じました。「張さんは、誰よりもトヨタの強み・文化・遺伝子を理解していて、やりたいと思ったことを出来るだけの信用・実績を社内で築いている。そして社長として、それらの「資産」を最大限活用することを考え続け、実行し続けた。その結果として、大きな仕事ができた。」つまり、「トヨタという井戸掘りの名人」であって、「経営一般の達人」ではない、という趣旨のことをおっしゃったのではないかと思います。もちろん、トヨタほどの会社のトップですから「世の中に通用するスキル」は当然持っているのでしょうが、それは張さん・トヨタが持っている「資産」をレバレッジするための手段に過ぎないのではないか、と。そして、「財務のプロ」がいくらトヨタに転職してきても、「世の中で通用するスキル」をレバレッジできる範囲は（少なくとも転職当初は）非常に小さいのではないかと。そんなことを感じました。というわけで、現在の会社で自分が考える必要があるのは「自分にどれだけのスキルが身についたか」ということよりは「どれだけ深い井戸を掘ることに貢献できたのか」であり、社内外にどれだけ大きな「資産」を確立できたのか、ということになります。「スキル」を身につけるのではなく、「大きな仕事」をする。その前に「大きな仕事」ができるだけの大きな基盤（＝社内の実績・信頼・会社そのものの深い理解）を作る、ということに注力すべきなのだな、と思いました。

  2005/07/29

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• 【黙ってやる】

  休暇をとって中国旅行したりと、バタバタしていたおかげで書く時間が確保できなくなっています。が、前回更新後から1週間が経っているので、１つ。最近読んだコメントで印象に残ったものです。「ビジネスマンの父より息子への30通の手紙」の本の中にも出てくるそうですが、「ガルシアへの書簡」は、めげそうになっているときに見返すと「がんばらなくては」と思いますね。「能書きや言い訳はいいから、黙ってやろう」っていうこと、結構大事だなと思う今日この頃です。果たして自分は、そのように振舞うことができているだろうか？折に触れて確認してみたいと思います。↓ガルシアへの書簡についてhttp://www.geocities.co.jp/HeartLand-Hinoki/9024/books/garcia.htm

  2005/07/22

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• 【本を書き写す】

  本を読むための手間・情熱を「１」としたときに、本を一冊書くために必要な手間・情熱は、いくつくらいになるのだろうか？最近立て続けに、「今の自分の仕事の上での問題意識に近い」という本にめぐりあったので、これはただ読み進めるだけではもったいないと思い、以下のことを試しています。○まずはじっくり読む（これで「素晴らしい本」とわかる）○次にざっと読み通して、印象に残ったフレーズを赤ペンする○赤ペンの箇所をノートに書き写す多分、「ただ本を読む」というのを「１」とすると、赤ペンは「５」、書き写すのは「１５」くらいの手間・情熱が必要です。（その縮尺で行くと、本を書くのは「1000」とか「10000」とか「100000」とかの手間が必要かもしれません。恐れ入ります。。。）やってみて驚いたことは、「読んだだけでは、『印象』しか記憶になくて、具体的な記述については記憶がすごくあいまいである」ということ。（「あ、この辺印象に残ったよな」と思って赤ペンを引いてみると、「なるほど、こういうことが書いてあったのか」と改めて発見してみたり）「書き写す」という行為を伴うことで、自分の問題意識と照らし合わせていろいろなアイデアが出てくるということ。（ぼく自身が、手を動かさないと頭が働かない、という体質だからかもしれませんが。でも、「これと同じことを自分の会社でやろうと思ったら。。。みたいなことにいろいろと思いを馳せることができます。）下手に自分の言葉で要約しようとするよりも、「文章をそのまま書き写す」方が、本の内容がそのままストレートに頭に（というか腹に）入ってくるということ。です。一言で言うと、「本の内容がよければ、上記のような手間をかけるに値する」ということだと思います。いずれにせよ、一冊の本から吸収できる分量もはるかに多くなる気がします。今後は、こういうのを続けて、「良い本のエッセンス」を自分なりにためていくことと、こういう「読み直し・書き写し」をする価値があると感じられる本に一冊でも多く会うということ、これを目指したいですね。

  2005/07/15

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• 【刺さる文章】

  久しぶりに文章を読んで、「やられたなぁ～」と思いました。勢いがあって、説得力のある文章です。http://www.mizunokeiya.com/2005/07/post_219.html誰もが関心を持っているトピックについて、誰もが気にかけなかったことに注目して、その意味を問う。余計なことはグタグタ書かない。「こんな文章が書きたいなぁ」と思いました。人の感情に訴えかけるという意味で、ビジネスの提案書における、理想的な文章かな？と思いました。（もちろん、この文章には【提案】は含まれていないですが）

  2005/07/07

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• 【時間を味方につける】

  最近、前職で全社をあげての社員旅行（「Off-site meeting」という大層な、外資チックな名前がついてますが、何をやるかというと要するに社員旅行です）があったようで、とても楽しげな様子が伝わってきました。それに触発されて、かつて社員旅行に行ったときの出来事で非常に印象に残っていることを思い出しましたので、再び忘却してしまわないうちに書き留めておくことにしました。ある回の社員旅行の夕方のイベントとして「カジノで一番お金を増やした人が豪華商品をGetできる」というのがありました。開始時に、社員全員が一定額の『お金』を渡されて、それをカジノで賭けて、一番増やせた人が豪華商品をもらえる。というものです。もちろん『お金』は本物のお金ではなくモノポリーのお札みたいなものを、会社の社長の絵柄にして作ったもので（このお札はよくできていました！！）、これをもとに、チップに交換して、ルーレットとかブラックジャックとかスロットマシンとかで自分の好きなところにいって賭ける、という方式です。（途中、早々と『お札』」をスッてしまって「『お金』ちょうだい！！日本円出すからさ！！」とわめいていた人がいたと記憶しますが、もちろんそれは認められません）ブラックジャックのディーラーとかスロットマシンとかそういうカジノ一式が出張でやってくるサービスみたいなのを使ったようですが、かなり臨場感があり、よくできていました。で、参加者が100名前後いて、所要時間が1時間（か、2時間だったか？記憶が定かでありません）だったのですが、何が印象に残っているかというと・・・【100人中、上位7名（か6名？どうも肝心のところの記憶があいまいだ・・）が、商品をもらえたのですが実は「『第7位の人は、最初にもらった金額を割り込んでいた」】ということです。つまり、「最初にもらったお金を、何もやらずに（何にも使わずに）ただ持ち続ける」というだけで、100人中6位に入れた、ということです。（6位も、結構いい商品だったなぁ・・・・。）もちろん、お遊びのお金であるとか、カジノの素人も多くてルールとか定石を知らない人が多かった、とか、いろいろな理由付けはできるのですが、「あぁ、人間ってカジノに、こうやって負けるんだなぁ」というのが身にしみてわかりました。（とえらそうに言ってみても、ぼく自身見事にスッたわけで、同じ穴のなんとかですが）統計学的にいうと、カジノの期待値（つまり、100円賭けたら確率としていくら戻ってくるか）日本の宝くじ、競馬、パチンコに比べてはるかに高く、正しい手を打っていれば100円に対して、95円以上戻ってくるゲームがほとんどです。それでも見事にスッてしまう。ぼくはこれが、「時間を相手に、大きな勝負を挑むと必ず負ける」という法則、だと思いました。つまり、「短時間で」「大きくリターンを得よう」とすると、「無理な勝負」に出て、元も子もなくなるということではないかと。社会人3年目～5年目くらいのころに、ラスベガスやらマカオやらカジノに旅行して、ひたすらブラックジャックをやる、みたいなことをやったのですが、その時も同じで、「○○時までやろう」と思うと、最後必ず雑で大味な勝負をして大きく負けてしまう。逆に「○○ドルになったら止めよう」と思ってやっていると、結構勝率がよい。「あと何回しか勝負ができない」みたいなことを考えずに打ち手に集中できるからです。　（逆に、早々と勝ったり負けたりして、すぐに所定の金額に行ってしまい『今日一日残りは何をして過ごそう』みたいなことにもなるわけですが・・・。この場合でも、『時間が余ったので再び・・・』なんてやると、ロクな結果にならない。）というわけで、賭け事も勝負事も『時間を敵に回さない』って重要ではないかと思います。ぼくは、「キャリア」についても同じだと思います。『5年たったら転職して、○○歳で企業･･･』なんて言う具合に、キャリアプランを作っている人は、あんまり信用しないですね。『時機がくるまでひたすら打ち手に集中する』というほうがよい結果をもたらすのではないかと。

  2005/07/06

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• 【中間決算】

  6月も最終日となりました。本日で、2005年も半分が終了ということになります。というわけで、「今年の目標」がそれぞれ、どの程度出来ているか？出来ていないか？を確認するために、年初に書いた目標を引っ張り出してきました。■■年初に書いたもの■■＞＞中間決算■■「今年はこれをがんばる」みたいなもの■■■■○仕事：これから担当するプロジェクト(あるテーマでの戦略策定です）を足がかりに“文化革命”が動き始めるように仕掛ける。コンサルで言うところの「本プロジェクトで見られた課題　を次のプロジェクトにつなげる」みたいなことです。当然、プロジェクトが成功は前提条件。■■＞＞仕事に関しては「成果」という点でも「姿勢」という点でも、当初目標には遠く及ばない前半となりました。成果について言えば、”文化革命”につながるはずだったプロジェクトは、プロジェクトそのものがトーンダウンしてしまったので、「成果」を残すというわけには行かなくなりました。「姿勢」という点でも「日程的に切羽詰っていない状態で、いかに意味のあるアウトプットが出せるか」という観点では、仕事のやり方・スタイル・進め方、全然ダメでした。「やらなければならないと納得している課題・仕事がある」のに「切羽詰らないとやらない」ではいつまでたっても「言われ仕事」の領域を抜け出さないですからね。「成果」については、もともとの目標設定にムリがあったということで、いいとして、「姿勢」の部分は要改善ですね。「やらなきゃ、という自分なりの納得レベルを上げる」か「仕事環境を変える」か・・・方策はいろいろありそうですので。■■○ブログ：続けます。書くに値するネタが続くように、インプットの量も外部からの刺激に対する感受性も重要です。■■＞＞これは何とか続きました。途中仕事で厳しい時期(忙しい＋満足いく結果が出ない）があり、その間は仕事の話題が一切書けなかった（書くと愚痴Or言い訳になってしまう）という時期に、かなり更新頻度が減りましたが、まぁ最低限の質・量は確保したかな、と思います。ちょっと「書き散らし」すぎの感がありますんで、もう少し自分を主語にした文章を書きたいですが。■■○家族：これは「何かをがんばる」というよりも、心がけ、ですね。時間を確保する、とかそういうことです。■■＞＞これは「ぼくとしてはがんばった方」ということになりますが、果たして。。。■■○ゴルフ：人とラウンドして恥ずかしくない位には・・・■■＞＞140台だったベストスコアが、114になりました。というわけで、まずまずかと。これをもって「恥ずかしくないスコア」とは言えませんので、後半もこの調子で、行きたいですな。■■で、最後に以下を付け加えます。■■■■○もう少しいろいろ悩んでみる：「悩んでみる」であって「考えてみる」ではないので、特別なアウトプットを期待しているわけではない。どちらかというと、「考える」という作業をあえて放棄してみて自分はどう感じているのか？思っているのか？みたいなことを、大事にしてみる、という感じですかね。■■＞＞仕事に関しては、いろいろと「悩み」を経て、少しずつ見えてきたものがあります。それだけでも転職して「成功と言わないまでも、失敗ではなかった」ということになるかな？と思います。もちろん、ここから先は、実際に成果が出る（仕事で実績を残す＋自分の中でも自信となり自分を形作る経験をつける）ことが必要になります。というわけで、読み返してみると、「ずいぶんと志の低い目標だな」と（笑）まぁ、今年は足場をじっくり固めたいな、と思いますので、それでよいかと。

