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カテゴリ:宝塚歌劇&so on
久々にNHK・BSで宝塚歌劇を放送。
宝塚の専門チャンネルができてから、とんとNHKではやってもらえなくなって寂しい限り。 でもそんなものに加入なんかしてしまうと、1日中テレビが気になって何もできなってしまいそうで恐いです。 今日の演目は月組公演「飛鳥夕映え」「タカラヅカ絢爛2」(2004) 彩輝直さんが退団記念放映ということでしょうか。 実は、宝塚観劇歴1年の私の初「大劇場(東京)」が、この作品なのです。 それだけに、なんか感慨深いものがありました。 ちなみに初・生宝塚は、昨年6月に観た花組の「ジャワの踊り子」(at府中の森芸術劇場)でした。 それまでは、実家のテレビの下に並べられた宝塚公演のビデオを、里帰りするたびに母に見せられて、徐々に洗脳されていました。 今じゃ、共に洗脳された妹と私の方が、母よりもはまっているかもしれません。 いや、妹の方がもっと上かな。 公演自体は、初の大劇場ということで、見るもの全てが珍しく新鮮で、注意があちこちに向いていて、舞台だけに集中することができなかったために、こうしてテレビで見ると結構忘れてるシーンも多かったです。 それに、その時はほとんど月組を知らない状態で見たので、主要な役以外の方は全然知らずに、今思うともったいない見方をしてしまったと思います。 「飛鳥夕映え」 蘇我入鹿の側から見た大化の改新(645年)を描かれています。 歴史がわかってるだけに、主人公は最後に死ぬんだなあ、いやだなあ、なんて思いながら見た記憶があります。 クーデターの立役者の中臣鎌足は当然悪役。 もともとは両者は親友同士だったけど、家柄の差があって立場は大分違う。 生まれたときから人の上に立つことを約束されたような入鹿。 どんなに秀才でも、出世には限りがある鎌足。 その上、恋においてもライバルになってしまい、結果的に入鹿が想い人を手に入れる。 そんな親友に対する複雑な感情が、年を経るつれに憎しみとなっていく。 だから、主役は入鹿だけど、鎌足の存在は芝居の重要なポイント。 その鎌足は、大空祐飛、瀬奈じゅん(当時花組)、貴城けい(雪組)の三人が順繰りに演じたのだけど、私が観たのも今日放送分も鎌足はかしげ(貴城)さん。 他のバージョンだとどうだったのかなと気になるけど、これはこれで懐かしくていいです。 輝くような美貌の彩輝入鹿と影ある美青年のかしげ鎌足。 どちらもとても美しくて、さらにその対照的な美しさにゾクゾク。 あさこさんだともうちょっと骨太な雄雄しい鎌足になりそうだし、祐飛さんだと繊細な感じになるのでしょうか(たぶんこれは「エリザベート」のルドルフのイメージからきてますね)。 「タカラヅカ絢爛2」 カリブ海の島キューバを舞台に、一夜かぎりの妖精たちの絢爛なるカルナバル(カーニバル)。 ここでは、彩輝さんは人間であるマリア(映美くらら)と恋に落ちる妖精。 サルサのリズムに体をくねらせる彩輝さんはなんとも色っぽい。 彩輝さんは歌唱力についてはいろいろ言われる人だけど、存在感が独特で、得難い個性の持ち主ではないでしょうか。 彼女には性別を越えた妖艶さといったものがあって、その彼女の両脇に正統派男役のあさこさんこと瀬奈じゅんと正統派美形のかしげさんこと貴城けいとを従えて、3人で踊られると、いや~これはほんとに目福。 (今までに、出待ちでお三方の素顔を拝見しましたが、いずれもステキであやうく恋に落ちそうでした) すでに退団してしまった映美くららさんも、ちょっと頭が大きいかなと思いつつも、華奢なお姿が清楚でかわいい。 それから昨年はだれがだれだかわからないままだった、娘役の方々もちょろちょろとわかって、群舞を見るのも楽しさ倍増。 だけどテレビだと、目を止めたいところもさらりと流されてしまうので、ちょっと悲しいです。 それと、あさこさんが酒のボトルを振りまわして他の男役の方々と踊るシーン。 この中で北翔海莉さんだけがボトルじゃなくて、ペロペロキャンディーを持って踊ってるんですけど、劇場でオペラグラスでそれを見つけた時はなんだか手柄を立てたような嬉しさがありました。 レビューが終わったあと、夢からさめたように呆けてしまったことを思いだしました。 最後に彩輝さんのインタビューもありましたが、素顔の彩輝さんもお美しい。 でも独特な顔立ちです。 鼻が高いのに、かといって欧米人っぽいわけではなくて、派手な顔立ちなのに、かといって目がパッチリしてるわけでもない。 で、正面向きと斜め向きとで大きく印象が違う。 そういえばさよなら公演のVTRで、オスカルの扮装で歌っていらしてましたが、化粧が違うのか、数年前にやってた宙組の「ベルばら」でのオスカルとはかなり違った雰囲気になってましたね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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