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カテゴリ:パリの思い出
今日は暇ネタで、昔の恥ずかしい話を。
ある日、他部局の同僚から、出張が入って行かれなくなった "La Flute enchantue" (注)のチケットを誰か買わないかというお知らせメールが回りました。 [注: 文字化けする可能性があるので本文でアクサンは外しました。アクサンをつけると、"La Fl?te enchant?e" 。FireFoxなら日仏混在でも問題なく表示されますが、エクスプローラでは難しいようです。] "La Flute enchantee"って何だろう? と思ったものの、件の同僚はチケットをシーズン前に押さえる非常に耳の肥えたクラッシック好き。彼が席を確保したコンサートなら確実に聴く価値はあると判断したので、速攻で返信、その早い者勝ちのチケットを確保しました。 その後で、一応辞書は引きました。直訳は「不思議なフルート」。 翌日、別の同僚達と食事した際のこと。 「いいなあ、あのチケット、結局たろうさんがゲットしたんだって? 先行予約でもしてなきゃなかなか取れない奴だから行きたかったのに。」 と、一人が言うので、 「へぇー、そんなに人気あるんだ、フルートか何かのコンサートみたいだけど。」 と返事をした途端、その場にいた全員がしばし黙り込んだ後、一人がうめきました。 「馬鹿もん! 有名なモーツァルトの『魔笛』だ!!! 知りもしないで誰もが欲しがってたオペラチケットをゲットするとは・・・」 (^^;)・・・・・いや、申し訳ない・・・。 もちろん、しっかり自分で行って堪能しました。 バスチーユの新オペラ座は、他にも、全てオペラ好きな友人に引きずられて行ったDon Giovanniとか、Carmenとか、Rigolettoとかの半券が今でも手元にありますが、一番印象に残ったのがこの魔笛でした。1999年3月のことです。 今となっては歌手が誰だったか調べてもわかりませんでしたが、衣装デザインはKENZOブランドを離れる直前だった高田賢三、演出はロバート・ウィルソン(・・・しろうとの私にはなじみのない名前ですが、かなりの有名人みたいですね)と言えば、ビジュアル的にもどれだけインパクトがあったかご想像いただけるかもしれません。 パリではそれほど高くはなかったオペラのチケットも、東京ではとんでもない値段だということも帰国してからはじめて知りました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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