職場から、メトロで乗り換えなしの片道30分程のところにアパートを借り、カルト・オレンジという定期券を買って通勤を始めましたが、ほとんど毎朝のように、同じ人ではないのですが、駅で車両の端に乗車してきて大きな声でなにか皆に話しかけ、手を出しつつ車両のもう一方の端まで歩いてお金などをもらい、次の駅で次の車両に移っていく人たちがいます。
言葉がわからなくても物乞いであることは見当がつくのですが、いったいあの人たちは何を話しているのだろうとずっと思っていました。老人もいるし、赤ちゃんを抱いた若いお母さんもいますが、どの人も必ず大きな声で自分の主張らしきものを一席ぶってから、お金を貰いに回ってきます。
結局、何を言っているかが聞き取れるまでに半年以上かかりましたが、「何年勤めた仕事を病気で退職し、今は食べるものもない」とか、「この子の他に子供が三人いますが、父親は怪我をしており働けません」など、自分がどういう境遇でどう困っているかを実に堂々と演説をしているのでした。
他の国の電車は、出張や観光でちょっと乗ったことがあるだけなのでよくわかりませんが、他所でこんな光景を見た経験はなくて、日本人的感覚からはなんだか不思議な気がしました。
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最終更新日
2005.02.19 17:34:30
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