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カテゴリ:読書
「定時に帰る仕事術」Laura Stack、古川奈々子(訳)
ヴィレッジブックス 2007年02月 職場復帰対策の一環として読んだ本です。 この手のものは、もっと若い頃、仕事の効率をあげる目的で何冊か読みましたが、結局のところ、持っている時間はみな平等に24時間で、問題になるのは、その限られた時間の中でなにをやるのかをどのように選択するか、ということで、この本もそういうコンセプトです。 職場環境が日本とは違うので、完全に適用可能ではないかもしれませんが、冒頭のPQテストにより、なにか自分の時間食い虫なのか問題特定ができ、さらには、自分にとって何が人生で大切なものなのか、優先順位を明確にすることを助ける本です。 20代の頃は、生活のためにかける時間が無駄に思え、それをいかに削って、仕事で実績を出し、またより良い実績を出すためのスキルを磨く時間を捻出するか、ということを考えていたのですが、結局のところそういう考え方が今の病気発症とは密接な因果関係があると思います。遊ぶのも好きだったし、正直認めたくないですが、一種のワーカーホリックだったんでしょう。 結局、職場でどんなに結果を出そうが働こうが、病気になって働けなくなれば、一気に職場のお荷物なので、たとえ手のひらを返すような冷淡な扱いを受けたとしても、ある意味当然のことです。 そう考えると、職場からの、自分の健康管理が困難になるような無茶な要求を受け入れるべきではないし、この本の著者の以下の言葉は、結構胸に響くものがありました。日本のたいていのサラリーマンは、仕事にほとんどの気力も時間も取られてしまうわけですが、でも、気付いたら、仕事以外に何か自分が時間も気力も注いで大切にしていると言えるものがないのは寂しいことだなとわが身を振り返って思いました。 「あなたは生きるために働いているのであって、働くために生きているのではありません。」 [目次] はじめに PQ(効率度)テスト 第1章 準備―目標を定め、スケジュールをたてる 第2章 削減―仕事の無駄を切り捨てる 第3章 整理―机の上やファイルを上手に片づける 第4章 自制―仕事のムラをなくす 第5章 不安―ストレスに対処する 第6章 集中力―仕事に没頭する 第7章 効率―時間の浪費をなくす 第8章 情報管理―テクノロジーとツールを使いこなす 第9章 活力―自分の体をいたわる 第10章 バランス―オンとオフを上手に調整する お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.06.25 16:47:01
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