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テーマ:最近観た映画。(39932)
カテゴリ:映画
深夜にNHK・BSでやってました。
昔見て、とても気に入った記憶があります。 「赤ちゃんに乾杯」 1985年フランス 監督:コリーヌ・セロー 出演:ローラン・ジロー ミシェル・ブージュノー アンドレ・デュソリエ フィリピーヌ・ルロワ=ボリュー 気ままに独身生活を送るプレーボーイ3人(3人はルームメイト)が、突如赤ん坊を預かるはめに。 かつて「関係」のあった赤ん坊の母親に、世話を押し付けられてしまったのです。 慣れない育児に悪戦苦闘する3人。 互いにののしりあいながらも協力して赤ん坊の世話に明け暮れます。 そして数ヶ月間の育児の中で、次第に赤ん坊に対して愛情が芽生えてくるのですが、……。 今では、アメリカでリメイクされた「スリーメン&ベビー」の方が有名かも知れませんが、こちらがオリジナル。 育児に奮闘する様子が滑稽に描かれるのは、どちらも同じだけど、フランス映画とアメリカ映画、それぞれのカラーが出てます。 リメイク版がドタバタギャグコメディー調なのに対して、こちらはわりに淡々と微笑ましいという印象。 滑稽ぶりが淡々と描かれていて、大笑いするよりはニヤニヤ、クスリッ、という感じ。 それに、見る側も一緒になって育児に泣き笑い、というよりは、ちょっと離れて見守るような距離感。 そのへんはフランス映画的といえるかな。 どちらが好みかといえば、オリジナルの方を先に見ていたので、やはりこちらになってしまいますね。 後にリメイク版を見た時、妙ににぎやかで、表現がストレートだなと思ったものです。 でもどちらにしても、赤ん坊がかわいいです。 育児を経験してから見ると、彼らの心情に対して、実感が伴ってきます。 育児はきついけど、一度赤ん坊がいる生活をしてしまったら、その不在はなんとも寂しいものになる。 確かに子供はうっとうしいことも多いけど、いないと手持ち無沙汰になりますものね。 それから、子育てのお国柄の違い、というのも興味深いです。 例えば、映画で、赤ちゃんが歯が生えかかっているのでむずかゆくて、ずっと泣くシーンが登場します。 彼らはその時に歯にシロップを塗ってあげるのですが、日本ではそんなことしないですよね。 娘も歯が生える頃はむずかって泣いてましたが、歯固めをくわえさせるくらいしかしなかったけどなあ。 そういえば、この映画も、「ショコラ」の映画感想でちょっと触れた「共同体によそ者が入り込んで、共同体に幸福を授ける」ストーリーパターンを踏んでますね。 (今回の共同体は、3人というかなり小規模なものだけど) だから、好きなのか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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