  2005/06/30

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• 【会社のDNA・規律・哲学】

  今の会社の人と話をしていて、何人かの「この人はこの会社のDNAを強く受け継いでいるなぁ」という人に出会いました。この場合のDNAとは「文化」「雰囲気」のようなもの、というよりも、「事業・仕事に対する基本的な考え方・姿勢」のようなものです。利益に対する考え方、競争力を維持する上で守らなければならないこと、目標とは何であるか、当社が手がけるべき分野をどのように捉えるか等など、仕事の基本となることの根本にあるものです。「当社の経営哲学」であり「当社の経営の規律（Discipline）」と言ったらよいかもしれません。で、この規律・哲学をきっちり受け継いだ人に共通する特徴は、○考え方の軸がぶれない(必ず、規律・哲学に立ち戻って考える）○他の考え方を否定するわけではないが、「自分の持っている哲学・規律よりも完成度（一貫性・整合性）が高いか？」というチェックは必ず行う○従って、外部環境や経営の『流行』に安易に踊らされないということです。そして、彼らの言動を見ていると○若い頃に、DNAを作り上げた経営者／上司の薫陶を受けてたんだろうなぁ。○そこでの体験が、価値観や仕事に対する姿勢、物事の考え方に大きな影響を与えており、基本動作として刷り込まれたんだろうなぁ。。○自らも、その価値観・姿勢でもって、仕事での成功体験を経験しているんだろうなぁ。ということが、強く想像できるのです。彼らが受け継いでいる「規律・哲学」が正しいものなのか、どうなのか？というのはあまり議論をしても意味が無いと思っています。そもそも、「正しい文化」というものがないのと同じように「正しい規律・哲学」というものは存在しないと思います。ただ、間違えなくいえるのは、「規律・哲学の無い企業」に高収益企業・競争力のある企業は存在しないということです。そして、「規律・哲学」は、ある日突然「やっぱりやめてこっちに乗り換えます」とできるものではない、ということです。彼らの持っているDNAをどうやって活かしていくのか？外部環境や企業の状況に応じて「規律・哲学」の「アップグレード」は、必要だと思っています。ただ、これらの「規律・哲学」を「アンインストール」して「新しいものをインストールする」するような改革は、絶対にうまく行かないだろうな。とも一方で思っています。というわけで、何をアップグレードして、何をアンインストールしないように気をつけるべきなのか、そのあたりのみきわめを、いろいろと議論をしながら作りこんでいけるとよいな、と思っているところです。これがまた、難しいんですが。

  2005/06/29

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• 【人を活かす仕組み、人をしばる仕組み】

  コンサルから事業会社に移って「消化不良に陥っている仕組みの数々」をたくさん見かけるようになりました。自分でもコンサルの時には、「○○の仕組み」とか「○○のフォーム」とか、そういうものをたくさん作っていましたが、果たしてそれらはクライアントにとって価値があったのか？役に立っているのか？と、もう一度自分に問いかけてしまうくらい、役に立たない仕組み・フォームは世の中に多く、しかもそれらがもたらす害は大きいな、と感じます。で、害の方が大きい仕組みと、役に立つ仕組みの違いは何か？ということを考える上で、とても印象的なコメントを聞いたので、忘れないうちに記載しておきます。要するに「仕組みは、人を活かすものでなくてはならない。人をしばるものではいけない」というものです。言葉にするとありきたりなのですが、結局この言葉に尽きるなと思います。よく出来ていないフォーム・仕組みに共通する特徴は、「ダメなものを管理するためのもの」である、ということだと思います。例えば「事業計画」を作ってもらうために、「事業計画フォーマット」を工夫したり、「事業計画の立案･承認プロセス」を工夫したりすると、どんどんどんどん、記入項目や手続きが多くなり、煩雑になります。その結果、『理屈で考えたら確かに必要』な要素がたくさん含まれているのだが、『これによって何をしたいのか？』が見えにくいということになります。で、何が起こるかというと、上の事業計画の例では、「事業をやるために作っている」はずの計画を作るのに手間がかかり、肝心の事業にエネルギーを割けない、という本末転倒なことになるわけです。これをやると、確かに「驚くほどお粗末」な事業計画は、減るかもしれないのですが、逆に「事業を進める前向きな力」も薄れていくのだと思います。手続き重視・官僚主義的・減点主義・・・という色彩が強くなり、組織の躍動感が失われるように感じます。逆に、良い仕組み・人を活かす仕組みとはどんなものかというと、「組織に正しい規律」をもたらすものだと思います。「どんなことでもよいが、これだけは達成すること・守ること」というのが明確で、そのルールをクリアするためのアプローチに自由度がある、ということではないかと思います。また、「対症療法的」ではなく、根本を問いかけるような仕組みでではないかと。例えば、工場の工程検査で言えば、「工程ごとに、不良品が出ていないかチェックする仕組みをどんどん入れる」というのが、「よく出来ていない仕組み」の典型です。確かに、不良率は見かけ上減るかもしれませんが、根本的な不良率の改善は期待できませんし、検査項目の増加がコスト増大を招きます。そうではなくて、「不良品が発生するメカニズム・原因を取り除く仕組み」が必要なのだと思います。最近ある仕組みを会社で導入しようとして、「その仕組みはうまく行かない。なぜなら、仕組みの発想が後ろ向きだから。ダメなものを排除する思想の仕組みでは、すばらしいものは出てこない」と言われてはっとしたことがあります。確かにその通りなのです。

  2005/06/22

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• 【Bob Parsonsの生きる上での16の指針】

  登録しているMLサービスで、面白サイトが紹介されてました。GoDaddy.comという世界最大のドメイン名登録会社（でいいのかな？）の創業者、Bob　Parsonsのブログから。『生きる上での16の指針』です。http://www.bobparsons.com/index3.htmlいいですね。元気が出ます。あまりに気に入ったので、転記させてもらいました。（　）内は、原文のニュアンスをなるべく忠実に伝えられるように、日本語にしてみました。1. Get and stay out of your comfort zone. （『心地よい領域』の外に出る。外にい続ける）I believe that not much happens of any significance when we're in our comfort zone. I hear people say, "But I'm concerned about security." My response to that is simple: "Security is for cadavers."（『心地良い領域』にいる限り、あまり『すごい』ことは起こらない。）2. Never give up. （あきらめない）Almost nothing works the first time it's attempted. Just because what you're doing does not seem to be working, doesn't mean it won't work. It just means that it might not work the way you're doing it. If it was easy, everyone would be doing it, and you wouldn't have an opportunity.（失敗したからといって、出来ないと決まったわけではない。やり方がよくなかっただけだ。そもそも簡単に成功するような方法なら、誰かが既に試みているはず。）3. When you're ready to quit, you're closer than you think. （『あきらめよう』と思った時には、自分が思っているよりも成功に近い）There's an old Chinese saying that I just love, and I believe it is so true. It goes like this: "The temptation to quit will be greatest just before you are about to succeed."（中国のことわざ『やめたい、という誘惑は成功の直前で最も大きくなる』）4. With regard to whatever worries you, not only accept the worst thing that could happen, but make it a point to quantify what the worst thing could be. （心配事については、最悪の事態を想定するだけでなく、最悪のインパクトを定量化する）Very seldom will the worst consequence be anywhere near as bad as a cloud of "undefined consequences." My father would tell me early on, when I was struggling and losing my shirt trying to get Parsons Technology going, "Well, Robert, if it doesn't work, they can't eat you."（『失敗しても、食われてしまうわけではない』だったら、心配には及ばない）5. Focus on what you want to have happen. （起こしたい事、にフォーカスする）Remember that old saying, "As you think, so shall you be."（人間は自分が意識した通りの存在になる）6. Take things a day at a time. （物事には、一日ずつ取組む）No matter how difficult your situation is, you can get through it if you don't look too far into the future, and focus on the present moment. You can get through anything one day at a time.（どんなに難しいことでも、先を見すぎるのではなく、とにかく現時点に集中することで、必ず乗り切ることができる。）7. Always be moving forward. （常に前進する）Never stop investing. Never stop improving. Never stop doing something new. The moment you stop improving your organization, it starts to die. Make it your goal to be better each and every day, in some small way. Remember the Japanese concept of Kaizen. Small daily improvements eventually result in huge advantages.（投資することをやめない。改善することをやめない。新しいことを探すことをやめない。改善することをやめた瞬間、組織は死ぬ。トヨタのカイゼンの精神を忘れない。）8. Be quick to decide. （決断は早く）Remember what the Union Civil War general, Tecumseh Sherman said: "A good plan violently executed today is far and away better than a perfect plan tomorrow."（「明日実行される完璧な計画」よりも「今日暴力的に実行された良い計画」の方が遥かに良い）9. Measure everything of significance. （重要なものは全て測定すること）I swear this is true. Anything that is measured and watched, improves.（経験則：計測され、注目されたものは必ず改善する）10. Anything that is not managed will deteriorate. （管理されていないものは必ず劣化する）If you want to uncover problems you don't know about, take a few moments and look closely at the areas you haven't examined for a while. I guarantee you problems will be there.（よく分からない問題に遭遇したときには、しばらく見ていない領域を詳しく見ると、そこに問題がある）11. Pay attention to your competitors, but pay more attention to what you're doing. （競合を意識せよ。しかし、自分が何をしているのかをもっと意識せよ）When you look at your competitors, remember that everything looks perfect at a distance. Even the planet Earth, if you get far enough into space, looks like a peaceful place.（競合について調べる時には、『何ごとでも離れて見ると完璧に見える』ということを忘れない。地球も、遠くから見ると平和な惑星に見える）12. Never let anybody push you around. （決して他人に小突き回されないように）In our society, with our laws and even playing field, you have just as much right to what you're doing as anyone else, provided that what you're doing is legal. （違法でもない限り、自分にも他人と同じだけ『自分のしたいことをする』権利がある）13. Never expect life to be fair. （『人生は公平だ』なんて思わないこと）Life isn't fair. You make your own breaks. You'll be doing good if the only meaning fair has to you, is something that you pay when you get on a bus (i.e., fare).（幸運は自分で手繰り寄せるものである。公平（＝Fair）なのは、バスの料金（＝Fare)だけ）14. Solve your own problems. （自分の問題は自分で解決する）You'll find that by coming up with your own solutions, you'll develop a competitive edge. Masura Ibuka, the co-founder of SONY, said it best: "You never succeed in technology, business, or anything by following the others." There's also an old Asian saying that I remind myself of frequently. It goes like this: "A wise man keeps his own counsel."（ソニー創業者井深大の言葉「テクノロジーでもビジネスでも何の分野でも、人まねでは決して成功しない。」。アジアのことわざ「賢い人は秘密を守る」）15. Don't take yourself too seriously. （自分自身のことをあまり深刻に考えない）Lighten up. Often, at least half of what we accomplish is due to luck. None of us are in control as much as we like to think we are. （「明るく。明るく」。成功するときには、最低半分以上は運によるものだ。）16. There's always a reason to smile. （どんなときにも笑う理由は存在する）Find it. After all, you're really lucky just to be alive. Life is short. More and more, I agree with my little brother. He always reminds me: "We're not here for a long time; we're here for a good time."（『人間は、長い時間を過ごすために生まれてくるのではなく、楽しい時を過ごすために生まれてくるのだ』）"The above (or following) article (or rules for survival) is included with the permission of Bob Parsons (http://www.bobparsons.com) and is Copyright 2005 by Bob Parsons. All rights reserved."

  2005/06/20

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• 【積んである本を片付ける】

  家では、自分の机の右側に「これ、今度読もう」と思ってる本を積んでおく習慣があるのですが、その「これ読もう本」の山がちょっと仕事のジャマになるくらい本が増殖したので、ちょっと整理を試みました。転職して通勤時間が長くなったために、読書をする時間が増えたのですが、それ以上に「読んでみたい本リスト」の増殖の方が早く、本は増える一方です。ちなみ「読みたい本リスト」が増えるようになったのは、以下の3つを「次に読む本の参考にする」サイトとして使うようになってからです。これによって、てきめんに「あ、これ読みたい」という本が増えます。●情報考学　Passion For The Futurehttp://www.ringolab.com/note/daiya/●東京ブックhttp://tkb.jp/index.html●特選★土井英司のビジネス・ブック・マラソン http://www.mag2.com/m/0000135008.html当たり前ですが、アンテナを広く張ると、よい情報が集まってきますね。で、積んである本を数えたら25冊ありました。本はいろいろな経緯でそこに積まれていて、○「読もう」と思ったときの熱が冷めてしまったもの(2冊：ブックオフへ）○人に貸す約束をして、すっかり忘れていたもの（1冊：あぶないあぶない）○何かの理由で自分の本棚から取り出して、そのまま積んであるもの（4冊：再び本棚へ）○一度読んで「これはすばらしいので、エッセンスだけをもう一度」と思って積んであるもの（7冊）○これから読む本（11冊）という感じでした。「これから読む本」はともかくとして、一度読んでみたけど、もう一度ちゃんとエッセンスを取り出したいな、という本が結構多かったことに驚きました。一度目に斜め読みしていれば、二度目にきちんと読もうかな、とも思うのですが、一度目もわりあいきちんと本を読んでいるので、そこでエッセンスを取り出したり、内容を消化したり、何かためになることを覚えたり（身につけたり）という『残課題』が残るのはもったいない、もう少しできないものかな、と思います。あるいは、一度目に読むときには割り切って時間をかけないかどちらかですが。（一般的に、本に書いてある情報のうち、読み手が必要としているものは、4～11％しかない、だということです。だとしたら、もう少し「飛ばし読み」してもよいのかもしれない。）それにしても、1ヶ月に2冊本を読むとして、1年間に約20冊。10年で、200冊。。。随分と少ないですね。。。まぁ、読みたい本が、読める時間よりも多いというのは、幸せな状態ですが。

