テーマ:最近観た映画。(40149)
カテゴリ:映画
東日本大震災から5年が経った今日「あん」を観てきた。 ドリアン助川さんの原作 河瀬直美監督 樹木希林・永瀬正敏・内田伽羅・市原悦子 どら焼き屋の雇われ店長の千太郎のもとに、求人広告を見た一人の老女徳江がやってきて 働かせてくれるようお願いする。 彼女に粒あん作りを任せるとそのおいしさが評判になり店は繁盛する が、心ない噂にお客が激減し・・・
粒あんを作りながら徳江の語る言葉がいい ああ、なんと優しい気持ちでお料理をしていることか 私は未だかつて、こんなに心を込めて煮炊きをしたことがなかった。 いつも速く楽ちんにと効率ばかりを求めて、手早いことが自慢だったりして また、若い中学生や千太郎に向ける徳江のまなざしがいい 「私達はこの世を見るために、聞くために、生まれてきた。 ・・・だとすれば、何かになれなくても、私達には生きる意味があるのよ。」 何と励まされる言葉でしょう!
避難生活を送る人はまだ17万人超とのこと 多くの人々が復興とは程遠いところで生きていることに胸が痛む。 私たちの接している自主避難の皆さんも、支援が打ち切られたり2重生活が大変だったりして まだ原発後の不安が残る地元に帰ったり、自力で札幌に残る道を模索したりしている。 そして子ども達も明るく振舞いながらも必死の思いで環境の変化に馴染もうとしている。 そんな皆さんに、子ども達に、上の言葉を贈りたい。 決して無理をしなくてもいいんだよ、って。
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