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2006.07.06
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カテゴリ:アート・イベント
実質無料だったこともあり、あまり期待せずに逓信総合博物館の特別展、「NIPPONの美」~切手・葉書原画でたどる日本美術~というのにほとんど散歩のノリで行きましたが、予想を大幅に超えて面白かったです。

7月17日(月)までなので、ご興味がある方はお急ぎを。入場料110円というお手軽さですが、さらに公式サイト内にプリントアウトして使える無料招待券があります。

個人的な興味の対象は、絵葉書よりも切手でしたが、予想よりもずっと大きく、小ぶりな絵画位のサイズの切手原画が並んでいて、やはりあんなに精密なものを最初から原寸大では作らないんですね。

郵政公社には切手原画を作る部署があり、基本的に切手や絵葉書はそこで作っていますが、国宝などの写真や絵に加えて本業の画家に原画を描いてもらうこともあったようで、この展示の目玉の一つは、第二次大戦直後に日本国憲法交付を記念して発売された絵葉書の画家による原画です。

当初は何シリーズかに分けて発行する予定が、終戦直後で余裕のない当時としては高額だったために最初のシリーズが売れず、後続シリーズの発行は中止になり、そのために描かれた右上にある上村松園の「融」も下の宮本三郎の「編みもの」も、世に出ないまま原画が郵政公社に残っています。

画家ではない郵政公社の専門職の方々の描いた切手も昔から世界的に定評があり、実は、郵政公社になる直前、霞ヶ関の合同庁舎二号館に別件の用事があったついでに、切手原画を描く人々がいる事務室の前まで行ってみたことがあります。なんたって、こんなものが描かれている現場なのです。

残念ながらそのとき扉は閉まっており、その部屋の関係者に知り合いもいなかったので、中を覗くことは叶いませんでした。


[参考]
ていぱーく特別展  http://www.teipark.jp/event_nippon.html









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最終更新日  2011.09.24 16:19:09
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