  2005/06/14

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• 【気乗りのしないToDoリストを片付ける】

  最近ブログでは、「何かをリスト化」するのが流行っているみたいですね。よくチェックするサイトやら友人のブログやらを見ていても、いろいろなリストに出くわします。その中でも「これはいいかも」と思ったものがありましたので転記してみました。「気乗りのしないToDoリストを片付けるための7つのステップ」です。（原文は、英語でした。http://www.43folders.com/2005/05/review_scott_be.htmlというわけで、拙い訳ですが）１．ToDoリスト（やることリスト）をプリントアウトする。（出来れば、ABC順・あいうえお順で並んでいるのが望ましい）２．リストを最初から最後まで読む。３．リストの中で「嫌だな」とか「やりたくないと萎縮する」とか「気乗りのしないもの」に○をつける４．これらの「気乗りしない」項目について、何故気乗りしないのか、というのを正直に確認する。（失敗するのが怖いからか？悪い知らせを聞きたくないのか？締切りを過ぎていることが好かないのか？）５．「気乗りしない」項目について、それぞれ気乗りしない原因を和らげるための行動を、新たにToDoに書き加える（または、「気乗りしない」項目を一気にやってしまう）６．「気乗りしない」項目に線を引いて消す７．新しく完成した「より気乗りのする」ToDoリストに取り掛かるとにかく足を止めない。というところが気に入りました。難しい目標は細切れにして、一つずつクリアしていく、ということですね。

  2005/06/07

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• 【人を育てる？】技能と意識レベル

  ある尊敬する先輩コンサルタントの発言で、「そういうものか」と思った言葉があります。社員がなかなか育たない、と嘆く経営者に対して、「社員を育てよう、というのは発想が間違っている。『社員を育てる』のではなく、『育ってくれそうな社員を見極める』べきだ。」と言ってました。最近なるほどな、と思うことが多くなってきました。自分も含めて、殆どの人のパフォーマンスを決めるのは、「スキル」「才能」ではなく、実は「意識レベル」じゃないかと最近思い始めています。例えば、「明らかに自分の会社・部門にとって不利な(お金を損するような）契約」があったり、「よくわからない理屈で、受け継がれている伝統」があったりしたときに、「自分のお金であるかのように」「自分の家であるかのように」憤りを感じて、それを改めようとする人なのか、「まぁ、ぼくせいではないからいいや」という人なのか、そもそも何も感じない人なのか。というのは、人それぞれ違うと思います。で、「人の上に立つ」という観点で経営者から見て「育って欲しい」と思っている人材は、こういう場合に「自分のことのように」動ける人、だと思います。そうやって動いていると、スキルとかそういう小手先のものは後から付いてくるのではないかと。で、この「意識レベル」を引き上げたり、高いレベルを維持したり、というのがものすごく難しいと思います。ぼく自身も、社会人になって以来の自分の「意識レベル」を折れ線グラフで書いてみたことがあったんですが、本当に高いレベルを維持できたのは、ほんの一瞬だけだと思います。で、全体的には「高い・低い」はいろいろあって、当たり前のように夜中まで働いても、(体力的にきつくても）それほど苦にならない時もあれば、「オレってがんばってるな」と自分を動機付けないと夜中まで働けない時もあれば、「どうがんばっても」働けないときもあります。これは、「たるんでいる。たるんでいない」というものだけでは説明できないものです。ただ、「本当の意味で自分がやっている仕事の意味を自分なりに見出せる」時には、概して意識レベルは高かったんだなと思います。間違えなくいえることは、「高い意識レベル」の時の経験は、今でも随分と肥やしになってますし、成功体験として言及することが多いですし、追い詰められたときのプライドのよりどころだったりもします。つまり、そういうときの経験や蓄積って、他の時間よりも何倍も密度が濃いのだと思います。そのときの状態をずっと維持できれば、ぼくはスーパーマンになれるかも・・・、なんて思ったりもするのですが、意識的にそういう状態を作り出すというのは至難の業です。（少なくともぼくは、今までそれに成功してきてないですね）で、最初の命題に戻るのですが、「人を育てる」というのが、「育ててやった」ら「高い意識レベルで、すいすい吸収する」とは限らなくて、むしろ、こういう「何でも吸収できてしまう『ゾーン』にいる人は誰か、ということを選んでいく方が、はるかに組織のパフォーマンスは上がるということなのでしょう。アメリカの企業がよく行っている、「幹部候補生の選抜」も納得ですね。しかし、「人を育てるのは軌跡」だとしたら、意識レベルの低い経営者が自己変革をする、ということは奇跡に近いということかもしれません。経営者に自己変革を起こせるようなコンサルティングがあったら、ものすごい需要があるのだろうな。と少し思ってみました。

  2005/06/03

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• 【自分メモ】送信メールで自分の文体をチェックする

  文体は、口真似のように「これは」と思う人の文章をただただマネしてみることによって習得するものではないか。ということについて補足。結局、「口真似」をしてみるとわかるのですが、「自分としてはこの部分は、取り込めない(消化仕切れない）なぁ」と感じるような、『人の文体を拒否する』部分と、「なるほど、こういう文章ってこういう考え方で作っているのか」という具合に『文体にあわせて自分の考え方・感じ方が進化する』部分があるように思います。そうやって、「取り込みつつ・拒否しつつ・自分も変わりつつ」ということをやっていくうちに、自分のスタイルができたりするのかな、と思ったりします。そんな具合に文体にはそのときの精神状態がよく現れると思っています。で、なぜ、一昨日から文体の話を書き始めたか、というと、きっかけは自分の最近の送信メールを見たからです。とっても雑な、気持ちの入っていない、投げやりなメールが随分多かった。多分「送信者」の欄を隠して「この文章を書くのはどんな人？」ってやったら、「自分とは絶対に相容れない人」と答えたであろう、そういうメールが結構多かったです。どんなにずぼらで、日記が続かない人でもメールだは、まぁ継続的に毎日書いていますね。というわけで、過去の自分のメールを見返してみて、少し反省した次第です。気をつけなければ。です。

  2005/06/01

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• 【自分メモ】口マネによる習得

  グロービスのクラスのレポート採点が終わりました。レポート採点は、同じ課題に関して30人近くのレポートを読んで個別にフィードバックする作業で、半分以上は「反復作業」ということで結構しんどいものがある。ただ、人のレポートを採点させてもらうことに学びが一つありまして、それは「同じ課題について30人の人が一生懸命書いた文章を読むことができる」ということです。実にいろいろな、書き方のスタイルがあり、文体があり、論理展開があります。レポートを見ると、「この人は会社でこういう文章を書いているのだろうな」とか「この人は会社でこういう叱られ方をしてきたのだろうな」とか「この人は文章を人に見てもらっう経験をあまりしてこなかったのだろうな」ということを感じたりします。で、これらの文章を読んでいて同時に感じるのは、「ロジカルシンキングみたいなことを教えていても文体までを教えることはできないな」ということです。それを教えるには3ヶ月というクラスは余りにも短すぎるし、講師１Ｖｓ生徒30名というのは余りにも生徒数が多すぎる。クラスで教えられるのは、「各々が持っている文体に、新しい視点として論理的文章・説得力のある文章を書くためのＴｉｐｓを提供する」というところがせいぜいかな、と。つまり、「スジの良い文章を書く人は、自分のベースとなる文体に上記Ｔｉｐｓを『自分自身で消化して取り込む』ことができるのでしょうが、そうでない方は、結局クラスで教えるＴｉｐｓとその方の持つ文体が、重なり合うことなく、終わってしまう可能性が高いな」と。で、自分がどのようにして今の自分の文章を身につけたか、と考えてみると、実は「口頭伝承」みたいな方法じゃないかと思います。つまり、「とにかく『これは』と思う文章を口真似のようにマネて来た結果」ではないかと。体系的に学んだという記憶がありません。大学の時には、（多くの読書好きの男の人がそうであるように）村上春樹を片っ端から読んでました。この人は特にエッセーの時には随分と、ロジカルで論旨のわかりやすい文章を書くので、これは随分とマネをしました。社会人になってからも、「文章の師匠」みたいな人が何人かいます。「どこが、どう良いのか、うまく説明できないけど、とにかくいい」みたいなことで、別に努力をしたと言えるほどのことは何もしていないのですが、そういう人の文章を横に置きながら自分も文章を書く、みたいなことはやっていました。高橋源一郎が、何かの本で「小説を書きたければ、好きな作家の文章をマネすることだ。ちょうど、ちょうど赤ん坊がママの口真似をして言葉を覚えていくように」ということを書いていて深く納得した記憶があります。子供は、別に「言葉の意味を理解して」マネしているわけじゃなくて、とりあえず母親の言葉をそのままマネをして、発してみる。で、発しているうちに、言葉の意味がわかったりして、自分の言葉にしていく、ということで言葉を習得していくようです。（だから、子供の言語習得って、外国語でも発音がすばらしいんですね。おそらく。）大前研一も、他の多くのコンサルタントも、最初は「とにかく他の人が作ったアウトプットを読み込む・書き写す」という形で、コンサルタントとしての分析法・表現法を自分のものにしていったようですし。ということで、良いな、と思ったものはとにかく真似てみる／同じようにやってみる、ということが大事であり、実はものごとを習得するための一番の早道なのではないか。ということを再認識しました。（もちろん、それとセットでロジカルシンキングみたいなクラスでＴｉｐｓを確認する、という作業があるとより効果的なのでしょうけども）

  2005/05/30

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• 【自分メモ】自分は何を大事にしているのか？

  少し前の話なのですが、私の友人を介してある人と名刺交換をしました。その方と名刺交換をした数日後に、その方から「この出会いを大切にしたい」という旨のハガキ（直筆メッセージ入り）をいただきました。予想外のハガキだったのでとても嬉しく、印象に残りました。別の知人で、「メールを送ると必ず返信が来る」という人もいます。私もたいがい返信を書く方なのですが、この方とのやりとりでは根負けです。一日に5回も10回も手帳を見返して、「あいている時間がないか」「これからの時間をどう使うか」を綿密に確認しながら、ガシガシ行動している知人もいます。そういう人たちと接していると、「この人は『人との出会いを』（あるいは『気心の知れた人とのコミュニケーションを』、『自分の時間を』）とっても大切にしている人なんだなぁ」と感じます。何かを大事にする人は、大事にするための方法論・一貫した方針・習慣みたいなものを身につけてますね。ということで、ふと自分を見返して見たときに、「大事にしたいと思っていること」を「全く大事にしていない」ことに唖然としました。手帳は持っているし、会いたい知人・友人のリストは作っているのに「思い出した頃」にしかメンテナンスをしない・・・。たくさんのメールを勢いで書いてしまうので、ずいぶんと「ぞんざい」で後から読み返してみて「こんな文章を」と思うようなものをそのまま送信してしまう・・・・。よくよく考えてみたら、ぼく自身が「他の人よりもきちんと管理・メンテナンスしているもの」といえば、「自分の株式ポートフォリオ」と「仕事のToDoリスト、とワークプラン」でした。余りにも寂しい人生ですね・・・。これでは。こういうことが無いように、と少し反省をしてとりあえず、今後の平日・週末の予定を一覧表にして、「会いたい人」リストと突合せをすることで、次々に予定を入れていきました。今まで「また飲みに行きましょう」と社交辞令にしていたものを「○○日のご都合は？」という形で聞いてみるようにしました。ということで、6月は結構楽しみな再開、がいくつか出来てきました。あとは、こういう動作を続けることですね。。。

