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カテゴリ:ロバの耳
私の職場には、週に1度程度出勤して業務上のアドバイスなどをする非常勤の専門家が何人かいます。
この春に採用になった人は数学系の専門家ですが、どうもまともに朝起きられない人のようで、勤務管理担当の若い人に怒られても、その上のちょっと偉い人にどなられても、朝まともに出勤した日は片手の指が余るほどです。 当初、飲み会とかにも誘って皆も受け入れる体制だったのですが、あまりの勤務状況のひどさに加え、彼のための担当業務説明を今日体調悪いので続きは今度にして、とか言って打ち切らせるという暴挙をかましたので、忙しい最中に業務説明準備した同僚はもちろん、周囲もドン引きしました。 試用期間で切れよ、という皆の心の声に反して、今まで雇用は続いていますが、夏前にはもはや最低限の用事を除いて彼に話しかける人は誰もいなくなってました。 自発的に仕事を受けるようなこともないので、かろうじて一つだけ、ある検証方法を提示する仕事を担当が与えたのですが、まともな資料も作らず、数式を何行か書いたメモ一枚を出しただけで、説明もつたないものでした。まあ、一般人にわかるような説明ができないというのは、数学系の人にはままあることなのですが・・・。 仕方ないので、班内で数学が一番強い人が聞き取って内容を理解し、でもその人もやっぱり一般人向け説明は困難なので、数学力は落ちるが説明のうまい若手に理解させ、その若手が資料を作って上司に説明する、という面倒な分業になりました。 これだけでも十二分に担当の同僚の頭痛の種だったのですが、これに加えて、夏の終わり頃から奇行が表面化しました。 室内会議でいきなり、今何か音がしてませんか、と言い出したり、業務で彼とは全く関連のない同僚たちを一人ずつつかまえ、打ち合わせスペースで、自分のことについて何か誰かから聞いていませんかなどと勤務時間中に聞き取り調査をはじめたり。 私も面談を受けた一人ですが、おそらく彼は周囲の人間が結託して自分を落としいれようとしていると強く疑っているようで、二度目には話の内容がかなり穏やかではない内容にエスカレートしてしまったので、これまで様子見のために抑えていた話も含め、管理部門に当事者たちから情報が上がるようにしました。 彼の言う、周囲がおかしくなりはじめた時期というのは、背景情報を聞く限り、彼が学生や研究員という身分から「勤め人」に代わった時期に合致します。 彼は超有名大で学位を取り、少なくとももう三十台後半にはなっていると思いますが、これまで勤め人に必要なスキルを学ぶ機会が全くなかったようで、社会性が中学生レベルなのです。まともな時間に出勤しなくても平気、怒られても改められず、周囲に最低限の配慮もできないようでは、どこの職場でも周りの人に親切な対応はされないと思います。 立派な経歴なのに大学ポストがとれずに勤め人をやるはめになり、自己イメージと周囲の状況があまりにも乖離しすぎて、現状認識機能の不全を起こしてるのかなと思います。だいぶ話の内容も過激になっており、出勤状況がおかしいのはどうやら当初から不眠状態が原因らしいので、病院へ行くことを強く薦めたいのですが、被害妄想ばりばりなので下手なことが言えません。会話の録音くらいはしているでしょうし。 退職していただくのにもひともめありそうな気がして、少々憂鬱です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012.11.04 23:27:49
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