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2004.09.25
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カテゴリ:読書
この人の本、出るたびにあちこちで書評を見かけるんですが、今回事前の宣伝を目にする機会がなく、書店の店先で初めて、ああこんな本も出したんだと知り、購入してみました。

昨年、知り合いが中古マンションを購入し、住宅ローン減税の条件を満たしていると思って本契約まで進めたところ、その後になって、不動産屋の広告ではその物 件が50平米超だったのに、登記簿ではそうでなく、そのために住宅ローン減税も財形住宅の利子の課税免除も受けられなくなり、業者と大分もめました。

後者はもともと少ない利子への税金なのでたいしたことはありませんが、前者は何千万かを20年ローンで組んでおり、数百万ほどの損失になります。

結 局のところ、登記簿と広告の広さの表記は、素人から見ると詐欺じゃないかと思いますが、業界の慣習では「あたりまえ」だそうで、ただし、ローン減税が使え ない物件だということをわかっていて言わなかったということに関しては業者が非を認め、損失額とは一桁ほども少ない額でしたが、手数料減額ということで決 着しました。

つらつらと、本と関係のないことを書きましたが、何を言いたいかというと、税金というのは、資産などのない普通のサラリーマ ンには、自動的に支払額が決まって天引きされるものですが、そうでない人々、あるいは何らかの資産取得などが発生したときに、既存の制度の例外条項等をい かにうまく使うかで実は大きく支払額が変わってしまう可能性があるものだということを、友人の一件で痛感しており、『「超」納税法』はまさにそういう素人 の視点に立って、税金についてわかりやすく解説してくれる本でした。

『「超」納税法』
野口悠紀雄|新潮社|2004年 09月発売
文庫|ISBN/JAN:9784101256252
本体価格:514円(税込:540円)






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最終更新日  2008.03.14 22:31:01
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