「ヘルプ! 4人はアイドル」
1965年
監督:リチャード・レスター
イギリス
ビートルズの主演映画2作目。
彼ら4人が、彼ら自身を演じるアイドル映画です。
異国の邪教集団カイリ党の生贄の儀式に使用される指輪が、なぜかリンゴの手にわたってしまう。
リンゴから指輪を取り戻そうとするカイリ党。
手段を選ばないやり方は、かなり強引で乱暴。
指輪の由来を聞いたリンゴは、彼らに返そうとするが、なぜか指から抜けなくなってしまう。
そのため、カイリ党は、リンゴを生贄として付け狙うようになってしまう。
一方、指輪を抜こうと科学者フートの手を借りようとしたリンゴたち。
指輪は抜けないどころか、その特殊な素材が、フートの世界征服欲を刺激してしまう。
かくして、指輪をめぐって、ビートルズの4人、邪教集団、マッドサイエンティストが三つ巴の攻防を繰り広げるのであった。
果たして4人は、無事のレコーディングできるのか。
……とまあ、そんなあらすじ。
読んでおわかりでしょうが、かなりふざけたおバカ映画となっています。
ナンセンスなストーリーに、ナンセンスな映像展開、ナンセンスなギャグ。
嬉しくなるほど、ツッコミどころ満載で、わたし的にはかなりツボです。
笑いは、バカバカしいながらもけっこうブラックでもあり、その辺は英国的です。
「モンティ・パイソン」が好きな人なら、楽しめると思います。
もちろん、ビートルズのアイドル映画なので、彼らのアイドル映像やサウンドも随所に挿入。
アルプスでスキーや橇にいそしみ、バハマで海辺のリゾート。
まるでグラビア・アイドルのイメージDVDのノリです。
(水着ショットはないけど)
ちなみに挿入される曲は
- ヘルプ!-Help!
- 恋のアドバイス-You're Going to Lose That Girl
- 悲しみはぶっとばせ-You've Got to Hide Your Love Away
- 涙の乗車券-Ticket to Ride
- アイ・ニード・ユー-I Need You
- ザ・ナイト・ビフォア-The Night Before
- アナザー・ガール-Another Girl