|
カテゴリ:アート・イベント
椿山荘のすぐそば、現代建築の代表のような東京カテドラル大聖堂の向かいにある、講談社野間記念館に散歩がてら行ってきました。
あまり名前も聞かないところなのでさほど期待してなかったのですが、思いの外、良かったです。 明治後期から昭和初期のものが中心で、知っている名前は山口蓬春と兎の切手の堂本印象くらいでしたが、いい感じです。 特に感銘を受けたのは、いろいろな画家に依頼したらしい十二ヶ月図の色紙です。今回は小茂田青樹、徳岡神泉、福田平八郎のものが並んでいましたが、非常に良かったです。36枚の中から一つ選ぶと、小茂田青樹の四月の「筍」でしょうか。福田平八郎は鳥がうまいなと思います。 全部で三室ある最後の展示室は、小さい頃どこかで絶対見ている気がする村上豊の挿絵で、なんだか懐かしい気持ちになりました。 下の画像は、ポスターにも使われている速水御舟の「朱華瑠璃鳥」。 今回の企画展示が始まって間もないこともあるかもしれませんが、がらがらでした。併設カフェやミュージアムショップなどはありませんが、手入れが行き届いた気持ちの良いきれいな美術館で、良心的にプレミア乗せてない自販機を置いたいい休憩所がついてました。受付も、この時期にブレザーまできちっと着たグレーの制服の若いお姉さん方です。 駅からちょっと離れたところにありますが、連れがいれば、椿山荘のカフェでも使えば蛍を放してある庭にもアクセスできますし、ちょっとした散歩がてら半日つぶすのにいいコースかもしれません。 意外だったのは、途中で入ってきた働き盛りという感じのスーツ姿の男性のグループ。入館時間は三分もなかったと思いますが、そこまでしても絵を見ていくという姿勢がなんだか格好良かったです。 10月末に「燃える秋」展に替わり、横山大観もあるようなので、また見に行こうと思います。 余談ですが、このエントリを書くために調べ物をしていて、東京カテドラルが都庁の新庁舎と同じ丹下健三氏設計で、国内最大のパイプオルガンと、ほぼ原寸大のミケランジェロの「ピエタ」のコピーがあることを知りました。 原則として第二金曜日の夜19:00からオルガンのコンサート、って、今月は今日じゃないですか。パイプオルガンの音は結構好きで、ちょっと悔しかったので、カトリック信者では全くありませんが、次回余裕があれば覗いてこようと思います。 [参考] 講談社野間記念館公式HP http://www.kodansha.co.jp/nomamuseum/index.html 東京カテドラル パイプオルガン演奏会 http://www.tokyo.catholic.jp/text/concert/concert.htm お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[アート・イベント] カテゴリの最新記事
|
|