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カテゴリ:アート・イベント
11/22から新宿の損保ジャパン東郷青児美術館で開催中の「丸紅コレクション展 衣装から絵画へ 美の競演」に行ってきました。
まだはじまってから日が経たっていない開館延長の金曜の晩なので、かなりゆったり鑑賞できました。 展示は、前半が着物に衣装図案、日本人の油絵、西洋人の油絵という順番で、特に日本人の油絵がだいたい18世紀後半から19世紀前半という、かなり好きな時代のなじみの名前が多くて楽しめました。 展示の目玉は、ポスターにもあるボッティチェリの「美しきシモネッタ」。日本にあるこの人の作品はこれ一枚なのだそうです。 描かれているシモネッタは、『1475年にロレンツォ・ディ・メディチ主催の「大騎馬試合」で美の女王に選ばれた絶世の美女』とのこと。当時のイタリアで美人というのはこういう感じだったのでしょうか。 加山又造の「雪山」は、抜けるような青空に、少し溶けかけたところのある雪をかぶる白い山の峰が浮き出ていて、春の近さを感じさせます。この人は特に好きな画家で、どこの美術展で見ても、いいなと思わないものの方が少ないです。 小磯良平の「バレリーナ」と、「横向裸婦」が並んで展示されていました。前者はなんとなく雰囲気がドガで、後者は柔らかい質感の素敵な絵です。 これはキスリングの「ミモザの花」。黄色い花の部分は、油絵の具が盛り上がっています。 今回ちょっと感動したのが、画像がありませんが、ヴラマンクの「冬景色」でした。 これまでこの人、暗くて不安げでいったいどこがいいのかわからない絵を描く人だと思っていました。この「冬景色」も、やっぱり暗くて不安げな絵ではあるのですが、その中に、言葉で表現しにくいですが何か生き生きとした別のものの存在を感じます。 この美術館、上野の東京国立博物館や竹橋の国立近代美術館などと比べると大きすぎず、一時間もあれば十分ゆっくり堪能できるので、近くまで来てちょっと時間ができたときに立ち寄るのにいい規模です。丸紅コレクション展は12/28まで。お勧めです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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