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カテゴリ:本
最近読んだ本で、読書感想文を書くのを省いてしまったものを一挙羅列。
なにせ、私は文章を書き出すとやたらに長くなるので、1冊分の感想だけでもかなり疲れてしまうのです。 そのうえ、読む速度に対して、書くほうが全く追いつけない状態です。 そんなわけで、タイトル・著者名とそして簡単に感想をそえてみます。 あまり本の紹介にはならないと思います。 その辺はご勘弁を。 ●恩田陸「黄昏の百合の骨」 「麦の海に沈む果実」の続編のようです。 相変わらず理瀬のとりまく「世界」があいまいなまま。 これはシリーズ化して、いずれ全容が明らかになるのでしょうか。 それとも、あいまいなまま読書を楽しむしかないのでしょうか。 そのへんが、ちょっとイライラ。 ●恩田陸「禁じられた楽園」 ジャンルとしてはホラーになるのでしょうか。 この手の生理に訴えるような幻想ホラーというのはちょっと苦手。 それと最後の詰めがちょっと甘いかなとも思えるのですが。 唐突に終わってしまった感があります。 ●庄野潤三「けい子ちゃんのゆかた」 孫の成長を喜び、隣人との交歓を慈しむ、夫婦二人の穏やかな老境の日々。 幸福への感謝と祈りを込めて描く連作10作目。 5作目あたりから読み始めて、新作が出るたびに読まずにいられません。 当然会ったこともない老作家の家族みんながだんだん近しいものになってきました。 おもしろいとかおもしろくないとかという範疇ではなくて、どこまでいくのか最後まで見届けたいという気分です。 おまけにこの庄野潤三さんと奥様、宝塚ファンというのもとても親近感です。 ●小林信彦「本音を申せば」 「週間文春」連載のエッセイをまとめたもの。 最近遠ざかっていましたが、私にとって小林信彦さんはいちばんファン歴の長い作家なのです。 中学1年からずっと小説もエッセイも読んでまして、思春期青春期の人格形成にかなり影響を受けたものと思われます。 あいかわらず、世の中を見つめる視点には納得させられます。 ●畠中恵「ゆめつげ」 「しゃばけ」シリーズのようなほのぼの推理譚かと思えば、こちらはわりにシリアス。 ちょっと痛々しいシーンが多いし、中盤ちょっと冗長気味かな。 ●北村薫「語り女たち」 <現代のアラビアンナイト>のごとく、次々に現れる女性達がちょっと不思議な話を語ります。 17話の短いお話がつまったこの本、それだけじゃちょっと物足りません。 アラビアンナイトのように千夜分語って欲しいです。 では、今回はこのへんで。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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