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カテゴリ:アート・イベント
もともとは東京の祭りなどの情報を探していたのですが、たまたま谷中全生庵の「円朝まつり」と「幽霊画」というgooブログのエントリに行き当たり、三遊亭圓朝の幽霊画コレクションが、お墓のある谷中の全生庵で今公開されていることを知りました。
私は落語の趣味はありませんが、Wikipediaによれば、三遊亭圓朝は幕末から明治期にかけて活躍した人で、多数の自作演目を創作し、「牡丹灯篭」「四谷怪談」「真景累ケ淵」など怪談ものが多い、とのことで、幽霊画収集もその絡みのようです。 で、早速今日行ってみました。 最寄りは千代田線の千駄木駅。団子坂方面の出口を出て目の前の交通量の多い通りが不忍通り(しのばずどおり)。それと交差する三崎坂(さんさきざか)という細い坂道を谷中霊園の方向にまっすぐ上ると、煎餅屋や履物屋などちらほらと素敵に古いお店が目に付くかなりいい感じの商店街。そのまま5分ほど歩くと全生庵は左側。 展示の絵の中で一番いいなと思ったのが作者不詳のこれ(2)。[※ 番号は公式HPの絵の番号に対応します。] あとは、病み衰えた宿場女郎を描いた月岡芳年の「宿場女郎図」(20)は、まだ生きている人を描いているものの、そのやせ衰えた何ともいえない雰囲気は他の幽霊達に負けていない気がします。 また、絵がどうと言うより、描かれている情景が非常に恐いと思ったのがこれ。後妻の骨を打っている前妻の図だそうです。(46) 所蔵品の画像と解説は全て公式HPで見ることができます。ざらっとチェックしたら、木魚など今日かかっていなかったものもあったので、また来年見に行く楽しみになりそうです。 一番の美人幽霊は、鰭崎英朋の「蚊帳の前の幽霊」(32)。男性の幽霊の絵も何枚かあり、赤ん坊を抱いて血まみれで滝に立つ伊藤春雨の「怪談乳房榎図」(29)はそのうちの一つです。これと、尾形月耕の「怪談牡丹燈籠図」(27)は、円朝の演目の一場面を描いたものになっています。 余談ですが、三崎坂に乱歩という喫茶店があり、画像のクリーム餡蜜に惹かれて入りました。美味しかったです。あとで調べたら、乱歩好きの集まる有名店らしいです。 [参考] ○ 全生庵公式HP http://www.theway.jp/zen/ ○ Wikipedia 三遊亭圓朝 ○ 円朝まつり(全生庵) http://www.aurora.dti.ne.jp/~ssaton/gyouji/entyou.html ○ つらつら日暮らし: 谷中全生庵の「円朝まつり」と「幽霊画」 全生庵 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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