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2008.07.30
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カテゴリ:読書
最近派手に公開前の映画のCMを打っていて多少興味が湧き、たまには流行り物に手を出してみることにしました。

ただし、二時間超姿勢を固定しなければならない映画は体調への悪影響が大きいので、本のスカイ・クロラシリーズを読みました。

結論としては、CMで喧伝されているような「永遠の愛」の物語などではありません。キルドレにはおそらく愛のような強い感情はなく、基本的に他人にも興味はないがゆるい仲間意識と共感はあり、小説には戦闘機で飛び戦うことへの強い執着が描かれています。

映画はおそらく原作のストーリーどおりではないのかもしれませんね。

各本により、一人称の「僕」がを使う主人公はクサナギ・スイトだったり、クリタ・ジンロウだったり、カンナミ・ユーヒチだったり、いまいちわかりにくいですが、「クレィドゥ・ザ・スカイ」あたりを読むと、確信犯で誰が僕だかわかりにくくしているのがわかります。

飛ぶことへの強い執着、という点では、十代後半に読んで感動し、たぶん結構影響を受けたリチャード・バックの「かもめのジョナサン」を思い出しましたが、たぶんその頃より歳を食ったからではなく、小説のストーリーと個人的な性格の相性の問題により、「スカイ・クロラ」は少々好みには合わず、選択を誤った感があります。

とりあえず以下の五冊(ストーリーの時系列順に並べてあります)を読了しましたが、最近「スカイ・イクリプス 」が出版されたらしいので、近いうちにこれも一応こなす予定。

ナ・バ・テア


ダウン・ツ・ヘヴン


フラッタ・リンツ・ライフ


クレィドゥ・ザ・スカイ


スカイ・クロラ



[参考]

Jonathan Livingston Seagull (講談社英語文庫)



 特に英語が得意でもないけど本の虫だった高校生時代に、日本語の本はあっという間に読了してしまい本代がもったいないし時間がつぶれないというおばかな理由で原書で読みました(^^;)。

 同じ頃同じ理由で読んだ村上春樹の「羊をめぐる冒険」の英語版は、いったい何がなんだかストーリーもぜんぜんつかめなかったのに対し、こちらは単語とかも難しくはないのですんなり読めました。お勧めです。

 そうですね、「スカイ・クロラ」が愛はないが孤独でもない話であれば、こちらは、愛はあるかもしれないが傍から見れば孤独な話。ただし、キルドレは幸せに見えないしほとんど幸福感もなさそうですが、ジョナサンは孤独でも人と違っていても幸せなのです。

 かもめのジョナサン (日本語版)











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最終更新日  2008.07.31 14:41:00
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