  2005/05/24

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• 【NFL(アメフト）のドラフトについて】（続き）

  NFLドラフトについてです。なぜ、これだけ盛り上がる「一大イベントになるのか？」ということについて。当然、アメフトというスポーツが、大学アメフトもプロのアメフトも「国技」と言ってもよいくらい、人気がある、ということが前提にあるわけですが、それでも「ドラフト」までもイベントにできてしまえる、というのは「人気」だけで片付けられないものがあるんではないかと思います。(例えば、日本プロ野球が最も人気があったときに「日本でプロ野球ドラフト会議」が、同じような形で人気が出たわけではないですね。「江川の空白の一日」みたいな「ゴシップ・ワイドショー」としての関心を集めることはあるわけですが）インターネットで生の映像やらウワサやらに接しない状態にいても、「どれどれ？」と興味を持って見られるのは、以下の理由があるからだと思います。■見ている側としてルールが極めて透明・明確で、かなり『勝ち負け』がはっきりする。「前年度成績の悪かったチームから指名する」というウェーバーですので、「ドラフト候補選手のうち、どの選手が評価が高かったか」が一目瞭然です。で、ドラフトの指名順位が選手の契約金やら年俸やら注目度合いやらをすべて決めていくので、ドラフト候補選手の評価が上がって有名人になったり、急に評価が下がって注目されない人になったり、あっと驚く高い指名があったり、低い指名があったり、というドラマがあります。ちょっとかわいそうなくらい、「勝ち組・負け組」がはっきりしますし、『勝ち組だと思ったら負け組」みたいな選手も出てきます。あと、必ず「5年前にドラフトされた選手は今」みたいな特集があって、「ドラフトでイの一番に指名されたのに泣かず飛ばずで終わった選手」の特集とか、「逆にドラフト指名順位が低いのに『めっけもん』だった選手」の特集みたいなのもあります。また、指名する側のチーム側も、「ドラフト権をトレードできる」ということで、ポーカーか何かのような駆け引きが生じます。「目先の選手欲しさに、将来のドラフト権を気前良く放出しすぎた」みたいな下手くそなチームもあれば、「地味にドラフト権をかき集めて『わらしべ長者』的に、よい指名権を集める」チームもあり、ここでも勝ち負けがはっきりします。日本のプロ野球ドラフトみたいに『見ている側によくわからないルール』で物事が進む場合、勝ち負けという観点で興味を持ちようがない、というのと対照的な気がしてます。■署名記事・分析記事が多く、解説者の水準が非常に高いおそらくこれが、「面白い・面白くない」を分ける日本のプロスポーツとの一番の差だと思います。シーズン本番の「真裏」にあるドラフトにおいて、これだけの数の分析があります。○ドラフト候補選手の紹介・各選手の強み／弱み○「見本市」で評価を上げた選手・下げた選手特集○「見本市」で特に注目を集めた選手の詳細分析(生い立ちから大学時代の活躍から、私生活から性格から・・まるで探偵を雇ったのではないか、という分析）○「ドラフト指名予想」各チームがどの選手を取るか、の予想○ドラフトで成功したチーム・失敗したチームの評点○過去のドラフトでの分析（＝ドラフト当日に評価の高かった選手・チームが、本当に長い目で見て成功しているか？）それらの分析の一つ一つは、署名入りで「記者（アナリスト）」が自らのリスクで書いているのです。（「読売新聞」がドラフト予想をするのではなく、「読売新聞の○○記者」が予想するのです。競馬みたいな感じです）しかもそれらの分析の一つ一つが、非常にレベルが高い。例えば毎年必ず「大学アメフトでトップクラスの活躍をしたが、プロ向きではない選手」みたいのがいるのですが、そういう選手の目利きは殆ど間違えません。どの選手が、1巡目に指名されるか、どの選手が2巡目か・・・みたいなところも殆ど狂いがありません。彼らは、当然現役プロスカウト・コーチとのパイプも持っているのですが、自分自身が選手の目利きができる。大学でコーチをやっていた人、元プロ選手等「アメフトを知っている」かつ「文章を書ける」人が分析をしているので、読み応えがあるのです。これだけ、記者のレベルが高い理由は、一つにはリーグ・チーム・選手・記者のそれぞれが「その道のプロ」を極めようとしており、「既得権益」のにおいがしないからだと思っています。つまり、リーグは「お前らに取材してやってる」という感覚はないし、記者は「H内監督と、K原選手の確執を盛り上げる」みたいな「レベルの低いゴシップ記事」ではない、「ゲームそのもの分析」・プロの記事を書いているし、選手も自分の商品価値を上げるためにメディアをとてもうまく使っている。つまり、胴元・プレーヤー・評論家が、それぞれ「自分の仕事」をしている、ということだと思うのです。「プロ野球に特化した二宮清純」みたいな、読み答えのある分析を書ける記者や、「そんなことは素人にもわかる」というコメントしかできない解説者のレベルが上がると、プロスポーツもそれに付随する様々なイベントも、エンターテインメントに仕立てることができる、ということなんだと思いました。

  2005/05/20

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• 【NFL(アメフト）のドラフトについて】（続き）

  NFLのドラフトの続き前回は、ドラフト候補選手が一堂に会して「見本市」をやる、という話を書きました。で、「見本市」が終わると、各紙・誌が、「ドラフト予想」をします。つまり、1巡目の1番の選手から誰が指名されるか、予想していきます。「この選手は見本市で、株を上げた／下げた、とか。このチームは、このポジションに補強が必要」みたいな情報を元に、各紙・誌が予想をするわけです。ただ、見本市の後も、ドラフト候補選手が通う大学で、「ミニ見本市」みたいなことをやったり、ドラフトをするチーム側が現役選手をトレードしたり解雇したり、現役選手とドラフト権をトレードしたりして、チーム・選手の状況が変わりますので、ドラフト予想はめまぐるしく変わります。この段階での各新聞・雑誌・テレビのドラフト候補選手の分析は、すごいものがあって、例えば【○○選手は、40ヤードを4.3秒で走る等、身体能力が高い。慎重も2メートルと、ポジションの中ではかなり大柄である。技術的には、高いボールを取る時の修正能力が高い。ボールに対する嗅覚が優れていて、大プレーで試合の流れを変えるようなポテンシャルを持つ。スクリメージでのコンタクトにも強い。　但し、密集の中でスペースを確保するのは苦手。球をとる前に次の動作に入ってしまうクセがあり、ミスキャッチが多い。・・・彼の潜在能力からすると、ドラフト２巡目までには選ばれることは確実だろう】みたいな分析を、主要ドラフト候補全選手（100名近く）に対してやってます。こういうのが、一般に新聞・雑誌として売り出されるわけです。で、これらの情報を元に、「ドラフト予想」が、ドラフト当日までに、更新されていきます。ドラフト当日も、オークション会場みたいな雰囲気になります。ドラフトはウェーバー制なので、指名件を持つチームが持ち時間をつかってじっくり選手を選べる。ところが、直前まで、ドラフト権のトレードが許されるので、他のチームと駆け引きをします。例えば、「ドルフィンズというチームが、Xという選手を欲しがっているという情報をつかんでいる。ところが、ドルフィンズより前に、ジャイアンツがX選手を指名してしまうかもしれない。ドルフィンズは出来ればジャイアンツの前に指名したいはずなので、我々のドラフト指名権を欲しがるはずだ。我々のドラフト指名権とドルフィンズが持つ指名権2つをトレードしよう・・・」みたいな感じです。こうやって、ドラフト権とドラフト権、ドラフト権と選手、みたいなトレードが続けざまに起こりながら、順番に選手が指名されていきます。こうやって、オークションみたいなドラフトが終わると、次に待っているのが、各雑誌・新聞による「ドラフトの採点」です。各チームが、良い選手を良い順番で指名できたか、ということを採点するわけです。例えば、「ドルフィンズが１巡目にY選手を指名したのは、いただけない。ドルフィンズはY選手のポジションの補強は必要ないはずで、Y選手は評価が高くないので、ドラフト2巡目でも十分指名できたはずである。・・・よって、ドルフィンズの評価D」みたいな形です。こうやって、「ドラフトの勝者チーム・敗者チーム」みたいな形で、各紙がそれぞれのチームのドラフトの結果を評価するわけです。もう一つあるのが候補者についても「勝者・敗者」みたいな特集をします。「ドラフト前は評価が高かったのに、いつまでたってもお声がかからなかった選手」や、「ドラフト前は評価が低かったのに、高順位でドラフトされた」みたいな選手の特集をするわけです。そうやって最後に「ドラフトに成功したチーム・失敗したチーム」「良い結果に終わった選手、残念な結果に終わった選手」を総括して、ドラフトの「お祭り」は終わります。長くなりましたので、次回は「なぜ、たかがドラフトがこれだけの【一大お祭りになるか】を書いてみようと思います。

  2005/05/17

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• 【NFL(アメフト）のドラフトについて】

  4月23日・24日にNFL（アメフト）のドラフト会議が行われました。毎年ネットとCSで経過を逐一確認しているので、連休前はほとんど仕事が手につきませんでした。この、ドラフト会議が実に内容見所盛りだくさんで、見ていて飽きないのです。NFLのドラフトと日本のプロ野球のドラフトで大きく異なる点がいくつかあるのですが（そして、それがNFLのドラフトが楽しくて、日本のドラフトが死ぬほど退屈な理由でもあるのですが）主なものを上げると以下の3点になります。○指名が完全ウェーバー制になっている。つまり、一球団ずつ順番に指名していきます。そのため指名が重複して抽選になる、等ということはありませんが、基本的には前年度にビリのチームから順番に指名していきます。○NFLでは、ドラフトの権利そのものをトレードしたり出来る。従って、例えば即戦力のベテラン選手を獲得したいチームが、ベテラン選手をトレードで得る代わりに、今年の（あるいは来年の）ドラフト権を放棄する、なんていうことが出来ます。もちろん、ドラフト権同士を交換したり、ドラフト権と金銭を交換したり、何でもトレードできてしまいます。○NFLは32球団あるので、同じドラフト一巡目でも、一巡目の一番最初に指名された選手は「1番目」ですが、一巡目の一番最後のチームに指名された選手は「32番目」に選ばれます。なので、「ドラフト一位かどうか」ということよりも、全体の中で何番目に指名されたか？ということが重要になってきます。ということが基本ルールで、後は徹底的に(本当に徹底的に）ドラフトというプロセスを演出し、楽しみます。ドラフトで指名される選手がかわいそうになるくらい完全にショーです。大体2月下旬くらいから、ドラフト選手の中で今年の目玉は誰だろう？みたいなことが話題になり始めます。NFLは高卒選手を取ることを禁止していますので、大体は大学で活躍した選手が上位に上ります。大学で活躍したXX選手が一番ではないか？いや、XX選手はプロ向きではない・・・みたいな議論が起こります。これで、各ポジションについての目玉選手というのが一通り出揃います。これが序章。で、一つ目の山場として、この次にドラフト候補選手の「見本市」が行われます。これは、ドラフトの候補となる選手が一堂に会して、40ヤードダッシュをやったり、ベンチプレスを挙げたり、垂直とびをやったり、ポジションによってはボールをキャッチしたり、選手にいろいろな身体測定やら実践の動きやらをやらせます。体力測定だけでなく、共同インタビューもやります。インタビューといいつつ完全なる「圧迫面接」です。まず選手は、性格からチームメートの接し方から家庭環境から過去のトラブルの歴史から、全て徹底的に調べ上げられます。探偵でも使っているのか？っていうくらい、調べつくします。でもって、「プロのアメフト選手としてふさわしくない」と思われる箇所があれば徹底的に面接でいじめます。「大学時代に暴力事件を起こしたらしいが何故か？」とか「怒ってチームメートを殴ったらしいが、本当にそんなことでチームプレーはできるのか？」とか「練習をあまりまじめにやらない評判らしいが」等、ほとんどいやがらせです。これで選手の反応を見て、「○○選手は、アメフトへの取組み姿勢に問題があるからプロの世界では伸び悩むのではないか」とか「怒り等の感情をコントロールできない」とか「アメフトに対する理解が深いので、良い選手になる」とか評価するわけです。で、各選手の評価が大体固まってきます。「見本市」で大きく評価を上げる選手（思いがけず身体能力が高いとか、実は苦手とされていたテクニックが思いのほか上手いとか）もいれば、急激に評価を下げる選手（素行に問題があるとか、実は身体能力が非常に低いということがわかる）もいます。だいたい、この見本市の後は、各スポーツ紙ともに「見本市」で評価を上げた選手・下げた選手、という特集をやります。で、それにあわせて「過大評価されている選手」「過小評価されている選手」「掘り出し物の選手」「評価急上昇中の選手」「評価急下降中の選手」等の特集を組みます。・・・続きは明日以降に

