|
カテゴリ:アート・イベント
昨日-TAKESHI-さんの「牧進展 -春夏秋冬 日本の美を描く-」の記事を読み、記事の掲載画像の屏風の木の幹にぐっときたので、今日慌てて日本橋三越まで走りました。
いい展示でした。 年代順に展示してあるので、デッサン力が見事な初期の頃から、青龍展初入選の「白薔薇」(下の画像の上段左)以降の頃にぐんと拙い描線が洗練されていき、全体の完成度もすばらしく向上しているのがよくわかり、興味深かったです。 この企画展の釣り書きには、川端龍子に師事し、龍子の逝去に伴う青龍社の解散後、一貫して無所属画家として創作活動に邁進し、ひたすら独立独歩で日本の四季の美を描き続けてきた類を見ない日本画家とありますが、画風自体は非常にオーソドックスに過去の日本画のいいところをしっかり踏襲した上で、さらに現代的な色遣いの美しさを追求しているように見えました。 特に感銘を受けたのは、下の画像の上段右の「雪国」。小さな画像ではいまいち面白みはわからない気がしますが、実物は、風に散るススキの穂の綿毛のついた実が、まるで本物をそこにちらしたかのような美しさで、私だけでなくほとんどの人が、よくよく近づいてそうではなく一つ一つ丁寧に筆で描いてあることを確認していました。 日本橋三越新館七階です。この三連休で展示は終わるので、興味のある方はお急ぎを。お時間があれば、ついでに本館七階の日本伝統工芸展もお勧めです。 [参考] ○ 画業50年 牧進展 ○ 第54回 日本伝統工芸展 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[アート・イベント] カテゴリの最新記事
|
|