カテゴリ:映画
母と本を読み映画を観たのは小学中学年の頃だったと思います。 健気に生きている末子が同じ年ごろの自分に重なり、 忘れられない本であり映画でした。 昭和28年、九州の炭坑町。幼くして両親を亡くし、長兄の僅かな稼ぎで身を寄せ合って暮らす4人の兄妹。やがて臨時雇いの長兄が解雇され、一家は離散、次兄(にあんちゃん)と10歳の末子は、知人宅の居候の身になった。さらに襲ってくる苦境に次ぐ苦境。しかし、末子は希望を捨てず、真っ直ぐに生きていく。貧困の悲しみ、兄妹の愛と絆、教室の友情ー末子を取り巻く現実をありのままに綴り、日本中の涙を誘った少女日記。 山田洋次が選んだ映画50選に入っていて録画していたものを昨夜観ました。 忘れられなかったはずですのにすっかり忘れていて新鮮 炭鉱で働く父を亡くし、唯一の働き手の兄まで首切りに会い4人の兄妹は離散 周りも貧しい人ばかりだけれど優しく手を差し伸べ助けてくれる人がいる。 次々続く苦境の中でもまっすぐに生きようとする4人の姿に 夫と二人涙・涙 安本末子さんの日記は、リストラが渦巻く現代にもまったく色あせていませんでした。 4人の兄弟がどんな悲惨な状況でも希望を捨てることなく前向きでいられたのは 周りに見守ってくれる人々がいたからだと思います。 にあんちゃん(二番目の兄ちゃん)がすごくいい。 末子しかお弁当を持っていくことができず、 にあんちゃんが可哀そうとそのお弁当を渡そうとしても受け取らず 水を飲んで我慢して、クラスの中では決して負けていない。 苦しいアルバイトにも根をはかず、大人にも卑屈になったりしない 勉強もいつも一番 姉役の松尾嘉代の目が印象的。 幼いころは気がつかなかったのですが、 在日朝鮮人の問題を扱った映画でもあったのです。 長兄によってまとめられたこの本が大ヒット 安本末子さんたち兄妹はそれぞれ家族を持って幸せに暮らしているとのことで 一安心 アンネの日記に触発され日記を書き続けていた私は この本でも大きな刺激を受け、更に日記に精を出したものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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