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2005年05月24日
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カテゴリ:
4teen( 著者: 石田衣良 | 出版社: 新潮社 )4teen( 著者: 石田衣良 | 出版社: 新潮社 )

東京・月島を舞台に、4人の中学2年生が直面する様々な事件を爽やかに描いた、青春ストーリー(連作集)。

金持ちだけど長くは生きられない病気に冒されているナオト。
貧乏だけど、明るくたくましい(身長も体重もでかい)ダイ。
中流家庭の小柄な秀才ジュン。
容貌も頭の出来も家柄も突出したところのない語り手「僕」であるテツロー。

この偏りのない(?)組み合わせの4人組の直面する問題は、難病、拒食症、ドメスティックバイオレンス、父親の死、セックス、尊厳死、そして14歳という微妙な年頃の少年であるということ……、と本当に様々。
(実際には個人がこんなに遭遇するわけないけど、まあ小説なので)
だけど、決して小説のカラーは暗くない。
重苦しいテーマをするりと軽く読めてしまうところが、さすがに直木賞作家との力量なのかな。
そして、4人がそれぞれのことを、きちんと直視し、勇気を持ってそれを受け入れていく様が、読んでいてホッとさせられし、じわじわと胸が熱くなってしまう。

描かれているのはまさしく「今」の中学生。
4人も決して道徳的な熱血な青少年ではない。
ケータイを使いこなし、エッチ本に興奮し、親に房総半島にサイクリング旅行をしに行くと言って夜の新宿歌舞伎町探検をする。
そんな今時の普通?の中学生である。
でもたいてい月島周辺でしか遊ばないし、食事は家で食べるし、そんなところは昔と変わらない中学生である。

世の中学生がこの本を読んで、とても共感してくれているのなら、マスコミが騒ぎ立てるほど未来はそんなに暗くないのかなと、思える。

石田衣良の小説は、いろいろな最先端の「今」を描きながらも、とても視点が優しいと思う。
結局のところ、世に認められなくても真面目に努力する人を決して馬鹿にせずに、「いろいろあって、いろいろいい」というところに帰着するような、そんな感じ。
だからどの本を読んでも、読後感がいい。





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Last updated  2005年05月26日 00時40分29秒
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