  2005/05/10

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• 【自分メモ】納得レベル・日報

  コンサルタントに向いている人ってどんな人か？と以前聞かれたときに、「納得レベルの高い人」と答えたことがあります。「納得レベルが高い」というのは自分で勝手に考えた言葉なのですが、要するに「この水準の説明がないと納得しない」というレベルのことです。「なーなー」では納得しない、ということです。で、正しい・間違っているはとにかく、自分として納得いかないことは、妥協しない（「そういうものなのか」で済まさない）という姿勢が自分のアウトプットを出す上で非常に重要である、ということで、一緒にお仕事をしたコンサルタントには、だいたいあてはまっていたと思います。（※ちなみに「人の話を聞かない」という意味ではありません。人の説明を聞いても「こういう点では正しいと思うけど、こういうのってどう判断するの？」という具合に、「ギモンが尽きない」という意味です。）だいたいベンチャーとか企業の再生に成功したリーダーの語っている内容を読むと、その点が共通していると思います。セブンイレブンをやろうと思ったとき周囲は「小さい小売店は大きなスーパーには勝てない。（だからコンビには絶対成功しない）」「日本と米国では、消費者が異なる」等と反対した。でも「小売のキモは、結局オペレーションではないか？」という思いを否定するような納得のいく反論はなかった。　というのが鈴木敏文氏がセブンイレブンを辞めなかった理由だそうです。で、そんなことを考えながら、転職後２ヶ月くらいの自分向けの日報（本日の作業・気が付いたこと・明日以降の作業なんかをまとめていたものですが）を見返してみると、「このときおかしい、と感じたことは、相変わらずやはりおかしい」というのがあります。そういうのを眺めてみると「この部分のこういう問題点を変えてみよう」みたいなことが思いついたりします。「おかしいな？」と思うことを「そういうものか」と納得せずに、とにかく書き留めるか、その場で聞く、っていう姿勢を失わないようにしたいな、と思います。こういう「納得いかないポイント」って、書き留めたり、その場で改善策を立てたりしないと、恐ろしいスピードで「当たり前」になっていってしまうな、というのを本日再認識する出来事がありましたので書き留めておきました。

  2005/04/25

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• 【自分のValue Propositon】

  トム・ピーターズ引き続き。トム・ピータースの【お金を稼ぐ／成功する100の方法】の中で、「自分のValue　Propositionを定義せよ」というのがあります。しかも、「一般の商品と同じで、8語以内で説明できるものでなければ、有効なValue Propositionではない」という但し書き付です。Value　Propositionとは、日本語に訳すと「価値提案・価値提議」のことで、要するに「自分の価値（存在意義というニュアンスに近いかもしれない）はこの辺にあると思います」ということです。「早く、安く、うまい丼を提供する」みたいなものですね。これを的確に、インパクトのある言葉で表現することは非常に難しいです。一番これを「うまく表現できているなぁ」と感じる私の知人は、「夢を追う人を助ける。投資銀行の『夢』版」ということを自らのValue　Propositonとしています。彼は個人でコンサルタントをやる傍ら、ボランティア活動に力を入れています。彼の活動の特徴は、「ボランティアに心血を注いでいる人を助ける」ということを主要活動の一つにしている、ということです。（例えば、ストリートチルドレンを助ける活動にのめりこんでしまい、本業の医者の仕事がほとんど出来なくなっているにも関わらず、『私の任務は子供たちを助けること』とがんばっているお医者さんの支援をする、みたいな形です）彼はこれを自分の「Value　Propositon」にしており、彼の言動（「動」という部分が重要ですね）がすべてこのValue Propositionを軸に回っているので、彼の言葉・行動には力があり、勢いがあります。彼曰く、「世の中の多くの人は、自分の領域を決めない。だから決めてしまうと、とても強い」のだそうです。良いValue　Propositonってどんなものか？ということをつらつらと考えると、「分かりやすい」「オリジナリティがある（＝自分の言葉で語られている）」「社会的なメッセージがある」ということですね。これは対象が「人」であろうが「企業」「製品」であろうが同じことだと感じます。というわけで、私のValue Porpositonを不完全でもよいので言葉に落としてみる。これが今年の課題です。今までもそれらしきものを持っていたのですが、「オリジナリティ」「社会的メッセージ」という視点がごっそり抜け落ちてましたので。さて、Value Propositonについて考えているうちに気が付いたことをもう一つ。最近の「キャリア志向」みたいな動きものって、Value Propositonを意識する、ということに必ずしも直結しないのではないか？と感じます。（キャリア志向とか、手に職みたいな言葉が行き過ぎてしまって実態を伴っていない、というか。）「○○銀行の行員（あるいは人事部）」というのはValue Propositonにはなりませんぜ、という点では今の「キャリア重視・転職万歳」みたいな点は正しいと思います。ただ、「キャリア・手に職」というのも行き過ぎると、「だから、MBAだ」とか「だから転職して『キャリア』を積むんだ」とか、「だから資格を取るんだ」とか、単に、「○○銀行・○○物産」みたいな企業という括りを「MBA、ERPがわかる」みたいな、機能という括りに変えただけで、本質的なところは何も変わらないのではないか？つまり、結局はValue Propositonになりえないのではないか？と思います。というわけで、「自分の言葉で」Value Propositonを書くのが大事ということになるわけですが、これは結構難しいですね・・・。

  2005/04/21

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• 【自分メモ】少しずつ褒める

  「エクセレントカンパニー」の著作で有名な、元マッキンゼーのコンサルタントの　トム・ピーターズ（Tom Peters) が、　【お金を稼ぐ／成功する100の方法】というファイルを自身のHPにて公開しています。その中に、「明るいやつを採用し、暗いやつをクビにしろ」というのがありました。ぼくの前の会社の上司で、元大手銀行の経営企画部長だった方も、「よい（よくなる）会社と悪い（悪くなる）会社を見分ける一番の方法は、こうだ。　良い会社は、みんながみんなお互いを少しずつ褒める。　悪い会社は、みんながみんなお互いを少しずつ悪く言う」上記の二つは、基本的に同じことを言っているのではないか？と思います。要するに、「ポジティブなエネルギーも、ネガティブなエネルギーも会社という組織の中では伝播する」ということだと思います。今の会社にいても、会社の雰囲気って、良い場合も悪い場合も、社員同士の会話によって伝わり、伝わると同時にさらに強化されるのではないか？と思います。つまり「ネガティブなウワサ・コメント」は「ネガティブなウワサ・コメント」として社内を伝わるだけでなく、伝わることによって「ネガティブ度合い」がより強化されるのかな？と思います。という観点で、自分の言動に反省すべき点は多いな。と、社外の人と交流をしてみて感じました。ネガティブ発言が最近多いな・・・。と。コンサルタントの立場だと、クライアントの「この辺がちょっとなぁ」というところがあっても、所詮は他人なので「楽しい悪口」になることが多いような気がします。悪口は悪口として「それはそれとして、仕事は仕事できちんと仕上げよう」みたいな割り切りもできますし、その「悪口」の部分がクライアントの会社らしくて、憎めなかったりもします。ということで、コンサルタントの時にはしょっちゅうクライアントの悪口を言っていたように思いますが、どちらかというと、軽口・冗談みたいな悪意の無い楽しい悪口が多かったように思います。自分も一緒になってネガティブになることはあまりなかったように思います。（もちろんクライアントに対して悪口を言うこともしませんし。）ところが、事業会社にいるとそうは行かない。全ては身内のこと、ですので、一言一言が重い。シャレにならない。というわけで、ネガティブ発言撲滅運動＋少しずつ褒める運動意識してみようと思います。

  2005/04/14

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• 【プレゼン引き続き】パワーポイントの功罪

  昨日の「パワーポイントは害悪である」の続きです。「世の中から○○が無くなったら・・・」という話ってよくありますが、パワーポイントの場合どうでしょう？「世の中からパワーポイントが無くなったら、ホワイトカラーの人の生産性って劇的に下がるのか？」ぼくは、「実は、ホワイトカラー全体で見ると生産性が下がるどころか、むしろ上がるんではないか？」と思ってしまいます。少なくとも、「生産性が下がる」ことは無いような気がしています。パワーポイントの一番の「罪」の部分は、「ものごとを伝えるために一番重要な『言葉』がものすごくおろそかになる」ということです。「発表者の頭の中の混乱をそのまま紙にしました」みたいな発表ってたまにありますが、言葉でしゃべるとすぐに支離滅裂とわかるものでも、同じ内容をパワーポイントにするとれが「もっともらしく」見えてしまうのです。例えば提案書を作るときに、普通は「１．背景」「２．現状の課題」「３．解決のオプション」「４．今後のスケジュール」みたいな章立てになります。言葉で説明しようとすると、１～４を言葉（つまり論理）でつないでいかなければならないのですが、パワーポイントだと、1ページ目：「背景」：背景を思いつく順番に箇条書きにする。2ページ目：「現状の課題」：課題を思いつく順番に箇条書きして、ページの右下に目立つ色の吹き出しで、「このままではわが社が危機に！」とか書く3ページ目：「解決のオプション」：オプションA、オプションB、オプションCを作って、○×△をつけて、「Bを取ることでわが社の業績UP」とか言う上向きの矢印を書く4ページ目：「今後のステップ」○○に交渉申し入れ、条件の提示、妥結、みたいなスケジュールを作る。と書くと、一つ一つの記述が「もっともらしく」見えてしまい、プレゼン資料そのものが「もっともらしく」見えてしまいます。で、聞き手は「もっともらしいけど、なんだかわかりづらいぞ」と資料を一生懸命目で追うようになる。そういう、「ムダな発表」がものすごく増えているような気がします。一方「もっともらしい」プレゼンを作ることで、発表者自身も思考停止に陥ることがとても多いと思います。パワーポイントを目の前にすると、テキストの左揃えをしたり、四角形の色を変えたり、影をつけたりと、交渉しているビジネスマンの図を探したりと、そういう瑣末なことが次から次へと気になってしまいます。また、「本当はこれもあれも書きたいけど、スペースが無い」という理由で、考えるのをやめる誘惑にかられてしまいます。で、そうやってパワーポイントをぐちぐちいじっていることで、提案内容についてじーっと考えるという「しんどい」作業から「逃げる」ことができてしまいます。こういう「もっともらしい」パワーポイントを口で説明しようとすると、「資料棒読み」のプレゼンになってしまいます。前職の上司が、この状態を上手く表現していて、「スライド（＝資料）でプレゼン」するべきところを、「スライドをプレゼン」してしまっているぞ。ということになってしまいます。昨日紹介した、「ひとつ上のプレゼン。」でも、似たような表現が出てきていて、パワーポイントを使うと、「人が主役」であるはずのプレゼンで、「資料が主役」になってしまう。その結果発表が全く印象に残らなくなる。といっています。もちろん、言葉にするよりも図にした方がはるかに伝わりやすいものというのも多々あります。どうしてこういうインパクトのある図が描けないのだろうか、とコンサル時代は常に悩んでました。でも作成の手間・しんどさは、間違えなく「もっともらしいプレゼン」＜「文章だけの提案書」＜「インパクトのある図」による提案で、世の中の殆ど（多分95％くらい）のプレゼンは、「もっともらしい」ものだと思うのです。そして、それらの「もっともらしい」ものの中で、「最初から言葉で考えていればもっとよい提案になったのに」というものも幾分か含まれていると思うのです。というわけで、ぼくは何か新しい発表を行うときには、必ずWord（かテキストエディタ）で文章にしていみます。その上で余力があれば、その文章を声に出して読んでみます。そうすると、自分で自信のない箇所が一発でわかります。そこだけ「ウソをついているときの自分の声」になるので。というわけで、「パワーポイント撲滅運動」を現在の会社で展開しようと思っています。まずは自分から、ですが。（最近パワーポイントに向かっている時間が多すぎる・・・。）ちなみに余談ですが、５～６年前に見た調査結果にこんなのがありました。プライスウォーターハウスが調査したところ、『世の中のスプレッドシート（Excelによる計算表ですね）の95％には、致命的な計算式のミスが存在する（つまり、足さなければいけないセルを足し忘れていたり、割る数と割られる数を間違えたり・・・）』のだそうです。そういう「殆どの場合計算ミスを含んでいる計算結果」に基づいて企業の意思決定ってされるんだな、と思うと少し寒くなりますね。（もちろん優秀な経営者は計算結果を見て『直感的に』おかしい数字は見破るでしょうから実害は少ないかもしれませんが）というわけで、マイクロソフトは人類の生産性向上に役立っているのか？・・・よくわかりませんね。

