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2005年07月15日
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カテゴリ:
コフィン・ダンサー

四肢麻痺で寝たきりの犯罪学者リンカーン・ライムが、頭脳だけで犯罪解決に取り組むシリーズ第2弾。

ライムが主人公のシリーズ1作目の「ボーンコレクター」は、デンゼル・ワシントン主演で映画化されてます。
日本でもヒットしたようなので、知ってる方も多いかもしれません。
私も「ボーンコレクター」は映画で観ただけで、小説は読んでません。

ライムはニューヨーク市警科学捜査部長だったのですが、現場鑑識中の事故で首の骨を折って以来、四肢麻痺の状態になり寝たきりの状態に。
しかし優れた犯罪学者としての頭脳を買われ、現在は市警やFBIの顧問として、活躍しています。

で、今回の事件。

そんなライムが、ニューヨーク市警の殺人課刑事から、神出鬼没の殺し屋“コフィン・ダンサー”追跡の協力を依頼されます。
2日後に開かれる大陪審で、ある大物武器商人に不利な証言をする予定の証人3人を消すために、“ダンサー”が当の武器商人に雇われたらしい。
自在に容貌を変える“ダンサー”に狙われたら最後、絶対に生き延びることはできない。
過去にも幾度も彼に煮え湯を飲まされてきたライム達にとって、彼は宿敵とも言えるのです。

大陪審での証言までの45時間。
相当の腕利きである殺し屋が3人の証人を消すのが先か。
ライム達が彼を捕らえるのが先か。
そんな双方の短時間に行われる激しい攻防戦が描かれます。

追う方も追われる方も、互いに互いの行動の先の先まで読んで行動するので、読み手は実に翻弄されます。
まるでチェスの試合のようです。
ライムのチェックメイトか、と思えばちゃんと“ダンサー”は逃げ場を予め設けてあって、さっさと去ってしまう。
逆に、“ダンサー”の勝利かと思えば、ちゃんとライム側も殺し屋が現れる場所に特別配置をしている。
互いに出し抜き、出し抜かれを繰り返して、結果的に出し抜かれ続けているのは読んでいる私、ということになります。

また、描写も細かいです。
最近の海外のミステリーは、本当にディテールにこだわるなあと印象があるのですが、これもそう。
武器や航空技術など専門的過ぎて、ビジュアル的想像不可なディテール。
頭脳万能であるけど体が万能でないライムの焦燥感、殺し屋の理性と異常さを併せ持つ複雑な人間性など、追う方、追われる方、そして狙われる証人たち、それぞれの人間模様も手を抜かずに描かれています。
それだけに双方の攻防がとてもリアルになります。
ついでに、ライムと彼の助手であるアメリア(映画ではアンジョリーナ・ジョリー)との恋愛模様も小説に色を添えてます。
でも人物描写を読むと、ライムはデンゼル・ワシントンというよりは、トム・クルーズみたいなんですけど……。

シリーズものの宿命として、「結局のところは無事に事件は解決するのだろう」と安心感を持って読んでしまうのは確か。
でもその着地点には、小説全てをひっくり返すくらいのサプライズが待ってます。
よくよく読み返せば、くまなく張り巡らされた伏線が見事に生かされていることに納得するのですが。

最後の最後までどんでん返しの応酬です。
おもしろかったです。

ただ、人があまりに死ぬので、その辺は辟易してしまいます。
年をとるにつれて、人が死ぬ小説が辛くなってきました。
ミステリーは好きだけど、なかなか読めない理由がそこにあります。

「コフィン・ダンサー」ジェフリー・ディーヴァー





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Last updated  2005年07月16日 04時02分58秒
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