|
カテゴリ:本
クリティカルチェーン なぜ、プロジェクトは予定どおりに進まないのか? イスラエルの物理学者による「ザ・ゴール」「ザ・ゴール2」「チェンジ・ザ・ルール」に続くTOC(制約条件の理論)をわかり易く説いたビジネス小説。 今回はプロジェクト・マネジメントにTOCが応用されています。 ビジネス小説というと、ビジネスマン以外は退いてしまいがちだと思うけど、これは主婦が読んでも面白いです。 第1弾「ザ・ゴール」を読んでまさに目から鱗が落ちるほどの衝撃を受け、続編が出るたびに同じ体験が続いたのですが、この本でも唸らされました。 工場運営、在庫管理、IT戦略、プロジェクトの成功に向けて、これまで考慮されなかった人間行動の特性をもふまえて展開される理論は、いままでの常識を覆すノウハウが詰まっている。 パラダイムシフトって、こういうことをいうのか――と、説得され続けてしまいます。 同じ物を見ているのに、新しい世界が広がるような、まるで脳みその大掃除をしたような感動もあります。 たぶん、仕事をしている人は、自然と自分達の仕事の問題点に当てはめながら読み進めることになるんではないでしょうか。 私の場合、今は無職なので、昔ストレスをためまくった仕事運びを思い出して読みました。 その頃にこの本に出会っていれば、とちょっと悔しくなったりして……。 みんながこのノウハウを理解して、ことを進めれば、もう少しは効率よく無駄なく仕事がこなせただろうになあと思ってしまいます。 そう夫に言うと、やっぱり上に立つものがその理論を習得してないと、実践は難しいようです。 アメリカの産業界ではかなり影響を与えたようだけど、日本ではどうなんでしょう。 「ザ・ゴール」は日本でもベストセラーだったみたいだけど。 この小説のようなTOCが実現できれば、無駄な残業も愚かなリストラも相当減らせると思うだけど、どうでしょう。 そういえば、 第2弾「ザ・ゴール2」では、TOCが広い分野に応用されていて、主人公が家庭生活までにも実践しています。 やはり、これは親子でもディベートが発生するアメリカならでは、かな。 (あ、著者はイスラエル人か) でも主婦もこれに学んでもいいかもしれません。 「クリティカルチェーン」エリヤフ・M.ゴールドラット /ダイヤモンド社 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[本] カテゴリの最新記事
|