  2005/04/07

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• 【ひとつ上のプレゼン。】

  という本を最近読みました。これはオススメです。「ひとつ上のプレゼン」（眞木準）http://books.rakuten.co.jp/RBOOKS/0001769085/これは、CDの「ジャケ買い」ならぬ、本の「タイトル買い」で思わずクリックしてしまった本です。このタイトルすばらしいと思いました。「プレゼンがうまくなりたい」という動機がある人って必ず、「○○には勝てない。○○はすごい。○○みたいになりたい」という思いがかなりあるわけで、その思いを直接的に言い当てていて「そうそう。ひとつ上の人っているよね。そうなりたいんだよぼくも。そういうぼくのために書かれた本だよね、きっと」と思って、手にとってしまうわけです。・・・・とうだうだと書いた内容を「ひとつ上の」という一言で的確に表現できている。名タイトルですね。タイトルがすばらしいのはごもっとも、というところがあって、これは広告代理店や建築の設計屋などのクリエイター19人が一人ずつ「プレゼン」について語ったものを集めた本です。著者自身も有名な広告コピーライターだそうです。（この本では「プレゼン」とは「（広告だったり建築物だったりの）提案者が、依頼主に企画を提案するもの」という定義になっています。現在は「プレゼン」という言葉はかなり「当たり前」の言葉になっていて、必ずしも広告や建築物みたいな芸術性の高い発表に限定されない使い方をされているような気がしますが。もちろん、だからといって本書のすばらしさが減るわけではないのですが。）19人の「プレゼン哲学」はそれぞれ熱く、深く、心に刺さるものがあります。そして彼らの「プレゼン哲学」の迫力を更に高めるのが、掲載されている彼らの作品です。その作品はどれも「あ、このCM知ってる。この人が作ったのか！」というものばかりです。あんなにたくさんCMを見ているはずなのに、不思議に覚えているものばかりなんです。（「そうだ京都へ行こう」とか「モルツ球団」とか「携帯空間Fun！Car!Go」とか「ECOプロジェクト」とか「恋は遠い日の花火ではない(サントリー）」とか、建築物では「強羅花壇」とかです）というわけで、「彼らが言ったことをまとめるとこうなります」と「まとめ」を書いても、中身の2割も説明できないのではないかと思います。が、あえて「無味乾燥」な気づいたことを書くとすれば、こういうことになります。○個別の方法論は、人それぞれ（例：「自信のある1案しか持って行かないか、代替案を用意するか」とか「相手のことを徹底的に調べるか、相手のことは調べずに自分の思いをぶつけるか」とか、「相手との同調（シンクロ）を重視するか、相手を驚かせることを重視するか」とか）です。一般化は困難。○但し、全員に共通する意見は、以下の3点です。－「パワーポイント」は使わない・キライ・害悪である・よくない。⇒激しく同感で、パワーポイントを使うと「一見立派そう」だけど「印象に残らない」ものができると思います。（水着を着てビールを持つ女性のポスターみたいな感じ。どんな顔だったかすぐに忘れますね）。19人の中で、仕事でパワーポイントが役に立つと考える人は一人もいませんでした。－「複数社コンペ」は、受けない・キライ・よくない・良い作品ができない⇒一見コンペをやった方が競争が働いてよい作品になりそうですが、「コンペになると勝つことが目的化してしまう」「コンペをやる場合たいてい、受けて側が『サラリーマン』なので相手の思いを汲みづらかったり自分の思いをぶつける対象が不明確だったりする」ということで、「プレゼン」が「仕事（＝義務として取組むもの）」になってしまう、ということのようです。そして「仕事」としてのプレゼンは間違えなく面白みのないモノにになってしまうようです。－大事なのは「言葉」であり「キャラクター」である。⇒・・・これは上手く説明できません。本を読んでください、としか言えないですね。ということで、「言葉で何かを伝える」ことを仕事にしている人にはオススメの本です。ご一読あれ。

  2005/04/06

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• 【自分メモ】創造性と方法論

  少し前に読んだ本について、いろいろと考えるきっかけになったので忘れないうちにメモをしておきます。「書きあぐねている人のための小説入門」保坂 和志 (著)という本を読みました。ぼく自身は小説を書こうと思っているわけでもないし、書きあぐねているわけでもないのですが、Webに出ていた書評が良かったので読んでみました。（「書きたい」と思ったことはないんですが、小説を読んだ後で「こんな小説が書ければよいな」と思うことは多いので、将来書きたくなるかもしれないですね。）いろいろ考えるきっかけになるという意味でよい本でした。基本的には、「小説の方法論」ではなく「小説の気構え」を論じたものです。例えば「小説は一人称で書くべきか三人称で書くべきか」等の「小説の書き方」については「どうでもよろしい」というスタンスです。むしろ「方法論をいくら積上げても小説にはならない」というのが作者の根本的なメッセージです。で、なるほどな、と思ったポイントは、以下の考え方です。（少し前に読んだのでぼくの記憶によって改変されているかもしれませんが）○人物の設定を深く考えていくと、ある世界が頭の中で「立ち上がる」この「立ち上がった」世界を書くのが小説。そうでないと「予定調和」になってしまう。○自分の「書きたいもの」を吐露すると、どうしてもネガティブになる。こういう小説は読まれない。ポジティブな視点・姿勢・見かたみたいなものがないと、小説として読み手の心に届かない。○書きたいもので最初にアイデアとして持っているものは湯水のように捨てるべき。それで残ったものこそが書く価値のあるものである。で、何について考えさせられたかというと、○コンサルの方法論について、グロービスで教えて「元コンサル」ということで事業会社にいるが、結局、「方法論って自分の思いを伝える手段」である、ということ。ともすると、自分の不安とか自信のないこととか、不純な動機を「方法論」で包むことで「ごまかす」ことができるのではないか？という誘惑にかられるわけですが、これは絶対にうまく行かないな、ということを再認識しました。で、グロービスでも「方法論」だけじゃなく、「気構え」も強調する必要があるな、ということを思いました。○「ポジティブでなくてはならない」というのも、身につまされるところです。基本的に仕事のアウトプットは、「誰かを糾弾する」ものではなく「新しい方法・世界を構築する」ものであるべき（そうでないと何も新しい価値を生まない）ということですね。「正義」みたいなものを振りかざし方を間違える、失敗するということです。「正義」と比べて「今の当社・当部・自分」という視点で現状を批判したり、あるいは「あなたがたはダメだなぁ」という思想が根底にある提案は、提案に必要な「勢い」を生まないということではないかと思いました。○「新しい価値の提案」と「予定調和」についても、反省する点多しです。現状の課題をきれいにまとめる、ということはそれはそれで価値があるわけですが、「で、自分ならどうするのか」という一番苦しく、楽しい部分に到達する前に息切れしてしまうことが多々あります。で、結局「予定調和」的な提案になってしまう、という。いずれにせよ、多少なりとも小説を読む方には、上記の本はオススメです。

  2005/03/23

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• 【戦う相手を捕らえられない苛立ち】

  久しぶりにインフルエンザなどにかかってしまい、治ったと思ったら同居人がカゼをひき、とバタバタですっかりごぶさたしてしまっています。病気になってみると、ちょこちょこヒマはできるんですが、そうなるとなかなか書くネタとか気力がなかったりするもんですね。生活の中にある程度のテンションがあったほうがアウトプットが増える、ということを実感しました。さて、以前読んだ鴻上尚史のエッセイにこんなくだりがありました。鴻上尚史が俳優や演出家の卵と飲む機会があると、ある確率でその「卵」からからまれるのだそうです。「あんたの劇は面白くない」と。「じゃぁ、あんたは面白いの？」「じゃぁ、あんたの言う面白い劇ってどんな？」と聞くと、こういう「からむ人」は殆ど答えられないのだそうです。だいたい絡んでくる相手は、「自分が戦うべき相手」を明確に捕らえられない苛立ちから、著名な人を「叩く」ことで自分の地位を上げようとしているんではないか、という分析があったりします。で、この感情って何となくわかる（しかも最近結構、「よくわかる」）感じがします。自分は気をつけないとすぐに上記の「からむ人」になってしまうなぁ、と思うことが最近わりと多いような気がします。要するに「自分の歩いている道と、自分が歩いていたかった道のギャップに焦り、いらだっている」ということですね。片方では「じたばたしても仕方なくて、着実に一歩ずつ歩んでいるからいいではないか」と納得する部分がありながら、一方では「自分が自分に課した期待値を上回るのはいつか？どうやったら上回れるのか？」という感覚が残っている、という感じです。で、なぜそういう考えが渦を巻くのだろうか？とつらつら考えてみました。で、ぼくの場合はこういう結論になりました。「これまでも、自分が歩いている道が順調である。と実感したことはなかった。あとで振り返ると『結果的に』よかったなぁと思うことがあっても、その道中にいるときは『順調かどうか』なんて考える余裕もなかった。ただ、『順調かどうか』なんて考える余裕・必要がないほど目の前のことに黙って集中できる時期と、イライラして集中できない時期、というのはあるかもしれない。今までもこういう周期は確かに存在した。」で、今は「イライラの時期」に来ているなぁ、と思います。たまたまインフルエンザで「変なことを考える時間」が増えたからなのか、そうじゃないのか、よくわかりませんが、「戦う相手が明確に捕らえられない」感覚は、ちょっとむくむくとわいてきている感じです。で、イライラの原因は「目標」がブレていること、自分の立ち位置がわからないこと、が原因だろうな、と思っています。前者については、少し落ち着いて頭を整理してみる（これは休み中にだいぶできました）後者は、とにかく仕事のフィードバックを積極的に求める、ことが解決の方向なんでしょう。といわけで、自分＋同居人の体力回復で、先週・今週の休みはすっかり使い果たしてしまいましたが、ゆっくりしたらゆっくりしたなりの収穫はあった、ということになるといいなと思います。

  2005/03/21

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• 【月は誰のもの？】

  友人のページで見つけたサイト。http://www.lunarembassy.jp/osusume/osusume.htm月の土地を売ってます。こういうサイトを見て何を連想するか？によって人の思考パターンとか好みってわかりそうな気がしますね。ふと思いついたのでUpしてみました。○このサイトはホンモノ？ただの騙し？○これがホンモノかニセモノか結論付けよ、と言われたら、どんなリサーチをするか？どのくらいの期間が必要か？○このサイトに書いてあることが本当だと仮定したら他にどんなビジネスが考えられるか？○「月の土地って誰のものだろうか？」という発想が思いつく、ということ、それを大真面目に議論して、調べるということ、どちらの要素とも「楽しく仕事をする」には必要だなぁ。○仮にこのサイトが「騙し」ではなかったとして、月の土地を買ったとして、それが「無効」になる可能性はないのだろうか？あるとしたらどんなパターンだろうか？○この価格設定はいかがなものか？「宇宙好き」にとっては、安すぎるだろうし、半信半疑な人にとっては「中途半端な価格」がかえって怪しさを助長しているんじゃないのか？○月の土地を買った人を集めて何かビジネスってできないか？…こういう、一見しょうもないことを大真面目に議論する、っていうの最近あまりやってないなぁとふと、気が付きました。こういうものを見たときに「ふと立ち止まって少し考えてみる」くらいの心のゆとりが欲しいところです。本当は「ふと」じゃなく、面白いアイデアが出てくるまでじっくり考えてみるというのがよいのですが。しかし、アイデア豊富な人って、こういうネタで、上記みたいな発想が50個とか100個とか出てくるんでしょうね。。・・・・アイデアマラソンを思い出しました・・。というわけで本日はオチのないUpでした。

  2005/03/08

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• 【自分メモ】セミナーに期待するもの

  これは完全に自分に宛てたメモです。土曜日に株式投資に関するセミナーに行ってきました。バリュー投資に関する簡単な方法を解説するセミナーで、セミナーでは割安株の見つけ方を教えていただきました。（割安株を見つける＝企業の本当の価値と株式市場での価値のギャップを求める、ということですので。要するに「企業価値の算定方法」を教えていただいたということです）ぼくも前職ではプロジェクトで企業価値やら事業価値やらに携わったことがありましたので、方法そのものの目新しさを求めてというより「自分が投資する場合に、まずはざっくりと算定する方法はないか？」という観点でのヒントを求めての参加でした。その点では収穫ありました。一方で説明の大半は、自分が既に知っていることでしたので(当たり前ですが）途中何度か集中力が途切れてしまい、説明の合間に「良いセミナーとは？」というようなことをつらつら考えてました。そこで思ったのは、良いセミナーって、○「役に立つ」「使える」という方法論・ネタの提供に留まらず○「よし、ぼくも明日からがんばろう」とか「こういうがんばっている人に会えてよかった」という心意気みたいなものが伝わってくる、あるいは聞いている方が元気になる/感動するものであるのではないかと思いました。そういう観点では、昨日のセミナーは後者の部分が少し弱かったかな？という印象を持って会場を後にしました。で、翻って自分がグロービスの講師をやっているときには、上記の要素はどの程度網羅しているのだろうか？ということがふと不安になりました。ぼく自身は何故グロービスの講師をやっているのか？講座を教えることを通じて、何を伝えたいのか？という観点で十分なコミュニケーションが出来ているか？という点でもう一度チェックしてみる必要があると思いました。何回か講師をやっていると、技術的な面を教えるということについては、すぐに習熟できます。（あとは基本的には『だいたい同じこと』を違う人に教える、ということの繰り返しです）しかし、それでも「うまく行ったクラス」と「今ひとつかみ合わなかったクラス」というのが出てくるような気がしています。で、「うまく行ったクラス」と「今ひとつかみ合わなかったクラス」では、教え方の技術ということよりも、むしろ「ぼく自身がなぜこの講座を教えているのか？講座を通じて伝えようとしていることは何か？」みたいなことのコミュニケーションの成功/失敗がカギだったように思います。例えば、(正しい例えかわかりませんが）柔道を教えるときに、柔道の「型」や実践での「戦い方」を教えるだけでなく、柔道という武道そのものの「心」というか「道」みたいなものを教えることができる必要があるのではないかと。というわけで、次回のグロービスクラスでは、上記意識してみようと思いました。

