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2005年05月26日
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カテゴリ:
白い犬とワルツを ( 著者: テリ・ケー / 兼武進 | 出版社: 新潮社 )
「白い犬とワルツを 」
( 著者: テリー・ケイ / 兼武進(訳)| 出版社: 新潮社 )



アメリカの片田舎が舞台。
長年連れ添った妻に先立たれた老人の、その後の暮らしが淡々と描かれます。
本人も歩行器なしでは外出できないような、健康に難ある状態。
心配した子供たちは暖かくそしてやかましく、何かと世話を焼きたがります。
しかし、彼はあえて1人でやっていくことを望みます。

そんな時、一匹の真っ白な犬が彼の前に現れます。
彼以外の人間の前にはなかなか姿を現さない犬。
誰もがはじめは彼の幻覚だと疑います。
しかし徐々に彼と犬との距離が縮まるつれに、犬の存在はみなの認めるところとなっていきます。

そんな老人と犬との生活が、淡々と詩的な表現で語られていく小説です。
彼は、犬との愛情を深め、そして亡き妻との裕福ではなくとも幸福な思い出に浸りながら、自らの最期までの時を静かに生きていきます。
決して大きな事件は起こらないし、悪人も登場しません。
みんな親切で思いやり深く、老人を見守っていきます。
それだけの小説なのですが、読んでいて胸が温かくなってきます。

この小説は作者自身の両親をモデルにしたものとのこと。
それだけに、登場人物達に愛情が込められているように思います。
そして亡き妻の身代わりのような犬の存在が、老人の孤独をどんなに癒しているかということに思いを馳せると、涙がにじみます。
自分の老後がこのようになるとは思いません。
でも充分に共感できます。

こういう小説をいいなあと思える年になったんだなあ、と思う今日この頃です。





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Last updated  2005年05月27日 00時57分58秒
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