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本を片手にポレポレ生活…札幌にて

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2014.04.19
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カテゴリ:映画

青い空が広がって日差しが心地良い朝ですが寒い寒い{{ (>_<) }}

昨夜はそんな寒さをものともせず演劇を鑑賞してきました。

樫の木坂四姉妹

俳優座

その坂道は樫の木坂と呼ぶ。長崎港を望む坂の中腹に樹齢数百年を超える樫の老木があるからだ。人々はその威風をたたえ、神木として保存してきた。だがその老木も1945年8月9日の原爆投下で息絶えてしまったと思われたが、翌年の春、一枚の葉を芽吹かせた。今では道端からこの物語の舞台になる葦葉家の庭先までみごとな葉群を広げていた。
2000年、長崎は夏を迎えようとしていた。被爆者である三姉妹の生活を撮り続けてきたカメラマンの洲崎はその日、部屋のピアノについて尋ねる。
それは四女が双子の姉三女の供養のために購入したものだった。あれから55年、ピアノの調べは若かりし四姉妹が暮らしていたころへ誘っていく

 戦後の混乱をそれぞれの思いで生きてきた三姉妹の2000年の日常

被爆者として語り部となった長女

アメリカ兵と結婚しアメリカに渡り、大きな傷を抱えて戻ってきた次女

双子の姉の思いを引きずり内向きに生きている四女

お芝居の進行とともに彼女たちの人生が浮き彫りになってくるのです。

 

兄がいて父がいて母がいて四姉妹がいて、いつも歌声に満ちていた戦前1944年の家族

多分特攻に行く前の一時帰宅だった兄が中心となって歌う琵琶湖周航の歌

兄役は聞き惚れてしまったほどいいお声!!

 

戦前の明るく賑やかな家と今の老女ばかり(決して暗くはない)の家、

その対比が鮮やかで胸に迫りました。

どの役にも心が通っていてたっぷりとお芝居にはまりこむことのできた観応えのある二時間半でした。

 

家に帰って調べると

あんなに元気に動き回り自由気ままでお茶目な次女ひかる役は82歳の岩崎加根子

屋根に登って家の補修までして元気ハツラツだった四女ゆめ役の川口敦子は81歳

そして長女しを役の中村たつは1928年生まれとあるからなんと86歳!

驚きです。

お芝居を観ている限り決してそんな風には見えません。

10歳は若く見えました。

鍛え方が違うのでしょう。見習わなくっちゃ!!

この次の「八月の鯨」の奈良岡朋子が楽しみです。

音符音符音符音符音符 

私は幼い頃から母の歌声が大好きでした。

おおそれ見よ

帰れソレントへ

・・・

今でも母の若かりし頃の姿とともにその歌声が思い出されます。

昭和6年生まれで戦中女学生だった母も歌が救いの青春だったのでしょう。






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最終更新日  2014.04.19 07:16:21
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