  2005/03/06

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• 【「作業」と「貢献」】

  本日、「なるほど」と思う言葉に出会いましたので、忘れないうちにメモをしておきます。自分の「仕事」をイメージ・考えるときに、「何をすべきか？」という問いの立て方と、「どう貢献できるか？」という問いの立て方があります。で、「何をすべきか？」というのは「やらなくてはならない」「やらされている」という「作業」を連想させます。従ってエネルギーが下に向かっている。「自分はどう貢献できるか？」というのは、自分が何かを「与える」精神であり、自分の能力・立場に関係なく「どんなものを付け加えられるか」という、ことを刺している。従ってエネルギーが上に向かっている。コンサルタントの時もそうでしたし、今でもそうなのですが、ある目的がありその目的を作業に分解して・・・・ということを、半ば癖のようにやっていたわけですが、これは非常に「下向き・減点主義的・○○すべき・」的な発想で、こういうマインドで仕事をしても面白くないな、と気がつきました。ぼく自身は、「何をすべきなのか？自分（もしくは働いている相手）の何が間違っているのか？」というところにすぐ目が行ってしまい、発想が寄ってしまう傾向があります。というわけで、読んでいてはっとする表現でした。ちなみに、この表現の元ネタは、ピーター・ドラッカーの「The Daily Drucker」という本だそうです。恥ずかしながらぼくは、ドラッカーがどんなにすごい人なのか、今月の日経新聞の「私の履歴書」を読むまで知りませんでした。

  2005/02/28

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• 【「何?」と「何っ！」】

  誰が言っていたのか覚えてないのですが、自分の精神状態に余裕がある・ないのバロメーターに、何か話を持ちかけられたときの反応、というのがある気がします。「○○さん、聞いてください！」「あの、ご相談があるのですが・・・」みたいな、「これから何か話が始まる」みたいな相談の持ちかけられ方に対して、「何、何、何？」（何か面白いことないの？）という具合に、前のめりに返事が出来るか、「えー、何っ！」（今度はどんな厄介な話なんだ？）という具合に、後ろ向きな返事になってしまうか、2タイプに分かれると思います。前者は、「何か楽しいことをこれからやってやろうか？何か新しい面白い話はないか？」という具合に、新しい可能性にオープンです。犬だったら尻尾を振っている感じです。後者は、「今私が抱えているトラブル・厄介ごとに、今度はどんなジャマをしてくれるんだ？」という具合に、非常にネガティブかつ守りに入っています。しかめっ面で言う感じです。で、会社でも個人でも、世の中を変えてやろうと強く思っている人や、何かを創造しようと強く思っている人は、典型的に前者の反応が多いように思います。「自分の得になるかどうかはともかく、面白い話には一枚かみたい」という姿勢が強いのです。一方、「今の秩序を守る」とか「新しいものを取り込む余裕がない」という個人・企業は、「断る言い訳をまず考える」と思います。で、そうなると後者のような人には、面白い話が来なくなるのでしょう。ぼく自身はどうかと言うと、気が付くと後者になっています。目前の課題を重く捉えすぎて（あるいは完璧にこなそうとしすぎて）それ以外のものを受け入れる余裕がなくなる、という傾向が強いです。で、最近得にその傾向が強かったですね。というわけで、少し反省です。

  2005/02/27

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• 【コンサルと事業会社の違い】身内と外の違い

  事業会社に移ってから、なかなかうまく出来ないことが一つあります。「身内」と「外」の線引きと、「外」に対する振舞い方、がとても難しいなと感じています。コンサルティング会社にいると、なかなか身につかない感覚なのかもしれません。コンサルティング会社の場合、「身内」と「外」は非常にわかりやすいです。「コンサルティング会社の人」＝「無条件に身内」であり、「クライアントの人」＝「無条件に外」です。コンサルティング会社の中では、プロジェクト情報は基本的にはプロジェクトメンバー全員でシェアします。「この部分悩んでいるので相談にのって欲しい」とか「クライアントのＡさんは、曲者だから気をつけよう」とか「今仕事は非常にまずい状況だ」とか、「プロジェクトのアウトプットをよくする」ためのものは全て「ホンネ」で共有します。クライアントに対して出すアウトプットも、まず身内で徹底的に叩き、クライアントに発表・提出する段階では、メンバーが一丸となって、そのアウトプットを支持します。（たまに、そうではなくて背中を刺すコンサルタントもいますが・・・）プロジェクトにとっての利益＝コンサルタントみんなにとっての利益という形でとてもわかりやすい。そして、クライアントは無条件で「外＝お客さん」です。基本的には「説得すべき相手」であり、「彼ら」に対して「我々としての提案」を出す相手、ということになります。ところが、事業会社の場合はその境界が非常に曖昧です。同じテーマでチームを組んでいても、他の部門の人は「外」の人ですし（ちょうどコンサルタントと、クライアントのプロジェクト事務局メンバーの関係です）、同じ部署の人でも、ホンネで情報共有をしない方がよいケースも出てきます。その結果、「この情報はどうやって共有するべきか」とか、「この段階で相談した方がよいのか、もう少し自分の見解を作ってからの方がよいのか」とか、「この提案は、『部門としての見解』として出せるのか、出せないのか」、「これをお願いするにはどうしたらよいか」等、考える必要のあることが各段に増えてきた気がします。基本的には、良いアウトプットを出せば「身内に近い」人が増えて、さらに仕事がやりやすくなる、というところはコンサルタントも事業会社スタッフも同じなのですが、「ここから先は身内です」という線が引きにくいことで、いくつか失敗をしています。間違えながら学んでいければいいな、と思います。

  2005/02/10

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• 【七味五悦三会】

  ちょっと時期的に「早すぎる」もしくは「遅すぎる」言葉ですけれども、最近読んだ本に出てきて、気になった言葉ですので、自分のメモのために載せておきます。「七味五悦三会」という言葉があるようで、江戸時代の庶民は、除夜の鐘を聞きながらその年に７つのおいしい食事と５つの楽しい事と３つの新しい出会いが、あったか思い返してみて、それらが思い返せたら、「今年は良い年でした」ということだそうです。これ、とてもよい言葉だと思いました。「今年の抱負」みたいなもので使えればよかった、と思いましたがこの言葉を知ったのはその後でした。この言葉の良いところは、「毎年起こった幸せを大事にしよう」という姿勢が自然と伝わってくる言葉にある、ということとそれぞれの数字が、大きすぎず小さすぎない、というところではないかと思います。今年も7回のおいしい食事と5回の楽しいことと3回の新しい出会いくらいには出会いたいものです。というわけで、今年も既に2月ですが、七味五悦三会、ちょっと意識してみようと思います。

  2005/02/08

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• 【声のベクトル】

  竹内敏晴さんという演出家がいます。演出家としての竹内さんについては、よく知らないのですが、たまたま手にした（というか「クリックした」）彼の本を何冊か読んでいます。「ことばが劈（ひら）かれるとき」という彼の著作はとてもオススメです。著作を読む限り、彼の職業は「演出家」というよりは、「声と体を癒す人」です。著者自身が昔から耳が悪く、子供の頃は殆ど喋れなかった人だったためか、人がどういう気持ちで言葉を発しているのかとてもよくわかる。そして、相手の声の出し方と体の姿勢を見ることで、性格を瞬時に見分けられるのです。例えば、「自分は人に何か言われるとつい、いい返事をしてしまう。そんな自分がいやである」という女子中学生が出てきます。で、彼女の声と姿勢を見て、竹内氏は「あなたは外界がこわい、だから逃げたい。進入させないように壁を作って自分を閉じ、ひきこもりたい。でも相手を拒絶しておこらせるのは、これも怖い。この２つの方向が体の中にある」だから、にこやかな顔を前におき、胴体はうしろに引き込んで猫背になっている」という分析をするわけです。この本に一貫するメッセージは、「声は他人の感情に働きかけるためのものである」ということだと思います。だから、「他人に働きかけるのが怖い人」は声に緊張が出るし、「他人と向き合うことをしない人」は、声が大きくても聞き手にとっては「自分に対して語りかけられているという感じがしない」というのです。そして、竹内さんは心と心を触れ合わせる方法を伝えることで、心と声を「劈（ひら）く」のです。で、普段の仕事ではっとしたことが一つあったのですが、「ロジカルシンキング」の講座を教えたりコンサルタントとしてプレゼンテーションの資料を作ったりする中で「論理を組み立てる」ということを多く扱ってきました。で、その中で「自分の思いを伝えるために論理を使う」人と、「自分の思いを伝えない（逃げる）ために論理を使う人」の二通りの人がいるなぁ、とふと感じました。かく言う自分も、「あ、今テクニックに逃げてるな」という場面が、少なからずあったような気がします。ちょっと反省です。竹内さんは、本の中で演劇の面白い訓練を提唱しています。「Aさんは、Bさんに話しかける。でも、Bさんは後ろを向いている。で、Bさんは『自分が話しかけられた』と感じたときだけ、振り向く」というものです。つまりAさんがBさんに声を届かせる練習です。後ろを向くと不思議なもので、「自分に対して」話しかけられるかどうかを声で見分けられるのだそうで、「文脈からすると自分に声をかけられているのだろうけど、声を聞くと自分よりはるか遠くの人に話しかけているようだ。」とか「自分だけでなく、周りの人みんなに話しかけているようだ」とか、「そもそもこの声は誰に対しても向かっていない」とか、声の「ベクトル」を見分けることができるようです。ぼくも仕事で調子がいいときは、自分の発言している内容が聞き手にきちんと伝わる（コンサル用語で「刺さる」と言いますが）のを実感することがあります。プレゼンの時は、聞き手に対して「弾を撃つ」ような感覚でしゃべる練習をしました。（練習する余力のある、とても恵まれた状況の時だけですが・・・）そんなわけで、「声のベクトル」ちょっと意識してみようと思います。

  2005/02/06

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• 【市民・生活者による新聞】

  昨日に引き続き、気になっているサイトをUpします。このサイトについては、大分前からUpしようと思いながら、自分の感想を言葉にまとめられなくて、そのままになっていました。しばらく考えてみてもまとまりそうにないので、とりあえず今の段階で言葉になることだけを乗せます。MyNewsJapanというサイトがあります。http://www.mynewsjapan.com/私の知人が運営に携わっているサイトで、コンセプトは【市民・生活者が発信者となる新聞】です。要するに、無名の(必ずしも無名である必要はないけど、誰でもよいということです）人が記事を書く。で、無名の皆さんがその記事にコメントをする、というサイトです。大企業の新聞では書けない情報を、というコンセプトは奮っていると思いました。知人のやっているサイトなので、このサイトについてどう思うかということは、このサイトではなく本人に直接フィードバックするとして、自分なりにうまく整理・理解できない現象が一つありました。中に「ヤマト運輸のコンプライアンス」という記事があり、著者がヤマトの宅急便を利用したときのトラブルを書いています。http://www.mynewsjapan.com/kobetsu.jsp?sn=211で、記事の内容は内容として、驚いたのはものすごい数の反響があり、しかも殆どは筆者を非難したものだ、ということです。この記事の「読者コメント」欄を一時閉鎖するほどの勢いだったようです。この記事とその反響を見たときに、言いようのない居心地の悪さを感じてしまいました。その居心地の悪さが、うまく説明できず、本日に至る。という感じです。○読売新聞とか朝日新聞とかの「書いている人の顔が見えない」新聞でも同じような反応が起こるのか？とか○そもそもこのサイトは、サイト運営者の意図通りに読まれていないのではないか？それはなぜか？とか○著者が「正しい」「正しくない」以外に、「好き」「好かない」というニュアンスが出てくるのはなぜなのか？とか、いろいろ感じるところはありました。で、一つだけ再確認したことがありまして、○人間は、人のメッセージを「好き・嫌い」でまず受け止める、ということです。いくらロジカルシンキング等を勉強して、「正しいこと」を言おうとしても、聞き手の顔を思い浮かべてどういう反応が返ってくるか、考えた上で無いと賛同は得られない、ということですね。（もちろん、この上記サイトのように不特定多数に宛てたメッセージでは、それはとても難しいわけですが）普段のコミュニケーションで注意すべきポイントだと感じました。で、居心地の悪さの正体がわかったら再度言葉に落してみることにします。

