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カテゴリ:パリの思い出
パリでは、東京に近いほど各国料理の選択肢は広いですが、今回、ナイフとフォークを使う、ごく普通のフランス料理の場合を想定してみます。
テーブルマナーなんて、高校時代に授業の一環で一度連れて行かれた講習会で簡単に習った程度で正直苦手でしたが、実際現地に行ってみると、思ったほど肩の凝るようなことはありませんでした。 ただ、テーブルマナー講習で習わなかったけれど、できないと恥ずかしいことが二点ほどあります。 まず、レストランに入ったら、それが気楽な街の食堂系のところでも布のクロスのかかった高級店でも、とにかく女性の連れを絶対にいい席に座らせることです。壁側に作り付けのソファがあり、テーブルの手前に普通の椅子がある場合は、必ず女性の連れは壁側のソファへ。反対に、両側とも椅子で窓からの景色がよい場合は窓に向いた席に女性を座らせます。 二点目が、日本と異なる習慣なので難しいのですが、女性に酒を注がせないことです。女性同士でテーブルクロスに紙が使われているようなカジュアルなところであれば、女性同士注ぎあってもいいのですが、席に男性がいれば酒のサーブは男性の役目ですし、クロスが布である程度格式のあるところであればギャルソンに注いでもらうのが一般的で、気の利いた店なら呼ばなくても空きそうな頃に注ぎに来てくれます。 ちなみに、ギャルソンを呼ぶ場合、男性なら「ムッシュー」あるいは「マダム」と呼びかけ、言葉が出来なくても目線で空いたグラスを示し、注いでもらったら、「メルシー、ムッシュー(あるいはマダム)」と声をかければOK。 レストランの格式の目安として、ミシュランの星がいくつ、とかいうものもありますが、基本的にミシュランに掲載されるような店は一つ星でも、ジャケットを着ていかねばならない格式高い高級店ばかりです。 もっと普通でわかりやすい見分け方は、上に書いたように、テーブルクロスが紙か布かが、大きな目安になります。ジーンズを着たまま気楽に安く食事を取りたいなら、紙のテーブルクロスの店を選びましょう。 布テーブルクロスの店、あるいはミシュラン星つきでも、実はあまり構えなくて大丈夫です。ずるずるくちゃくちゃ、食事のときに口の中で音を立てるのは厳禁ですが、それさえ気をつければ、「楽しく会話と雰囲気を楽しむ」のが現地の食事の際の至上目的なので、フォークを使い残そうがナイフを皿に当てて多少音がしようが、ギャルソンが困らないように補充したり下げたりしてくれて、気まずい思いをすることはありません。(ただしフランス外、特にイギリスなどでは、そもそも食事の目的が違うのでこの限りではありません。) 酔っ払って大きな声を出したりするのはご法度(というか、他にそんなことをしている人たちはいないので、連れが恥ずかしい思いをします)ですが、気楽にパリのレストランをお楽しみ下さい。人気店は混むので、ぜひ事前の予約をお勧めします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005.02.07 11:46:19
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