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カテゴリ:アート・イベント
毎年この時期に、ホテルオークラがチャリティーイベントとして別館のアスコットホールで開催する企画展です。今年で第十四回で、「パリのエスプリ・京の雅・江戸の粋」という副題がついています。
私は今回で三年目ですが、毎年違うものが出ており、しかも個人や会社所蔵でなかなか普段美術館でもお目にかかれないようなしろものがほとんどで、その上、有名画家が描いているというだけの明らかな駄作は見かけません。展示する絵を選ぶ人も出展交渉する人も凄腕なんでしょうね。 普段、美術展での買い物は絵葉書だけ、というマイルールを厳守しているのですが、この企画展だけは寄付なので、数百円の図録を買います。 金曜日の夕方早目の時間だったので、会期終了は近いですが比較的空いていました。 最初の展示室は「パリのエスプリ」と題して洋画が並んでいます。目玉の一つは、ポスターの真ん中に使われている、モネの「睡蓮」だと思います。 シャルル=フランソワ・ドービニーの「ボニエール近郊の村」は、1867年のパリ万博で賞を取った作品のうちの一つだそうです。 次の展示室は「今日の雅・江戸の粋」というお題で日本画。 特に惹かれたのは、葛飾北斎の「日月龍図」と、竹内栖鳳の「虎」(画像は右双です)。後者は三の丸尚蔵館が持っているそうですが、これまで見たことがありませんでした。大きな屏風で迫力があります。 伊藤若冲も二枚あり、うち一つは「旭日松鶴図」。もう一枚は、若冲の凄さが一番出る気がする鶏の絵です。 横山大観の富士の絵もありました。 最後の展示室は、今回は版画でした。葛飾北斎の「富嶽三十六景」や歌川広重の「五十三次名所図会」。 毎週金曜の晩には、関連イベントとして、別館ロビーで六時からN響メンバーによる室内楽のミニコンサートがあり、これも目当てだったのですが、仕事の後で体の調子があまり良くなく、最後まで耐えられずに途中で帰宅する羽目になったのがちょっと残念。 ミニコンサートは来週の金曜が最終回。これとは別に、ホテルオークラでは毎月25日の夕方六時から本館5階メインロビーでも無料コンサートを開催しています。 また、この展覧会のチケットを買うと、近所にある大倉集古館と泉屋博古館にも入れます。普段ここは四時半までなのですが、金曜日は七時まで延長だということを知らず、行きそびれて失敗しました。 [参考] 第十四回秘蔵の名品 アートコレクション展 ※ ここから優待券を申し込むと若干安くなります。 ホテルオークラ 催し物のご案内 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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