  2005/02/01

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• 【腕立て伏せ百万回】

  最近応援しているサイトが一つあります。Million Pushupsというサイトです。http://www.millionpushups.com/思わず笑っちゃう簡単な企画なんですが、いろいろ考えさせられるし、勇気づけられるし、深い。感動します。サイトの作者は、2000年の正月に、「よし！俺は腕立て伏せを100万回やる！」と家族に宣言して、腕立て伏せを開始しました。それ以来の「腕立て伏せ記録」が載っているサイトです。○2000年1月以来の現在の腕立て伏せの累積回数（ちなみに、約30万回やってます）とか○このペースで行ったらいつ100万回を達成するか（ちなみに、2017年ごろです）とか○毎月何回腕立て伏せをやったか、とかを見ることができます。で、何が考えさせられ、勇気付けられ、深いか。○「腕立て伏せ」は殆どの人がやったことがあるでしょう。でも、「100万回」やったことがある人は殆どいないはずです。そして、多分作者は、「100万回やるためには、毎日○回やらなくては」とか、考えずに勢いで、「よし！100万回だ」と決めたんだと思います。たかが腕立て伏せでも、「勢いから出た目標」と「その目標に向かった地道な努力」があると、面白いことになる。ということですね。○作者の月別の腕立て回数を見ると、最初の1年は、全然回数をこなせてません。でも、2年目・3年目とやっていくうちに、ペースがめちゃめちゃ上がってきます。きっと、最初の1年目が一番つらかったんだろうな、と思います。思ったほど腕立ても出来ない。100万回なんてはるか遠く。最初の決意のころの、新鮮な気持ちが維持できない。きっと作者は、「100万回やろう」なんて宣言してしまった自分を恨み、激しく後悔したはずです。「決意・好奇心」って「お調子者の信用ならない友達」みたいなところがあります。「お調子者」ですから、面白くなくなってきたりつらくなってきたときには、味方になってくれない。で、物事を達成するためには「忍耐力・持続力」という「常に誠実でそばにいるけど、いつも控え目な友達」みたいのが必要なんだと思います。そして、「忍耐力・持続力」が存在感を持ち始めると大きな力を生む・・・みたいなところがあるんだと思います。○何でもよいのでコミットした人って強いですね。ぼくが、飲み会に行ったり、映画を見たり、音楽を聴いたり、本を読んだり（要するに、興味にまかせていろいろなことを少しずつ）している時間を、このサイトの作者は、「腕立て伏せ」に充てているのだと思います。何かにコミットすると、そういう小さい時間の積み重ねが得られるというか。2004年後半は作者も少しサボり気味だったようですが、2005年に復活しました。なのでこれからも、たまに途中経過を見て、「よしぼくもがんばろう」と、思うことにします。ぼくなりの、「腕立て伏せ100万回」とは何か？というのを常に忘れないようにしたいものです。

  2005/01/31

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• 【アンテナとV字回復】

  「何だかいろいろなものにアンテナが反応する。最近いろいろと感度がいいなぁ」と思うときと「何だか毎日が淡々と過ぎていく」と思うときがあります。前者が立て続けにおこると、「最近調子がいいなぁ」と思って気分も盛り上がってきます。で、どういうときに「アンテナ」の感度がよいかというと、ぼくの場合「やるべきことをやっている」という場合じゃないかと思います。懸念事項だとか「やらなきゃならないことをやっていない」とか、「自分との約束を守っていない」みたいなときは、そのこと自身が気になって、なかなか外からの刺激に敏感になりません。注意力が削がれているからかもしれませんし、そもそも「これ以上刺激を増やしてどうする」という風に無意識に自己防衛しているのかもしれません。こういうことに気がついてから、「最近いろいろ、とっ散らかっているな」と自分で思ったら、ToDoリストを細かく細かく作っていくという作業をするようになりました。そうやってToDoを作って「これをやらないと精神的に安定しない」という作業を特定するわけです。で、これは企業のリストラのセオリーと同じだなと思いました。日産がそうであったように、企業を再生するときには、まず一度膿みを徹底的に出すことがセオリーとされています。一年で大きな特損を出した方が「回復」を演出しやすいとか、税制面でもあまり不利にならない、とかいろいろなテクニカルな理由はありますが、それは本質的なことではなく根底には上記と同じ思想だと思うのです。「とっ散らかって」いる状態では、将来のことにアンテナが張れないのではないかと。まず、膿みを徹底的に出す。（もちろん、何が膿みで何が膿みでないか、見分けるのも経営者の手腕ですが）で、膿みを徹底的に出して、身軽になった状態で、「で、ぼくは何をしたかったんだっけ？」「ぼくには何ができるんだろう？」と真剣に考え始める。で、考え出すと世の中にいろいろな刺激があることに気がつく。そうやって、V字回復ができるんではないかと思うわけです。そういう意味で、一度で膿みを出し切るのって大事なんではないかと思います。そうしないと、「負け癖」がついてしまって「で、自分は何をしたいの？」というのが考えられなくなってくる。というわけで、ぼくは最近仕事がとっ散らかり気味だったので、一度ここで棚卸が必要です。

  2005/01/21

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• 【青色LED訴訟について】社会正義と社会秩序（続）

  さて、前回の続きです。（仕事でバタバタしていて前回から少し時間が経ってしまいました。）「社会秩序」についてですね。前々回、ぼくは『日本の司法制度にとっては、社会正義ではなく、社会秩序を守るためのものである』だなぁ、と強く感じた、と書きました。このコメントのニュアンスは、うまく書けないのですが「結局、法律がぼくのような力のない市民を救ってくれる、っていうのは夢物語なのだな」という感じです。「ウルトラマン」って、普通のおじさんが着ぐるみ着ていただけなのね。というか。次の２タイプの上司がいたとして、どちらの部下になりたいか、という問題と同じだと思っています。上司Ａ：常に正論を言う。ぼくが何らかの抗議をして、ぼくが正しいと上司が認めたら、上司が社内的に立場が悪くなってもぼくをかばってくれる上司Ｂ：長いものには巻かれろタイプ。ぼくが何らかの抗議をしたら『君の言うことはわかるなぁ。でも、会社ってそういうもんじゃないんだよ。』と、ぼくを励ましつつ丸め込む上の例でいうと、上司Aは「社会正義」、上司Bは「社会秩序」です。どちらも悪いヒトではありません。そして、AタイプかBタイプか、というのは仕事の出来る出来ないとは本質的には関係ありません。スタイルの違いです。（そういう意味では、ぼくは「社会秩序」が「悪い」と言うつもりはありません）しかし、部下として「自分がどうしても納得がいかないことがあったときに、どちらの上司に相談したくなるか」ということで言えば、圧倒的にAタイプです。Bタイプの上司には「きっとこのヒトに相談してもムダだな」と思うでしょう。そして、司法制度も「長いものに巻く」ためのものではなく「納得いかせる」ためのものであるべきであって欲しいな、と思うのです。一般論として、個人対企業で考えた場合、上の例でもそうですが圧倒的に企業側に力があります。個人は「納得いかないけど会社の秩序に反する」問題については、声を上げづらいのです。例えば、社長のセクハラを受けた女のヒトは、その会社の中での「社会秩序」を維持するためには、黙っているしかないのです。その女のヒトが「セクハラけしからん！」と言って立ち上がるためには、何が必要か。「あなたは正しい！」と背中を押してくれるヒトです。で、背中を押してくれるヒトは誰か？もし、司法制度＝上司Bだったとしたら、司法制度は絶対に背中を押してくれません。背中を押してくれるのは、市民団体であったりマスコミであったり、個の力が集まってできた「世論」です。司法制度＝社会秩序ということであれば、今の世の中でセクハラを訴えられるのは、「セクハラが間違っているから」ではなく、「世論がセクハラを許さないから」ということになります。それは悲しすぎるな。とぼくは思ったわけです。ぼくの損害保険の件でもそうでした。初めて個人で訴訟を起こそうとしている。しかし結構お金がかかるということがわかる。お金をかけて敗訴した場合「お金を盗まれた上に、さらに訴訟費用を失ってしまう」ということになる。そして、一般論として「損害保険では、約款に書いていないことを認めるようになると収拾がつかなくなるので難しいんじゃない？」という『アドバイス』を受けます。ぼくはこう思いました、「よくわからないけど、ぼくの主張って間違ってるのかなぁ？保険でカバーされていると思っていていざというときに、保険金の支払いを受けられなくて、本当に途方に暮れているヒトって世の中にいっぱいいるんじゃないのかな？それを認めてしまうとそもそも保険会社って何のためにあるのかよくわからなくなるぞ？そんなことはないのかな？」こうやって個人的に悶々としているところで、弁護士が「勝てるかどうかはわかりませんが、あなたの主張は間違ってない。いっちょ戦ってみますか」と言ってくれたので、背中を押されたわけです。・・・続きは（続くのかな）次回です。

  2005/01/20

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• 【青色LED訴訟について】社会正義と社会秩序（続）

  さて、昨日の続きです。ぼくが訴訟の過程で何を考えて何を経験してどう考えたか、みたいなことを昨日の続きとして書こうと思っていました。思っていたのですが、前回の日記にいろいろと興味深いコメントをいただきまして、いろいろと考えることが出てきましたので、もう少し本件に関してぼくが思ったところを付け加えます。コメントをいただいたみなさん、ありがとうございます。前回のレスでは、「ありがとう」の一言もありませんでしたね。失礼しました。まず、ぼくの書き方がまずかったところの補足から。ぼくは、別に「どちらかの主張に軍配を上げるべきである」と思っているわけではないです。前回、ぼくがさかんに「シロクロ」という言葉を使っていたので、そのような誤解を与えてしまったように思います。すみません。個人的には、8.4億円という金額は「妥当ではないか」と思っています。ぼくは、中村氏が数百億円ももらうべきだったと思っていません。「そんなにすごい発明なら、事前に会社と契約するなり、会社をやめて独立するなりするべきではないか？」ということもその通りだと思います。その点＃２８さんと同じ意見です。で、仮に8.4億円という金額が妥当であったとして、ぼくが納得ができないのは「裁判所はなぜそういう判決を出さずに和解という形に持ち込もうとしたか」ということです。裁判所が8.4億円という金額が正しいと思うのならそういう判決を出すべきであって、「和解」という形でお茶を濁すべきではないと思うのです。「実質的には差が無いのではないか？」という意見もあるかもしれませんが、ぼくはそうは思いません。その判決（Or和解）の後で、似たような訴訟が起こったときの影響が大きく違うのです。これは、ぼくの訴訟での経験から来る感想です。ぼくは、ネットバンクを使った空き巣被害にあいました。そのときに入っていた損害保険の約款には、「通帳や銀行カードを盗まれた場合にはXX円の保険金を支払う」と書いてありました。そこでぼくは、「通帳もネットバンクのアクセスカードも実質的には同じ役割では？」ということを主張したわけです。一方、損害保険側は「約款に『ネットバンクのカード』と明記していないためそれは払えない、という主張でした。裁判所は和解勧告を出しました。「原則としては約款に書いてあるもの意外は保険の対象にならない。でもそれでは『あんまり』なので、中間をとって半分支払うということでどうか」という趣旨でした。ぼくの件が、和解ではなく判決だったらどうなっていたか？「約款にその通り書いていなくても同じ役割を果たすものであれば、対象になる」ということを一度裁判所が認めた、ということが記録として残ります。ですので、今後は似たような状況で困っている人は、裁判を起こして自分の主張がしやすくなるわけです。そうなると、次に似たような状況の訴訟が起こったときに、争いの焦点が「約款に書いてない＝保険の対象にならない、というのは妥当な考え方か」というものから、「約款に書いてないものについて、何を保険金の対象として何を対象外とすべきか、という線引きはどういう考え方でなされるべきか」という点に移るわけです。それだけ世の中の法律に対する「解釈」が進むわけです。一方で和解だと、ぼくのケースは「ぼくだけの特別なケース」ということになってしまうわけです。基本的には裁判所は、ぼくの主張（つまり、「約款に書いてある・書いてない」という単純なことで保険を払う・払わないを決めるのは、おかしいのではないか？）を、「無視」した格好になるわけです。意地悪な言い方をすると、裁判所は「『約款に書いていない＝保険金を払わない』という主張はさすがにムリがありそうだ。でも、それを世の中に認めてしまったら、似たような訴訟がどんどんでてきて、めんどうなことになる」と、判断をすることを積極的に放棄しているわけです。繰り返しますが、訴訟をしている当事者どうしが和解することを選択し、うやむやにするのであれば、話は分かります。訴訟の当事者は、当事者どうしが満足すればそれでよいからです。しかし、裁判所の役割は「世の中の出来事に法をあてはめて解釈すること」ではないでしょうか？科学者の使命が世の中の真理を明らかにすることであり、経営者の使命が社会的に意義のあるモノ・サービスを事業という形で提供することであれば、裁判所の役割は現実の出来事を法にあてはめて「解釈」することだと思うのです。しかし、その『解釈』を和解という形で放棄しているから、「日本の法制度は腐っている」という中村氏の主張にうなずいてしまうわけです。また長くなりました。「社会秩序」の話は、次回ですね。

  2005/01/14

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