アラスカの旅‐9
いや~いつぶりでしょうか?前回を全く知らない人もいるでしょうけど久しぶりに『アラスカの旅』です。前のはカテゴリから見てください。次はいつかわからんけど 目が覚めるともう外は明るい、時計を見ると5時、もそもそと寝袋から這い出てデッキに出てみる。霧がかかった森からしっとりとした空気が流れてくるような景色が広がる。空気の冷たさが、寒さよりも心地よさを感じる。ここでもまたフィルムを使ってしまう。6時ころにエンジンが掛かりボートは動き出した。それに伴い皆起き始める。ボートを進めながら朝食、キャプテンはステアリングを握りながら起用に食べている。メニューはパンケーキやトースト、卵にベーコンやソーセージなどフィヨルドをでて広い海域に入ると対岸に何本かのブローが見えてきた。まだずいぶん遠いのに噴気は消えることなく漂っている。数十分後、対岸のクジラがいるあたりへ。なんか小笠原とは別世界、岸近くまで迫った森、波一つない海面、水も濁って緑色だしすると『ブシュッー』とクジラがでてきた。 小笠原と違って気温も低いし風もないので、クジラの噴気はいつまでも白く残る。クジラの動きもものすごく緩やかだ。とても同じクジラとは思えない。僕たちが期待しているのはバブルネットフィーディングと呼ばれる豪快な採食行動だが、それをしている感じではない。どうやら餌のニシンがいる水深が深いらしく、クジラたちは水面下で採食しているらしかった。ボートの魚群探知機には水深40mほどのところに魚の群が映っていた。それでも初めてのアラスカのクジラ、風景の美しさに加え波のある小笠原のコンディションとは天と地で、ボートに腰掛けながらの余裕の撮影、いつものように身体を固定してゆれないようになどという必要が皆無ということもあり、どんどんシャッターを切ってしまう。