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2004.10.13
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カテゴリ:パリの思い出
 東京で働く人たちの通勤時間、自分を考えても、以前東京都下の実家から通っていたときは、朝1時間20分位かかっていましたが、データを探してみても、ちょっと古いですが、平成2年の国勢調査結果を元に総務省が試算した、首都圏から東京23区内へ通勤する人たちの平均通勤時間の平均は、片道68分だそうです。ソースは一番下にリンクしておきます。

 私は東京生まれの東京育ちで、一時間以上の通勤時間にも特にさしたる疑問も持ったことはありませんでしたが、パリで暮らしてみて、東京がかなり大きな都市であることに改めて気づかされました。

 残念ながら国外都市の通勤時間の具体的な統計数値をみつけることができませんでしたが、パリの同じ職場で働く同僚たちを見ると、私の当時の通勤時間30分というのは比較的長い方で、1時間もかけているのは郊外に戸建てやアパートを所有しているごく一握りの人たちでした。

 また、パリは、市の端から端まで車で横断しても、道路がすいていればせいぜい30分というサイズの上、オフィス街と繁華街と住宅地があまりきれいに分かれずに混在しているのも通勤時間が短い原因の一つだと思います。

 基本的に皆、自分の生活を大切にしており、忙しくて残業する場合でも、夜遅く職場に残るよりは早朝出勤する人の方が圧倒的に多いので、夜の社交生活は活発です。

 その社交の中身も、職場の仲間と飲みに行くことは稀で、たまに行く場合でも食事は取らずに軽くアルコールを一・二杯ひっかけて、一時間程度おしゃべりを楽しんだら解散です。

 各個人の趣味の活動を別にすれば、自分の子供は人に預けて、夫婦単位で友人たちとレストランで会食したり、誰かのうちのカクテルパーティーに行ったりすることが多く、職住接近ですし夕食時間は遅いので、自宅に一旦帰って着替えて出直すこともよくあります。

 余談ですが、アジア地域と違い、大人と子供は厳格に区別されており、食事の最初から最後まできちんと一人で椅子に座っていることができて自分の食べるものを自分で選ぶことができるようになるまで、パーティーやレストランへ子供を連れて行くということはまずない、というのも驚いたことの一つでした。

 自分で稼いでいない子供に必要以上の贅沢な食事をさせる必要はないし、レストランで大人が気持ちよく会話を楽しむことができるので、これは非常に合理的な習慣です。

通勤時間の試算、ソース:  総務省 電気通信審議会 資料





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最終更新日  2005.02.07 11:10:35
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